真っ白ウサギの公爵令息はイケメン狼王子の溺愛する許嫁です

波木真帆

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第三章

抑えられるわけがない※

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<sideクレイ>

さすが国王の住まう王城の客間だけあって風呂場も豪華で素晴らしいが、今は風呂の美しさよりもティオに集中していたい。

二人とももうすでに裸になっているから脱衣所に留まる事もなく、そのまま浴室へ足を踏み入れた。

湯気の立ち上る湯船には色とりどりの花びらが散りばめられ、私たちの甘い夜を演出してくれている。
これもきっと義兄上が使用人に指示をしてくれたのだろう。

早く湯船を二人で堪能したいが、まずは私が蜜で汚してしまったティオの髪と顔、それに身体も綺麗に洗い流さなければな。

洗い場に置かれた椅子にティオを抱きかかえたまま腰を下ろす。

「ティオ、シャワーで洗い流してもいいか?」

「あ、あの……顔が濡れるのが苦手で……」

ああ、そういえば猫族は水が苦手なのだと聞いたことがある。
国王の専属護衛を任されるくらいに強いというのに、そんな一面もあるのかと可愛らしく思える。

「なら、あたたかい濡れタオルで顔は拭うとしよう」

「すみません……」

「ティオが謝ることはない。私が汚してしまったのだからな」

「そんな……っ、汚すだなんて……っ、私は嬉しかったですよ。それに蜜も甘くて美味しかったです」

「ぐっ――!!!」

長い舌を使って顔にかかった私の蜜を舐めていた光景が一瞬にして甦る。

思い出すだけで一気に興奮してしまうから必死に記憶を飛ばそうとしているのに、ティオの言葉でいとも簡単に戻ってきてしまう。

次こそはティオの中でイきたいと思っているのに、このままでは暴発しかねない。
とりあえずはティオを綺麗にしてから、次の段階に進みたい。

まだだめだ!
もう少し頑張るんだ!

必死に昂りを制御しながら、ティオの顔を綺麗に拭いとる。
舌の届く範囲の蜜が全て綺麗さっぱり舐め取られているのを見るだけで興奮してしまうのだから、もう限界は近そうだ。

顔にかからぬように髪にシャワーをあて、髪を綺麗に洗い流す。

「ひゃあっん!!」

「――っ!!!」

耳にも触れないように気をつけていたつもりだが触れてしまったか。
急に耳に触れてしまい謝るつもりだったが、顔を真っ赤にしてピクピクと耳を震わせている姿にもうだめだと思った。
もうこうなったらここで愛し合えばいい。

「ティオ……愛してるよ」

ギュッと抱きしめながらピクピクと震える耳元で囁き、ぺろっと舐めると

「そ、こ……っ、だ、めぇ……っ」

と甘い声をあげながら身悶える。

「どこならいい? ここか?」

顔を下げ、ぷっくりと膨らんだティオの乳首を舌でぺろっと舐めると、

「ああっ! おかしく、なるぅ……っ」

と身体を震わせる。

「ふふ。私もとっくにおかしくなってるよ」

「く、れいさま……こっち、もさわ、ってぇ……っ」

耳と乳首への刺激でティオの果実のような昂りは先端から蜜を垂らしながら勃ち上がっていた。

「ティオのはこんなところまで可愛いのだな」

先に一度イかせようかと思ったが、せっかくだ。
一緒にイくのもいいだろう。

私はさっとティオを向かい合わせに抱きかかえると、片手でティオの昂りを扱きながら、もう片方の手でティオの後孔に触れた。

まだ誰も触れたことのない蕾は硬く閉じていたが、そのことが私には幸せに感じられる。
なんせティオの中に挿入ることができるのは私だけだという証なのだから。

シャンプーの類と一緒に置かれた香油を手に取り、手のひらに満遍なく纏わせてから硬く閉ざした蕾をなぞった。

「ああっ……そんな、とこ……っ」

「大丈夫。すぐに気持ちよくさせてあげるから。力を抜いているんだ」

指でなぞるとふっとティオの身体の力が抜けたのがわかり、プツリと指を挿し入れた。

「ああーーっ!! やぁ――っ、へ、ん……っ」

硬く閉ざした中はもうすでにとろとろに蕩けていて、中に挿入はいってくるのを待ち侘びていたみたいだ。

もしかしたら私の蜜を舐めたことで、ティオの身体がそのように変化したのだろうか。
これが運命の相手がなせる技なのかと思うと嬉しくてたまらない。

すぐに挿入いれても大丈夫だろう。
そう思えるほど、ティオの中はぐずぐずに蕩けていた。

ティオの中から指を引き抜き、香油をもう一度手のひらに纏わせて、随分前から限界に突入していた己の昂りを数回扱いてから、ティオの解れた蕾にググッと押し当てた。

「ああ……んあっ、んっ……すご、い……っ、おっきぃ……」

「ティオ! ああ、最高だ!!」

押し込むたびにティオの肉襞が包み込んで奥へと誘ってくれる。

「ああっん! そ、こ……っ! ひゃあーーっん!!!」

奥の狭い場所を抜けようとした瞬間、ティオが身体をビクビクさせて後ろに仰け反ったと同時に、一気に体重がかかったのか、私の昂りが根元までティオの中にはまり込んでしまった。

その衝撃にティオはつま先までピクピクと震わせる。

「ティオ、わかるか? 私たちは今、一つになったんだ」

「ひ、とつ……」

「ああ、もう私たちは一生離れられないからな」

「う、れしぃ……っ」

「――っ、ティオっ!!!」

涙を潤ませながらそんなことを言われては、もうどうしようもなかった。
もう少しだけ中で大人しくしていようと思ったが、気がつけば私はティオを抱きかかえたまま立ち上がり、下からティオの最奥目がけて激しく突き上げてしまっていた。

腰を激しく動かせば動かすだけ、とてつもない快感が全身を襲う。
こんなのを知ってしまったら、もう右手で慰めるだけでは満足できないだろう。

これから毎日、ティオの中で蜜を吐き出すとしよう。
その分、ティオもたっぷりと気持ちよくさせてあげるからな。

そんなことを思いながら、激しく腰を動かし続けると、

「ぁ――っ、も、うっ、へ、んに、なっちゃ、う――っ!」

と可愛い声をあげたと同時にピッタリとくっついた腹に温かな感触を感じる。

「くっ――! 私も限界だ!!」

最後とばかりにティオの最奥をゴリゴリと擦り、そのまま蜜をたっぷりと叩きつけた。

さっきティオに蜜をかけまくったとは思えないほどの大量の蜜に自分でも驚いてしまうが、運命の相手だからこれも当然のことなのだろう。

しばらく時間をかけてたっぷりと注ぎ込んでからゆっくりと引き抜くと、あれほど硬く閉ざしていた蕾が私の昂りの形に広がって、そこから私の蜜が垂れてくるのが見える。

それを見ただけでまた昂り返したのを見て、義兄上が一週間も出てこなかった理由がわかった気がした。

運命の相手のこんな姿を見て興奮しないわけがない。
私もまだまだ手放せそうにないと思いながら、さっと身体を清め、寝室へ戻った。
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