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番外編
同窓会
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ただの思いつきで書いてしまいました。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side伊織>
「えっ? 同窓会、ですか?」
いつものように悠真とビデオ通話を楽しんでいると、一枚のハガキを見せながら教えてくれた。
「はい。実家宛に届いたみたいで、母が同窓会の招待状をこっちに送ってくれたんです」
「宮古島の学校のですか?」
「いえ、大学のゼミの同窓会です。就職が決まった時から倉橋には東京と沖縄を行ったり来たりすることになると言われていたので、連絡が取りやすいように大学関係の郵便は実家に届くようにしていたんです。こっちだと届くまでに時間もかかりますしね」
「そうなんですね」
「今まで同窓会に誘われてもなかなか都合が合わなくて参加したことはなかったんですが、今回はゼミでお世話になった教授が退官されるそうなので、久しぶりに参加しようと思ってまして、伊織さんにも報告をと思ったんです」
悠真が大学の同窓会に……。
元々高嶺の花だと思われていそうな悠真が、私と愛し合ってさらに色気を纏わせているのに、そんな場所に行かせては男女問わず変な虫が寄ってきそうで心配でたまらない。
けれど、お世話になった教授の退官パーティーも兼ねているのであれば、行ってほしくないとは言えない。
「それはいつ頃ですか?」
「来月の最初の土曜日です。その日はそのままホテルで一泊して翌日西表に帰ろうと思ってるんです」
「来月の最初の……ああ、悠真が東京に来てくれると言っていた日ですね」
「そうなんです。ごめんなさい……次の週は石垣でしたよね? よければそちらに伺おうと思ってるんですけどどうですか?」
「ええ。もちろん。悠真が来てくれるのなら嬉しいですよ」
「ふふっ。よかった」
「同窓会はどこでやるんですか?」
「那覇にある皇族もお泊まりになるという老舗のホテルでやるんですって。大学からも近いのでそこになったみたいです。ちょうどいいのでそこに一泊して帰ろうと思っていますよ」
「そうなんですか。楽しみですね」
そう言いながら、さっとタブレットで検索するとすぐにそのホテルは見つかった。
ここか……。
時間もホテルに連絡したらすぐに教えてもらえるだろう。
「二次会は行くんですか?」
「うーん、特に仲がいい子がいるわけでもないので、多分一次会だけで部屋に戻ると思いますよ」
「そうですか、それなら安心です」
同窓会は浮気や不倫のきっかけとなる場合も多いらしい。
実際に弁護士仲間との話では同窓会で知り合い、そのままホテルで一晩過ごし不倫関係に陥ったという話も聞いていた。
悠真に限って絶対にそんなことはありえないが、一方的にまとわり付かれることは考えられる。
なんせあんなにも美しい悠真なのだ。
やはり一人では行かせられない。
なんとかしないとな。
<side悠真>
同窓会当日、急遽本島で浅香さんと会うことになったという社長と一緒に本島に向かった。
空港から同窓会のあるホテルまで車で連れていってもらい、そのままホテルにチェックインした。
部屋で少し休んでから、着替えを済ませ、同窓会が行われる会場に向かうと、もうすでにたくさんの人が集まっていた。
どうやら私たちの学年だけでなく、教授のゼミ生が学年を問わずに集まっているようだ。
見知った顔もあるけれど、全く知らない人たちの方が多い。
やっぱり一次会で帰ろう。
とりあえず教授と話せればいいか。
中に入ると
「おー、砂川っ!! 久しぶりだな」
と早速声をかけられた。
その声に振り向くと見覚えのない顔に頭の中がはてなでいっぱいになる。
「えっと……どなた、でしたか?」
「なんだよ、俺のこと忘れたのか? 失礼だな。俺だよ、上間だよ、上間有二」
「えっ、上間有二って……本当に?」
すらっとしていつも身だしなみには気を遣っていて、女子の人気も高かったはずの上間が……。
目の前にいるのは、頭が薄くなった小太りの中年男性。
あまりにも記憶の中の上間と違いすぎて同一人物かもわからない。
「上間、お前変わりすぎだから砂川がわかるわけないだろ! 俺のことは覚えてるだろ?」
「えっ? あっ、もしかして新垣?」
「ははっ。やっぱり俺のことは覚えてるよなぁ」
「くそーっ!」
何か知らないけど、上間と新垣が何か争っているみたい。
「きゃー、もしかして砂川くん? 相変わらずかっこいいっ!!」
「えー、砂川くんが来てるの?」
「今回も来ないと思ってた! 超ラッキー!!」
「わぁー、ほんと!! えー、もしかして私に会いに来てくれた?」
突然やってきた女性たちが上間と新垣を押し退けて近づいてくる。
名前を覚えていてくれているということは同じゼミ生だったのかもしれないけれど、全然思い出せない。
メイクも洋服もあの頃と違いすぎてわからなさすぎる。
「ねぇねぇ、砂川くん。せっかく来てくれたんだし、あっちでゆっくりおしゃべりしよう」
「あっ、砂川は俺たちと飲むんだよ。勝手に連れて行くな」
「何よ、男同士で飲んだって楽しくないでしょ。ねぇ、砂川くん」
「いや、ちょ――っ。待って」
女性相手に触れるのも後々問題になると困るし、どうにかしてこの場を凌がないとと思っていたその時、
「すみませんが、彼に勝手に触れないでください」
という声が聞こえたと思ったら、突然大きな身体に包み込まれた。
えっ? この声って……。
しかもこの匂いは……。
驚いて顔を上げると、そこには伊織さんの姿があった。
「えっ? どうして、ここに?」
「ふふっ。それは後でゆっくり説明しますよ」
そう言ってにっこりと笑うと、伊織さんはみんなに向かって
「悠真は私の大切な人ですから、勝手に触れないでくださいね」
ともう一度言って、
「じゃあ、悠真。教授のところに行きましょうか」
と私をその場から連れ去ってくれた。
突然の伊織さんの登場に会場内がしんと静まり返っていたけれど、伊織さんは何も気にする様子もなく教授のもとに進んでいく。
「ほら、悠真。挨拶をするといいですよ」
「は、はい。与那嶺教授。お久しぶりです」
「んっ? ああ、砂川くんか。元気にしていたか?」
「はい。おかげさまで忙しいですが、楽しく仕事をさせていただいてます」
「そうか、君は西表島に就職したんだったな?」
「はい。やりがいがあって楽しいですよ」
「そうか。んっ? 君は、もしかして安慶名くんか?」
教授の目が私の隣にいた伊織さんを捉えると、目をキラキラとさせながら笑顔で話しかけていた。
えっ? もしかして知り合い?
どこで?
「はい。与那嶺教授のお話は養父から伺っております。養父がお世話になったそうで……」
「いやいや、志良堂教授には私の方がお世話になってばかりだよ。以前一緒に酒を飲んだことがあるのだが、その時は君のことをずっと褒めていたよ。素晴らしい弁護士になったそうだね」
「いえ、私は何も。彼が私をいつも隣で支えてくれるので頑張れているだけです」
「ははっ。そうか、二人でお互いに支え合えるなら幸せだな。砂川くんもいい人を見つけたものだな」
「はい。それはとても……」
与那嶺教授から思いがけず褒められて、嬉しくなって伊織さんを見上げると優しい笑顔が降ってくる。
「今日はゆっくり過ごして行くといい」
「はい。ありがとうございます」
それから先はずっと伊織さんがそばにいてくれて、安心してお酒を飲むこともできた。
美味しい食事を食べながら、時折教授と三人でお話をして、あっという間に一次会は終了した。
「あ、あの……砂川、よしよかったら二次会とか……」
「あー、ごめん。明日また西表まで帰らないといけないからこれで失礼するよ。ありがとう」
「くぅ――っ!!」
声をかけてきてくれた上間と新垣に笑顔で断りの言葉をかけると突然その場に蹲った。
「えっ、大丈夫?」
「あ、だ、大丈夫。ちょっと、酔っ払っただけだから気にしないで」
「そう? じゃあ、気をつけて」
そう言って、私と伊織さんはそのまま部屋に戻った。
「あれ? 私の部屋」
「ああ、スイートが空いていたのでそちらに移動させたんです。今日はたっぷりと楽しい時間を過ごしましょうか」
いつものようにドキドキする瞳で見つめられるだけで身体の奥が疼いてくる。
でも明日は飛行機に乗らないといけないし、あんまり激しくは愛してもらえない。
「明日の飛行機……」
「大丈夫です。倉橋さんから明日は休みをいただいてますから」
「えっ……いつの間に?」
「ふふっ。明日は午後から祖父のお墓参りに行きましょう」
「――っ!! はい! ぜひ!!」
思いがけず、本島での週末を過ごせることになった。
しかも、伊織さんのご家族のお墓参りにも行けるなんて……。
後で社長にお礼を言っておかないとななんて思いながら、那覇の夜は過ぎていった。
* * *
駆け足で終わったので、次回は伊織の裏工作の様子やお墓参りの様子も書けたらなと思っています。
どうぞお楽しみに♡
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side伊織>
「えっ? 同窓会、ですか?」
いつものように悠真とビデオ通話を楽しんでいると、一枚のハガキを見せながら教えてくれた。
「はい。実家宛に届いたみたいで、母が同窓会の招待状をこっちに送ってくれたんです」
「宮古島の学校のですか?」
「いえ、大学のゼミの同窓会です。就職が決まった時から倉橋には東京と沖縄を行ったり来たりすることになると言われていたので、連絡が取りやすいように大学関係の郵便は実家に届くようにしていたんです。こっちだと届くまでに時間もかかりますしね」
「そうなんですね」
「今まで同窓会に誘われてもなかなか都合が合わなくて参加したことはなかったんですが、今回はゼミでお世話になった教授が退官されるそうなので、久しぶりに参加しようと思ってまして、伊織さんにも報告をと思ったんです」
悠真が大学の同窓会に……。
元々高嶺の花だと思われていそうな悠真が、私と愛し合ってさらに色気を纏わせているのに、そんな場所に行かせては男女問わず変な虫が寄ってきそうで心配でたまらない。
けれど、お世話になった教授の退官パーティーも兼ねているのであれば、行ってほしくないとは言えない。
「それはいつ頃ですか?」
「来月の最初の土曜日です。その日はそのままホテルで一泊して翌日西表に帰ろうと思ってるんです」
「来月の最初の……ああ、悠真が東京に来てくれると言っていた日ですね」
「そうなんです。ごめんなさい……次の週は石垣でしたよね? よければそちらに伺おうと思ってるんですけどどうですか?」
「ええ。もちろん。悠真が来てくれるのなら嬉しいですよ」
「ふふっ。よかった」
「同窓会はどこでやるんですか?」
「那覇にある皇族もお泊まりになるという老舗のホテルでやるんですって。大学からも近いのでそこになったみたいです。ちょうどいいのでそこに一泊して帰ろうと思っていますよ」
「そうなんですか。楽しみですね」
そう言いながら、さっとタブレットで検索するとすぐにそのホテルは見つかった。
ここか……。
時間もホテルに連絡したらすぐに教えてもらえるだろう。
「二次会は行くんですか?」
「うーん、特に仲がいい子がいるわけでもないので、多分一次会だけで部屋に戻ると思いますよ」
「そうですか、それなら安心です」
同窓会は浮気や不倫のきっかけとなる場合も多いらしい。
実際に弁護士仲間との話では同窓会で知り合い、そのままホテルで一晩過ごし不倫関係に陥ったという話も聞いていた。
悠真に限って絶対にそんなことはありえないが、一方的にまとわり付かれることは考えられる。
なんせあんなにも美しい悠真なのだ。
やはり一人では行かせられない。
なんとかしないとな。
<side悠真>
同窓会当日、急遽本島で浅香さんと会うことになったという社長と一緒に本島に向かった。
空港から同窓会のあるホテルまで車で連れていってもらい、そのままホテルにチェックインした。
部屋で少し休んでから、着替えを済ませ、同窓会が行われる会場に向かうと、もうすでにたくさんの人が集まっていた。
どうやら私たちの学年だけでなく、教授のゼミ生が学年を問わずに集まっているようだ。
見知った顔もあるけれど、全く知らない人たちの方が多い。
やっぱり一次会で帰ろう。
とりあえず教授と話せればいいか。
中に入ると
「おー、砂川っ!! 久しぶりだな」
と早速声をかけられた。
その声に振り向くと見覚えのない顔に頭の中がはてなでいっぱいになる。
「えっと……どなた、でしたか?」
「なんだよ、俺のこと忘れたのか? 失礼だな。俺だよ、上間だよ、上間有二」
「えっ、上間有二って……本当に?」
すらっとしていつも身だしなみには気を遣っていて、女子の人気も高かったはずの上間が……。
目の前にいるのは、頭が薄くなった小太りの中年男性。
あまりにも記憶の中の上間と違いすぎて同一人物かもわからない。
「上間、お前変わりすぎだから砂川がわかるわけないだろ! 俺のことは覚えてるだろ?」
「えっ? あっ、もしかして新垣?」
「ははっ。やっぱり俺のことは覚えてるよなぁ」
「くそーっ!」
何か知らないけど、上間と新垣が何か争っているみたい。
「きゃー、もしかして砂川くん? 相変わらずかっこいいっ!!」
「えー、砂川くんが来てるの?」
「今回も来ないと思ってた! 超ラッキー!!」
「わぁー、ほんと!! えー、もしかして私に会いに来てくれた?」
突然やってきた女性たちが上間と新垣を押し退けて近づいてくる。
名前を覚えていてくれているということは同じゼミ生だったのかもしれないけれど、全然思い出せない。
メイクも洋服もあの頃と違いすぎてわからなさすぎる。
「ねぇねぇ、砂川くん。せっかく来てくれたんだし、あっちでゆっくりおしゃべりしよう」
「あっ、砂川は俺たちと飲むんだよ。勝手に連れて行くな」
「何よ、男同士で飲んだって楽しくないでしょ。ねぇ、砂川くん」
「いや、ちょ――っ。待って」
女性相手に触れるのも後々問題になると困るし、どうにかしてこの場を凌がないとと思っていたその時、
「すみませんが、彼に勝手に触れないでください」
という声が聞こえたと思ったら、突然大きな身体に包み込まれた。
えっ? この声って……。
しかもこの匂いは……。
驚いて顔を上げると、そこには伊織さんの姿があった。
「えっ? どうして、ここに?」
「ふふっ。それは後でゆっくり説明しますよ」
そう言ってにっこりと笑うと、伊織さんはみんなに向かって
「悠真は私の大切な人ですから、勝手に触れないでくださいね」
ともう一度言って、
「じゃあ、悠真。教授のところに行きましょうか」
と私をその場から連れ去ってくれた。
突然の伊織さんの登場に会場内がしんと静まり返っていたけれど、伊織さんは何も気にする様子もなく教授のもとに進んでいく。
「ほら、悠真。挨拶をするといいですよ」
「は、はい。与那嶺教授。お久しぶりです」
「んっ? ああ、砂川くんか。元気にしていたか?」
「はい。おかげさまで忙しいですが、楽しく仕事をさせていただいてます」
「そうか、君は西表島に就職したんだったな?」
「はい。やりがいがあって楽しいですよ」
「そうか。んっ? 君は、もしかして安慶名くんか?」
教授の目が私の隣にいた伊織さんを捉えると、目をキラキラとさせながら笑顔で話しかけていた。
えっ? もしかして知り合い?
どこで?
「はい。与那嶺教授のお話は養父から伺っております。養父がお世話になったそうで……」
「いやいや、志良堂教授には私の方がお世話になってばかりだよ。以前一緒に酒を飲んだことがあるのだが、その時は君のことをずっと褒めていたよ。素晴らしい弁護士になったそうだね」
「いえ、私は何も。彼が私をいつも隣で支えてくれるので頑張れているだけです」
「ははっ。そうか、二人でお互いに支え合えるなら幸せだな。砂川くんもいい人を見つけたものだな」
「はい。それはとても……」
与那嶺教授から思いがけず褒められて、嬉しくなって伊織さんを見上げると優しい笑顔が降ってくる。
「今日はゆっくり過ごして行くといい」
「はい。ありがとうございます」
それから先はずっと伊織さんがそばにいてくれて、安心してお酒を飲むこともできた。
美味しい食事を食べながら、時折教授と三人でお話をして、あっという間に一次会は終了した。
「あ、あの……砂川、よしよかったら二次会とか……」
「あー、ごめん。明日また西表まで帰らないといけないからこれで失礼するよ。ありがとう」
「くぅ――っ!!」
声をかけてきてくれた上間と新垣に笑顔で断りの言葉をかけると突然その場に蹲った。
「えっ、大丈夫?」
「あ、だ、大丈夫。ちょっと、酔っ払っただけだから気にしないで」
「そう? じゃあ、気をつけて」
そう言って、私と伊織さんはそのまま部屋に戻った。
「あれ? 私の部屋」
「ああ、スイートが空いていたのでそちらに移動させたんです。今日はたっぷりと楽しい時間を過ごしましょうか」
いつものようにドキドキする瞳で見つめられるだけで身体の奥が疼いてくる。
でも明日は飛行機に乗らないといけないし、あんまり激しくは愛してもらえない。
「明日の飛行機……」
「大丈夫です。倉橋さんから明日は休みをいただいてますから」
「えっ……いつの間に?」
「ふふっ。明日は午後から祖父のお墓参りに行きましょう」
「――っ!! はい! ぜひ!!」
思いがけず、本島での週末を過ごせることになった。
しかも、伊織さんのご家族のお墓参りにも行けるなんて……。
後で社長にお礼を言っておかないとななんて思いながら、那覇の夜は過ぎていった。
* * *
駆け足で終わったので、次回は伊織の裏工作の様子やお墓参りの様子も書けたらなと思っています。
どうぞお楽しみに♡
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