何も知らないノンケな俺がなぜかラブホでイケメン先輩に抱かれています

波木真帆

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初めてなのに※

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「ちょ――っ、せんぱ――んんっ!!」

ポスっとベッドに座らされたと思ったら、突然先輩の唇が重なってきた。
その柔らかな感触にびっくりしている間に下唇を何度も喰まれて吸い上げてくる。

えっ、俺……先輩とキスしてる?

うそっ、なんで?
なんでこんなことになっちゃってるの?

俺、キスだって初めてなのに……。
相手は先輩で、しかも男なのに……なんでこんなに気持ちいいんだろう。

勝手にキスされて嫌なはずなのに、自分の感情がよくわからない。

「んっ……んふっ……」

どうしたらいいいかわからないのに、キスはどんどん激しさを増していく。
勝手にキスされて抵抗しなきゃと思いながらも、何度も角度を変えて重なってくる甘いキスにどんどん力が抜けていく。
その間にワイシャツを脱がされ俺は半裸になってしまっていた。

どうすることもできなくてすっかり先輩に身を任せてしまっていると、急に先輩の唇が離れた。

「あっ……」

今まで唇に感じていた熱が急になくなって、思わず先輩の唇を追いかけるような視線を向けてしまった。

「ふふっ。もっとキス、したかったか?」

「――っ、ちが……っ!」

「可愛い葉月のおねだりは叶えてやらないとな」

「おねだりって、そんな――んんっ!!」

俺がキスをねだってるなんて思われるわけにはいかない。
必死で反論している最中に再び唇を重ねられ、驚いた拍子に俺の口内に肉厚で柔らかな何かが滑り込んできた。

えっ……これって、先輩の舌?

うそ……俺、先輩とディープキスまでしちゃうわけ?

歯列をなぞられ舌を絡められて吸いつかれて、クチュクチュといやらしい水音が俺の耳を刺激する。
こんなの、嫌なはずなのに……どうしてだか、俺の身体の奥が疼いてくる。

「んっ……あふっ……」

こんなのだめだ!
抗わないといけないのに、気持ち良すぎてどうにもできない。
先輩はされるがままになっている俺の反応を楽しむように俺の口内を舌先で弄ぶ。

上顎を撫でられて舌を絡められて、唾液を吸い取られたり流れ込んできたり……。
喉の奥にある、もう自分のかもわからない唾液をコクンと飲み干すと、キスをしながら先輩が笑ったのがわかった。

揶揄われたと思うと恥ずかしくて思わず目を開けると、俺の目に飛び込んできたのは見たことのないようなセクシーな先輩の顔。
目を瞑っているのに、欲情の色が見える。

その顔を見ただけで、下半身にじわっと熱が籠るのを感じた。

えっ……うそっ、俺……先輩の顔を見てまた興奮してる?

先輩とキスする前から興奮していた俺のモノがさらに熱を持って硬くなっているのがわかる。

なんで俺、先輩とのキスでこんなに興奮しちゃってるの?
もしかして、俺……先輩のことが?


いや、違う!
長く激しいキスに身体がおかしくなっているせいだ!

「んんっ……もう、やだっ!」

先輩の胸を強く押して無理やり唇を離すと、あまりにも激しいキスだったせいか、俺と先輩の間につーっと銀の糸が繋がっているのが見えた。

先輩は嬉しそうにそれを舐めとると、もう一度俺の唇にちゅっと優しく重ね合わせた。

「葉月が可愛くて、つい激しくしてしまったな」

「――っ、俺、可愛くなんかっ!」

「ふふっ。そうか? 俺とのキスで興奮してたくせに」

「ちが――っ、そんなことっ」

そんなことない!
そう言い切りたかったのに、先輩の視線が下に向く。

「だったらこれはなんだ?」

「や――っ、それ、は……ああっ!」

先輩の大きな手がズボン越しに俺のに触れる。
それだけで身体がビクビクと震えてしまう。

「ほら、さっきより大きくなってるぞ」

「あっ、ちが――っ」

ズボンをキツく押し上げているのに気づかれて必死に隠そうとしても触れられているから隠すこともできない。

「押さえ付けられて可哀想だから外に出してやろうか」

「えっ、やだ……っ、だめっ!」

そんな抵抗も虚しく、手際よくファスナーを下された途端、下着を思いっきり押し上げながら俺のが飛び出してきた。

「葉月、見てみろ。ここ、色が変わってるぞ」

「――っ!」

よりにもよって薄いグレーのボクサーパンツを穿いていたせいか、俺の先端から滲み出た精がパンツの色を濃く変えてしまっていた。

「キスだけで感じたのか? お前は本当に可愛いな」

「だって、初めてであんなキスされたら誰だって!」

「――っ、お前、キスも初めてだったのか?」

しまった! 余計なことを!
俺は顔を真っ赤にしながらも開き直るしかなかった。

「――っ!! わ、悪いですか?」

「いや、そうか……悪かった。お詫びに、思いっきり優しくしてやるよ」

「ひゃぁあっ!!」

先輩の大きな手がスッと俺の下着に入り込んできて、キュッと昂りを握られる。

「やっ、だめぇ……そんな、とこっ……ああっん!」

お風呂上がりだからか、俺より随分とあったかい手に握られて先端を指で弄られる。
初めて与えられるその感覚に身体がビクビクと震えてしまう。

自分で触れていた時よりも何倍もの快感に俺はあっという間に限界に近付いていた。

「だめっ……ああっ! もうっ……イくからっ、はなし、てぇ……ああっ!! イクぅ……っ!!!」

握られてまだそんなにも経っていないのに、俺はあっという間に精を吐き出した。
しかも先輩の手の中に……。

「あっ……せんぱぃ……っ」

「ふふっ。お前、イク時の顔……可愛すぎだろ」

「――っ、そんなこといわないでくださいっ!」

「お前、最近してなかったのか? 見ろ、すごい濃いぞ」

先輩は自分の手のひらにある俺の精を嬉しそうに見せつける。
それを見て一気に顔が熱くなっていく。

「ちょっ、すぐに拭いてください!」

「もったいないだろ」

「えっ?」

先輩は舌を出して、驚く俺に見せつけるように手のひらにある俺の精を舐めとった。
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