229 / 289
第三章
<閑話> マティアス工房最大の危機 <前編>
しおりを挟む
ルーディーの雄叫びが気になるところですが、可愛いロルフとルル、そしてルーディーとアズールの衣装を作ってくれたマティアスの奮闘ぶりをみてみたい!というリクエストをいただき、ちょっと間に差し込んでみました。
簡潔に終わらす予定がいつものように序章部分が長くなり前後編に分けます。
懐かしい名前が出てきますので、楽しんでいただければ嬉しいです♡
* * *
<sideマティアス>
「師匠! 師匠!」
「騒がしいな、一体何事だ?」
「師匠! お城より早馬が参りました!」
「何? 早馬が?」
工房の奥で作業中の私の元に、弟子のパウルが焦った様子で飛び込んできた。
お城からの呼び出しとは一体何があったのだろう?
「はい。すぐに登城されたしとのことでございます」
「それだけか? 理由は?」
「いえ、それだけでした」
理由も告げぬままの呼び出しとは……一体、何が起こっているのか……。
「パウル、とりあえず私はすぐに陛下の元に参る。悪いが、私が今していた作業を続けていてくれないか?」
「はい。承知しました」
「では、頼むぞ」
私はパウルに見送られ、取るものも取り敢えず急いでお城に向かった。
私はマティアス・シュナイダー。
このヴンダーシューン王国で仕立て屋として生計を立てているが、そんじょそこらの仕立て屋ではない。
なんせ私の仕立てた服はこの国の誰も真似できない素晴らしい衣装だと言われているのだ。
これは決して自画自賛などではない。
その証拠に、『神の御意志』であるルーディー王子殿下の一歳のお披露目という大事な節目の衣装も私にお仕立てを任せていただいた。
そして、ルーディー王子殿下の大切な番でいらっしゃる、ヴォルフ公爵家ご次男・アズールさまの一歳のお披露目の御衣装も私にお仕立てを任せていただいた。
その後もルーディー王子殿下の成人の折にも私の御衣装をお召しいただいたのだ。
もう王家専属の仕立て屋と言っても過言ではないだろう。
私の仕事は全て手作業、デザインから全てを一人でこなしてきた。
生涯一人を貫き通すと自分に誓いを立て、仕立て屋の道に進んだのだが、今の私には弟子がいる。
本当は弟子など持つ予定ではなかった。
だが、パウルと出会い、私が守ってあげなければと何故か思ってしまったのだ。
パウルとの出会いは、アズールさまの一歳のお披露目の時まで遡る。
あの日、アズールさまの一歳のお祝いと同時に、ルーディー王子殿下との婚約を発表なさることになっていて、私もこっそりアズールさまが私の作った衣装をお召しになったところを拝見しに行ったのだが、その時事件が起こった。
ルーディー王子殿下とアズールさまのご婚約に異議を唱えた者がいたのだ。
それが当時、7歳のパウルだった。
当然場内は騒然となり、異議を唱えたパウル、そしてその父親が騎士たちに捕まえられて大広間の外に連れ出されてしまったのだ。
その後、どうなったのか私にはわかる術も無かったけれど、それからしばらく経って所用がありお城に伺ったところ、執事のフィデリオさまとお会いした。
あの子どもと、父親がどうなったのが気になって尋ねると、父親は全ての責任をとって侯爵の地位を隣国で留学中の長男に譲り、隣国との境界にある田舎で隠居生活を余儀なくされ、戻ってきた長男が侯爵の跡を継いだようだ。
そして、騒動の首謀者となったパウルは侯爵家を離れ、陛下のご指示でフィデリオさまの後継候補として城内で勉強させることになったのだそうだ。
けれど、
――実は、ルーディーさまがそれをお許しにならないのです。
とフィデリオさまは困惑の表情を浮かべてお教えくださった。
聞けば、アズールさまと再会する可能性が0でない以上、パウルを城内に居させることはしたくないとおっしゃっているのだそう。
ルーディーさまにとってパウルはご自分からアズールさまを奪おうとした相手。
確かに憎しみの心を持ち、拒絶してもおかしくない。
けれど、あの時のパウルの表情を思い出せば、きっと心から反省しているはずだ。
もう二度とルーディーさまからアズールさまを奪おうなどとは思いもしないだろう。
パウルは本当は素直でいい子なのだ。
それを私が証明してやりたい。
そう思ったら、つい言葉が溢れてしまっていた。
――パウルを私に預けてはいただけないか、と。
最初こそ驚いていらっしゃったフィデリオさまだったが、私の後継として仕込みたいと告げると、それはいい考えだと仰ってくださった。
それからすぐに陛下にお話ししてくださり、あれよあれよという間にパウルを私の弟子として工房に連れ帰っていた。
パウルは最初こそ戸惑っている様子だったが、初めて洋服作りの手伝いをさせてから何か才能が開花したように、熱心に取り組むようになった。
あれから18年。
もうすっかり一人前の職人となったパウルは、もうどこに出しても恥ずかしくない。
そろそろ店をパウルに任せて隠居生活でもしようかと思っていたところに、先ほどのお城からの呼び出し。
何事かはわからないが、とりあえず急がなければ!
馳せ参じると、陛下からのお話はなんとも嬉しいことであった。
なんと、あのアズールさまがルーディーさまとの御子、しかも双子のお子さまをご出産されたとのこと。
そのお祝いのお品を私に任せたいとのことだった。
「マティアス、アズールの一歳の祝いを覚えているか?」
「はい。もちろんでございます。あの時の天使のように麗しいアズールさまのお姿は今でも目に焼きついております」
「ああ、そうだったな。それでだ、あのときのアズールのような可愛らしいウサギの服を作ってもらいたいのだ」
「えっ? ウサギの服、でございますか?」
「ああ。ルーディーとアズールの子は男女の双子でな、どちらも狼族だったのだ。そんな二人がアズールのようなウサギの衣装を身に纏ったら可愛いと思わぬか?」
「な――っ、何と可愛いらしいっ!!! それは素晴らしいお考えでございます」
「そうだろう! そうだろう! ならば、そのような服を作るのだ!」
「承知いたしました。このマティアスにお任せください!」
次が私の最後の仕事だと思っていたが、まさかこんなにも素晴らしい衣装を作れるとは……。
幸せなことだ。
「それから、もう一つ頼みたいものがある」
陛下のお言葉にフィデリオさまがさっと箱をお渡しになる。
「これをアズールのサイズに作り変えてもらいたい」
「拝見いたします。あっ、これは……」
「そうだ。其方に一番最初に作ってもらった私の愛しい伴侶・リアナの衣装だ。一度も袖を通さぬまま大切に保管しておったが、これをアズールに着てもらいたいと思っている」
ルーディーさまの一歳のお披露目の時にお召しになるようにとお作りになった御衣装。
結局袖を通さぬまま、王妃さまはお亡くなりになったのだ。
あれからどうなったかと思っていたが、こんなにも大切に保管してくださっていたのだな。
「どうだ? できるか?」
「はい。もちろんでございます! しかとお受け致しました」
「ああ、やはりマティアスに頼んで正解だったな」
そう仰る陛下のお顔がとても幸せそうでいらっしゃったから、私はその顔を曇らせたくないと思ってしまった。
出来上がりは通常なら二週間は欲しいところだが、アズールさまにすぐにお会いになるかもしれない。
きっとその時にこの衣装をお持ちになりたいと仰るはずだ。
それならば、すぐに取り掛からなければ!
パウルにも手伝いを頼むとしよう。
急いで工房へ戻ろうとした私に、
「マティアス殿」
と声をかけて来られたのは、フィデリオさま。
「実はもう一つ、陛下には内緒でお願いしたいものがあるのです……」
それはフィデリオさまからアズールさまへの追加の贈り物。
しかもなんとも可愛らしい御衣装に思わず顔が綻んだ。
「できますかな?」
「はい。お任せください!」
これでますます出来上がりまで大変なことになったが、ここで断るなど職人としての沽券に関わる。
表情では必死に冷静を装いながら、私はこれからのとてつもない日々を想像しつつ急いで工房へ戻ったのだった。
簡潔に終わらす予定がいつものように序章部分が長くなり前後編に分けます。
懐かしい名前が出てきますので、楽しんでいただければ嬉しいです♡
* * *
<sideマティアス>
「師匠! 師匠!」
「騒がしいな、一体何事だ?」
「師匠! お城より早馬が参りました!」
「何? 早馬が?」
工房の奥で作業中の私の元に、弟子のパウルが焦った様子で飛び込んできた。
お城からの呼び出しとは一体何があったのだろう?
「はい。すぐに登城されたしとのことでございます」
「それだけか? 理由は?」
「いえ、それだけでした」
理由も告げぬままの呼び出しとは……一体、何が起こっているのか……。
「パウル、とりあえず私はすぐに陛下の元に参る。悪いが、私が今していた作業を続けていてくれないか?」
「はい。承知しました」
「では、頼むぞ」
私はパウルに見送られ、取るものも取り敢えず急いでお城に向かった。
私はマティアス・シュナイダー。
このヴンダーシューン王国で仕立て屋として生計を立てているが、そんじょそこらの仕立て屋ではない。
なんせ私の仕立てた服はこの国の誰も真似できない素晴らしい衣装だと言われているのだ。
これは決して自画自賛などではない。
その証拠に、『神の御意志』であるルーディー王子殿下の一歳のお披露目という大事な節目の衣装も私にお仕立てを任せていただいた。
そして、ルーディー王子殿下の大切な番でいらっしゃる、ヴォルフ公爵家ご次男・アズールさまの一歳のお披露目の御衣装も私にお仕立てを任せていただいた。
その後もルーディー王子殿下の成人の折にも私の御衣装をお召しいただいたのだ。
もう王家専属の仕立て屋と言っても過言ではないだろう。
私の仕事は全て手作業、デザインから全てを一人でこなしてきた。
生涯一人を貫き通すと自分に誓いを立て、仕立て屋の道に進んだのだが、今の私には弟子がいる。
本当は弟子など持つ予定ではなかった。
だが、パウルと出会い、私が守ってあげなければと何故か思ってしまったのだ。
パウルとの出会いは、アズールさまの一歳のお披露目の時まで遡る。
あの日、アズールさまの一歳のお祝いと同時に、ルーディー王子殿下との婚約を発表なさることになっていて、私もこっそりアズールさまが私の作った衣装をお召しになったところを拝見しに行ったのだが、その時事件が起こった。
ルーディー王子殿下とアズールさまのご婚約に異議を唱えた者がいたのだ。
それが当時、7歳のパウルだった。
当然場内は騒然となり、異議を唱えたパウル、そしてその父親が騎士たちに捕まえられて大広間の外に連れ出されてしまったのだ。
その後、どうなったのか私にはわかる術も無かったけれど、それからしばらく経って所用がありお城に伺ったところ、執事のフィデリオさまとお会いした。
あの子どもと、父親がどうなったのが気になって尋ねると、父親は全ての責任をとって侯爵の地位を隣国で留学中の長男に譲り、隣国との境界にある田舎で隠居生活を余儀なくされ、戻ってきた長男が侯爵の跡を継いだようだ。
そして、騒動の首謀者となったパウルは侯爵家を離れ、陛下のご指示でフィデリオさまの後継候補として城内で勉強させることになったのだそうだ。
けれど、
――実は、ルーディーさまがそれをお許しにならないのです。
とフィデリオさまは困惑の表情を浮かべてお教えくださった。
聞けば、アズールさまと再会する可能性が0でない以上、パウルを城内に居させることはしたくないとおっしゃっているのだそう。
ルーディーさまにとってパウルはご自分からアズールさまを奪おうとした相手。
確かに憎しみの心を持ち、拒絶してもおかしくない。
けれど、あの時のパウルの表情を思い出せば、きっと心から反省しているはずだ。
もう二度とルーディーさまからアズールさまを奪おうなどとは思いもしないだろう。
パウルは本当は素直でいい子なのだ。
それを私が証明してやりたい。
そう思ったら、つい言葉が溢れてしまっていた。
――パウルを私に預けてはいただけないか、と。
最初こそ驚いていらっしゃったフィデリオさまだったが、私の後継として仕込みたいと告げると、それはいい考えだと仰ってくださった。
それからすぐに陛下にお話ししてくださり、あれよあれよという間にパウルを私の弟子として工房に連れ帰っていた。
パウルは最初こそ戸惑っている様子だったが、初めて洋服作りの手伝いをさせてから何か才能が開花したように、熱心に取り組むようになった。
あれから18年。
もうすっかり一人前の職人となったパウルは、もうどこに出しても恥ずかしくない。
そろそろ店をパウルに任せて隠居生活でもしようかと思っていたところに、先ほどのお城からの呼び出し。
何事かはわからないが、とりあえず急がなければ!
馳せ参じると、陛下からのお話はなんとも嬉しいことであった。
なんと、あのアズールさまがルーディーさまとの御子、しかも双子のお子さまをご出産されたとのこと。
そのお祝いのお品を私に任せたいとのことだった。
「マティアス、アズールの一歳の祝いを覚えているか?」
「はい。もちろんでございます。あの時の天使のように麗しいアズールさまのお姿は今でも目に焼きついております」
「ああ、そうだったな。それでだ、あのときのアズールのような可愛らしいウサギの服を作ってもらいたいのだ」
「えっ? ウサギの服、でございますか?」
「ああ。ルーディーとアズールの子は男女の双子でな、どちらも狼族だったのだ。そんな二人がアズールのようなウサギの衣装を身に纏ったら可愛いと思わぬか?」
「な――っ、何と可愛いらしいっ!!! それは素晴らしいお考えでございます」
「そうだろう! そうだろう! ならば、そのような服を作るのだ!」
「承知いたしました。このマティアスにお任せください!」
次が私の最後の仕事だと思っていたが、まさかこんなにも素晴らしい衣装を作れるとは……。
幸せなことだ。
「それから、もう一つ頼みたいものがある」
陛下のお言葉にフィデリオさまがさっと箱をお渡しになる。
「これをアズールのサイズに作り変えてもらいたい」
「拝見いたします。あっ、これは……」
「そうだ。其方に一番最初に作ってもらった私の愛しい伴侶・リアナの衣装だ。一度も袖を通さぬまま大切に保管しておったが、これをアズールに着てもらいたいと思っている」
ルーディーさまの一歳のお披露目の時にお召しになるようにとお作りになった御衣装。
結局袖を通さぬまま、王妃さまはお亡くなりになったのだ。
あれからどうなったかと思っていたが、こんなにも大切に保管してくださっていたのだな。
「どうだ? できるか?」
「はい。もちろんでございます! しかとお受け致しました」
「ああ、やはりマティアスに頼んで正解だったな」
そう仰る陛下のお顔がとても幸せそうでいらっしゃったから、私はその顔を曇らせたくないと思ってしまった。
出来上がりは通常なら二週間は欲しいところだが、アズールさまにすぐにお会いになるかもしれない。
きっとその時にこの衣装をお持ちになりたいと仰るはずだ。
それならば、すぐに取り掛からなければ!
パウルにも手伝いを頼むとしよう。
急いで工房へ戻ろうとした私に、
「マティアス殿」
と声をかけて来られたのは、フィデリオさま。
「実はもう一つ、陛下には内緒でお願いしたいものがあるのです……」
それはフィデリオさまからアズールさまへの追加の贈り物。
しかもなんとも可愛らしい御衣装に思わず顔が綻んだ。
「できますかな?」
「はい。お任せください!」
これでますます出来上がりまで大変なことになったが、ここで断るなど職人としての沽券に関わる。
表情では必死に冷静を装いながら、私はこれからのとてつもない日々を想像しつつ急いで工房へ戻ったのだった。
170
お気に入りに追加
5,352
あなたにおすすめの小説
【完結】守護霊さん、それは余計なお世話です。
N2O
BL
番のことが好きすぎる第二王子(熊の獣人/実は割と可愛い)
×
期間限定で心の声が聞こえるようになった黒髪青年(人間/番/実は割と逞しい)
Special thanks
illustration by 白鯨堂こち
※ご都合主義です。
※素人作品です。温かな目で見ていただけると助かります。
【完結】竜を愛する悪役令嬢と、転生従者の謀りゴト
しゃもじ
BL
貴族の間で婚約破棄が流行し、歪みに歪んだサンドレア王国。
飛竜騎士団率いる悪役令嬢のもとに従者として転生した主人公グレイの目的は、前世で成し遂げられなかったゲームクリア=大陸統治を目指すこと、そして敬愛するメルロロッティ嬢の幸せを成就すること。
前世の記憶『予知』のもと、目的達成のためグレイは奔走するが、メルロロッティ嬢の婚約破棄後、少しずつ歴史は歪曲しグレイの予知からズレはじめる……
*主人公の股緩め、登場キャラ貞操観念低め、性癖尖り目、ピュア成分低めです。苦手な方はご注意ください。
*他サイト様にも投稿している作品です。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
最強S級冒険者が俺にだけ過保護すぎる!
天宮叶
BL
前世の世界で亡くなった主人公は、突然知らない世界で知らない人物、クリスの身体へと転生してしまう。クリスが眠っていた屋敷の主であるダリウスに、思い切って事情を説明した主人公。しかし事情を聞いたダリウスは突然「結婚しようか」と主人公に求婚してくる。
なんとかその求婚を断り、ダリウスと共に屋敷の外へと出た主人公は、自分が転生した世界が魔法やモンスターの存在するファンタジー世界だと気がつき冒険者を目指すことにするが____
過保護すぎる大型犬系最強S級冒険者攻めに振り回されていると思いきや、自由奔放で強気な性格を発揮して無自覚に振り回し返す元気な受けのドタバタオメガバースラブコメディの予定
要所要所シリアスが入ります。
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。

【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています

勇者になるのを断ったらなぜか敵国の騎士団長に溺愛されました
雪
BL
「勇者様!この国を勝利にお導きください!」
え?勇者って誰のこと?
突如勇者として召喚された俺。
いや、でも勇者ってチート能力持ってるやつのことでしょう?
俺、女神様からそんな能力もらってませんよ?人違いじゃないですか?
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる