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番外編
秘め事
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久々の右手シリーズ番外編は、伊織&悠真です。
ちょっと思いつきで書いてしまったのですが、楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
「いいですか? 悠真、よく聞いてください。私たち……もう終わりにしましょう」
「えっ? 伊織さん……今、なんて……?」
「だから、もう終わりにしましょうって言ったんです。別れてください」
「そ、んな……っ、どう、して……私たち、運命だって……」
「ふふっ。そんなの信じてたんですか? 悠真があまりにもウブだったから、遊んでみただけです。真っ白で何の汚れもないあなたを私の色に染めるのは楽しかったですよ。ですが、最初のウブなあなたは可愛かったですけどね、正直言ってもう飽きたんです。もう連絡はしないでください」
今まで見たこともないような冷ややかな目で私を見つめる。
いつもあんなに熱のこもった目で見てくれていたのに、今の伊織さんはまるで別人だ。
でも……この手を離したくない。
「悪いところがあったらなおしますから、終わりだなんて言わないでください……」
「そういうところがもう鬱陶しいんですよ。この田舎に来るのも今日で終わりです。さようなら」
恥も外聞も捨てて、伊織さんの手に縋り付いたのに……無惨にも振り払われて伊織さんは出て行ってしまった。
もう何が起きたのかもわからなくて、私は裸足のまま玄関を飛び出し追いかけたけれど、伊織さんの姿はどこにも見えない。
「いや――っ!! 伊織さんっ!! 伊織さーんっ!!!」
「伊織さんっ!!!」
ガバッと起き上がるとそこは寝室のベッドの上。
えっ? 何?
今の……ゆ、め?
それにしては実に生々しくて、怖かった。
まだ心臓がバクバクしてる。
今のは本当に夢?
それとも伊織さんに実際に言われたのを思い出した?
あまりの恐怖に夢か現実かもわからない。
スマホを見れば解決するのかもしれないけれど、もしさっきのが現実だったら?
私はもう生きていけないかもしれない。
まだ真夜中だったけれどそこから眠ることもできず、朝になっても食欲も湧かなくて、そのまま着替えて仕事に向かった。
「おはようございます。社長」
「ああ……って、砂川どうしたんだ?」
「えっ? 何かありましたか?」
「何かありましたかじゃないだろう? ひどい顔色だ。そこに座ってろ」
「ただの、その……寝不足ですから気にしないでください。それより今日の仕事のスケジュール――」
「そんなことどうでもいい。休んでろっ!」
大声で怒鳴られながら、ソファーに座らされてしまう。
だけど、さっきより幾分かマシかもしれない。
本当に体調が悪かったのかも。
「ほら、これを飲んでおけ」
「社長、これは?」
「ハーブティーだ。少しは落ち着くだろう」
一口啜ると、じわじわと染み渡ってなんだかすごく安心する。
ああ、そういえばこれが今日の初めての飲み物だ。
食事どころか水分もとっていなかったことに気づく。
「それで、安慶名さんと何があった?」
「えっ? どうして、それを?」
「お前がそんなふうになるなんて安慶名さん絡みしかないだろうが。で、何があったんだ? 話してみろ」
夢か現実かもわからない話をしていいものなのかと思ったけれど、社長の真剣な目で見つめられて、誤魔化すこともできず結局話すことになってしまった。
「実は……伊織さんとお別れすることになった――」
「はぁ? 安慶名さんから言ったのか?」
「えっ? あ、はい。あの……違うんです。そんな夢を見て……」
「はぁ? 夢? どういうことだ?」
「だから、伊織さんから関係を終わりにしましょうと言われた夢を見たんです。ウブじゃなくなった私にはもう飽きたんだと言って……それで、目を覚ましたんですけど、あまりにもリアルで本当だったのかもわからなくなってしまって……」
「はぁーーっ」
社長は私の話を聞くなり大きくため息を吐いて呆れ返ったような声で
「お前はバカなのか?」
と言われてしまった。
「バカだなんてそんな……っ、ひどいです」
「ふっ。お前も恋をすれば変わるんだなとしみじみ思ってるよ」
「どういう意味ですか?」
「そのままの意味だ。以前のお前なら、真偽のわからない話にそこまで精神を削がれることはないだろう。今回のことだって、安慶名さんに聞けばすぐにでもわかることなのにそれすらも躊躇うなんて……お前、よほど安慶名さんを失うのが怖いんだな。電話してもし別れたのが本当だったらと思ったら怖かったんだろう?」
「そう、です……」
「なら、直接本人に聞け」
「えっ? ほん、にんって……」
社長はさっと立ち上がると、社長室の扉をさっと開けた。
「っ――!!! い、いおりさん……どう、して……」
驚く私を横目に社長は安慶名さんに声をかける。
「安慶名さん、今日は連れ帰ってください。もうバカなことを考えないようにしっかりと教えてやってくださいよ」
「倉橋さん、ありがとうございます。すみません。明日には必ず」
「いえ、明日は無理でしょうから、明後日しっかりとお願いしますね」
二人が話しているのを茫然と見つめていると、伊織さんがスタスタと私の元にやってきた。
「悠真、帰りますよ」
「えっ、あの……わっ!!」
さっと抱き上げられ、そのまま社長室を出る。
社員たちの全視線が向けられていたたまれないけれど、伊織さんはそんなこと何も気にしない様子で進んでいく。
そして、そのまま自宅に向かった。
「あ、あの……伊織さん、どうしてここに……?」
帰り道、腕の中に抱きかかえられたままでそう尋ねたけれど、伊織さんは強張った表情のまま何も答えてくれない。
そうこうしているうちに家につき、私は抱き抱えられたままポケットから鍵を取り出した。
鍵を開ける手が震える。
中に入ったらどうなるのだろう……。
もしかしてあの夢は正夢だったのかも……。
怖くて怖くてたまらない。
するとスッと伊織さんの手が伸びて私の手から鍵を取り鍵を開けた。
無言のまま靴を脱ぎそのままソファーへと連れて行かれた。
「あ、あの……伊織さん……私……」
「いいですか? 悠真、よく聞いてください!」
「――っ!」
やっぱりあの時と同じだ。
正夢だったんだ……。
「私はあなた以外と人生を共に過ごす気など一切ありません」
「えっ?」
「あなたは私の運命だと言ったでしょう? あなたが逃げようとしたって、私は地の果てまでも追いかけていきますよ。絶対に離れたりしないから、覚悟してください!」
「い、おりさん……」
「悠真、返事は?」
「は、い……。ずっと、はなさないで、ください……」
「ああ、もうっ! あなたって人は! 私があなたに別れを言い出すなんて、夢でもありえないことですよ! それを勝手に見たりして……これはもうお仕置きですね」
「――っ!!」
伊織さんの目の奥に欲情の色が見える。
私を欲してくれるその目を見るだけで、身体の奥が疼くのがわかる。
「お仕置き……どうすれば?」
「そうですね、私がどれだけ悠真を愛しているか身体でわかってもらいましょうか。今日は寝られないと思ってくださいね」
「んんっ!!」
耳元でそう囁かれて身体がゾクゾクと震える。
「まずはここで、愛し合いましょうか」
朝の光の中、ソファーで一糸纏わぬ姿にされ身体の隅々まで見られながら、身体の奥に熱い蜜を叩きつけられた。
そして、お風呂場、寝室、キッチン……この部屋の至る場所で愛し合い、全ての場所に甘やかな記憶を植え付けられた。
食事も忘れてただひたすらに愛し合い、身体はクタクタになったけれど心地いい疲れだ。
「悠真……水を」
口移しで水を飲ませてもらい、ようやく一息ついた気がする。
「伊織、さん……ごめんなさい……」
「わかってもらえたらいいんですよ。でも、私の愛もまだまだだということでしょうか、悠真があんな夢を見るなんて……」
「そんなこと……っ」
「いいですか? もし次にそんな夢を見たら、すぐに連絡してください。そんなことが現実ではあり得ないことをすぐに教えてあげますから」
「はい……」
「せっかく驚かせようと思って、仕事で西表に行くのを内緒にしていたのに逆に驚かされましたよ。倉橋さんから具合が悪そうだと聞いてすぐに社長室に飛び込みたいくらいでした。疲れに効くハーブティーを悠真にあげようと持参していて助かりましたが」
「あっ、あのハーブティー、伊織さんのだったんですか?」
「ええ。悠真はすぐに無理をしがちですから」
「あれ飲んだ時、すごく安心したんです。伊織さんのだったからなんですね」
伊織さんはいつでも私に安心するものを与えてくれるんだな。
「悠真……私にとって、あなたは唯一無二の人なんですよ。わかってもらえましたか?」
「はい。とっても……」
身体中に伊織さんの感触が残っている。
あの夢のおかげでこんなにも愛してもらえていると感じられてよかったなんて……言ったら怒られそうだな。
これは私の心の中だけに留めておこう。
そう思いながら、私は伊織さんの唇に甘いキスを贈った。
ちょっと思いつきで書いてしまったのですが、楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
「いいですか? 悠真、よく聞いてください。私たち……もう終わりにしましょう」
「えっ? 伊織さん……今、なんて……?」
「だから、もう終わりにしましょうって言ったんです。別れてください」
「そ、んな……っ、どう、して……私たち、運命だって……」
「ふふっ。そんなの信じてたんですか? 悠真があまりにもウブだったから、遊んでみただけです。真っ白で何の汚れもないあなたを私の色に染めるのは楽しかったですよ。ですが、最初のウブなあなたは可愛かったですけどね、正直言ってもう飽きたんです。もう連絡はしないでください」
今まで見たこともないような冷ややかな目で私を見つめる。
いつもあんなに熱のこもった目で見てくれていたのに、今の伊織さんはまるで別人だ。
でも……この手を離したくない。
「悪いところがあったらなおしますから、終わりだなんて言わないでください……」
「そういうところがもう鬱陶しいんですよ。この田舎に来るのも今日で終わりです。さようなら」
恥も外聞も捨てて、伊織さんの手に縋り付いたのに……無惨にも振り払われて伊織さんは出て行ってしまった。
もう何が起きたのかもわからなくて、私は裸足のまま玄関を飛び出し追いかけたけれど、伊織さんの姿はどこにも見えない。
「いや――っ!! 伊織さんっ!! 伊織さーんっ!!!」
「伊織さんっ!!!」
ガバッと起き上がるとそこは寝室のベッドの上。
えっ? 何?
今の……ゆ、め?
それにしては実に生々しくて、怖かった。
まだ心臓がバクバクしてる。
今のは本当に夢?
それとも伊織さんに実際に言われたのを思い出した?
あまりの恐怖に夢か現実かもわからない。
スマホを見れば解決するのかもしれないけれど、もしさっきのが現実だったら?
私はもう生きていけないかもしれない。
まだ真夜中だったけれどそこから眠ることもできず、朝になっても食欲も湧かなくて、そのまま着替えて仕事に向かった。
「おはようございます。社長」
「ああ……って、砂川どうしたんだ?」
「えっ? 何かありましたか?」
「何かありましたかじゃないだろう? ひどい顔色だ。そこに座ってろ」
「ただの、その……寝不足ですから気にしないでください。それより今日の仕事のスケジュール――」
「そんなことどうでもいい。休んでろっ!」
大声で怒鳴られながら、ソファーに座らされてしまう。
だけど、さっきより幾分かマシかもしれない。
本当に体調が悪かったのかも。
「ほら、これを飲んでおけ」
「社長、これは?」
「ハーブティーだ。少しは落ち着くだろう」
一口啜ると、じわじわと染み渡ってなんだかすごく安心する。
ああ、そういえばこれが今日の初めての飲み物だ。
食事どころか水分もとっていなかったことに気づく。
「それで、安慶名さんと何があった?」
「えっ? どうして、それを?」
「お前がそんなふうになるなんて安慶名さん絡みしかないだろうが。で、何があったんだ? 話してみろ」
夢か現実かもわからない話をしていいものなのかと思ったけれど、社長の真剣な目で見つめられて、誤魔化すこともできず結局話すことになってしまった。
「実は……伊織さんとお別れすることになった――」
「はぁ? 安慶名さんから言ったのか?」
「えっ? あ、はい。あの……違うんです。そんな夢を見て……」
「はぁ? 夢? どういうことだ?」
「だから、伊織さんから関係を終わりにしましょうと言われた夢を見たんです。ウブじゃなくなった私にはもう飽きたんだと言って……それで、目を覚ましたんですけど、あまりにもリアルで本当だったのかもわからなくなってしまって……」
「はぁーーっ」
社長は私の話を聞くなり大きくため息を吐いて呆れ返ったような声で
「お前はバカなのか?」
と言われてしまった。
「バカだなんてそんな……っ、ひどいです」
「ふっ。お前も恋をすれば変わるんだなとしみじみ思ってるよ」
「どういう意味ですか?」
「そのままの意味だ。以前のお前なら、真偽のわからない話にそこまで精神を削がれることはないだろう。今回のことだって、安慶名さんに聞けばすぐにでもわかることなのにそれすらも躊躇うなんて……お前、よほど安慶名さんを失うのが怖いんだな。電話してもし別れたのが本当だったらと思ったら怖かったんだろう?」
「そう、です……」
「なら、直接本人に聞け」
「えっ? ほん、にんって……」
社長はさっと立ち上がると、社長室の扉をさっと開けた。
「っ――!!! い、いおりさん……どう、して……」
驚く私を横目に社長は安慶名さんに声をかける。
「安慶名さん、今日は連れ帰ってください。もうバカなことを考えないようにしっかりと教えてやってくださいよ」
「倉橋さん、ありがとうございます。すみません。明日には必ず」
「いえ、明日は無理でしょうから、明後日しっかりとお願いしますね」
二人が話しているのを茫然と見つめていると、伊織さんがスタスタと私の元にやってきた。
「悠真、帰りますよ」
「えっ、あの……わっ!!」
さっと抱き上げられ、そのまま社長室を出る。
社員たちの全視線が向けられていたたまれないけれど、伊織さんはそんなこと何も気にしない様子で進んでいく。
そして、そのまま自宅に向かった。
「あ、あの……伊織さん、どうしてここに……?」
帰り道、腕の中に抱きかかえられたままでそう尋ねたけれど、伊織さんは強張った表情のまま何も答えてくれない。
そうこうしているうちに家につき、私は抱き抱えられたままポケットから鍵を取り出した。
鍵を開ける手が震える。
中に入ったらどうなるのだろう……。
もしかしてあの夢は正夢だったのかも……。
怖くて怖くてたまらない。
するとスッと伊織さんの手が伸びて私の手から鍵を取り鍵を開けた。
無言のまま靴を脱ぎそのままソファーへと連れて行かれた。
「あ、あの……伊織さん……私……」
「いいですか? 悠真、よく聞いてください!」
「――っ!」
やっぱりあの時と同じだ。
正夢だったんだ……。
「私はあなた以外と人生を共に過ごす気など一切ありません」
「えっ?」
「あなたは私の運命だと言ったでしょう? あなたが逃げようとしたって、私は地の果てまでも追いかけていきますよ。絶対に離れたりしないから、覚悟してください!」
「い、おりさん……」
「悠真、返事は?」
「は、い……。ずっと、はなさないで、ください……」
「ああ、もうっ! あなたって人は! 私があなたに別れを言い出すなんて、夢でもありえないことですよ! それを勝手に見たりして……これはもうお仕置きですね」
「――っ!!」
伊織さんの目の奥に欲情の色が見える。
私を欲してくれるその目を見るだけで、身体の奥が疼くのがわかる。
「お仕置き……どうすれば?」
「そうですね、私がどれだけ悠真を愛しているか身体でわかってもらいましょうか。今日は寝られないと思ってくださいね」
「んんっ!!」
耳元でそう囁かれて身体がゾクゾクと震える。
「まずはここで、愛し合いましょうか」
朝の光の中、ソファーで一糸纏わぬ姿にされ身体の隅々まで見られながら、身体の奥に熱い蜜を叩きつけられた。
そして、お風呂場、寝室、キッチン……この部屋の至る場所で愛し合い、全ての場所に甘やかな記憶を植え付けられた。
食事も忘れてただひたすらに愛し合い、身体はクタクタになったけれど心地いい疲れだ。
「悠真……水を」
口移しで水を飲ませてもらい、ようやく一息ついた気がする。
「伊織、さん……ごめんなさい……」
「わかってもらえたらいいんですよ。でも、私の愛もまだまだだということでしょうか、悠真があんな夢を見るなんて……」
「そんなこと……っ」
「いいですか? もし次にそんな夢を見たら、すぐに連絡してください。そんなことが現実ではあり得ないことをすぐに教えてあげますから」
「はい……」
「せっかく驚かせようと思って、仕事で西表に行くのを内緒にしていたのに逆に驚かされましたよ。倉橋さんから具合が悪そうだと聞いてすぐに社長室に飛び込みたいくらいでした。疲れに効くハーブティーを悠真にあげようと持参していて助かりましたが」
「あっ、あのハーブティー、伊織さんのだったんですか?」
「ええ。悠真はすぐに無理をしがちですから」
「あれ飲んだ時、すごく安心したんです。伊織さんのだったからなんですね」
伊織さんはいつでも私に安心するものを与えてくれるんだな。
「悠真……私にとって、あなたは唯一無二の人なんですよ。わかってもらえましたか?」
「はい。とっても……」
身体中に伊織さんの感触が残っている。
あの夢のおかげでこんなにも愛してもらえていると感じられてよかったなんて……言ったら怒られそうだな。
これは私の心の中だけに留めておこう。
そう思いながら、私は伊織さんの唇に甘いキスを贈った。
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