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第三章
『神の御意志』の本当の意味
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<sideルーディー>
ああ…………
なんてことだ…………
私はウサギ族をみくびりすぎていたようだ。
アズールが子を孕むことができるようにするためには、まず私がアズールの蜜を体内に取り込み、中で私の子種が入った蜜と交わったものを、アズールにたっぷりと注ぎ込む必要がある。
アリーシャ殿からそう教えられていたから、アズールがたとえ泣いて嫌がっても初夜だけはたっぷりと蜜を注ぎ込もうと思っていたのに、泣いて嫌がるどころか、何度注いでももっと欲しいと強請ってくる。
しかも、頬を上気させ、可愛らしく尻尾を振り、自分からひくついた後孔を広げて見せ、ここに注いで欲しいと訴えかけてくるのだ。
その度に私の昂りは一気に天を向いて聳り立ち、一向に萎えることもない。
あの可愛らしくも妖艶で淫らに私を誘うのが、私のアズールなのか?
何も知らず、無邪気で天真爛漫なアズールがこんなにも淫らな姿を見せてくれるとは夢にも思っていなかった。
愛し合えば愛し合うだけ、アズールはどんどん淫らになっていく。
と同時も私もどんどん興奮させられるのだ。
しかも、どれだけたっぷりと注いでも、アズールの蜜を舐めれば空腹も疲れも感じずに、また蜜が作られていくのがわかる。
まるで底なし沼のように、永遠に増え続けるのだ。
アズールもまた、こんなにも小さな身体でありながら疲れた様子も見せない。
激しく腰を揺さぶり、たっぷりと甘い声をあげ、蜜を飛ばしたらぐったりとはするものの、私が全ての蜜を注ぎ込んだら、また起き上がり、蜜が欲しいと強請ってくる。
本当に18年我慢し続けた分を、この初夜で全て発散させられるほどの勢いだ。
――獣人の強い性欲を受け止めることのできるウサギが番として生まれる。
以前、父上はそう仰っていたが、ウサギ族の底なしの性欲を満たすことができるのが獣人なのではないか?
なんせこれほどの性欲を普通の人間が受け止められるとは到底思えないのだ。
『神の御意志』はそういう意味だったのかもしれないな。
そう。
アズールたちウサギ族が、神に選ばれたものたち。
そして、その伴侶として選ばれたのが我々獣人だというわけだ。
それなら、たっぷりとアズールが満足するまで私は愛し続けるだけだ。
まぁ、お互いの蜜を取り続けていれば、決して干からびることはないだろう。
時間を気にすることもなく、アズールと交わり続ける。
それだけで私は最高に幸せだ。
たっぷりと時間をかけて何度も蜜を注ぎ込んだアズールの腹はふっくらと膨らんでいるようにも見えるが、どれほど蜜を注げば子を孕めるようになるかまでは聞いていない。
それも人それぞれということなのかもしれない。
ああ、もしかしたら、たっぷりと注ぎ込んで、身体が変化したら落ち着くのかもしれないな。
私の下で、上で、乱れて、可愛らしい姿を見せてくれていたアズールに、もう何百回目かの蜜を注ぎ込んだ後、ぱったりとベッドに横たわったまま動かなくなった。
優しく抱き上げれば、スウスウと寝息をたてている。
ふふっ。そうか、ようやく満足してくれたようだな。
私はベッドの脇に置かれていたベルを鳴らし、アズールを優しく抱き上げ、風呂場で身体を清めた。
先ほどまでふっくらと膨らんでいたアズールの腹は、小さくなっている。
きっと身体の中に吸収されたのだろう。
おそらくもうこれでアズールは私の子を孕めるようになったのだろう。
いつかこの腹に私たちの子が宿ると思ったら、感慨深いものがある。
だが、しばらくは二人でいよう。
ようやくアズールとずっと一緒にいられるのだから。
アズールと自分の身体を拭き、寝室に戻ると先ほどまで乱れていたベッドは綺麗に整えられていた。
そして、ベッド脇のテーブルには水差しと薬が置かれているようだ。
父上から届けられたアズールへの薬か。
ならば問題はなさそうだ。
アズールに薬を飲ませ、一緒にベッドに横たわった。
ああ、これでアズールとの初夜も終わりか。
なんだか寂しいものがある。
だが、これからは城で新生活が始まるのだ。
それを楽しみに寝るとするか。
私はアズールを抱きしめて、久しぶりにぐっすりと眠った。
腕の中のアズールが身動ぐのに気づいて、目を覚ました。
「アズール、もう起きたのか?」
ギュッと抱きしめながら、耳にちゅっとキスをすると、
「ひゃあっん!」
と可愛らしく身体を震えさせる。
「みみ、だめぇ……っ」
「ふふっ。耳どころか、アズールの身体、全てを余すところなく知っているのに今更だな」
そう言ってやると、アズールは一瞬わからないとでも言いたげな表情をしていたが、だんだんとこの数日の記憶が甦ってきたようで、
「わぁっ!」
と驚きの声をあげ、顔を真っ赤にしていた。
「どうした、恥ずかしいのか?」
「だって、アズールじゃないみたい」
「ああ、そうだな。私だけが知っているアズールの姿だ。だが、いいだろう? もう私たちは伴侶になったのだから」
「えっ? はん、りょ? でも、まだ誕生日……」
「ああ、そのことか。前にも言っただろう? 誕生日を待たずに大人になるかもしれないって。きっとアズールは私と早く夫夫になりたくて誕生日よりも早く大人になってくれたのだな。おかげでこれからずっと一緒に城で暮らすのだぞ」
そういうと、アズールは目を丸くして驚いていた。
「アズール、お城に住むの?」
「ああ、私の部屋で一緒に暮らすんだ。もしかして嫌なのか?」
「そんなこと――っ!! アズール、ルーと一緒に住みたいって思ってた!」
「そうか、そう言ってくれると嬉しいな」
「あっ、でも……お父さまやお母さま、それにお兄さまも寂しくなっちゃうかな?」
「ふふっ。子どもの幸せを願わない親はいないさ。それにクレイもアズールが幸せなら喜んでくれるだろう」
「そっか、そうだよね。アズール、嬉しいっ! これからルーとずっと一緒なんだね」
「ああ。そうだよ」
私との生活を無条件に喜んでくれるアズールがたまらなく愛おしく感じた。
ああ…………
なんてことだ…………
私はウサギ族をみくびりすぎていたようだ。
アズールが子を孕むことができるようにするためには、まず私がアズールの蜜を体内に取り込み、中で私の子種が入った蜜と交わったものを、アズールにたっぷりと注ぎ込む必要がある。
アリーシャ殿からそう教えられていたから、アズールがたとえ泣いて嫌がっても初夜だけはたっぷりと蜜を注ぎ込もうと思っていたのに、泣いて嫌がるどころか、何度注いでももっと欲しいと強請ってくる。
しかも、頬を上気させ、可愛らしく尻尾を振り、自分からひくついた後孔を広げて見せ、ここに注いで欲しいと訴えかけてくるのだ。
その度に私の昂りは一気に天を向いて聳り立ち、一向に萎えることもない。
あの可愛らしくも妖艶で淫らに私を誘うのが、私のアズールなのか?
何も知らず、無邪気で天真爛漫なアズールがこんなにも淫らな姿を見せてくれるとは夢にも思っていなかった。
愛し合えば愛し合うだけ、アズールはどんどん淫らになっていく。
と同時も私もどんどん興奮させられるのだ。
しかも、どれだけたっぷりと注いでも、アズールの蜜を舐めれば空腹も疲れも感じずに、また蜜が作られていくのがわかる。
まるで底なし沼のように、永遠に増え続けるのだ。
アズールもまた、こんなにも小さな身体でありながら疲れた様子も見せない。
激しく腰を揺さぶり、たっぷりと甘い声をあげ、蜜を飛ばしたらぐったりとはするものの、私が全ての蜜を注ぎ込んだら、また起き上がり、蜜が欲しいと強請ってくる。
本当に18年我慢し続けた分を、この初夜で全て発散させられるほどの勢いだ。
――獣人の強い性欲を受け止めることのできるウサギが番として生まれる。
以前、父上はそう仰っていたが、ウサギ族の底なしの性欲を満たすことができるのが獣人なのではないか?
なんせこれほどの性欲を普通の人間が受け止められるとは到底思えないのだ。
『神の御意志』はそういう意味だったのかもしれないな。
そう。
アズールたちウサギ族が、神に選ばれたものたち。
そして、その伴侶として選ばれたのが我々獣人だというわけだ。
それなら、たっぷりとアズールが満足するまで私は愛し続けるだけだ。
まぁ、お互いの蜜を取り続けていれば、決して干からびることはないだろう。
時間を気にすることもなく、アズールと交わり続ける。
それだけで私は最高に幸せだ。
たっぷりと時間をかけて何度も蜜を注ぎ込んだアズールの腹はふっくらと膨らんでいるようにも見えるが、どれほど蜜を注げば子を孕めるようになるかまでは聞いていない。
それも人それぞれということなのかもしれない。
ああ、もしかしたら、たっぷりと注ぎ込んで、身体が変化したら落ち着くのかもしれないな。
私の下で、上で、乱れて、可愛らしい姿を見せてくれていたアズールに、もう何百回目かの蜜を注ぎ込んだ後、ぱったりとベッドに横たわったまま動かなくなった。
優しく抱き上げれば、スウスウと寝息をたてている。
ふふっ。そうか、ようやく満足してくれたようだな。
私はベッドの脇に置かれていたベルを鳴らし、アズールを優しく抱き上げ、風呂場で身体を清めた。
先ほどまでふっくらと膨らんでいたアズールの腹は、小さくなっている。
きっと身体の中に吸収されたのだろう。
おそらくもうこれでアズールは私の子を孕めるようになったのだろう。
いつかこの腹に私たちの子が宿ると思ったら、感慨深いものがある。
だが、しばらくは二人でいよう。
ようやくアズールとずっと一緒にいられるのだから。
アズールと自分の身体を拭き、寝室に戻ると先ほどまで乱れていたベッドは綺麗に整えられていた。
そして、ベッド脇のテーブルには水差しと薬が置かれているようだ。
父上から届けられたアズールへの薬か。
ならば問題はなさそうだ。
アズールに薬を飲ませ、一緒にベッドに横たわった。
ああ、これでアズールとの初夜も終わりか。
なんだか寂しいものがある。
だが、これからは城で新生活が始まるのだ。
それを楽しみに寝るとするか。
私はアズールを抱きしめて、久しぶりにぐっすりと眠った。
腕の中のアズールが身動ぐのに気づいて、目を覚ました。
「アズール、もう起きたのか?」
ギュッと抱きしめながら、耳にちゅっとキスをすると、
「ひゃあっん!」
と可愛らしく身体を震えさせる。
「みみ、だめぇ……っ」
「ふふっ。耳どころか、アズールの身体、全てを余すところなく知っているのに今更だな」
そう言ってやると、アズールは一瞬わからないとでも言いたげな表情をしていたが、だんだんとこの数日の記憶が甦ってきたようで、
「わぁっ!」
と驚きの声をあげ、顔を真っ赤にしていた。
「どうした、恥ずかしいのか?」
「だって、アズールじゃないみたい」
「ああ、そうだな。私だけが知っているアズールの姿だ。だが、いいだろう? もう私たちは伴侶になったのだから」
「えっ? はん、りょ? でも、まだ誕生日……」
「ああ、そのことか。前にも言っただろう? 誕生日を待たずに大人になるかもしれないって。きっとアズールは私と早く夫夫になりたくて誕生日よりも早く大人になってくれたのだな。おかげでこれからずっと一緒に城で暮らすのだぞ」
そういうと、アズールは目を丸くして驚いていた。
「アズール、お城に住むの?」
「ああ、私の部屋で一緒に暮らすんだ。もしかして嫌なのか?」
「そんなこと――っ!! アズール、ルーと一緒に住みたいって思ってた!」
「そうか、そう言ってくれると嬉しいな」
「あっ、でも……お父さまやお母さま、それにお兄さまも寂しくなっちゃうかな?」
「ふふっ。子どもの幸せを願わない親はいないさ。それにクレイもアズールが幸せなら喜んでくれるだろう」
「そっか、そうだよね。アズール、嬉しいっ! これからルーとずっと一緒なんだね」
「ああ。そうだよ」
私との生活を無条件に喜んでくれるアズールがたまらなく愛おしく感じた。
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