8 / 289
第一章
とんでもない失態
しおりを挟む
<sideルーディー>
「ああ……私はなんということを……」
自分がしでかしたことが恥ずかしすぎて、もう公爵邸に行けそうにない。
「ああ……だが、アズールにも会いたいっ!! ああ、私はどうしたらいいんだっ!!」
どうしていいか分からず、部屋においてあるクッションで頭を隠しソファーに寝転んで足をバタバタさせもがいていると、部屋の扉を叩く音が聞こえた。
「悪いが、今は一人にしておいてくれっ!!」
興奮のままにそう叫ぶと、
「ルーディーさま。少しお話し致しませんか?」
と声に耳が反応した。
今のはもしかして……。
ガバッと起き上がり、懐かしい声に急いで扉を開けると、そこにいたのは紛れもなく爺の姿。
「爺……っ」
「ふふっ。ルーディーさま。中でゆっくりお話し致しましょう」
思わず涙が溢れそうになったのを必死に堪えながら、爺を部屋の中に入れた。
「お話を伺う前に先に紅茶でもお淹れ致しましょう。落ち着きますよ」
「爺……ありがとう」
爺は何を聞くわけでもなく、私の好きな紅茶を淹れてくれた。
今の私にはそれが何よりも嬉しかったのだ。
久しぶりに爺の淹れてくれた紅茶で喉を潤し、ふぅと一息つくと目の前ににこやかな爺の顔があった。
「爺……なぜ、ずっと私を見ているのだ?」
「表情が柔らかくなったと嬉しく思っていたのですよ」
「表情が、柔らかい?」
「はい。ルーディーさまはこの国のためにならなければとうちでも外でも常に気を張っていらしたでしょう? それが今は年相応に見えます。爺はそれが嬉しゅうございます」
「何が嬉しいものか! いつもの私なら、あのような失態などしなかったはずなのだ。だが、どうすることもできなかった……いつもの私でいられればよかったのに……」
アズールと初めて会うことが決まって、最初から危険な予兆は感じていた。
もしかしたらあれは本能が知らせてくれていたのかもしれない。
だが、運命の番といえども相手はまだ生後二週間の赤子。
しかも怖がられて泣かれるかもしれないという心配もあった。
だから、もし何かあってもなんとか理性で持ち堪えられると思っていたのだ。
それなのに……。
アズールの姿を見ただけで胸が苦しくなり、アズールの笑顔と目があっただけで一気に昂り、アズールが私の顔を怖がりもせず撫で回してくれただけでもうどうしようもできなくなった。
口に入ってきた指のなんと甘いことか……。
あの垂れた耳と小首を傾げる姿のなんと可愛らしいことか……。
もう今まで感じたことのない興奮におかしくなってしまいそうだったのだ。
それでも必死に堪えたのはヴォルフ公爵の前だったということはもちろん、アズールがまだ何も分からない赤子だったからだ。
だが……アズールに尻尾を掴まれた瞬間、全身の熱が全て下半身に集まってしまったのだ。
そこでもう自力で立つことができなくなった。
公爵は全てを察してアズールを寝室に避難させてくれたのは不幸中の幸いかもしれない。
「王子……トイレにご案内致しましょう」
「あ、ああ。ありが――」
「父上ーっ! まだなので――わぁーーっ!!!」
「ぐぁーーーっ!!!」
時間をかけて立ちあがろうとした瞬間、長時間私が部屋から出てこないことに痺れを切らしたのか、アズールの兄・クレイが突然部屋に飛び込んできた。
と同時に、クレイの足が床に蹲っていた私の尻尾を思いっきり踏みつけたのだ。
ただでさえ、我慢の限界だった私にとってはひとたまりもない。
服の中で一気に弾け飛んだ蜜が床に大きな水溜りを作ってしまった。
まさか……初めての放出が、こんなことになるとは……。
私は自分の蜜に塗れたまま、どうすることもできず茫然とその場に座り込むしかなかった。
この騒ぎのおかげであれだけ昂っていたものはすっかり鳴りを潜めたが、それ以外は最悪の状態としか言いようがない。
その中でヴォルフ公爵だけはこの危機をなんとかしようと動いてくれた。
どうやらことが起こる前にさっとクレイの目を手で隠し急いで外に出してくれていたらしい。
そして、私を軽々と抱き上げたかと思うと部屋の奥にあるシャワールームに何も言わずに入れてくれた。
どうやらそこはヴォルフ公爵用のシャワールームのようだった。
だから私を入れてくれたのかもしれないが……。
私はまだショックが癒えぬまま、汚れてしまった身体を清め外に出ると、新しい服が用意されていた。
それに着替え、鉛のように重い足取りでさっきの場所に戻ると、そこはさっきまでの惨状が嘘のように綺麗になっていた。
あの独特な匂いも何も感じない。
あれが全て夢だったかとさえ思えてくるが、紛れもない事実だ。
あのべっとりとした感触が私から離れてくれないのだ。
「こ、公爵……あの――」
「この度は息子がとんでもないことをしでかしまして申し訳ございません」
悪かったと謝ろうとした私に被せるように公爵が謝ってくれた。
「い、いやあれは事故だったのだ……」
今更謝ることもできず、そう答えることしかできなかった。
「クレイにはしっかりと言い聞かせますので、これに懲りず、またアズールに会いに是非我が家にお越しください」
そう言ってくれたが、なんと言っていいのかも分からず、逃げるように城に帰ってきたのだ。
公爵はああ言ってくれたが、あんな場所で痴態を晒し、何事もなかったかのようにアズールに会いになどいけない。
だが……私の本能がアズールに会いたいと言って聞かない。
もう自分で自分をどうしたらいいのかも分からない。
「私は未来の大事な家族の前でとんでもない失態を犯してしまったんだ……。爺……私はどうしたらいい?」
今日の出来事を爺に話し終わった時には、私の目から涙が溢れてしまっていた。
人前で泣くのはもちろん、一人の時でさえ泣いたことなどなかったのに……。
自分で自分が制御できなくなってしまっているのが怖い。
「ルーディーさま。何も気にすることなどございません」
「そんなっ、気にしないなんて……」
「いいですか? 誰しも、多かれ少なかれ恥をかくものです。今まで一度も恥をかいたことがない人などおりませんよ。そもそもルーディーさまはまだ10歳なのです。一度くらいの粗相など可愛いものでございますよ。私も初めて蜜を溢したのは妻に初めて手を握られた時でございました。その時はまだ恋人でございましたが、その妻の目の前で粗相してしまったのです」
「――っ!! 爺が……本当に?」
爺にそんな恥ずかしい過去があったとは……知らなかった。
「はい。恥ずかしくて顔から火が出そうでございました。ですが、妻は何事もなかったように、自分の肩にかけていたショールを私の腰に巻いてくれて、自宅まで送ってくれたのです。もうこれで終わりだと思いましたが、その後もずっと変わらぬままでございましたよ。ルーディーさまの場合はアズールさまに知られてはいないのですから、心配など無用です。ヴォルフ公爵も何事もなく対応してくださるはずですよ」
「そうだと、良いのだが……」
「大丈夫でございます、爺の言うことが信用できませぬか?」
「いや、そんなことは……」
「アズールさまはルーディーさまを好いてくださったのでしょう? これから突然会えなくなったら、悲しまれると思いますよ。ルーディーさまはアズールさまを泣かせたいのですか?」
「アズールを、泣かせる? それはダメだっ!!」
「ふふっ。ならば、お気になさらないことです」
「爺……私にその話をするためにわざわざ来てくれたのか? 体調が悪いと言っていたのに……」
「大丈夫でございます。ルーディーさまに運命の番さまが見つかったのです。なんとしてでも御子がお生まれになるまでは元気でおります」
「爺……そうか、そうだな。私も爺に我が子を見てほしい」
「ならば、なおのこと公爵邸に足を御運びください」
爺にそう言われると、もう恥ずかしいだなんて言ってられなかった。
「わかった……ありがとう、爺。でも、無理はしないでくれ」
私にとって第二の父とも言える爺には、なんとしてでも長生きしてもらいたいものだ。
そのためには自分の恥など全て忘れてしまおう。
「ああ……私はなんということを……」
自分がしでかしたことが恥ずかしすぎて、もう公爵邸に行けそうにない。
「ああ……だが、アズールにも会いたいっ!! ああ、私はどうしたらいいんだっ!!」
どうしていいか分からず、部屋においてあるクッションで頭を隠しソファーに寝転んで足をバタバタさせもがいていると、部屋の扉を叩く音が聞こえた。
「悪いが、今は一人にしておいてくれっ!!」
興奮のままにそう叫ぶと、
「ルーディーさま。少しお話し致しませんか?」
と声に耳が反応した。
今のはもしかして……。
ガバッと起き上がり、懐かしい声に急いで扉を開けると、そこにいたのは紛れもなく爺の姿。
「爺……っ」
「ふふっ。ルーディーさま。中でゆっくりお話し致しましょう」
思わず涙が溢れそうになったのを必死に堪えながら、爺を部屋の中に入れた。
「お話を伺う前に先に紅茶でもお淹れ致しましょう。落ち着きますよ」
「爺……ありがとう」
爺は何を聞くわけでもなく、私の好きな紅茶を淹れてくれた。
今の私にはそれが何よりも嬉しかったのだ。
久しぶりに爺の淹れてくれた紅茶で喉を潤し、ふぅと一息つくと目の前ににこやかな爺の顔があった。
「爺……なぜ、ずっと私を見ているのだ?」
「表情が柔らかくなったと嬉しく思っていたのですよ」
「表情が、柔らかい?」
「はい。ルーディーさまはこの国のためにならなければとうちでも外でも常に気を張っていらしたでしょう? それが今は年相応に見えます。爺はそれが嬉しゅうございます」
「何が嬉しいものか! いつもの私なら、あのような失態などしなかったはずなのだ。だが、どうすることもできなかった……いつもの私でいられればよかったのに……」
アズールと初めて会うことが決まって、最初から危険な予兆は感じていた。
もしかしたらあれは本能が知らせてくれていたのかもしれない。
だが、運命の番といえども相手はまだ生後二週間の赤子。
しかも怖がられて泣かれるかもしれないという心配もあった。
だから、もし何かあってもなんとか理性で持ち堪えられると思っていたのだ。
それなのに……。
アズールの姿を見ただけで胸が苦しくなり、アズールの笑顔と目があっただけで一気に昂り、アズールが私の顔を怖がりもせず撫で回してくれただけでもうどうしようもできなくなった。
口に入ってきた指のなんと甘いことか……。
あの垂れた耳と小首を傾げる姿のなんと可愛らしいことか……。
もう今まで感じたことのない興奮におかしくなってしまいそうだったのだ。
それでも必死に堪えたのはヴォルフ公爵の前だったということはもちろん、アズールがまだ何も分からない赤子だったからだ。
だが……アズールに尻尾を掴まれた瞬間、全身の熱が全て下半身に集まってしまったのだ。
そこでもう自力で立つことができなくなった。
公爵は全てを察してアズールを寝室に避難させてくれたのは不幸中の幸いかもしれない。
「王子……トイレにご案内致しましょう」
「あ、ああ。ありが――」
「父上ーっ! まだなので――わぁーーっ!!!」
「ぐぁーーーっ!!!」
時間をかけて立ちあがろうとした瞬間、長時間私が部屋から出てこないことに痺れを切らしたのか、アズールの兄・クレイが突然部屋に飛び込んできた。
と同時に、クレイの足が床に蹲っていた私の尻尾を思いっきり踏みつけたのだ。
ただでさえ、我慢の限界だった私にとってはひとたまりもない。
服の中で一気に弾け飛んだ蜜が床に大きな水溜りを作ってしまった。
まさか……初めての放出が、こんなことになるとは……。
私は自分の蜜に塗れたまま、どうすることもできず茫然とその場に座り込むしかなかった。
この騒ぎのおかげであれだけ昂っていたものはすっかり鳴りを潜めたが、それ以外は最悪の状態としか言いようがない。
その中でヴォルフ公爵だけはこの危機をなんとかしようと動いてくれた。
どうやらことが起こる前にさっとクレイの目を手で隠し急いで外に出してくれていたらしい。
そして、私を軽々と抱き上げたかと思うと部屋の奥にあるシャワールームに何も言わずに入れてくれた。
どうやらそこはヴォルフ公爵用のシャワールームのようだった。
だから私を入れてくれたのかもしれないが……。
私はまだショックが癒えぬまま、汚れてしまった身体を清め外に出ると、新しい服が用意されていた。
それに着替え、鉛のように重い足取りでさっきの場所に戻ると、そこはさっきまでの惨状が嘘のように綺麗になっていた。
あの独特な匂いも何も感じない。
あれが全て夢だったかとさえ思えてくるが、紛れもない事実だ。
あのべっとりとした感触が私から離れてくれないのだ。
「こ、公爵……あの――」
「この度は息子がとんでもないことをしでかしまして申し訳ございません」
悪かったと謝ろうとした私に被せるように公爵が謝ってくれた。
「い、いやあれは事故だったのだ……」
今更謝ることもできず、そう答えることしかできなかった。
「クレイにはしっかりと言い聞かせますので、これに懲りず、またアズールに会いに是非我が家にお越しください」
そう言ってくれたが、なんと言っていいのかも分からず、逃げるように城に帰ってきたのだ。
公爵はああ言ってくれたが、あんな場所で痴態を晒し、何事もなかったかのようにアズールに会いになどいけない。
だが……私の本能がアズールに会いたいと言って聞かない。
もう自分で自分をどうしたらいいのかも分からない。
「私は未来の大事な家族の前でとんでもない失態を犯してしまったんだ……。爺……私はどうしたらいい?」
今日の出来事を爺に話し終わった時には、私の目から涙が溢れてしまっていた。
人前で泣くのはもちろん、一人の時でさえ泣いたことなどなかったのに……。
自分で自分が制御できなくなってしまっているのが怖い。
「ルーディーさま。何も気にすることなどございません」
「そんなっ、気にしないなんて……」
「いいですか? 誰しも、多かれ少なかれ恥をかくものです。今まで一度も恥をかいたことがない人などおりませんよ。そもそもルーディーさまはまだ10歳なのです。一度くらいの粗相など可愛いものでございますよ。私も初めて蜜を溢したのは妻に初めて手を握られた時でございました。その時はまだ恋人でございましたが、その妻の目の前で粗相してしまったのです」
「――っ!! 爺が……本当に?」
爺にそんな恥ずかしい過去があったとは……知らなかった。
「はい。恥ずかしくて顔から火が出そうでございました。ですが、妻は何事もなかったように、自分の肩にかけていたショールを私の腰に巻いてくれて、自宅まで送ってくれたのです。もうこれで終わりだと思いましたが、その後もずっと変わらぬままでございましたよ。ルーディーさまの場合はアズールさまに知られてはいないのですから、心配など無用です。ヴォルフ公爵も何事もなく対応してくださるはずですよ」
「そうだと、良いのだが……」
「大丈夫でございます、爺の言うことが信用できませぬか?」
「いや、そんなことは……」
「アズールさまはルーディーさまを好いてくださったのでしょう? これから突然会えなくなったら、悲しまれると思いますよ。ルーディーさまはアズールさまを泣かせたいのですか?」
「アズールを、泣かせる? それはダメだっ!!」
「ふふっ。ならば、お気になさらないことです」
「爺……私にその話をするためにわざわざ来てくれたのか? 体調が悪いと言っていたのに……」
「大丈夫でございます。ルーディーさまに運命の番さまが見つかったのです。なんとしてでも御子がお生まれになるまでは元気でおります」
「爺……そうか、そうだな。私も爺に我が子を見てほしい」
「ならば、なおのこと公爵邸に足を御運びください」
爺にそう言われると、もう恥ずかしいだなんて言ってられなかった。
「わかった……ありがとう、爺。でも、無理はしないでくれ」
私にとって第二の父とも言える爺には、なんとしてでも長生きしてもらいたいものだ。
そのためには自分の恥など全て忘れてしまおう。
522
お気に入りに追加
5,356
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
【完結】僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
⭐︎表紙イラストは針山糸様に描いていただきました
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

歳上公爵さまは、子供っぽい僕には興味がないようです
チョロケロ
BL
《公爵×男爵令息》
歳上の公爵様に求婚されたセルビット。最初はおじさんだから嫌だと思っていたのだが、公爵の優しさに段々心を開いてゆく。無事結婚をして、初夜を迎えることになった。だが、そこで公爵は驚くべき行動にでたのだった。
ほのぼのです。よろしくお願いします。
※ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる