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番外編
新しい出会い <前編>
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ロンドン繋がりで思い出したので、昔の作品のカップルを引っ張り出してみました。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side柚月>
「ユヅキ、今度の休みにロンドンに行くぞ」
イタリアでの新生活を初めて二ヶ月ほどが経った頃、まるで近所のカフェにでも行くようなノリで突然海外旅行の話を持ちかけられ、俺は戸惑ってしまった。
「えっ? どういうこと? ロンドン? って、イギリスのだよね?」
「ああ、私たちが出会った思い出の場所だよ」
高校生の時にケンブリッジに留学していた俺は、ホームステイ先の家族と一緒にロンドンに観光に行ったことがあった。
あの時に偶然に出会ったのがルカだったんだ。
俺はその時のことを忘れてしまっていたけれど、ルカはそれからもずっと俺のことを思ってくれていた。
紆余曲折あったけれど、そのおかげで今、こうしてイタリアでルカと幸せな時間を過ごせるようになったんだ。
だから、ロンドンが俺とルカの思い出の場所だというのはよくわかる。
でも、急にロンドンにいこうと言われても正直に行って驚きしかない。
「あの、観光に行くっていうこと?」
「まぁ、それももちろんあるが、友人に会いにいこうと思ってね」
「お友達? イギリスに住んでいるの?」
「ああ、彼は生粋のイギリス人なんだ。子どもの頃から知り合いだが、最近はなかなか忙しくてお互いに会う時間がとれなかったんだよ。だけど、昨日久しぶりにその友人から連絡が来たんだ。どうやら結婚相手が見つかったらしい」
「えー、それはおめでたいね。相手は同じイギリスの人?」
「いや、それがユヅキと同じ日本人の、しかも男の子なんだそうだ」
「えっ? 本当に??」
ルカの思いがけない言葉に俺は信じられない思いだった。
「ああ、私も話を聞いた時は驚いたよ。元々、私にユヅキという生涯の伴侶ができたことは伝えていたんだ。だから近いうちに紹介したいと話もしていたんだが、まさかほぼ同時期に彼にも恋人ができるとは思わなかった。これも何かの縁だから、お互いに恋人を紹介しあおうという話になったんだ」
「えっ、じゃあルカも俺を結婚相手として紹介してるっていうこと?」
「当たり前だろう! 私の伴侶はユヅキだけだとずっと言っているだろう?」
俺がここに住み始めてすぐに入籍もしたし、正式に夫夫になったんだけど紹介までしてくれるなんて……やばい、嬉しすぎる。
本当に俺がルカの夫になったんだなって実感する。
「ありがとう、ルカ。嬉しいよ」
「ユヅキ……愛しているよ」
「ふふっ。俺も、愛してる……」
ギュッと抱きしめられながら、
「それでロンドンにはいつ行く予定なの?」
と尋ねてみた。
「ユヅキの学校がちょうど長期休暇に入っているだろう? だから、今週末にでもいこうと思っている」
俺はルカのおかげで日本からこっちの大学に転学することができて、今はそこの学生として頑張っている。
父さんと母さんは離婚して、俺が大学に入ったのを機にもう音信不通になっているから、どこに住んでいるのかもわからないけれど、きっと俺がイタリアで生活しているなんて知ったら驚くだろうな。
まぁ、俺が邪魔みたいだったからいなくなってせいせいしているかもしれない。
とそんな話はどうでもいいんだけど。
「そっか。楽しみだな」
「ああ、私もユヅキと旅行に行けるのが楽しみだよ」
「ふふっ。そっち?」
「ああ、もちろんだろう」
いつも俺のことを一番に考えてくれるルカのことが本当に俺は好きなんだ
それからあっという間に週末が来た。
ランドルフィ航空の飛行機に乗って、一路ロンドンヒースロー空港へ。
もちろんファーストクラス。
イタリアに来る時にもファーストクラスに乗せてもらったけれど、あの時と違って隣にルカがいるから、あの時ほど緊張はしない。
やっぱり一人よりルカと一緒にいる方がホッとする。
しかも今回の席はルカが予め用意しておいてくれたペアシートのファーストクラス。
通常は大きな個室のようになっているファーストクラスの座席がペア、すなわち二人で大きな個室のような席を使うことができる。
間にしきりもないし、ずっとルカの隣でくっついていられるんだ。
「ユヅキ、どうだ? 気に入ったか?」
「うん。一人席は広くていいけど、ルカが一緒の時は一緒にいられる方が安心するね」
「――っ、ユヅキっ!!」
「んんっ……!! もう、人に見られちゃうよ」
突然キスされて、恥ずかしい。
けれど、ルカは何も気にする様子もなく、
「夫夫なんだからキスくらい誰も気にしないよ」
と笑っていた。
確かにイタリアで一緒に歩いていた時も、男女のカップルでも同性カップルでも人前で普通にキスしたりしてたもんな。
恥ずかしがる方がおかしいのかも。
そうだ、俺たちはもう夫夫なんだし。
よし。
「じゃあ、もっとキスしよ」
そう言ってチュッとルカの唇にキスをすると、急に目をギラギラとさせて、
「今のはユヅキが悪いんだぞ」
と言いながら、甘くて深いキスをたっぷりとされてしまった。
そんなふうにされたらすぐに身体が疼いてしまうのに……。
二時間半の空の旅の間中、すっかりルカが欲しくなってしまった。
「ルカのせいだよ」
「ふふっ。ロンドンに着いたら、すぐに愛してあげるから」
「ひゃあっん!」
耳元で囁かれるだけで身体の奥がキュンキュンと疼いてしまう。
ああ、もう本当にルカなしじゃどうしようもない身体になってしまったみたいだ。
空港から直行でホテルに向かう。
ここはランドルフィ家が破綻しかけていた老舗ホテルを買い取り甦らせたホテル。
今は観光客だけでなく、地元の富裕層も押し寄せる人気の五つ星ホテルになっているようだ。
そこの特別室はルカのために用意されている部屋でいつでも泊まることができるんだそうで、ここからの景色はロンドン市内を一望できて本当に素晴らしいのだけど、俺はその景色を堪能する間も無く、寝室に連れ込まれた。
そこから時間をかけてたっぷりと愛し合い、何度も何度も蜜を注がれて、気づけば三時間以上ルカとベッドの上で過ごした。
ほんの少しの時間すらも我慢できなくなったのかと恥ずかしくなるけれど、ルカと愛し合った後は心も身体も満たされて本当に幸せだと感じられる。
お風呂で身体を清めてもらい、愛し合った場所とは違うベッドルームで横たわりながら、いちゃいちゃと幸せな時間を過ごす。
この時間が何よりも幸せなんだ。
たっぷりと愛し合って着替えを済ませてから、本来の目的である友人さんとその恋人さんに会いに行く。
約束の時間から少し遅れたのは、ルカが俺が色っぽいから見せたくないとわがままを言ったからだ。
相手に電話をかけると、彼らもちょうど遅れると連絡をしようとしていたそうで待たせずに済んでホッとした。
ルカは
「きっと彼らも愛し合っていたんだよ」
と言っていたけど、そんなわけないよね、多分。
当初の約束から二時間ほど遅れて、彼らのお家に向かう。
流石にルカの友人さんだけあって、お金持ちみたいだ。
高級住宅街の中でも豪邸が立ち並ぶエリアに進んで行くからドキドキする。
「さぁ、着いたよ」
「わっ! ここ?」
門を通り、大きな庭を通って大きな玄関の前に車が止まった。
まるでお城かと思えるほどの豪邸のお出ましにさすがルカの友達だなと思ってしまう。
『ルカ・ランドルフィさま。並びにユヅキさま。お待ち申し上げておりました。私、この屋敷の執事を仰せつかっておりますローマンでございます』
わぁ、イギリスの執事さん。
すごい、映画の世界みたいだ。
『ああ、ローマン。久しぶりだな。元気そうで何より』
『覚えていてくださったのですか。嬉しゅうございます。おかげさまで元気に過ごしております。旦那さまとマモルさまは応接室でお待ちでございます。どうぞご案内いたします』
『ああ、頼むよ』
物腰の柔らかい優しそうな執事さんに連れられて、俺とルカは応接室に向かった。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side柚月>
「ユヅキ、今度の休みにロンドンに行くぞ」
イタリアでの新生活を初めて二ヶ月ほどが経った頃、まるで近所のカフェにでも行くようなノリで突然海外旅行の話を持ちかけられ、俺は戸惑ってしまった。
「えっ? どういうこと? ロンドン? って、イギリスのだよね?」
「ああ、私たちが出会った思い出の場所だよ」
高校生の時にケンブリッジに留学していた俺は、ホームステイ先の家族と一緒にロンドンに観光に行ったことがあった。
あの時に偶然に出会ったのがルカだったんだ。
俺はその時のことを忘れてしまっていたけれど、ルカはそれからもずっと俺のことを思ってくれていた。
紆余曲折あったけれど、そのおかげで今、こうしてイタリアでルカと幸せな時間を過ごせるようになったんだ。
だから、ロンドンが俺とルカの思い出の場所だというのはよくわかる。
でも、急にロンドンにいこうと言われても正直に行って驚きしかない。
「あの、観光に行くっていうこと?」
「まぁ、それももちろんあるが、友人に会いにいこうと思ってね」
「お友達? イギリスに住んでいるの?」
「ああ、彼は生粋のイギリス人なんだ。子どもの頃から知り合いだが、最近はなかなか忙しくてお互いに会う時間がとれなかったんだよ。だけど、昨日久しぶりにその友人から連絡が来たんだ。どうやら結婚相手が見つかったらしい」
「えー、それはおめでたいね。相手は同じイギリスの人?」
「いや、それがユヅキと同じ日本人の、しかも男の子なんだそうだ」
「えっ? 本当に??」
ルカの思いがけない言葉に俺は信じられない思いだった。
「ああ、私も話を聞いた時は驚いたよ。元々、私にユヅキという生涯の伴侶ができたことは伝えていたんだ。だから近いうちに紹介したいと話もしていたんだが、まさかほぼ同時期に彼にも恋人ができるとは思わなかった。これも何かの縁だから、お互いに恋人を紹介しあおうという話になったんだ」
「えっ、じゃあルカも俺を結婚相手として紹介してるっていうこと?」
「当たり前だろう! 私の伴侶はユヅキだけだとずっと言っているだろう?」
俺がここに住み始めてすぐに入籍もしたし、正式に夫夫になったんだけど紹介までしてくれるなんて……やばい、嬉しすぎる。
本当に俺がルカの夫になったんだなって実感する。
「ありがとう、ルカ。嬉しいよ」
「ユヅキ……愛しているよ」
「ふふっ。俺も、愛してる……」
ギュッと抱きしめられながら、
「それでロンドンにはいつ行く予定なの?」
と尋ねてみた。
「ユヅキの学校がちょうど長期休暇に入っているだろう? だから、今週末にでもいこうと思っている」
俺はルカのおかげで日本からこっちの大学に転学することができて、今はそこの学生として頑張っている。
父さんと母さんは離婚して、俺が大学に入ったのを機にもう音信不通になっているから、どこに住んでいるのかもわからないけれど、きっと俺がイタリアで生活しているなんて知ったら驚くだろうな。
まぁ、俺が邪魔みたいだったからいなくなってせいせいしているかもしれない。
とそんな話はどうでもいいんだけど。
「そっか。楽しみだな」
「ああ、私もユヅキと旅行に行けるのが楽しみだよ」
「ふふっ。そっち?」
「ああ、もちろんだろう」
いつも俺のことを一番に考えてくれるルカのことが本当に俺は好きなんだ
それからあっという間に週末が来た。
ランドルフィ航空の飛行機に乗って、一路ロンドンヒースロー空港へ。
もちろんファーストクラス。
イタリアに来る時にもファーストクラスに乗せてもらったけれど、あの時と違って隣にルカがいるから、あの時ほど緊張はしない。
やっぱり一人よりルカと一緒にいる方がホッとする。
しかも今回の席はルカが予め用意しておいてくれたペアシートのファーストクラス。
通常は大きな個室のようになっているファーストクラスの座席がペア、すなわち二人で大きな個室のような席を使うことができる。
間にしきりもないし、ずっとルカの隣でくっついていられるんだ。
「ユヅキ、どうだ? 気に入ったか?」
「うん。一人席は広くていいけど、ルカが一緒の時は一緒にいられる方が安心するね」
「――っ、ユヅキっ!!」
「んんっ……!! もう、人に見られちゃうよ」
突然キスされて、恥ずかしい。
けれど、ルカは何も気にする様子もなく、
「夫夫なんだからキスくらい誰も気にしないよ」
と笑っていた。
確かにイタリアで一緒に歩いていた時も、男女のカップルでも同性カップルでも人前で普通にキスしたりしてたもんな。
恥ずかしがる方がおかしいのかも。
そうだ、俺たちはもう夫夫なんだし。
よし。
「じゃあ、もっとキスしよ」
そう言ってチュッとルカの唇にキスをすると、急に目をギラギラとさせて、
「今のはユヅキが悪いんだぞ」
と言いながら、甘くて深いキスをたっぷりとされてしまった。
そんなふうにされたらすぐに身体が疼いてしまうのに……。
二時間半の空の旅の間中、すっかりルカが欲しくなってしまった。
「ルカのせいだよ」
「ふふっ。ロンドンに着いたら、すぐに愛してあげるから」
「ひゃあっん!」
耳元で囁かれるだけで身体の奥がキュンキュンと疼いてしまう。
ああ、もう本当にルカなしじゃどうしようもない身体になってしまったみたいだ。
空港から直行でホテルに向かう。
ここはランドルフィ家が破綻しかけていた老舗ホテルを買い取り甦らせたホテル。
今は観光客だけでなく、地元の富裕層も押し寄せる人気の五つ星ホテルになっているようだ。
そこの特別室はルカのために用意されている部屋でいつでも泊まることができるんだそうで、ここからの景色はロンドン市内を一望できて本当に素晴らしいのだけど、俺はその景色を堪能する間も無く、寝室に連れ込まれた。
そこから時間をかけてたっぷりと愛し合い、何度も何度も蜜を注がれて、気づけば三時間以上ルカとベッドの上で過ごした。
ほんの少しの時間すらも我慢できなくなったのかと恥ずかしくなるけれど、ルカと愛し合った後は心も身体も満たされて本当に幸せだと感じられる。
お風呂で身体を清めてもらい、愛し合った場所とは違うベッドルームで横たわりながら、いちゃいちゃと幸せな時間を過ごす。
この時間が何よりも幸せなんだ。
たっぷりと愛し合って着替えを済ませてから、本来の目的である友人さんとその恋人さんに会いに行く。
約束の時間から少し遅れたのは、ルカが俺が色っぽいから見せたくないとわがままを言ったからだ。
相手に電話をかけると、彼らもちょうど遅れると連絡をしようとしていたそうで待たせずに済んでホッとした。
ルカは
「きっと彼らも愛し合っていたんだよ」
と言っていたけど、そんなわけないよね、多分。
当初の約束から二時間ほど遅れて、彼らのお家に向かう。
流石にルカの友人さんだけあって、お金持ちみたいだ。
高級住宅街の中でも豪邸が立ち並ぶエリアに進んで行くからドキドキする。
「さぁ、着いたよ」
「わっ! ここ?」
門を通り、大きな庭を通って大きな玄関の前に車が止まった。
まるでお城かと思えるほどの豪邸のお出ましにさすがルカの友達だなと思ってしまう。
『ルカ・ランドルフィさま。並びにユヅキさま。お待ち申し上げておりました。私、この屋敷の執事を仰せつかっておりますローマンでございます』
わぁ、イギリスの執事さん。
すごい、映画の世界みたいだ。
『ああ、ローマン。久しぶりだな。元気そうで何より』
『覚えていてくださったのですか。嬉しゅうございます。おかげさまで元気に過ごしております。旦那さまとマモルさまは応接室でお待ちでございます。どうぞご案内いたします』
『ああ、頼むよ』
物腰の柔らかい優しそうな執事さんに連れられて、俺とルカは応接室に向かった。
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