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昂りがおさまらない※
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「そろそろでようか」
声をかけて抱きかかえたまま浴槽から出る。
脱衣所で伊月くんのために準備しておいた肌触りのいいふわふわの大きなバスタオルは、頭からすっぽり被せるだけで髪の水分を吸い取ってくれる優れものだ。ウサギのようにもこもこにして身体についた水分も吸い取る間に、俺はさっとバスローブを羽織った。
「ベッドを整えてくるから、ここで少し待っていてくれ」
そう声をかけて寝室に戻り、蜜で汚れたシーツを剥ぎ取って、新しいシーツを整えて汚れ物は洗濯機に放り込んで伊月くんの元に戻った。
その間、5分もかかっていないだろう。
「お待たせ!」
と言って戻るとあまりにも早かったからか目を丸くして驚いてくれた。
伊月くんに新しい下着とパジャマを渡し、それに着替えている間に俺も下着とお揃いのパジャマを着て、伊月くんの髪を乾かしてベッドに戻った。
「初日からバタバタさせてごめんね。ゆっくり寝ようか」
「は、はい。あの、でも……慎一さんと恋人らしいことできて、僕……嬉しかったです」
こうやっていつもこの子は嬉しいことを言ってくれる。それが無意識で、全く計算もしていない素の言葉だから余計に嬉しいんだ。
「これからは毎日一緒だから、いつでも恋人らしいことができるよ」
そういえば流石に恥ずかしがるだろうと思ったが、
「毎日、一緒……慎一さんとずっと一緒にいられるって、嬉しいですね」
とほんのりと頬を染めて言ってくれる。本当に俺は伊月くんには勝てる気がしない。
「ああ、俺も伊月くんと一緒で嬉しいよ。さぁ、おいで」
先にベッドに入り、誘うように手を伸ばすと恥じらいながらもベッドに入り、俺のところに近づいてきてくれる。
「狭くない?」
広いベッドなのに、ピッタリと抱き合っているから声をかけてみたけれど、
「ここが一番落ち着きます。慎一さんと一緒に寝られるって幸せですね」
とうっとりした声で言いながら、俺の胸元に擦り寄ってくる。こんな可愛いことをされてはこのまま寝れる気がしないが、伊月くんの睡眠を妨げるわけにはいかない。
「明日はゆっくり起きていいからね」
トントンと背中を優しく叩いてやると、伊月くんはあっという間に眠りに落ちていった。
初めての家で、初めての快感に味を震わせ、自分で驚くほどの蜜を溢し、それだけでも今までにない疲れを感じただろう。その上、二度も風呂に入ったのなら無理もない。これなら、すぐには起きることはない。
それでもしばらく深い眠りを続けるまでそばにいてから、そっとベッドを出た。行き先はもちろんシャワールーム。
さっき伊月くんと着替えたばかりのパジャマと下着を脱ぎ捨てると、猛々しく昂ったものが飛び出してきた。伊月くんからの刺激に耐えきれず暴発してしまったくせに、もうこんなになって……。自分でも呆れてしまうくらいに堪え性がない。
防水のタブレットを取り出し、さっきの寝室での映像を呼び出すと、画面いっぱいに伊月くんの可愛い裸が映った。暗い部屋で撮った映像でも画面に映し出した時には鮮明に見えるのがこの映像のいいところだ。裸になった伊月くんを後ろから抱きしめているところも前からしっかりと映っていて小さくて可愛い果実もバッチリ見えている。
俺がそれを手に包み込み、身体を震わせて甘い声をあげながら感じている様もしっかりと映っていて、それを見ながらしごいただけで俺の欲望の蜜はあっという間に弾け飛んだ。それでもまだまだ昂りはおさまらない。
伊月くんが俺のモノに触れているところや、俺の足の間に座って、俺のモノを舐めたところを見ると、あの時の興奮が一気に甦ってくる。結局俺は伊月くんの可愛い映像を見ながら、五回も欲望を弾けさせようやく落ち着きを取り戻した。
蜜の匂いを綺麗に洗い流し、下着とパジャマに着替えてゆっくりと伊月くんの隣に戻ると、
「んんっ……しん、いち、さん……っ」
と言いながら、すぐにさっきの場所に擦り寄ってくる。
――ここが一番落ち着きます。
そう言ってくれたのは、本心だったようだ。
ああ、本当に可愛い。また昂りそうになるのを必死に抑えて、俺もようやく眠りについた。
「んっ……」
腕の中の伊月くんが身動ぐのを感じてそっと目を開けると、伊月くんは俺の胸元に顔を近づけて嬉しそうに匂いを嗅いでいるのが見える。
「ふふっ。この匂い……夢の中までしてた」
汗臭かったかと一瞬思ったが、嬉しそうにしてくれているから嫌ではないんだろう。
「こうやって朝起きれるのって、幸せだな……」
恋人にとろけるような笑顔を見せられて嬉しくないわけがない。
「俺も伊月くんを腕に抱いたまま目覚められるのは幸せだよ」
「わっ!! 起きてたんですか?」
「ああ。伊月くんが可愛いからずっと見てた」
「恥ずかしいです」
「俺は嬉しかったよ」
腕の中の伊月くんを抱きしめると、
「僕も嬉しいです」
と言ってくれる。俺は世界中の幸せを独り占めしているのかもしれない。そう思ってしまうほど、今朝の俺は幸せに包まれていた。
声をかけて抱きかかえたまま浴槽から出る。
脱衣所で伊月くんのために準備しておいた肌触りのいいふわふわの大きなバスタオルは、頭からすっぽり被せるだけで髪の水分を吸い取ってくれる優れものだ。ウサギのようにもこもこにして身体についた水分も吸い取る間に、俺はさっとバスローブを羽織った。
「ベッドを整えてくるから、ここで少し待っていてくれ」
そう声をかけて寝室に戻り、蜜で汚れたシーツを剥ぎ取って、新しいシーツを整えて汚れ物は洗濯機に放り込んで伊月くんの元に戻った。
その間、5分もかかっていないだろう。
「お待たせ!」
と言って戻るとあまりにも早かったからか目を丸くして驚いてくれた。
伊月くんに新しい下着とパジャマを渡し、それに着替えている間に俺も下着とお揃いのパジャマを着て、伊月くんの髪を乾かしてベッドに戻った。
「初日からバタバタさせてごめんね。ゆっくり寝ようか」
「は、はい。あの、でも……慎一さんと恋人らしいことできて、僕……嬉しかったです」
こうやっていつもこの子は嬉しいことを言ってくれる。それが無意識で、全く計算もしていない素の言葉だから余計に嬉しいんだ。
「これからは毎日一緒だから、いつでも恋人らしいことができるよ」
そういえば流石に恥ずかしがるだろうと思ったが、
「毎日、一緒……慎一さんとずっと一緒にいられるって、嬉しいですね」
とほんのりと頬を染めて言ってくれる。本当に俺は伊月くんには勝てる気がしない。
「ああ、俺も伊月くんと一緒で嬉しいよ。さぁ、おいで」
先にベッドに入り、誘うように手を伸ばすと恥じらいながらもベッドに入り、俺のところに近づいてきてくれる。
「狭くない?」
広いベッドなのに、ピッタリと抱き合っているから声をかけてみたけれど、
「ここが一番落ち着きます。慎一さんと一緒に寝られるって幸せですね」
とうっとりした声で言いながら、俺の胸元に擦り寄ってくる。こんな可愛いことをされてはこのまま寝れる気がしないが、伊月くんの睡眠を妨げるわけにはいかない。
「明日はゆっくり起きていいからね」
トントンと背中を優しく叩いてやると、伊月くんはあっという間に眠りに落ちていった。
初めての家で、初めての快感に味を震わせ、自分で驚くほどの蜜を溢し、それだけでも今までにない疲れを感じただろう。その上、二度も風呂に入ったのなら無理もない。これなら、すぐには起きることはない。
それでもしばらく深い眠りを続けるまでそばにいてから、そっとベッドを出た。行き先はもちろんシャワールーム。
さっき伊月くんと着替えたばかりのパジャマと下着を脱ぎ捨てると、猛々しく昂ったものが飛び出してきた。伊月くんからの刺激に耐えきれず暴発してしまったくせに、もうこんなになって……。自分でも呆れてしまうくらいに堪え性がない。
防水のタブレットを取り出し、さっきの寝室での映像を呼び出すと、画面いっぱいに伊月くんの可愛い裸が映った。暗い部屋で撮った映像でも画面に映し出した時には鮮明に見えるのがこの映像のいいところだ。裸になった伊月くんを後ろから抱きしめているところも前からしっかりと映っていて小さくて可愛い果実もバッチリ見えている。
俺がそれを手に包み込み、身体を震わせて甘い声をあげながら感じている様もしっかりと映っていて、それを見ながらしごいただけで俺の欲望の蜜はあっという間に弾け飛んだ。それでもまだまだ昂りはおさまらない。
伊月くんが俺のモノに触れているところや、俺の足の間に座って、俺のモノを舐めたところを見ると、あの時の興奮が一気に甦ってくる。結局俺は伊月くんの可愛い映像を見ながら、五回も欲望を弾けさせようやく落ち着きを取り戻した。
蜜の匂いを綺麗に洗い流し、下着とパジャマに着替えてゆっくりと伊月くんの隣に戻ると、
「んんっ……しん、いち、さん……っ」
と言いながら、すぐにさっきの場所に擦り寄ってくる。
――ここが一番落ち着きます。
そう言ってくれたのは、本心だったようだ。
ああ、本当に可愛い。また昂りそうになるのを必死に抑えて、俺もようやく眠りについた。
「んっ……」
腕の中の伊月くんが身動ぐのを感じてそっと目を開けると、伊月くんは俺の胸元に顔を近づけて嬉しそうに匂いを嗅いでいるのが見える。
「ふふっ。この匂い……夢の中までしてた」
汗臭かったかと一瞬思ったが、嬉しそうにしてくれているから嫌ではないんだろう。
「こうやって朝起きれるのって、幸せだな……」
恋人にとろけるような笑顔を見せられて嬉しくないわけがない。
「俺も伊月くんを腕に抱いたまま目覚められるのは幸せだよ」
「わっ!! 起きてたんですか?」
「ああ。伊月くんが可愛いからずっと見てた」
「恥ずかしいです」
「俺は嬉しかったよ」
腕の中の伊月くんを抱きしめると、
「僕も嬉しいです」
と言ってくれる。俺は世界中の幸せを独り占めしているのかもしれない。そう思ってしまうほど、今朝の俺は幸せに包まれていた。
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