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長い長い夜※ <中編>
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ようやく、仕事も終わり香月と鷹斗さんと三人でロッカーに戻った。
二人が今日の出来事を話しながらゆっくりと着替えをしているのを横目に、俺は着替えもそこそこに今日のことでオーナーに呼ばれているからとロッカーを出て、オーナーの部屋へと向かう。
ドアをノックし、部屋へと入ると大きな身体に優しく包まれた。
「何ともなくて本当に良かった。リク、愛してるよ」
「アル、助けてくれてありがとう。俺も愛してる」
愛しいと身体中でそう訴えてくるアルが可愛いと思えて、俺も素直に気持ちを伝えられた。
アルに見つめられているような視線を感じて、見上げるとアルの顔が近づいてくる。
ああ、キスされる……
そう思った瞬間、アルの柔らかで大きな唇が自分のそれに重なった。
意外と柔らかくて長い髭の感触にももう慣れた。
何度も何度もキスされるうちにこの髭が自分の顎のあたりをわさわさと触れる感触が何とも気持ちよくてたまらなくなってくる。
もう多分俺はアルとのキス以外感じられなくなっているかもしれない。
そんなことを思っていると、
「何か考え事でもしてるのか?私のキスに集中して」
と拗ねたような表情でキスを求めてくる。
くすっと笑ってしまったタイミングを見計らったかのようにアルの肉厚な舌が俺の口内へと滑り込んできた。
俺の口内を我が物顔で動き回るアルの舌にどんどん翻弄されていく。
舌が絡み合い、舐め尽くされ、吸い付かれる。
「んっ……ああ……っ」
声を出してはいけないと思うのについ声が漏れてしまう。
二人の唾液が混ざり合い、部屋中にクチュクチュと音が聞こえる。
その音に感じすぎてもう限界と思った瞬間、俺の口内からアルの舌が抜け出ていった。
限界だったはずなのに、口内に熱が感じられなくなったのが寂しくてつい
「あっ……」
と声が出てしまう。
その声にニヤッとして、
「名残惜しいだろうけど、続きは家でゆっくり…ね。今日は寝かせられないから、覚悟してて」
蕩けるような甘い声で耳元でそう囁く。
今夜は俺にとって忘れられない長い長い夜になりそうだ。
アルと二人でロッカーを覗くと、鷹斗さんも香月も既に帰っていた。
急いで店の戸締りを確認して駐車場へと向かう。
アルはまず助手席の扉を開け、俺をエスコートするように座らせてくれた。
運転席に戻り、エンジンをかけ車を走らせる。
動作ひとつひとつが本当にカッコいいと思ってしまうのは俺の贔屓目だけじゃないはずだ。
車が動き出して、俺はもう一度アルにお礼を言った。
「今日はほんとに助けてくれてありがとう。ホテル行こうって誘われて、頭にきてたから、あの時助けてくれなかったら、あいつをぶん殴ってたかも」
「リク、君を助けられて本当によかった。もう嫌な出来事は忘れて、今夜は私以外のことは考えてはいけないよ」
アルは俺の右手をそっと掴み、甲にキスをする。
その仕草だけで俺はきゅんとしてしまうんだ。
アルの自宅に着き玄関を閉めた途端、両手で俺の頬を触り噛み付くようにキスをくれる。
唇を何度か甘噛みし、次の瞬間には俺の口内へと舌が滑り混んできた。
俺も負けじとアルの肉厚な舌を自分の舌に絡めて吸い付く。
靴を脱ぐのも忘れるほど、キスに没頭した。
玄関でただお互いの唾液がクチュクチュと音を鳴らしていた。
ひとしきりキスを堪能して、アルにお風呂に行こうと誘われた。
頷いた途端に急いで靴を剥ぎ取り姫抱きでバスルームへと連れて行かれた。
脱衣所に着き、服を脱ぐのを恥ずかしがっていると、アルがさっとバスルームから出ようとする。
「あれ? 一緒に入るんじゃないの? あっ、別に一緒に入りたいって言ってるわけじゃないんだけど…」
「ふふっ。わかってるさ。今日は全てをベッドで楽しもうと思って、我慢してるだけだよ。君の裸を明るいところで見たらがっついてしまいそうだからね。ゆっくり温まっておいで、Mein Kätzchen 」
アルは俺のおでこにキスをおくって、バスルームを出た。
バスルームに入ると、いつのまに用意したのか既に湯船がためられ、リラックスできるようにとの配慮なのか乳白色のバスミルクが入れられていてバスルーム中に甘い匂いが充満していた。
『いつの間に用意したんだろ。凄いな』
一人なのについ声が漏れてしまう。
このお風呂をでたら、アルとはじめての……。
それを思い出し、一瞬で緊張モードに入ってしまう。
ああ、俺のバカ。せっかくアルがリラックスさせようとお風呂用意してくれたのに。。
結局緊張モードが取れないまま、お風呂を出た。
脱衣所にはいつの間に用意したのか、柔らかで着心地の良さそうなバスローブが置いてあった。
うわぁ、日本でバスローブ見たの初めてかも。
何故かこんなところに感動? しながらリビングへと向かう。
アルは俺の姿を上から下までじっくりと見た後、珍しく触れずにそのまま交代するようにすぐにお風呂へと向かった。
ただし、「一緒に寝室に行くからリビングでゆっくりしていて」と声を掛けることを忘れずに。
ドキドキしながら待っていたから、アルは十分もかからずに来たはずなのに俺には一時間以上待ったように思えた。
俺の表情を見て、アルはさっと抱き寄せた。
「怖いなら今日は抱き合って眠るだけにしようか」
「ううん、俺、アルと…さ、最後まで……したい」
俺の中にある勇気の全てを使って答えると、アルは
『ゔっっ』と低い小さな唸り声をあげ、
『優しくする』と一言だけ言って俺をまた姫抱きにし、寝室へと向かった。
アルの寝室は部屋の中央に大きなベッドが置かれ、周りに間接照明や観葉植物、そしてアルが気に入っているというマホガニーのどっしりとしたアンティーク机が置かれていて、物は少なくシンプルだがセンスの良さが伺える。
このベッドで寝たことはあるが、今からすることは初めてだ。
そして、俺自身も。
アルも男と付き合うのは初めてだと言っていた。
ちゃんと出来るだろうか。
俺の裸を見て萎えたりしないだろうか。
お風呂場でした時は二人ともお酒が入っていたし、テンションも上がっていたから。
今日は二人ともシラフだし。
どうしよう。
そんなことを考えいると、アルが俺をそっとベッドに横たわらせた。
「またリクはぐずぐずとおかしなことを考えてるんじゃないか? 大丈夫、そんな考えすぐに無くしてあげるから」
優しい眼差しで俺を見つめる。
アルの眼差しが眩しすぎて、思わず目を瞑るとアルは瞼、頬、唇と軽いキスをくれた。
その度にわさわさと触れる髭の感触に思わず『ん…っ』と声が出る。
『もっと聞かせて」
アルの唇が首筋、鎖骨へと下りてゆく。
「ああっ、やっ…ん」
「声いっぱい聞かせて」
キスの雨を降らせながら、バスローブの紐を外すと、アルの目の前には俺のなんの膨らみもない胸が現れた。
二人が今日の出来事を話しながらゆっくりと着替えをしているのを横目に、俺は着替えもそこそこに今日のことでオーナーに呼ばれているからとロッカーを出て、オーナーの部屋へと向かう。
ドアをノックし、部屋へと入ると大きな身体に優しく包まれた。
「何ともなくて本当に良かった。リク、愛してるよ」
「アル、助けてくれてありがとう。俺も愛してる」
愛しいと身体中でそう訴えてくるアルが可愛いと思えて、俺も素直に気持ちを伝えられた。
アルに見つめられているような視線を感じて、見上げるとアルの顔が近づいてくる。
ああ、キスされる……
そう思った瞬間、アルの柔らかで大きな唇が自分のそれに重なった。
意外と柔らかくて長い髭の感触にももう慣れた。
何度も何度もキスされるうちにこの髭が自分の顎のあたりをわさわさと触れる感触が何とも気持ちよくてたまらなくなってくる。
もう多分俺はアルとのキス以外感じられなくなっているかもしれない。
そんなことを思っていると、
「何か考え事でもしてるのか?私のキスに集中して」
と拗ねたような表情でキスを求めてくる。
くすっと笑ってしまったタイミングを見計らったかのようにアルの肉厚な舌が俺の口内へと滑り込んできた。
俺の口内を我が物顔で動き回るアルの舌にどんどん翻弄されていく。
舌が絡み合い、舐め尽くされ、吸い付かれる。
「んっ……ああ……っ」
声を出してはいけないと思うのについ声が漏れてしまう。
二人の唾液が混ざり合い、部屋中にクチュクチュと音が聞こえる。
その音に感じすぎてもう限界と思った瞬間、俺の口内からアルの舌が抜け出ていった。
限界だったはずなのに、口内に熱が感じられなくなったのが寂しくてつい
「あっ……」
と声が出てしまう。
その声にニヤッとして、
「名残惜しいだろうけど、続きは家でゆっくり…ね。今日は寝かせられないから、覚悟してて」
蕩けるような甘い声で耳元でそう囁く。
今夜は俺にとって忘れられない長い長い夜になりそうだ。
アルと二人でロッカーを覗くと、鷹斗さんも香月も既に帰っていた。
急いで店の戸締りを確認して駐車場へと向かう。
アルはまず助手席の扉を開け、俺をエスコートするように座らせてくれた。
運転席に戻り、エンジンをかけ車を走らせる。
動作ひとつひとつが本当にカッコいいと思ってしまうのは俺の贔屓目だけじゃないはずだ。
車が動き出して、俺はもう一度アルにお礼を言った。
「今日はほんとに助けてくれてありがとう。ホテル行こうって誘われて、頭にきてたから、あの時助けてくれなかったら、あいつをぶん殴ってたかも」
「リク、君を助けられて本当によかった。もう嫌な出来事は忘れて、今夜は私以外のことは考えてはいけないよ」
アルは俺の右手をそっと掴み、甲にキスをする。
その仕草だけで俺はきゅんとしてしまうんだ。
アルの自宅に着き玄関を閉めた途端、両手で俺の頬を触り噛み付くようにキスをくれる。
唇を何度か甘噛みし、次の瞬間には俺の口内へと舌が滑り混んできた。
俺も負けじとアルの肉厚な舌を自分の舌に絡めて吸い付く。
靴を脱ぐのも忘れるほど、キスに没頭した。
玄関でただお互いの唾液がクチュクチュと音を鳴らしていた。
ひとしきりキスを堪能して、アルにお風呂に行こうと誘われた。
頷いた途端に急いで靴を剥ぎ取り姫抱きでバスルームへと連れて行かれた。
脱衣所に着き、服を脱ぐのを恥ずかしがっていると、アルがさっとバスルームから出ようとする。
「あれ? 一緒に入るんじゃないの? あっ、別に一緒に入りたいって言ってるわけじゃないんだけど…」
「ふふっ。わかってるさ。今日は全てをベッドで楽しもうと思って、我慢してるだけだよ。君の裸を明るいところで見たらがっついてしまいそうだからね。ゆっくり温まっておいで、Mein Kätzchen 」
アルは俺のおでこにキスをおくって、バスルームを出た。
バスルームに入ると、いつのまに用意したのか既に湯船がためられ、リラックスできるようにとの配慮なのか乳白色のバスミルクが入れられていてバスルーム中に甘い匂いが充満していた。
『いつの間に用意したんだろ。凄いな』
一人なのについ声が漏れてしまう。
このお風呂をでたら、アルとはじめての……。
それを思い出し、一瞬で緊張モードに入ってしまう。
ああ、俺のバカ。せっかくアルがリラックスさせようとお風呂用意してくれたのに。。
結局緊張モードが取れないまま、お風呂を出た。
脱衣所にはいつの間に用意したのか、柔らかで着心地の良さそうなバスローブが置いてあった。
うわぁ、日本でバスローブ見たの初めてかも。
何故かこんなところに感動? しながらリビングへと向かう。
アルは俺の姿を上から下までじっくりと見た後、珍しく触れずにそのまま交代するようにすぐにお風呂へと向かった。
ただし、「一緒に寝室に行くからリビングでゆっくりしていて」と声を掛けることを忘れずに。
ドキドキしながら待っていたから、アルは十分もかからずに来たはずなのに俺には一時間以上待ったように思えた。
俺の表情を見て、アルはさっと抱き寄せた。
「怖いなら今日は抱き合って眠るだけにしようか」
「ううん、俺、アルと…さ、最後まで……したい」
俺の中にある勇気の全てを使って答えると、アルは
『ゔっっ』と低い小さな唸り声をあげ、
『優しくする』と一言だけ言って俺をまた姫抱きにし、寝室へと向かった。
アルの寝室は部屋の中央に大きなベッドが置かれ、周りに間接照明や観葉植物、そしてアルが気に入っているというマホガニーのどっしりとしたアンティーク机が置かれていて、物は少なくシンプルだがセンスの良さが伺える。
このベッドで寝たことはあるが、今からすることは初めてだ。
そして、俺自身も。
アルも男と付き合うのは初めてだと言っていた。
ちゃんと出来るだろうか。
俺の裸を見て萎えたりしないだろうか。
お風呂場でした時は二人ともお酒が入っていたし、テンションも上がっていたから。
今日は二人ともシラフだし。
どうしよう。
そんなことを考えいると、アルが俺をそっとベッドに横たわらせた。
「またリクはぐずぐずとおかしなことを考えてるんじゃないか? 大丈夫、そんな考えすぐに無くしてあげるから」
優しい眼差しで俺を見つめる。
アルの眼差しが眩しすぎて、思わず目を瞑るとアルは瞼、頬、唇と軽いキスをくれた。
その度にわさわさと触れる髭の感触に思わず『ん…っ』と声が出る。
『もっと聞かせて」
アルの唇が首筋、鎖骨へと下りてゆく。
「ああっ、やっ…ん」
「声いっぱい聞かせて」
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