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番外編
家族のひととき ヴァージルside
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リクエストいただきありがとうございます!
ヴァージルや息子たちとのお話も読んでみたいとリクエストをいただいたので、まずはそちらのお話から♡
楽しんでいただけると嬉しいです。
「父上、なんとかしてください!」
「このままでは私たちはヒジリとは何の関わりも持てません」
「だがなぁ……ランハートがなんと言うか……あいつはヒジリから絶対に離れたりはしないぞ」
「だから父上にお願いしてるのではないですか! なんとかしてお義兄さまをヒジリから遠ざけてください!」
「うーん……」
息子たちの気持ちはよくわかる。
私だって、ヒジリと楽しい時間を過ごしたいのだ。
だが、ランハートがな、ヒジリを片時も離そうとしないのだよ。
ランハートは公爵としての務めも、そして騎士団団長としての務めもそれはそれは立派に務めてくれていたが、ヒジリを正式に妻としてからはヒジリが店をやっている平日の昼間はランハートも店に出て、公爵としての仕事をしつつヒジリを見守り、平日の夜と週末はヒジリを思いっきり可愛がった後でヒジリをベッドに寝かせている間に、騎士団に出向き即行で仕事を終わらせ、屋敷に戻るという生活を続けている。
しかし、ここ最近これからは公爵としての務めだけをしっかりと果たしたいと言い出して、少しずつ騎士団長としての仕事を副団長へと回すようになった。
ランハートとしてはこのまま二足の草鞋をやめ、ヒジリと離れる時間を少なくしていくのが目的だろう。
とはいえ、最強王国騎士団の存続にはランハートの力が必要不可欠なため、どうしてもの場合には参加を余儀なくされているのが現状だ。
やはりランハートとヒジリを物理的に離すには、ランハートを演習にでも行かせるしかない。
息子たちからの願いを叶えるためにも、そして私とヒジリとの時間を作るためにもランハートに王都から出てもらうことにするか。
何かいいアイディアはないだろうか……。
そんなことを考えていたある日、王都から少し離れた町で土砂崩れが起こった。
広範囲にわたって生活に必要な道路が寸断され、食糧が届かない状況にその町にいる者たちだけでは到底手に負えないということで王国騎士団にも援軍依頼が来たのだ。
その町の者たちには悪いが、これは我々にとって幸運だ。
すぐにランハートたちを派遣しよう。
これは王命だ。
ランハートも騎士団団長として行かざるを得ない。
そして、私の思惑通り、すぐにランハートが引き連れてその町へ出向くこととなった。
その町までは片道2時間、順調に作業が行われたとして数日は帰ってこられないだろう。
ランハートが騎士たちを連れ王都を離れてすぐに私は公爵家に馬を走らせた。
理由はもちろん、ヒジリを王城へと呼び出すためだ。
ところが、ヒジリは昨夜ランハートからの激しい愛を受け起き上がれないのだという。
しかし、それは私も計算済みだ。
ランハートのことだから離れる前にヒジリをこれでもかと言うほど愛したに違いないと考えていた。
だが、私たちにはまだ時間がある。
翌日ヒジリを呼び出せばいい。
そして、翌日、ヒジリはグレイグと共に王城の中庭へとやってきた。
「お父さま、お母さま、お兄さま方。今日はお招きいただきありがとうございます」
「ああ、ヒジリ……よく来てくれたね。さぁさぁ、早くこっちへおいで」
可愛らしいヒジリの姿に目尻が下がる。
「はい。ありがとうございます。あの、これ、僕が作ったケーキです。お父さまたちに召し上がっていただきたくて持ってきました」
「そうか。ならば、すぐにいただくとしよう。さぁ、ヒジリはこっちに座りなさい」
「ええーっ、父上! それはずるいですよ、ほらヒジリは兄さまのところにおいで」
「兄上っ! それこそずるいですよ!! ヒジリ、僕のところにおいで」
「何言ってるんですかっ! 僕がヒジリと一番年も近いのですから、安心できるでしょう!
ほら、ヒジリ。僕のところがいいよね」
「えっ……僕、どうしたらいいですか?」
私と息子たちから誘われ困るヒジリ、それもまた初々しくて可愛らしいな。
とはいえ、息子たちよ。
誰が苦心してヒジリを王城へと呼び出したと思っているのだ?
ここはまず父上である私が先だろうが!!
そう言ってやろうとしたその時、
「ヴァージルも息子たちも黙りなさいっ! ヒジリは私の隣に決まっています!」
とノエルが大きな声で一喝すると、あたりはしんと静まり返った。
「さぁ、ヒジリ。こちらへいらっしゃい」
先ほどの声とはまるで別人の優しい言葉にヒジリは驚きながらも『はい』と近づいていく。
ああ、私が膝に乗せて愛でたかったのに……。
いや、まあいい。まだ時間はあるのだからな。
ノエルは自分の椅子とヒジリの椅子をぴったりとくっつけるとそこにヒジリを座らせた。
2人を囲むように我々も席についた。
ヒジリの反対隣はもちろん私だ。
今日は一緒に食事をしようと言って誘ったから、テーブルにはたくさんの食事が並んでいる。
ヒジリはそれらを目を輝かせながら、
「これ、食べていいのですか?」
と尋ねる。
ああ、なんて可愛いのだろう。
「ああ、好きなものをお取り」
「はい。いただきます!」
小さな口を開け、もぐもぐと食べている姿を見ているだけで癒される。
「あれ? みなさん、召し上がらないのですか?」
ヒジリが食べているのを見る方が癒されるのだよ。
そう言おうとしたが、確かに自分だけが食べているのは気まずいだろう。
「ほら、お前たちも食べなさい」
息子たちにそう声をかけると、ヒジリが
「お父さま、このパンとっても美味しいです」
と私の方を向き嬉しそうに話しかけてくれる。
「そうか、いっぱい食べなさい」
「ねぇ、お父さまも食べてみて。ほら、『あーん』してください」
えっ? と思った時には、一口サイズにちぎられたパンを持ったヒジリの指が私の口元へと近づいてくる。
これ、食べていいのか?
いいよな、ヒジリが食べさせてくれるのだから。
ついでもヒジリの小さな指も口に含んでやろうか。
ニヤニヤが隠せないまま、目を閉じ口を『あーん』と開いた――――
のだが、いつまで経っても口に入ってこない。
んっ?
どうした?
ヒジリの可愛い指はまだか?
そっと目を開けると、私の目の前にいる息子たちは皆顔面蒼白で私をみていた。
「お前たち、どうした?」
そう尋ねても答えることもせず、ただ私の方へと視線を送るだけ。
なんだ? 後ろに何かあるのか?
そう思って振り返ると、そこにはヒジリを抱きかかえたランハートの姿があった。
「うわぁーーーーっ! な、なんで、ら、ランハート。お、お前がここに??」
「私が王都にいない間にヒジリとお楽しみか。ヴァージル、これは一体どう言うことか、説明してもらおうか?」
「い、いや……そ、それは、その……親子と、しての仲を深めようか、と……
ほら、ヒジリも其方が王都を離れている間は寂しかろうと思ってな。他意はないのだぞ」
「ほぉ、なるほど。ヒジリに食べさせてもらおうと鼻の下を伸ばしているように見えたのだがな、それも他意はなかったのか?」
「い、いや、それは……ヒジリが食べさせてくれると言うものだから、そのつい……」
「ヒジリが? そうなのか?」
ランハートは腕の中にいるヒジリに尋ねると、
「このパンとっても美味しかったんだよ。ほら、ランハートも食べてみて。『あーん』」
と差し出し、ランハートは当然のようにそれを美味しそうに口に入れた。
そして、一緒にヒジリの指を舐め、チュッと吸い付くとヒジリは
「んんっ……」
と可愛い声をあげた。
閨をも想像してしまうその甘やかな声に息子たちは一瞬にして顔を赤らめ、3人揃って股間に手をやっている。
ランハートはそれをジロリと睨みつけ、
「そろそろ失礼しよう。ヴァージル、またな」
と言って、そのままヒジリを連れ本当に帰ってしまった。
がっくりと肩を落とすノエルと息子たちを前に、ああ、私たちの家族のひとときが訪れる日はきっとこない。
私はそう思ってしまっていた。
ヴァージルや息子たちとのお話も読んでみたいとリクエストをいただいたので、まずはそちらのお話から♡
楽しんでいただけると嬉しいです。
「父上、なんとかしてください!」
「このままでは私たちはヒジリとは何の関わりも持てません」
「だがなぁ……ランハートがなんと言うか……あいつはヒジリから絶対に離れたりはしないぞ」
「だから父上にお願いしてるのではないですか! なんとかしてお義兄さまをヒジリから遠ざけてください!」
「うーん……」
息子たちの気持ちはよくわかる。
私だって、ヒジリと楽しい時間を過ごしたいのだ。
だが、ランハートがな、ヒジリを片時も離そうとしないのだよ。
ランハートは公爵としての務めも、そして騎士団団長としての務めもそれはそれは立派に務めてくれていたが、ヒジリを正式に妻としてからはヒジリが店をやっている平日の昼間はランハートも店に出て、公爵としての仕事をしつつヒジリを見守り、平日の夜と週末はヒジリを思いっきり可愛がった後でヒジリをベッドに寝かせている間に、騎士団に出向き即行で仕事を終わらせ、屋敷に戻るという生活を続けている。
しかし、ここ最近これからは公爵としての務めだけをしっかりと果たしたいと言い出して、少しずつ騎士団長としての仕事を副団長へと回すようになった。
ランハートとしてはこのまま二足の草鞋をやめ、ヒジリと離れる時間を少なくしていくのが目的だろう。
とはいえ、最強王国騎士団の存続にはランハートの力が必要不可欠なため、どうしてもの場合には参加を余儀なくされているのが現状だ。
やはりランハートとヒジリを物理的に離すには、ランハートを演習にでも行かせるしかない。
息子たちからの願いを叶えるためにも、そして私とヒジリとの時間を作るためにもランハートに王都から出てもらうことにするか。
何かいいアイディアはないだろうか……。
そんなことを考えていたある日、王都から少し離れた町で土砂崩れが起こった。
広範囲にわたって生活に必要な道路が寸断され、食糧が届かない状況にその町にいる者たちだけでは到底手に負えないということで王国騎士団にも援軍依頼が来たのだ。
その町の者たちには悪いが、これは我々にとって幸運だ。
すぐにランハートたちを派遣しよう。
これは王命だ。
ランハートも騎士団団長として行かざるを得ない。
そして、私の思惑通り、すぐにランハートが引き連れてその町へ出向くこととなった。
その町までは片道2時間、順調に作業が行われたとして数日は帰ってこられないだろう。
ランハートが騎士たちを連れ王都を離れてすぐに私は公爵家に馬を走らせた。
理由はもちろん、ヒジリを王城へと呼び出すためだ。
ところが、ヒジリは昨夜ランハートからの激しい愛を受け起き上がれないのだという。
しかし、それは私も計算済みだ。
ランハートのことだから離れる前にヒジリをこれでもかと言うほど愛したに違いないと考えていた。
だが、私たちにはまだ時間がある。
翌日ヒジリを呼び出せばいい。
そして、翌日、ヒジリはグレイグと共に王城の中庭へとやってきた。
「お父さま、お母さま、お兄さま方。今日はお招きいただきありがとうございます」
「ああ、ヒジリ……よく来てくれたね。さぁさぁ、早くこっちへおいで」
可愛らしいヒジリの姿に目尻が下がる。
「はい。ありがとうございます。あの、これ、僕が作ったケーキです。お父さまたちに召し上がっていただきたくて持ってきました」
「そうか。ならば、すぐにいただくとしよう。さぁ、ヒジリはこっちに座りなさい」
「ええーっ、父上! それはずるいですよ、ほらヒジリは兄さまのところにおいで」
「兄上っ! それこそずるいですよ!! ヒジリ、僕のところにおいで」
「何言ってるんですかっ! 僕がヒジリと一番年も近いのですから、安心できるでしょう!
ほら、ヒジリ。僕のところがいいよね」
「えっ……僕、どうしたらいいですか?」
私と息子たちから誘われ困るヒジリ、それもまた初々しくて可愛らしいな。
とはいえ、息子たちよ。
誰が苦心してヒジリを王城へと呼び出したと思っているのだ?
ここはまず父上である私が先だろうが!!
そう言ってやろうとしたその時、
「ヴァージルも息子たちも黙りなさいっ! ヒジリは私の隣に決まっています!」
とノエルが大きな声で一喝すると、あたりはしんと静まり返った。
「さぁ、ヒジリ。こちらへいらっしゃい」
先ほどの声とはまるで別人の優しい言葉にヒジリは驚きながらも『はい』と近づいていく。
ああ、私が膝に乗せて愛でたかったのに……。
いや、まあいい。まだ時間はあるのだからな。
ノエルは自分の椅子とヒジリの椅子をぴったりとくっつけるとそこにヒジリを座らせた。
2人を囲むように我々も席についた。
ヒジリの反対隣はもちろん私だ。
今日は一緒に食事をしようと言って誘ったから、テーブルにはたくさんの食事が並んでいる。
ヒジリはそれらを目を輝かせながら、
「これ、食べていいのですか?」
と尋ねる。
ああ、なんて可愛いのだろう。
「ああ、好きなものをお取り」
「はい。いただきます!」
小さな口を開け、もぐもぐと食べている姿を見ているだけで癒される。
「あれ? みなさん、召し上がらないのですか?」
ヒジリが食べているのを見る方が癒されるのだよ。
そう言おうとしたが、確かに自分だけが食べているのは気まずいだろう。
「ほら、お前たちも食べなさい」
息子たちにそう声をかけると、ヒジリが
「お父さま、このパンとっても美味しいです」
と私の方を向き嬉しそうに話しかけてくれる。
「そうか、いっぱい食べなさい」
「ねぇ、お父さまも食べてみて。ほら、『あーん』してください」
えっ? と思った時には、一口サイズにちぎられたパンを持ったヒジリの指が私の口元へと近づいてくる。
これ、食べていいのか?
いいよな、ヒジリが食べさせてくれるのだから。
ついでもヒジリの小さな指も口に含んでやろうか。
ニヤニヤが隠せないまま、目を閉じ口を『あーん』と開いた――――
のだが、いつまで経っても口に入ってこない。
んっ?
どうした?
ヒジリの可愛い指はまだか?
そっと目を開けると、私の目の前にいる息子たちは皆顔面蒼白で私をみていた。
「お前たち、どうした?」
そう尋ねても答えることもせず、ただ私の方へと視線を送るだけ。
なんだ? 後ろに何かあるのか?
そう思って振り返ると、そこにはヒジリを抱きかかえたランハートの姿があった。
「うわぁーーーーっ! な、なんで、ら、ランハート。お、お前がここに??」
「私が王都にいない間にヒジリとお楽しみか。ヴァージル、これは一体どう言うことか、説明してもらおうか?」
「い、いや……そ、それは、その……親子と、しての仲を深めようか、と……
ほら、ヒジリも其方が王都を離れている間は寂しかろうと思ってな。他意はないのだぞ」
「ほぉ、なるほど。ヒジリに食べさせてもらおうと鼻の下を伸ばしているように見えたのだがな、それも他意はなかったのか?」
「い、いや、それは……ヒジリが食べさせてくれると言うものだから、そのつい……」
「ヒジリが? そうなのか?」
ランハートは腕の中にいるヒジリに尋ねると、
「このパンとっても美味しかったんだよ。ほら、ランハートも食べてみて。『あーん』」
と差し出し、ランハートは当然のようにそれを美味しそうに口に入れた。
そして、一緒にヒジリの指を舐め、チュッと吸い付くとヒジリは
「んんっ……」
と可愛い声をあげた。
閨をも想像してしまうその甘やかな声に息子たちは一瞬にして顔を赤らめ、3人揃って股間に手をやっている。
ランハートはそれをジロリと睨みつけ、
「そろそろ失礼しよう。ヴァージル、またな」
と言って、そのままヒジリを連れ本当に帰ってしまった。
がっくりと肩を落とすノエルと息子たちを前に、ああ、私たちの家族のひとときが訪れる日はきっとこない。
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