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騎士団長の運命のお方 副団長フィンside
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私の名はフィン。
歴史あるランジュルス王国騎士団の副団長をしている。
そして、我がランジュルス王国騎士団のシェーベリー団長は、国王陛下の従兄弟さまであり、そして公爵さまでもある。
だが、決して血筋だけで騎士団団長にのし上がったわけではない。
幼少時から自分を厳しく律し、決して驕り高ぶることなく鍛錬を続けた結果、王国最強の剣術の腕を手に入れ国王陛下から直々に騎士団団長に任命されたのだ。
シェーベリー団長はこのランジュルス王国でも一二を争うルックスの持ち主で、その上、王家と繋がりのある公爵さまで尚且つ歴史ある王国騎士団の団長ともあれば羨望の的だ。
かくいう私もシェーベリー団長の美しい剣術に一瞬にして心を奪われ憧れと尊敬の念を抱いていた。
彼の下で働きたい!
その一心で鍛錬を繰り返し、ようやく騎士団副団長にまで駆け上がったのだ。
「団長、マイクの挙式前に男たちでバチェラーパーティーするんですが、団長も一緒にどうですか?」
我が国では挙式前日に友人や仕事仲間を誘って、バチェラーパーティーをするのが一般的だ。
それは男性・女性を問わずやるものだが、一般的に女性はいわゆる女子会。
昼間に主役である女性宅で焼き菓子などを食べながら、既婚者の女性を集めて結婚後についてのレクチャーを受ける。
もちろん、内容はトップシークレットだが、ほぼほぼ夜の営みについての知識を授かる場だとされている。
対して、男性は夜行われるものであり、娼館に行って実技を学んだりストリップを見て楽しんだり……しかも、この時誘われる既婚者たちはバチェラーパーティーだけは浮気にはならずお咎めなしということもあり、知り合いで挙式があると聞けば喜んで参加するものばかりだ。
この国では女性なら成人を迎えた15歳前後、男性でも20歳を過ぎる頃にはほとんどのものが結婚するのだが、シェーベリー団長は30歳を迎えたというのに未だに独身を貫いている。
さっきも言ったようにシェーベリー団長は地位も名誉もそして顔も全てが完璧であり、国内外を問わずひっきりなしに縁談が持ち込まれているようだが、団長は一度会っただけで全て断られる。
それはなぜか。
それは公爵家に代々語り継がれているという運命のお方の存在だ。
このシェーベリー公爵家の当主には必ず一生を添い遂げる運命の人が現れるのだという。
シェーベリー団長はその方に操を立てて、私たちの誘いには一切乗らないのだ。
だが、もう30歳。
少しは羽目を外されてもいいのではと思ったのだ。
だが、今回の誘いも答えはNO。
わかってはいたが、残念だ。
いつも禁欲的なシェーベリー団長が欲に溺れるのを見てみたかったのに……。
そう思っていたある日、突然騎士団にシェーベリー公爵家から遣いだという執事見習いが駆け込んできた。
彼は一目散に団長室へと駆けていき、ものの数分でシェーベリー団長は『後を頼む』とだけ残して公爵家へ帰っていった。
しかも遣いで来た執事見習いの子を置き去りにして。
公爵家で何事か一大事でも?
もしや家令のグレイグさまがご病気とか?
いろいろな考えを張り巡らせたものの答えには至らず、私はひたすらに団長が戻ってくるのを待った。
それから何時間が経っただろうか。
夜勤の騎士と交代しても団長は戻ってこない。
だが団長のいない今、帰宅も許されず私は副団長としての任務に励んだ。
そこからしばらく経ってようやく戻ってきた団長はまるで夢現のような表情であちこちに身体をぶつけながら団長室へと進んでいく。
「団長、どうかなさったのですか? お屋敷で何か一大事でも?」
フラフラとしている団長に手を貸そうと手を差し出した途端、
「今は私に触れるな」
とガッと目を見開き大声で払い除けられた。
「えっ?」
団長との付き合いは長いが、このような扱いは初めてのことでもはや意味がわからずただ茫然と立ち尽くしていたのだが、
「悪い。今はあの麗しい人の感触を忘れたくないのだ」
と恍惚とした表情でそう言われ、私は悟った。
シェーベリー団長に運命のお方が見つかったのだということを。
だとすれば、あれだけ大急ぎで公爵家からの遣いがくるのも頷ける。
足元が覚束ない様子で団長室へと向かう団長を見送りながら、いつもの冷静沈着な団長とあまりにも違う姿にただただ驚くばかりだった。
翌日団長室に行ってみたが、すでにもぬけの殻。
しかし、仕事だけは全て済ませてあった。
あの時間からこれだけの仕事をしたのか、団長は……。
あまりの凄さに驚きを隠せずにいたが、これも運命のお方のなせる力なのかと納得した。
団長はその運命のお方を騎士団詰所の隣にある小さな家へと住まわせた。
『決して触れたり、声をかけたりしてはならぬが、危険なものが近づかないように交代で見張ること!』
という命令により、私たちは交代で団長の運命のお方の住まう家を見張ることになったのだが、ここにそのお方が住み始めて以来、団長は仕事以外の時間は全てそのお方に費やすようになった。
あれほど仕事人間だったお方が信じられない。
そしていまだにそのお方には会わせてもいただけない。
本当にそのお方が実在するのかさえわからない状態だ。
そんなことを考えていたある日、詰所内にある食堂で騎士たちと談笑していると、突然団長が現れた。
今日はお休みだと聞いていたのになぜ?
慌てて食堂に一列に並んで挨拶をすると、
「差し入れを持ってきた。彼が作ってくれた『ケーキ』というものだ」
と団長が紹介してくれたのは、団長と公爵家の家令であるグレイグさまには挟まれるように、それはそれは美しい人の存在だった。
透き通るほどの真っ白な肌にパッチリとした漆黒の瞳
小さな顔に誂えたようなの形の良い小さな鼻
紅でもつけているのかと思うほどほんのり赤みがかった潤いのある唇
そして艶やかでクセのない綺麗な漆黒の髪
小さな身体からは細く長い手足が伸び、まるで天界からやってきた天使のようなその姿に私もみんなも声も出なかった。
なぜこんなに美しい方がこんな場所に???
おそらく私以外の騎士たちも皆そう思っていたことだろう。
騎士たちはこの美しい人の姿を見て一瞬で恋に落ちたようだ。
そう私も含めて全員が。
だが、それはあっという間に打ち砕かれた。
「この詰所の隣に住むことになったヒジリだ。意味はわかってるな?」
ビリビリと強い敵意を感じる。
団長が我々を威嚇しているんだ。
そう、この美しいお方が団長の運命の方。
私も含めて全ての騎士が一瞬で恋に落ち、一瞬で奈落の底に叩きつけられた。
こんなに美しい人が現れるのなら、そりゃあ操を立てるよな……。
傷つけるなんてできるはずがない。
私はこれまで団長が頑なに守り続けてきたものの強さを今改めて知ったのだ。
それにしてもあんなにデレデレとした団長の顔、初めて見たな。
他の騎士たちも同じことを思っているだろう。
団長が我々に向ける顔と全然違い過ぎるんだが……。
その運命のお方であるヒジリさまが作ったという『ケーキ』なるものを試食し、感想を聞かせてほしいということだが、正直これがどういうものなのか全くわからない。
甘ったるい匂いがしているから菓子の類なのだろうが、菓子といえばもっと固いものでないか?
だが、こんなに美しいお方の手作りを食べないわけにもいかない。
ましてや団長命令だ。
私たちは家令のグレイグさまが切ってくれた『ケーキ』にカトラリーを差し込んだ。
恐る恐る口に入れると、
なんだ、これは???
甘くてふわふわと柔らかくなんとも言えない食感だ。
だが、うまい!!!!
後を引く美味しさに気付けば我先にと騎士たちで取り合いになっていた。
まるで戦場のような争いになったこの食堂に
「ランハートさん、『あ~ん』して」
と可愛らしい声が響く。
えっ? とその声のする方向に目を向ければ、あの麗しいお方が団長に直接食べさせているのが見えた。
蕩けるような眼差しを向けながら食べる団長とそれを嬉しそうに見守るヒジリさま。
まさかと思ったが、今度は団長がヒジリさまの口に直接食べさせる。
もちろん同じカトラリーを使って。
「美味しい」と語るその表情はまるで女神のような微笑みで……。
そうか、この麗しいお方はすでに団長と……。
あの小さな口で団長のモノを咥えたり、淫らな声をあげているのか……。
一瞬そんな妄想が頭をよぎっただけで、私のモノは一瞬にして完全なまでに勃ち上がった。
おそらく今までで一番大きくなったかもしれない。
その衝撃に私はその場に崩れ落ちた。
と同時に周りにいた騎士たちが皆同じようにガタガタと崩れ落ちたのだ。
その様子に団長は我々を恐ろしい形相で睨みつけ、ヒジリさまの手をとり急いで食堂から出て行った。
あの団長の怒り顔を見るに我々全員おそらく、いや、絶対に懲罰ものだ。
その恐怖に先程までに完全に昂っていたモノは見るも無惨に萎えてしまった。
ああ……団長が戻ってくるのが怖い……。
歴史あるランジュルス王国騎士団の副団長をしている。
そして、我がランジュルス王国騎士団のシェーベリー団長は、国王陛下の従兄弟さまであり、そして公爵さまでもある。
だが、決して血筋だけで騎士団団長にのし上がったわけではない。
幼少時から自分を厳しく律し、決して驕り高ぶることなく鍛錬を続けた結果、王国最強の剣術の腕を手に入れ国王陛下から直々に騎士団団長に任命されたのだ。
シェーベリー団長はこのランジュルス王国でも一二を争うルックスの持ち主で、その上、王家と繋がりのある公爵さまで尚且つ歴史ある王国騎士団の団長ともあれば羨望の的だ。
かくいう私もシェーベリー団長の美しい剣術に一瞬にして心を奪われ憧れと尊敬の念を抱いていた。
彼の下で働きたい!
その一心で鍛錬を繰り返し、ようやく騎士団副団長にまで駆け上がったのだ。
「団長、マイクの挙式前に男たちでバチェラーパーティーするんですが、団長も一緒にどうですか?」
我が国では挙式前日に友人や仕事仲間を誘って、バチェラーパーティーをするのが一般的だ。
それは男性・女性を問わずやるものだが、一般的に女性はいわゆる女子会。
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もちろん、内容はトップシークレットだが、ほぼほぼ夜の営みについての知識を授かる場だとされている。
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この国では女性なら成人を迎えた15歳前後、男性でも20歳を過ぎる頃にはほとんどのものが結婚するのだが、シェーベリー団長は30歳を迎えたというのに未だに独身を貫いている。
さっきも言ったようにシェーベリー団長は地位も名誉もそして顔も全てが完璧であり、国内外を問わずひっきりなしに縁談が持ち込まれているようだが、団長は一度会っただけで全て断られる。
それはなぜか。
それは公爵家に代々語り継がれているという運命のお方の存在だ。
このシェーベリー公爵家の当主には必ず一生を添い遂げる運命の人が現れるのだという。
シェーベリー団長はその方に操を立てて、私たちの誘いには一切乗らないのだ。
だが、もう30歳。
少しは羽目を外されてもいいのではと思ったのだ。
だが、今回の誘いも答えはNO。
わかってはいたが、残念だ。
いつも禁欲的なシェーベリー団長が欲に溺れるのを見てみたかったのに……。
そう思っていたある日、突然騎士団にシェーベリー公爵家から遣いだという執事見習いが駆け込んできた。
彼は一目散に団長室へと駆けていき、ものの数分でシェーベリー団長は『後を頼む』とだけ残して公爵家へ帰っていった。
しかも遣いで来た執事見習いの子を置き去りにして。
公爵家で何事か一大事でも?
もしや家令のグレイグさまがご病気とか?
いろいろな考えを張り巡らせたものの答えには至らず、私はひたすらに団長が戻ってくるのを待った。
それから何時間が経っただろうか。
夜勤の騎士と交代しても団長は戻ってこない。
だが団長のいない今、帰宅も許されず私は副団長としての任務に励んだ。
そこからしばらく経ってようやく戻ってきた団長はまるで夢現のような表情であちこちに身体をぶつけながら団長室へと進んでいく。
「団長、どうかなさったのですか? お屋敷で何か一大事でも?」
フラフラとしている団長に手を貸そうと手を差し出した途端、
「今は私に触れるな」
とガッと目を見開き大声で払い除けられた。
「えっ?」
団長との付き合いは長いが、このような扱いは初めてのことでもはや意味がわからずただ茫然と立ち尽くしていたのだが、
「悪い。今はあの麗しい人の感触を忘れたくないのだ」
と恍惚とした表情でそう言われ、私は悟った。
シェーベリー団長に運命のお方が見つかったのだということを。
だとすれば、あれだけ大急ぎで公爵家からの遣いがくるのも頷ける。
足元が覚束ない様子で団長室へと向かう団長を見送りながら、いつもの冷静沈着な団長とあまりにも違う姿にただただ驚くばかりだった。
翌日団長室に行ってみたが、すでにもぬけの殻。
しかし、仕事だけは全て済ませてあった。
あの時間からこれだけの仕事をしたのか、団長は……。
あまりの凄さに驚きを隠せずにいたが、これも運命のお方のなせる力なのかと納得した。
団長はその運命のお方を騎士団詰所の隣にある小さな家へと住まわせた。
『決して触れたり、声をかけたりしてはならぬが、危険なものが近づかないように交代で見張ること!』
という命令により、私たちは交代で団長の運命のお方の住まう家を見張ることになったのだが、ここにそのお方が住み始めて以来、団長は仕事以外の時間は全てそのお方に費やすようになった。
あれほど仕事人間だったお方が信じられない。
そしていまだにそのお方には会わせてもいただけない。
本当にそのお方が実在するのかさえわからない状態だ。
そんなことを考えていたある日、詰所内にある食堂で騎士たちと談笑していると、突然団長が現れた。
今日はお休みだと聞いていたのになぜ?
慌てて食堂に一列に並んで挨拶をすると、
「差し入れを持ってきた。彼が作ってくれた『ケーキ』というものだ」
と団長が紹介してくれたのは、団長と公爵家の家令であるグレイグさまには挟まれるように、それはそれは美しい人の存在だった。
透き通るほどの真っ白な肌にパッチリとした漆黒の瞳
小さな顔に誂えたようなの形の良い小さな鼻
紅でもつけているのかと思うほどほんのり赤みがかった潤いのある唇
そして艶やかでクセのない綺麗な漆黒の髪
小さな身体からは細く長い手足が伸び、まるで天界からやってきた天使のようなその姿に私もみんなも声も出なかった。
なぜこんなに美しい方がこんな場所に???
おそらく私以外の騎士たちも皆そう思っていたことだろう。
騎士たちはこの美しい人の姿を見て一瞬で恋に落ちたようだ。
そう私も含めて全員が。
だが、それはあっという間に打ち砕かれた。
「この詰所の隣に住むことになったヒジリだ。意味はわかってるな?」
ビリビリと強い敵意を感じる。
団長が我々を威嚇しているんだ。
そう、この美しいお方が団長の運命の方。
私も含めて全ての騎士が一瞬で恋に落ち、一瞬で奈落の底に叩きつけられた。
こんなに美しい人が現れるのなら、そりゃあ操を立てるよな……。
傷つけるなんてできるはずがない。
私はこれまで団長が頑なに守り続けてきたものの強さを今改めて知ったのだ。
それにしてもあんなにデレデレとした団長の顔、初めて見たな。
他の騎士たちも同じことを思っているだろう。
団長が我々に向ける顔と全然違い過ぎるんだが……。
その運命のお方であるヒジリさまが作ったという『ケーキ』なるものを試食し、感想を聞かせてほしいということだが、正直これがどういうものなのか全くわからない。
甘ったるい匂いがしているから菓子の類なのだろうが、菓子といえばもっと固いものでないか?
だが、こんなに美しいお方の手作りを食べないわけにもいかない。
ましてや団長命令だ。
私たちは家令のグレイグさまが切ってくれた『ケーキ』にカトラリーを差し込んだ。
恐る恐る口に入れると、
なんだ、これは???
甘くてふわふわと柔らかくなんとも言えない食感だ。
だが、うまい!!!!
後を引く美味しさに気付けば我先にと騎士たちで取り合いになっていた。
まるで戦場のような争いになったこの食堂に
「ランハートさん、『あ~ん』して」
と可愛らしい声が響く。
えっ? とその声のする方向に目を向ければ、あの麗しいお方が団長に直接食べさせているのが見えた。
蕩けるような眼差しを向けながら食べる団長とそれを嬉しそうに見守るヒジリさま。
まさかと思ったが、今度は団長がヒジリさまの口に直接食べさせる。
もちろん同じカトラリーを使って。
「美味しい」と語るその表情はまるで女神のような微笑みで……。
そうか、この麗しいお方はすでに団長と……。
あの小さな口で団長のモノを咥えたり、淫らな声をあげているのか……。
一瞬そんな妄想が頭をよぎっただけで、私のモノは一瞬にして完全なまでに勃ち上がった。
おそらく今までで一番大きくなったかもしれない。
その衝撃に私はその場に崩れ落ちた。
と同時に周りにいた騎士たちが皆同じようにガタガタと崩れ落ちたのだ。
その様子に団長は我々を恐ろしい形相で睨みつけ、ヒジリさまの手をとり急いで食堂から出て行った。
あの団長の怒り顔を見るに我々全員おそらく、いや、絶対に懲罰ものだ。
その恐怖に先程までに完全に昂っていたモノは見るも無惨に萎えてしまった。
ああ……団長が戻ってくるのが怖い……。
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