上 下
87 / 93

友貴也、愛してる※

しおりを挟む
区切りのいいところまで終わらせようと思ったら長くなりました。
楽しんでいただけると嬉しいです♡

  *   *   *




隠すのにはほとんど意味をなさないほど薄い下生えからぴょこんと勃った可愛い果実を目の当たりにして、

「ああっ、可愛い!」

と声が出てしまった。

あまりにも可愛い果実にそっと触れると、友貴也は小さいからと言って恥ずかしそうに自分の手で隠そうとする。

だが私にとっては友貴也の果実の大きさが大きかろうが小さかろうが関係ない。

そもそも私は元々男性が好きなわけではないのだ。
だから男性のそれをみて可愛いと思うことも興奮することもない。

それがこんなにも興奮し愛おしく思えるのは、全ては友貴也の果実だからだ。

それをしっかりとわからせてやろうと、友貴也の果実に顔を近づけて匂いを楽しんでからパクリと根元まで咥え込んだ。
小さな果実は甘い蜜を漏らしながら、私の口内で少し重量を増していく。

それを舌で包み込んで刺激を与えてやると

「――っ、ああっん! だめぇっ!! ああっ、だめっ、ああっ! もっ……イく、イっちゃ、うからぁっ!!」

と可愛い声をあげながら身悶える。
その姿がとてつもなく可愛くて、もっと感じさせてやろうとわざとグチュグチュと音を立てながら口で刺激を与え続けると、

「ああっん! もぅ――っ、イくぅっ!!」

という言葉と同時に私の口内に蜜が弾け飛んだ。
その蜜のなんと甘く美味いことか。
初めて口にしたが、男の精液をこんなにも美味だと感じる日が来るなんて夢にも思わなかった。
きっとこう思えるのも後にも先にも友貴也だけだ。
これだけで本当に友貴也が私の<魂の片割れ>なのだとわかる。

すぐに飲み干してしまうのが勿体無いと思えるほど甘い蜜を、たっぷりと舌の上で味わいながら、最後の一滴まで吸い尽くして友貴也の果実から口を離した。

友貴也はあまりの気持ちよさに身体をピクピクと振るわせながら力なくベッドに沈み込んでいる。
それほど快感を得てくれたことがたまらなく嬉しい。

まだ息の整わない友貴也に

「ご馳走さま」

と笑顔で告げると、驚きの表情を浮かべながら

「えっ? ごちそうさま、って、もしかして、のん、だんですか?」

と尋ねられたが、当然だ。
あんなにも美味しい蜜を吐き出すなんて勿体なさすぎる。

本音を告げると優しい友貴也は自分もすると言い出した。
それは本当に嬉しいが、今は少しでも早く友貴也のなかに入って、深く繋がりたい。
今日だけはそのわがままを許してほしい。

「今度は一緒に気持ちよくなろう。友貴也はそのままでいてくれたらいいからな」

まだ力なく横たわったままの友貴也にそう告げて、私はベッドサイドの棚に用意しておいたアレ・・を取り出した。

「これ、覚えてる?」

取り出したボトルを見せると、友貴也はなんだったっけ? というような表情を見せたが、使ってみればすぐにわかるだろう。

見せつけるようにそのボトルの中身を手のひらに乗せ、両方の手のひらに馴染ませて温めてから、力を抜いたままでいるように声を掛け、さっき口でたっぷりと可愛がった果実をそのヌルヌルの手で握った。

たっぷりと蜜を吐き出して、すっかり萎えてしまっていた果実は、そのローションで一気に昂り、あっという間に硬さを取り戻した。

私が手を動かすたびにぬちゅぬちゅといやらしい音を立て、その音に呼応するように友貴也の口から嬌声が漏れる。

今まで使ったことは一度もなかったが、倉橋くんが作ったこのローションの滑りは素晴らしいな。
彼らが愛用する理由が初めてわかった。

あっという間に限界に近づき、

「もぅ、だめぇ……っ」

と声を漏らす友貴也を愛おしく思いながら、そっと友貴也の後孔に指を這わせた。

「ひゃぁっ!」

初めて触れられて最初こそ驚きの声をあげていたが、男同士でここを使うという知識は持っているようだ。

「大丈夫、痛くしないから力を抜いていて」

「は、はい……」

素直に返事をする友貴也にここを使ったことがあるのかと一瞬ドキッとしたが、一度も触れられたことがないとわかる硬い後孔にホッとする。

どこかで知識だけ与えられたんだろう。
もうこれから全ての知識を与えるのは私だけだ。

ゆっくりと入り口をほぐし、ぷつりと指を挿し入れると、

「ああーっ!!」

と声をあげ、力を入れてしまっていたけれど、

「大丈夫だよ、友貴也。そう、いい子だ」

と褒めると、ゆっくりと力が抜けていく。
本当にいい子だ。

挿入した指で中をかき混ぜながら、少しずつ指を増やすと

「やぁっ、うごかしたら、へん、になるぅ……っ」

という声を漏らしながら、身体の力を全て抜き、快感に身を預けるようになった。

最初からこんなに快感を得られるのも<魂の片割れ>だからなのだろう。

この辺に気持ちいい箇所があるはずと指を動かせば、

「ひゃあぁっ!!」

一番の嬌声が漏れ出て、爪先まで痙攣するほどに身を震わせる。

こんなにも感じてくれるならもう大丈夫だろう。

そっと指を引き抜くと、名残惜しそうに私の指を見つめるから、もっと気持ちいいものを挿入してやると言って、見せつけるように私の昂りを扱いて見せた。

もうすぐにでも暴発しそうなくらい限界を迎えていたが、昂りもわかっているのだろう。
友貴也の中に入るまでは絶対にイってはいけないと。

必死に集中しながら、友貴也の足の間に座り、友貴也の尻の下にクッションを置き、高さを上げながら、

「さっきのまま、力を抜いてたらいいからね」

と声をかけ、ゆっくりとさっきほぐしたばかりの後孔に昂りをあてがった。

素直な友貴也が力を抜いてくれているおかげで、ググッと押し込むと、先端がじわじわと入っていく。

「ああっ! すごっ……おっきぃ……っ、こん、なの、む、りぃ……っ」

友貴也に煽られながらも必死に抑え、なんとかじわじわと押し進め、たっぷりと時間をかけてようやく根元まで埋めることができた。

もう中では友貴也の肉襞に包み込まれて、少しでも動けばイってしまいそうなくらいに気持ちがいい。

「全部入ったよ、よく頑張ったな」

それでも必死に友貴也の頭を撫でながら声をかけ、

「ほら、わかるか? 私が友貴也の中にいるのが」

と言って、腰を少し揺らすとそれだけで気持ちがいい。

「ああっん! わ、かる……っ」

「ああ、友貴也の中が絡みついて最高だよ」

「たか、ふみさん……っ、うれしぃ……っ」

「友貴也、愛してる」

あまり激しくは動かせないが、それでも友貴也を少しでも長く喜ばせたい。
そう思っていたのに、

「ああ、きもちいぃっ、もっとぉ……うご、いてぇ……っ!」

と煽ってくる。

少しでも動いたらすぐイってしまいそうなのに、こんなおねだりをされてはかなえないわけにもいかない。

「くっ――! もう我慢できないぞ!」

そう言ったのに、

「いい、が、まんしないで……お、ねがいっ」

なんて可愛いことを言われて、もう身体が動いてしまっていた。
友貴也の腰を抱き、激しく腰を動かせば、

「ひゃぁっ! ああっん、ああっ!! そ、こっ、おかしく、なる……! きもち、いぃっ! んんっ、やぁ――っ、きもち、いぃっ、おくぅ、きもちいぃっ!」

と感じたままに教えてくれる。
それが可愛くてたまらない。

私はもう友貴也が可愛いとしか言えないまま、最奥を穿つように腰を動かし続けると、

「もぅ、だめぇ……っ、イくっ! で、ちゃうっ!!」

という声と同時に、友貴也の果実から蜜が弾け飛んだ。
その可愛い姿に

「――っ、ああ、私も限界だ! くっ――! ああっ!!」

私もとうとう限界をこえ、欲望の蜜を友貴也の中に叩きつけた。

ビュルビュルと途轍もない量の欲望の蜜が出ているのがわかる。
今まで感じたことのない快感に充足感に震えていると、

「たか、ふみさん、だい、すきぃ……っ」

と言いながら力のない腕で抱きついてくる。

そんな可愛いことをされて昂らないわけがない。

友貴也の中で一気に昂りを取り戻した私は、また友貴也の中でひたすらに腰を動かし続けた。

「友貴也、愛してるよ」

二度目の欲望の蜜を吐き出しながら伝えた愛の言葉は意識を失ってしまった友貴也に届いたかどうかわからない。
だが、私の愛に限りはない。
これから一生愛し続けると誓う。

だから、一生私のそばにいてくれ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

侯爵令息は婚約者の王太子を弟に奪われました。

克全
BL
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます

オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。 魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。

音楽の神と呼ばれた俺。なんか殺されて気づいたら転生してたんだけど⁉(完)

柿の妖精
BL
俺、牧原甲はもうすぐ二年生になる予定の大学一年生。牧原家は代々超音楽家系で、小さいころからずっと音楽をさせられ、今まで音楽の道を進んできた。そのおかげで楽器でも歌でも音楽に関することは何でもできるようになり、まわりからは、音楽の神と呼ばれていた。そんなある日、大学の友達からバンドのスケットを頼まれてライブハウスへとつながる階段を下りていたら後ろから背中を思いっきり押されて死んでしまった。そして気づいたら代々超芸術家系のメローディア公爵家のリトモに転生していた!?まぁ音楽が出来るなら別にいっか! そんな音楽の神リトモと呪いにかけられた第二王子クオレの恋のお話。 完全処女作です。温かく見守っていただけると嬉しいです。<(_ _)>

溺愛お義兄様を卒業しようと思ったら、、、

ShoTaro
BL
僕・テオドールは、6歳の時にロックス公爵家に引き取られた。 そこから始まった兄・レオナルドの溺愛。 元々貴族ではなく、ただの庶子であるテオドールは、15歳となり、成人まで残すところ一年。独り立ちする計画を立てていた。 兄からの卒業。 レオナルドはそんなことを許すはずもなく、、 全4話で1日1話更新します。 R-18も多少入りますが、最後の1話のみです。

優しい庭師の見る夢は

エウラ
BL
植物好きの青年が不治の病を得て若くして亡くなり、気付けば異世界に転生していた。 かつて管理者が住んでいた森の奥の小さなロッジで15歳くらいの体で目覚めた樹希(いつき)は、前世の知識と森の精霊達の協力で森の木々や花の世話をしながら一人暮らしを満喫していくのだが・・・。 ※主人公総受けではありません。 精霊達は単なる家族・友人・保護者的な位置づけです。お互いがそういう認識です。 基本的にほのぼのした話になると思います。 息抜きです。不定期更新。 ※タグには入れてませんが、女性もいます。 魔法や魔法薬で同性同士でも子供が出来るというふんわり設定。 ※10万字いっても終わらないので、一応、長編に切り替えます。 お付き合い下さいませ。

誰よりも愛してるあなたのために

R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。  ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。 前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。 だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。 「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」   それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!  すれ違いBLです。 ハッピーエンド保証! 初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。 (誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります) 11月9日~毎日21時更新。ストックが溜まったら毎日2話更新していきたいと思います。 ※…このマークは少しでもエッチなシーンがあるときにつけます。 自衛お願いします。

【完結】選ばれない僕の生きる道

谷絵 ちぐり
BL
三度、婚約解消された僕。 選ばれない僕が幸せを選ぶ話。 ※地名などは架空(と作者が思ってる)のものです ※設定は独自のものです

転生するにしても、これは無いだろ! ~死ぬ間際に読んでいた小説の悪役に転生しましたが、自分を殺すはずの最強主人公が逃がしてくれません~

槿 資紀
BL
駅のホームでネット小説を読んでいたところ、不慮の事故で電車に撥ねられ、死んでしまった平凡な男子高校生。しかし、二度と目覚めるはずのなかった彼は、死ぬ直前まで読んでいた小説に登場する悪役として再び目覚める。このままでは、自分のことを憎む最強主人公に殺されてしまうため、何とか逃げ出そうとするのだが、当の最強主人公の態度は、小説とはどこか違って――――。 最強スパダリ主人公×薄幸悪役転生者 R‐18展開は今のところ予定しておりません。ご了承ください。

処理中です...