上 下
9 / 22
第一章

正真正銘の夫夫に※

しおりを挟む
フルフルと震え蜜を垂らす果実を咥え、舌先で先端を抉るとセシルは今度は素直に甘い嬌声をあげた。
なんと素直で可愛らしいのだろう。
いじらしいセシルの姿に愛しさが募る。

口の中に広がるなんとも形容し難い甘い蜜を堪能しながら、セシルの果実を私の舌で覆い尽くしジュポジュポと舌を動かした。

「ああ……っ!! だ、めぇ……で、ちゃう……っ」

セシルは必死に堪えてはいたようだが、どうにも耐えられなくなったのだろう。
あっという間に私の口内に甘い甘い蜜を放った。

私はそれを余すところなく飲み干し、先端に残った蜜も全て抉り取りゆっくりと唇を離した。

射精に疲れたのかぐったりと横たわったまま、身動きひとつしないセシルに

「美味しかったよ。ごちそうさま」

と耳元で囁くと

「エ、リク……さま……ぼくの、みつ……のん、だんですか……?」

と驚いた様子で尋ねてくる。

「ああ、もちろん。あんなに美味しいの飲まないなんて勿体無い。そうだろう?」

私の言葉にセシルは少し戸惑っている様子だったけれど、一生懸命身体を起こし、意を決した様子でゆっくりと口を開いた。

「あ、あの……じゃあ、ぼくも……」

顔を真っ赤にしてそう言ってくれるセシルの可愛さに反応して昂ってしまうが、セシルに無理はさせたくない。

「セシル、嬉しいよ。だが、それは次にしておこう。今は少しでも早くセシルと一つになりたいんだ。いい?」

「一つに……? あの……これから、まだ先が……?」

ふふっ。そうか。
一人なら蜜を出して終わりだろうからな。
閨教育も受けていない、なんの知識も持たないセシルにはこの先の見当など何もわからないはずだ。

「ああ。深く最奥まで繋がって、私たちは正真正銘の夫夫になるんだよ」

「しょうしん、しょうめいの……ふうふ」

「そうだよ。夫夫になろう……」

怖がらせないように曖昧に伝えたがセシルが頷いてくれるのを確認して、ゆっくりとベッドに横たわらせる。

セシルの美しい身体の至る場所に私のつけた赤い印が見えるがその数の多さに自分でも驚いてしまう。
無意識ながらこんなにも大量にセシルにつけていたなんて。

自分の独占欲がこんなにも強いだなんて思わなかった。

それでも私のつけた証だらけのセシルの裸体は本当に輝いて見えた。
そのあまりの美しさに魅入っていると私の服の下では愚息が途轍もない大きさに昂ってしまっている。
今までに自分でもみたことがないほどの大きさになって、セシルの中に挿入はいるのその瞬間を待ち侘びているのだ。

だが、こんなものを何も知らないセシルの前に晒して、怖がらせたりしないだろうか?
一度蜜を出しておいた方が少しは昂りが治まるかもしれないが、セシルが見つめている中、気づかれないように蜜を出すなどできるはずがない。

どうすれば良いのかと悩んでいると、セシルは悲しげな表情で

「え、りく、さまぁ……っ、ぼく……っ」

うっすらと涙を浮かべる。

「ああ、違うんだ。セシルを怖がらせたくなかっただけなんだ。頼む、セシル……どうか、怖がらないでくれ……」

そう懇願しながら、私は思い切ってセシルの前に裸を晒した。
一糸纏わぬ姿をセシルの眼前に晒した瞬間、セシルの視線は私の大きな昂りに注がれていた。

「――っ! おっきぃ……っ」

純情なセシルが驚くのも無理はない。
見なくともわかる。
自分でも引くほどに大きく、痛いほどビキビキに張り詰めた愚息はすでに先端からとろりと蜜を溢し、セシルの中に挿入はいるのを今か今かと待ちかねているのだから。

怖がらせているとわかっていてもここで我慢などできるわけもない。

「大丈夫、絶対に痛くしない。優しくすると誓うよ」

セシルを抱きしめ、もう一度唇を奪う。
激しいキスにセシルの身体の力が抜けたのを確認して、セシルの両膝を肩につくほどに持ち上げた。

「ああ、なんて美しいんだ」

「……やっ、え、りく、さまぁ……な、にする、の……?」

何も知らないセシルにとっては理解できない行為だろうな。

「大丈夫。一つになるために必要なことだよ」

耳元でそう囁いてやると、セシルは小さく頷いた。
ああ、本当に素直で愛らしい。

私の目の前にあるのはセシルの可愛い果実と蕾。

毛も何もない子どものようにツルツルでこんな可愛い蕾をもった成人がいるとはな……。
本当に驚きだ。
セシルでさえもみたことがない場所を私だけがみているという優越感にさらに興奮が増す。

その美しいピンク色の蕾に引き寄せられるように私は舌を這わせた。

「ああっ、だめぇ……っ、そんな、とこ……」

「セシル……可愛いよ」

「ああっん!」

唾液をたっぷり含ませ、ペロペロと舐めてやると蕾が少しずつ綻び開いていく。
そこに舌を挿し込むと

「ああっ……あっ、んんっ……」

セシルは快楽の声をあげ始めた。
やはり運命の相手だからか、初めてだというのに感度がいい。

もうそろそろ挿入いれてもいいだろう。

私は蕾に挿し入れていた舌を引き抜き、ようやく出番がきた愚息をセシルの尻の割れ目にあてがった。
限界を超えるほど大きく昂った愚息からはすでに先走りが溢れていたから、セシルの割れ目に擦り付けるたびにヌチュヌチュといやらしく滑っていく。

「あぁ……っ、え、りくさま、の……あ、つくて……おっきぃ……」

「セシル、このまま力を抜いているんだぞ」

私はゆっくりとセシルの小さな蕾に愚息を押し込んでいく。

「あ、はぁ――ぁっ、あっ……」

「くっ……キツっ、でもセシルの中……吸い付いてくる……」

入り口は固く閉じていたが、中は愚息を喜んで迎え入れてくれるようにトロトロに蕩けている。
ああ、最高に気持ちいいな。
やっぱりセシルと私は運命の相手なんだ。

でも、まだゆっくりと挿入いれてやらなければ小柄なセシルには辛いだろう。
ゆっくり、ゆっくりだぞと、すでに暴れてしまいそうな愚息に言い聞かせながら中に進めていると、セシルがトロンとした目で自分のお腹を摩り始めた。

「こ、んなに……はいって、る……う、れしっ……」

「ぐっ――!」

愛しい恋人に心底嬉しそうに笑顔でそんなこと言われて我慢できるやつなんているわけない!

セシルの発言に理性が吹き飛んだ私は、

――大丈夫、絶対に痛くしない。優しくすると誓うよ

なんて言ったことも忘れて思いっきり愚息をセシルの最奥に押し込んだ。

「ひゃあーーっん!!」

グチュンと大きな音を立てて挿入りこんだ愚息は気持ちよさそうに一気にセシルの奥底へとはまり込んだ。
まるで誂えたかのようにピッタリとはまり込んだセシルの中は、愚息を締め付け途轍もない快感をもたらしてくれる。

「ああっ、セシルの中……気持ち良い……最高だ」

「やぁ――っ、も、うっ……おっき、すぎるぅ……」

無意識なのだろうが。尚も煽り続けるセシルにもう私は我慢という言葉はとっくに捨て、本能のままに獣のように腰を激しく振り続けた。
私の動きに合わせてセシルの口から

「ああっ、ああっ、あっ……あっ、んっ……んんっ」

という気持ちよさそうな嬌声が漏れる。

私たちの間から聞こえるグチュグチュという交わりの音を聞きながら腰を激しく動かし続け、私はとどめと言わんばかりにセシルの可愛い果実に触れ上下に扱いてやった。

セシルは前と後ろからの激しい刺激に

「あっ……、ああああっーーーっ!!!」

とこれ以上ないほどの大きな声をあげながら、自分の腹にピュルピュルと蜜を飛ばした。
セシルの臍に溜まっていく、甘い匂いを放つ綺麗な蜜を見つめながら、私もセシルの最奥にまるでマーキングとでも言わんばかりに蜜を叩きつけた。

ああ――っ、なんて気持ちよさだ。
こんな快感、初めてだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

恋をしたから終わりにしよう

夏目流羽
BL
【BL】年下イケメン×年上美人 毎日をテキトーに過ごしている大学生・相川悠と年上で社会人の佐倉湊人はセフレ関係 身体の相性が良いだけ 都合が良いだけ ただそれだけ……の、はず。 * * * * * 完結しました! 読んでくださった皆様、本当にありがとうございます^ ^ Twitter↓ @rurunovel

君がいないと

夏目流羽
BL
【BL】年下イケメン×年上美人 大学生『三上蓮』は同棲中の恋人『瀬野晶』がいても女の子との浮気を繰り返していた。 浮気を黙認する晶にいつしか隠す気もなくなり、その日も晶の目の前でセフレとホテルへ…… それでも笑顔でおかえりと迎える晶に謝ることもなく眠った蓮 翌朝彼のもとに残っていたのは、一通の手紙とーーー * * * * * こちらは【恋をしたから終わりにしよう】の姉妹作です。 似通ったキャラ設定で2つの話を思い付いたので……笑 なんとなく(?)似てるけど別のお話として読んで頂ければと思います^ ^ 2020.05.29 完結しました! 読んでくださった皆さま、反応くださった皆さま 本当にありがとうございます^ ^ 2020.06.27 『SS・ふたりの世界』追加 Twitter↓ @rurunovel

強制結婚させられた相手がすきすぎる

よる
BL
※妊娠表現、性行為の描写を含みます。

もう一度、貴方に出会えたなら。今度こそ、共に生きてもらえませんか。

天海みつき
BL
 何気なく母が買ってきた、安物のペットボトルの紅茶。何故か湧き上がる嫌悪感に疑問を持ちつつもグラスに注がれる琥珀色の液体を眺め、安っぽい香りに違和感を覚えて、それでも抑えきれない好奇心に負けて口に含んで人工的な甘みを感じた瞬間。大量に流れ込んできた、人ひとり分の短くも壮絶な人生の記憶に押しつぶされて意識を失うなんて、思いもしなかった――。  自作「貴方の事を心から愛していました。ありがとう。」のIFストーリー、もしも二人が生まれ変わったらという設定。平和になった世界で、戸惑う僕と、それでも僕を求める彼の出会いから手を取り合うまでの穏やかなお話。

目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜

楠ノ木雫
恋愛
 病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。  病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。  元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!  でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?  ※他の投稿サイトにも掲載しています。

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! ★恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 連載希望のコメントをいただきましたので、 連載に向け準備中です。 *他サイトでも公開中 日間総合ランキング2位に入りました!

神様ぁ(泣)こんなんやだよ

ヨモギ丸
BL
突然、上から瓦礫が倒れ込んだ。雪羽は友達が自分の名前を呼ぶ声を最期に真っ白な空間へ飛ばされた。 『やぁ。殺してしまってごめんね。僕はアダム、突然だけど......エバの子孫を助けて』 「??あっ!獣人の世界ですか?!」 『あぁ。何でも願いを叶えてあげるよ』 「じゃ!可愛い猫耳」 『うん、それじゃぁ神の御加護があらんことを』 白い光に包まれ雪羽はあるあるの森ではなく滝の中に落とされた 「さ、、((クシュ))っむい」 『誰だ』 俺はふと思った。え、ほもほもワールド系なのか? ん?エバ(イブ)って女じゃねーの? その場で自分の体をよーく見ると猫耳と尻尾 え?ん?ぴ、ピエん? 修正 (2020/08/20)11ページ(ミス) 、17ページ(方弁)

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

処理中です...