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好きな人のなら……※

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「おかしく、ない……?」

「ああ。大人になったから正常なことだよ」

「大人になったから?」

「そうだ。理央が私のことを好きだと思ってくれたから、こうなってるんだ。
大人は好きな人といると嬉しくなってこうなるものなんだよ。それが正常なんだ」

「えっ……じゃあ、凌也さんも?」

「んっ? ああ、そうだよ。理央のことが好きだから、私だってもうこんなだ」

そういって凌也さんは俺を抱きしめていた腕を離し、俺の身体をくるりと後ろに回した。

「わっ……!」

俺の目の前には俺のとは比べようもないくらい大きな凌也さんのおちんちんがグッと上を向いていた。

「ほ、ほんとだ……しかも、すっごくおっきぃ」

「んっ? ああ、理央よりも……ずっと大人だからな」

そうなんだ……。
大人のおちんちんなんて見たことなかったけど、俺のも凌也さんくらいの年齢になったら大きくなるのかな……。

思わず自分のと見比べていると、

「その、身長だって体重だって人それぞれ違うだろう? 理央のは理央の体格に見合ってると思うぞ」

と言ってくれた。

そっか、そうだよね。
確かに俺のような小さくて貧弱な身体に凌也さんのみたいな大きいのがついてたらバランス取れなさそう。

でもほんと、見れば見るほど大きいな。
太さもあるし、長いし重そう。

「あの、これ……どうやったら……」

「――っ、そ、そうだな……。じゃあ、一緒にしようか」

「一緒に、する? って何を、ですか?」

「やっぱりそこからか……」

「えっ? 今、なんて言ったんですか?」

「いや、なんでもない。じゃあ、私がやってみせるから」

そういうと、凌也さんは俺の身体についた泡を綺麗に洗い流すと、さっきまで俺が座っていた椅子に俺を抱きかかえて座った。

凌也さんの膝に乗せられ横向きにぎゅっと抱きしめられると、凌也さんの硬くなったおちんちんが俺の太ももに当たる感触がする。

当たっているところがジンジンと熱い。
それに気を取られていると、俺の緩く上を向いていたおちんちんが硬さを増した。

「ふふっ。理央の硬くなってるな。私のことが好きか?」

「はい……すき、です……」

「ああ、もう……本当に可愛いな」

「ひゃあ――っ!」

急に凌也さんの手が俺のおちんちんに触れてきて驚いて声を上げてしまった。

「やってみせるって言ったろう?」

えっ? それって……凌也さんがしてるところを見せてくれるんじゃなくて、俺のをやってくれるってことだったの?

「でも……そ、んなとこ……」

「大丈夫。私の手で気持ちよくさせてあげるから……」

「きもち、よく……?」

凌也さんの言っている意味もわからないまま、凌也さんの手が俺のを包み込んで、上下に擦られていく。

「やぁ――っ、あっ、あっ……んんっんっ……な、んか……へ、ん……んっ」

「大丈夫、変じゃないよ。そのまま感じてくれてたらいいから」

そう言いながら凌也さんの手の動きはどんどん激しくなっていく。
俺は今まで感じたことのない感覚が全身を襲ってきて怖くてたまらない。

「やっ――こわ、い――っんんっ」

なんか出ちゃいそうな変な感覚に怖くなって、凌也さんの首に手を回しぎゅっと抱きついた。

「ああー、もうくそっ。本当に可愛いなっ」

「あぁーっ、んんっ……んっ、ああっ!!」

ビュルビュルと何かが弾け飛んだようなそんな感覚がした瞬間、俺はどっと疲れ果てそのまま凌也さんに身体を委ねた。

「理央、大丈夫か?」

「……はい、なん、とか……」

「ふふっ。そうか。ほら、これ見てごらん」

そう言って見せられたのは、白い液体。

「これ……?」

「これは精液。理央が大人になった証拠だよ」

精液……そういえば中学校の保健の授業で聞いたな。
大人になったら身体の中で作られるとかなんとか言ってたっけ。

「そっか……本当に俺、大人になったんだ……」

そっと指で触れてみると、なんかヌメヌメしてる。

「これが精液……」

「初めて見た?」

「はい。でも、変な匂い」

「ふふっ。そうか、でも好きな人の精液はいい匂いだって感じるものだよ」

「凌也さんも?」

「ああ、もちろん」

そういうと、凌也さんは手の中にあった俺の精液をぺろっと舌で掬い取った。

「えっ――! そんなこと!」

「言っただろう? 好きな人のなら平気なんだ」

嬉しそうにそう言う凌也さんを見ていると本当にそうなんだと思ってしまう。
下に目をやると、凌也さんのおちんちんはまだ硬く上を向いている。

「あの、凌也さんのも出さないといけないんでしょう?」

「あ、いや。それは後で自分でやるから……」

「でも……俺もやってみたいです」

「えっ? でも……」

「だめ、ですか……?」

「くっ――! ああ、もう」

「凌也さん?」

「じゃあ、手伝ってもらおうかな」

そう言ってにっこりと笑顔を向けられ嬉しくて凌也さんのに触ろうと思ったら、

「俺のはちょっと大きいから、初めての理央には手でやるのは難しいだろう? だから、違う方法で手伝ってもらおう」

「別の方法?」

「ああ、ちょっと立ってもらおうか」

凌也さんは俺を立たせると、壁に手をつかせて後ろからぎゅっと抱きしめ、凌也さんの硬く大きくなったおちんちんを俺の太ももの間に挿し込んできた。

「わっ――!」

「理央、ぎゅっと足を閉じててくれ」

耳元でそう囁かれて身体がゾクゾクと震える。
もう返事を返すことも出来なくて俺は首を縦に振ると、凌也さんが嬉しそうに俺の耳にチュッと唇を当ててから腰を動かし始めた。

「やぁ――っ、なに、これ……っ、ああっん、んっ……きもち、いぃ……」

凌也さんの硬いおちんちんが太ももの間を抜き差しするたびに、俺のおちんちんに擦れてさっき凌也さんに触れられていた時のような気持ちよさが襲ってくる。

「ああっん……んっ……んっ……ああっ!!」

さっき出したばかりのなのに俺はあっという間にもう一度精液を弾けさせた。

「ああ、理央。可愛い」

耳元でそう囁かれたかと思うと、

「くっ――ゔぅっ――!!」

という苦しげな声と同時に太ももの間からさっと凌也さんのおちんちんが引き抜かれ、俺のお尻に温かな感触がした。
振り向くと、凌也さんの精液が俺のお尻にかけられツーッと流れているのが見えた。

俺は無意識のままに指でその精液を拭い、そのまま口へと持っていった。
今まで口にしたことがないような苦くて不思議な味がしたけれど、でも不思議と嫌な気はしなかった。

――好きな人のなら平気

凌也さんがそう言った意味がわかったような気がした。
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