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第三章
やっと会えた!※
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<sideルーディー>
ようやく城が見えてきた。
「もうすぐだぞ! 頑張ってくれ!」
その声に馬は最後の力を振り絞って私を連れて行ってくれた。
王城玄関にいた見張りの騎士に、
「馬を頼む」
とだけ告げて飛び降りると、急いで玄関へ向かった。
「ルーディーさま!」
私がいつ来てもいいように待機していてくれたのか、すぐに扉が開いた。
爺は私の姿を見て、崩れ落ちそうになりながらも安堵の表情を浮かべた。
「アズールは部屋か?! ヴェルナーから何も聞いていないが、行けばわかるのだな?」
少しでも状況を把握した方がいいかと思い、焦りながらも尋ねる。
「お部屋にアントン医師とアリーシャさまがいらっしゃいます。詳しくはお二人に――」
「わかった、もういい!」
そこまで聞けばいい。
私は爺をその場に置き去りにして、アズールの待つ部屋へ駆け出した。
ノックもせず、扉を思いっきり開け放った私の目にリビングのソファーに横たわるアズールの姿が飛び込んできた。
「ルーディーっ!」
「ルーディーさまっ!」
義母上とアントンが私を見て声を上げるが、私の視界に入るのはアズールだけ。
「アズールっ!! 一体どうしたのだ?」
私の声に、アズールは指をピクッと震わせるものの目を開けるのも辛いようだ。
「ルーディーさま! アズールさまはご懐妊なさっておいでです。急いでルーディーさまの蜜をお与えください! 高熱を出しておられますので、激しくはなさらないようにお気をつけください!」
アントン医師はそれだけを早口で告げると、義母上と共に急いで部屋を出ていった。
アズールが、妊娠?
高熱で、蜜を……
一気に情報を詰め込まれたが、なるほど。
そういうことだったか。
アズールに触れるとかなり熱い。
これは相当辛かったことだろう。
「アズール、よく耐えてくれた。すぐに楽にしてやるからな」
蜜よりはいささか効果は薄いが、目を開けることはできるようになるだろう。
長い舌でアズールの唇をぺろぺろと舐めながら口内へ侵入させる。
そして、咽せないようにゆっくりと唾液を流し込むと、アズールの喉がコクリと動いた。
するとゆっくりと瞼が開き、アズールの目が私をとらえる。
「ああ……アズール、私がわかるか?」
驚かせないように優しく声をかけると、
「…………るー?」
ずっと聞きたかったアズールの声が、私の名前を呼ぶ。
「ああ、そうだ。私だ。頑張ってくれたのだな」
「くん、れん……お、わった……?」
「ああ、大丈夫だ。アズールが頑張ったからご褒美をやろうな」
そう言って、ズボンの前を寛げてアズールの前に出して見せると、
「いい、におい……っ」
まだ少し辛そうな表情はしつつも、必死に舌を出してくれる。
アズールが舐めやすいように口の前に近づけてやると、まだ熱を持ったアズールの舌が先端をぺろぺろと舐めてくる。
とりあえず一度蜜を飲ませて、この熱だけでも下げてやらねばな。
アズールに舐めてもらいながら自分でも根元を扱き刺激を与えると、あっという間に蜜が出そうになってくる。
これもロルフとルルにミルクを与えている時に、アズールの栄養のために蜜を日に何度も飲ませていたおかげで習得した技だ。
アズールが咽せないように、ゆっくりゆっくり蜜を出していく。
それをアズールは一滴残らず飲み干し、最後の一滴まで舌で先端から抉り取る勢いで舐めとった。
飲み干していうちにアズールの舌から、熱さが消えていくのを感じていた。
どうやら熱を下げるのは成功したようだ。
「アズール、どうだ? 落ち着いたか?」
「まだ……まだ、たり、ない……ほ、しぃ……っ」
口からの飲ませるのもいいが、アズールの中に直接注入てあげたほうが段違いに効果がある。
アントンに妊娠しているから激しくしないようにと言われたが、それはゆっくりならば中に注入てやれということだろう。
昂りは一度や二度蜜を吐き出しても、アズールを前にすれば萎えるということを知らない。
私はアズールを後ろから抱きしめるように横たわり、夜着を捲り上げ下着をずらした。
「たっぷりと中に注いであげるからな」
耳元でそう囁きながら、ググッとアズールの後孔に押し込むと、とろとろになったアズールの中が昂りを包み込んでくる。
「ああ、アズール。最高だ」
「んんっ……」
いつもよりアズールの声が聞こえないのは、寂しいが、まだ万全ではないのだから仕方がない。
今はアズールの体調を戻してやることが先決だ。
ピッタリと隙間なく抱きしめながら腰をさらにグッと押し当てると、ヌプヌプと中に挿入っていく。
あっという間にアズールの最奥にまで到達した快感に気持ちよくなっていると、
「るー……うご、いてぇ……っ」
とアズールの可愛いおねだりが聞こえる。
そんな可愛いことを言われては一気に理性を飛ばしてしまいそうになるが、アズールの腹には赤子が宿っているのだ。
激しくしてはいけない。
昂りにそう言い聞かせながら、ゆっくりと腰を動かすと、
「あっ……き、もちいぃ……っ、そ、こぉ……っ、もっとぉ……るー、すきぃ……」
とアズールの声が漏れ始めた。
その可愛らしい声に限界を迎えてしまい、私はアズールの中に欲望の蜜を一気に吐き出した。
さっきアズールの口内に吐き出したよりも数倍の量はありそうな蜜がアズールの中に広がっていくのがわかる。
「るー……かえって、きてくれて……うれしぃ……」
「ああ、私もアズールに会えて嬉しいよ。アズール、もう離れないよ」
そう言って、強く抱きしめるとアズールは振り向きながら私に笑顔を見せてくれた。
ようやく城が見えてきた。
「もうすぐだぞ! 頑張ってくれ!」
その声に馬は最後の力を振り絞って私を連れて行ってくれた。
王城玄関にいた見張りの騎士に、
「馬を頼む」
とだけ告げて飛び降りると、急いで玄関へ向かった。
「ルーディーさま!」
私がいつ来てもいいように待機していてくれたのか、すぐに扉が開いた。
爺は私の姿を見て、崩れ落ちそうになりながらも安堵の表情を浮かべた。
「アズールは部屋か?! ヴェルナーから何も聞いていないが、行けばわかるのだな?」
少しでも状況を把握した方がいいかと思い、焦りながらも尋ねる。
「お部屋にアントン医師とアリーシャさまがいらっしゃいます。詳しくはお二人に――」
「わかった、もういい!」
そこまで聞けばいい。
私は爺をその場に置き去りにして、アズールの待つ部屋へ駆け出した。
ノックもせず、扉を思いっきり開け放った私の目にリビングのソファーに横たわるアズールの姿が飛び込んできた。
「ルーディーっ!」
「ルーディーさまっ!」
義母上とアントンが私を見て声を上げるが、私の視界に入るのはアズールだけ。
「アズールっ!! 一体どうしたのだ?」
私の声に、アズールは指をピクッと震わせるものの目を開けるのも辛いようだ。
「ルーディーさま! アズールさまはご懐妊なさっておいでです。急いでルーディーさまの蜜をお与えください! 高熱を出しておられますので、激しくはなさらないようにお気をつけください!」
アントン医師はそれだけを早口で告げると、義母上と共に急いで部屋を出ていった。
アズールが、妊娠?
高熱で、蜜を……
一気に情報を詰め込まれたが、なるほど。
そういうことだったか。
アズールに触れるとかなり熱い。
これは相当辛かったことだろう。
「アズール、よく耐えてくれた。すぐに楽にしてやるからな」
蜜よりはいささか効果は薄いが、目を開けることはできるようになるだろう。
長い舌でアズールの唇をぺろぺろと舐めながら口内へ侵入させる。
そして、咽せないようにゆっくりと唾液を流し込むと、アズールの喉がコクリと動いた。
するとゆっくりと瞼が開き、アズールの目が私をとらえる。
「ああ……アズール、私がわかるか?」
驚かせないように優しく声をかけると、
「…………るー?」
ずっと聞きたかったアズールの声が、私の名前を呼ぶ。
「ああ、そうだ。私だ。頑張ってくれたのだな」
「くん、れん……お、わった……?」
「ああ、大丈夫だ。アズールが頑張ったからご褒美をやろうな」
そう言って、ズボンの前を寛げてアズールの前に出して見せると、
「いい、におい……っ」
まだ少し辛そうな表情はしつつも、必死に舌を出してくれる。
アズールが舐めやすいように口の前に近づけてやると、まだ熱を持ったアズールの舌が先端をぺろぺろと舐めてくる。
とりあえず一度蜜を飲ませて、この熱だけでも下げてやらねばな。
アズールに舐めてもらいながら自分でも根元を扱き刺激を与えると、あっという間に蜜が出そうになってくる。
これもロルフとルルにミルクを与えている時に、アズールの栄養のために蜜を日に何度も飲ませていたおかげで習得した技だ。
アズールが咽せないように、ゆっくりゆっくり蜜を出していく。
それをアズールは一滴残らず飲み干し、最後の一滴まで舌で先端から抉り取る勢いで舐めとった。
飲み干していうちにアズールの舌から、熱さが消えていくのを感じていた。
どうやら熱を下げるのは成功したようだ。
「アズール、どうだ? 落ち着いたか?」
「まだ……まだ、たり、ない……ほ、しぃ……っ」
口からの飲ませるのもいいが、アズールの中に直接注入てあげたほうが段違いに効果がある。
アントンに妊娠しているから激しくしないようにと言われたが、それはゆっくりならば中に注入てやれということだろう。
昂りは一度や二度蜜を吐き出しても、アズールを前にすれば萎えるということを知らない。
私はアズールを後ろから抱きしめるように横たわり、夜着を捲り上げ下着をずらした。
「たっぷりと中に注いであげるからな」
耳元でそう囁きながら、ググッとアズールの後孔に押し込むと、とろとろになったアズールの中が昂りを包み込んでくる。
「ああ、アズール。最高だ」
「んんっ……」
いつもよりアズールの声が聞こえないのは、寂しいが、まだ万全ではないのだから仕方がない。
今はアズールの体調を戻してやることが先決だ。
ピッタリと隙間なく抱きしめながら腰をさらにグッと押し当てると、ヌプヌプと中に挿入っていく。
あっという間にアズールの最奥にまで到達した快感に気持ちよくなっていると、
「るー……うご、いてぇ……っ」
とアズールの可愛いおねだりが聞こえる。
そんな可愛いことを言われては一気に理性を飛ばしてしまいそうになるが、アズールの腹には赤子が宿っているのだ。
激しくしてはいけない。
昂りにそう言い聞かせながら、ゆっくりと腰を動かすと、
「あっ……き、もちいぃ……っ、そ、こぉ……っ、もっとぉ……るー、すきぃ……」
とアズールの声が漏れ始めた。
その可愛らしい声に限界を迎えてしまい、私はアズールの中に欲望の蜜を一気に吐き出した。
さっきアズールの口内に吐き出したよりも数倍の量はありそうな蜜がアズールの中に広がっていくのがわかる。
「るー……かえって、きてくれて……うれしぃ……」
「ああ、私もアズールに会えて嬉しいよ。アズール、もう離れないよ」
そう言って、強く抱きしめるとアズールは振り向きながら私に笑顔を見せてくれた。
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