年下イケメンに甘やかされすぎて困ってます

波木真帆

文字の大きさ
上 下
43 / 125

身体の奥でつながる※

しおりを挟む
「できるだけ善処します」

そういうと、ぬるぬるになった指で何度かお尻の割れ目を滑らせると、そのまま後孔にプツリと指を挿し入れた。

「ああっ!」

「痛いですか?」

「い、たくはない、けど……へ、んな、かんじ……」

「なら、よかったです。そのまま力を抜いていてください。どんどん気持ち良くなりますから」

男でもお尻の穴で繋がることができて、そこはかなり気持ちいい場所らしい。
うまく感じられれば、女性のそこよりもずっとずっと快感を得られる。

そういう情報を知ったのは確か大学に入ってからだった。
友人でもない誰かが講義室で、休憩時間に友人相手に面白おかしく話していたのが耳に入ってきて一瞬で記憶してしまった。

話していたのがどんな人だったかは覚えてないけれど、彼の声が興味津々だったのは覚えている。

野郎のを挿入いれるなんて想像もつかないけど、そんなに気持ちいいなら一度くらい試してみてもいいかもななんて笑っていた。

きっと彼はノーマルだ。
だから絶対に試してはいないはずだけど、俺は違う。

そんな不確かな情報でも、俺だって健康な男子。
やってみたくてたまらなかった。

その後、自分なりに調べて本当に気持ち良くなる場所があると知ってから、ローションを用意して自分の指を突っ込んでみた。

とんでもない圧迫感に吐いてしまうかと思ったくらい気持ちが悪かった。
大して長くも太くもない俺の指でこんなにも圧迫感を感じるのかと怖くなったんだ。

勉強しながら何度か頑張ってみたけど、結局自分で快感を感じることはできなかった。

それ以来、挿入までするエッチはやらなくてもいいかなって思うようになった。

だから、宏樹が挿入に拘らず、お互いに手でしあったりするだけで満足そうにしてくれてホッとしたんだ。

でも、透也とは不思議としたいと思えた。
あんなに嫌だと思ったのに、自分から抱いてと言えるようになるなんて……。

昔の自分が知ったら驚くだろうな。

透也の指が俺の中に挿入はいってきているのに、自分で挿入いれた時のようなあの気持ち悪さが何もない。
もちろん挿入っている感覚はものすごいし圧迫感は半端ないのに、透也の指だと思うと嫌だなんて一ミリも思わなかった。

クチュクチュと中をかき混ぜながら指が中で激しく動かされるたびに、とんでもない刺激が俺を襲う。

「指、増やしますね」

「えっ……な、に……? ひゃあーっん!!」

透也の言葉もわからないほど快感に襲われて、中に挿入っている指のどれかが俺のどこかを掠めた時、今までにないほどのビリビリとした快感を感じた。

「い、まの……な、に?」

「ふふっ。大智のいいところを見つけたんですよ」

「ああっ! だ、めぇ――っ、な、んか……へ、ん……」

ある一点ばかり重点的に攻められるたび、途轍もない刺激に襲われておかしくなりそうだ。

もう止めて欲しいのに、もっと攻めて欲しい。
しかも、なぜか身体のもっとずっと奥が疼いてしまっている。

もうこの身体が自分のじゃないみたいだ。

「そろそろ良さそうですね」

嬉しそうにそう呟くと、透也はゆっくりと俺の後孔から指を引き抜いた。

「あ――っ!」

いきなり快感がなくなってポッカリと何かが抜け落ちたみたいに寂しくなる。
と同時に、身体の奥が何かを待っているように疼いて仕方がない。

「大丈夫ですよ。すぐにもっと気持ちいいものを挿入いれてあげますから」

そういうと俺に見せつけるように手早く服を脱ぎ捨てた。

「――っ、そ、れ……っ」

「大智の可愛い姿をずっとみてるんです。当然でしょう?」

目の前に現れたのはおどろくほどおっきく昂った透也のモノ。
今朝見た時よりも何倍もおっきな気がする。

「こ、んな、おっきぃの……はい、らない……っ」

「大丈夫。ちゃんとほぐしましたから」

「でも……」

「俺を信じてください」

そう言われたら、信じないわけがない。
だって、透也のいうことだから。

俺が小さく頷くと透也は嬉しそうに笑って、ぬるぬるの手で自分のおっきなモノを数回扱いた。

あまりの大きさに思わずゴクリと息を呑んだ。

「ふふっ。挿入ますよ。力を抜いていてくださいね」

熱くて硬いものが俺のお尻の割れ目を滑っていく。
そして後孔にあてがわれた時、俺は透也に言われた通り大きく深呼吸をした。

ふぅ……と息を吐いた瞬間。ググッと押し込まれそのまま中に挿入ってきた。

「ひゃあーーっ!! あっ、んんっ! あん……ああっ!」

じわじわと押し広げられながら、透也のおっきなモノが俺の中に挿入ってくる。

「おっき、すぎるぅ……っ、ああっ! あつい……っ!」

「ああっ、大智っ! そんなに煽らないで……。もう気持ち良すぎてイってしまいそうになる」

「ああっん、とう、やぁ……っ、おれ、も……きもち、いぃ……っ、もっとぉ……っ、お、くまで……きてぇ……っ

「ああっ、もうっ!!」

「ひゃあーーっん!!!!」

ゆっくりと挿入ってきていたものが一気に押し込まれ、目の前がチカチカする。
なぜか身体中の痙攣が治まらない。

一体俺の身体はどうしてしまったんだろう?

「大智……挿入いれだけでイったんですか?」

「えっ、な、に?」

「ああ、もうっ、どこまで可愛いんですかっ!!」

「やぁ……っん、ああっ……はげ、しっ……んんっ」

一気に中まで押し込まれたばかりなのに、身体ごと激しく揺り動かされてとてつもなく気持ちいい。

「ああっ、と、うや……っ、き、もち、いぃ……っ、ああ、すごい……っ、ああっ!!!」

「大智、大智っ! 愛してますっ! ああ、もう絶対に離しませんから!! ゔぅーーっ!!」

腰をしっかりと掴まれて、身体の奥をゴリゴリと擦られながら、俺は何度目かの精を放った。

と同時に、身体の奥に温かいものが広がっていくのを感じた。

ああ、透也がイったんだ……。
その事実が俺を幸せにしてくれたんだ。
しおりを挟む
感想 114

あなたにおすすめの小説

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?

桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。 前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。 ほんの少しの間お付き合い下さい。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

処理中です...