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責任取れよ※
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「ああっ、あっ……んっ、ああっ……」
夢の中でも、夢から覚めてもずっと快感が続いている。
もうどっちが夢なのか現実なのかもわからないくらいに、ずっと身体の奥に透也の存在を感じたままだ。
「おか、しくなるぅ……」
「いいですよ。大智が気持ちよくなっている姿をたっぷりと見せてください」
「ああっ……と、うやぁ……っ」
ぎゅっと後ろから抱きしめられながら、奥を突かれるととてつもなく気持ちがいい。
もう今が朝なのか、夜なのかさえもわからないほどに、何度も何度もイかされて、中に注がれている気がする。
ついこの間まで処女で、しかも一生童貞の俺にはとんでもないハードなセックスに透也のなすがままになることしかできない。
「とう、や……」
「んっ? 気持ちよかったですか?」
「と、うやは? きもち、いぃ?」
「もちろんですよ。そうじゃなきゃ、こんなケダモノのように盛ったりしません」
「そっか……よ、かったぁ……」
「――っ!!」
「ひゃぁんっ! な、んで……」
「今のは大智が悪いですよ。俺を煽るから」
煽るなんてなにもしてないのに……っ。
そう言いたかったけれど、何度も何度もイかされて快感を知ってしまった身体の奥を擦られるだけで、あっという間に快感の波に引き摺り込まれてしまって、そのまましばらく愛を注ぎ込まれ続けていた。
「――いち、大智……」
「んっ……」
「そろそろ食事にしましょう」
「しょくじ?」
透也に食事だと声をかけられて、そういえばお腹が空いているかもと思った途端に、きゅるるとお腹が鳴ってしまった。
どうやら認識するとお腹が鳴るようになってしまったらしい。
そういえば、透也と出会うまでは自分のお腹の音なんて聞いたことがなかったな。
そう認識するまでに何かしら口に入れていたのかもしれない。
「途中でゼリー飲料とかは飲ませてたんですけど覚えてますか?」
そう尋ねられてびっくりするほど何の記憶もない。
「今、何時なんだ?」
「今は……もうすぐお昼になるところですね」
「朝を食べてないだけで、ゼリーも飲ませてもらってたのにこんなにお腹が空くなんて……恥ずかしいな」
「えっ? 大智、今……いつだと思っていますか?」
「えっ? 土曜日だろう?」
「ふふっ。なるほど」
「なんだ?」
「今日は日曜日ですよ、俺たちは金曜の夜から今までずっと愛し合ってたんです」
「――っ!!」
時間の感覚がわからなくなっているとは思っていたけれど、まさか土曜日が丸々記憶から抜けてしまうとは思ってもなかった。
「そんなに?」
「だって、大智が可愛すぎるからいけないんです。あ、でもちゃんと途中でお風呂に入ったり、ゼリーとか果物とか食べさせたり、もちろん寝たりもしてましたから、ずっとセックスしていたわけじゃないですよ」
それはそうだろう……そう言いかけた時、
「大智の中にはずっと挿入っていましたけどね」
と嬉しそうな透也の声が聞こえて、思わず
「えっ?」
と声をあげてしまった。
「ずっと、中に?」
「はい。大智の中が気持ち良すぎて出たがらなかったんですよ。俺たち本当に相性抜群ですね」
「――っ!!」
身体の奥にずっと透也を感じていたあの感覚は、夢じゃなかったんだ……。
あんな感覚を植え付けられたらもう俺は……。
本当に身も心も透也なしでは生きていられないようになってしまったんだな。
「もう……」
「えっ?」
「もう、透也なしじゃ……生きていけないから、責任取れよ」
「――っ、はいっ! もちろんです!! 俺が一生大智を愛し続けますから」
ぎゅっと抱きしめられながら自信満々に宣言されて、恥ずかしさよりも嬉しい方が強かった。
俺は本当に最高の相手に出会えたんだ。
あの時、ここに転勤が決まって即決して本当に良かったな。
「大智……ご飯にしましょうか」
「ああ――っいたっ!」
「ああ、無理しないでください。俺がちゃんと責任とってお世話しますから」
そういうと俺の唇にそっとキスをしてから、ベッドを降りていく。
裸の身体にさっと下着と短パンだけを身につけると、あっという間にトレイに食事を運んできてくれた。
「これ……」
「はい。作っておいた料理です。お腹に優しいものばかりにしているんで美味しいですよ」
最初から俺がこんなふうになるとわかっていて作ってたのか……。
こんなところでもトップ営業マン……いや、次期社長としての手腕を見せてくるとは……。
透也には一生勝てない気がするな。
そこから至れり尽くせりたっぷりと介護してもらって、その日の夜遅くになった頃にはまだ少し痛みはあったものの動けるくらいにはなっていた。
これで朝までぐっすり寝れば体力も回復するはずだ。
その回復期間も考えてセックスの時間を考慮したんだと言われて恥ずかしくなるが、明日の仕事に影響がないなら問題はない。
この間みたいに動けなくて仕事を休むなんてことにならなくて本当に良かった。
夢の中でも、夢から覚めてもずっと快感が続いている。
もうどっちが夢なのか現実なのかもわからないくらいに、ずっと身体の奥に透也の存在を感じたままだ。
「おか、しくなるぅ……」
「いいですよ。大智が気持ちよくなっている姿をたっぷりと見せてください」
「ああっ……と、うやぁ……っ」
ぎゅっと後ろから抱きしめられながら、奥を突かれるととてつもなく気持ちがいい。
もう今が朝なのか、夜なのかさえもわからないほどに、何度も何度もイかされて、中に注がれている気がする。
ついこの間まで処女で、しかも一生童貞の俺にはとんでもないハードなセックスに透也のなすがままになることしかできない。
「とう、や……」
「んっ? 気持ちよかったですか?」
「と、うやは? きもち、いぃ?」
「もちろんですよ。そうじゃなきゃ、こんなケダモノのように盛ったりしません」
「そっか……よ、かったぁ……」
「――っ!!」
「ひゃぁんっ! な、んで……」
「今のは大智が悪いですよ。俺を煽るから」
煽るなんてなにもしてないのに……っ。
そう言いたかったけれど、何度も何度もイかされて快感を知ってしまった身体の奥を擦られるだけで、あっという間に快感の波に引き摺り込まれてしまって、そのまましばらく愛を注ぎ込まれ続けていた。
「――いち、大智……」
「んっ……」
「そろそろ食事にしましょう」
「しょくじ?」
透也に食事だと声をかけられて、そういえばお腹が空いているかもと思った途端に、きゅるるとお腹が鳴ってしまった。
どうやら認識するとお腹が鳴るようになってしまったらしい。
そういえば、透也と出会うまでは自分のお腹の音なんて聞いたことがなかったな。
そう認識するまでに何かしら口に入れていたのかもしれない。
「途中でゼリー飲料とかは飲ませてたんですけど覚えてますか?」
そう尋ねられてびっくりするほど何の記憶もない。
「今、何時なんだ?」
「今は……もうすぐお昼になるところですね」
「朝を食べてないだけで、ゼリーも飲ませてもらってたのにこんなにお腹が空くなんて……恥ずかしいな」
「えっ? 大智、今……いつだと思っていますか?」
「えっ? 土曜日だろう?」
「ふふっ。なるほど」
「なんだ?」
「今日は日曜日ですよ、俺たちは金曜の夜から今までずっと愛し合ってたんです」
「――っ!!」
時間の感覚がわからなくなっているとは思っていたけれど、まさか土曜日が丸々記憶から抜けてしまうとは思ってもなかった。
「そんなに?」
「だって、大智が可愛すぎるからいけないんです。あ、でもちゃんと途中でお風呂に入ったり、ゼリーとか果物とか食べさせたり、もちろん寝たりもしてましたから、ずっとセックスしていたわけじゃないですよ」
それはそうだろう……そう言いかけた時、
「大智の中にはずっと挿入っていましたけどね」
と嬉しそうな透也の声が聞こえて、思わず
「えっ?」
と声をあげてしまった。
「ずっと、中に?」
「はい。大智の中が気持ち良すぎて出たがらなかったんですよ。俺たち本当に相性抜群ですね」
「――っ!!」
身体の奥にずっと透也を感じていたあの感覚は、夢じゃなかったんだ……。
あんな感覚を植え付けられたらもう俺は……。
本当に身も心も透也なしでは生きていられないようになってしまったんだな。
「もう……」
「えっ?」
「もう、透也なしじゃ……生きていけないから、責任取れよ」
「――っ、はいっ! もちろんです!! 俺が一生大智を愛し続けますから」
ぎゅっと抱きしめられながら自信満々に宣言されて、恥ずかしさよりも嬉しい方が強かった。
俺は本当に最高の相手に出会えたんだ。
あの時、ここに転勤が決まって即決して本当に良かったな。
「大智……ご飯にしましょうか」
「ああ――っいたっ!」
「ああ、無理しないでください。俺がちゃんと責任とってお世話しますから」
そういうと俺の唇にそっとキスをしてから、ベッドを降りていく。
裸の身体にさっと下着と短パンだけを身につけると、あっという間にトレイに食事を運んできてくれた。
「これ……」
「はい。作っておいた料理です。お腹に優しいものばかりにしているんで美味しいですよ」
最初から俺がこんなふうになるとわかっていて作ってたのか……。
こんなところでもトップ営業マン……いや、次期社長としての手腕を見せてくるとは……。
透也には一生勝てない気がするな。
そこから至れり尽くせりたっぷりと介護してもらって、その日の夜遅くになった頃にはまだ少し痛みはあったものの動けるくらいにはなっていた。
これで朝までぐっすり寝れば体力も回復するはずだ。
その回復期間も考えてセックスの時間を考慮したんだと言われて恥ずかしくなるが、明日の仕事に影響がないなら問題はない。
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