大富豪ロレーヌ総帥の初恋

波木真帆

文字の大きさ
上 下
143 / 166

赤ずきんの淫らな仕掛け※

しおりを挟む
「ユヅル、その衣装本当によく似合っているな。このスカートの中はどうなっているんだ?」

手を伸ばし、ユヅルのスカートの中を覗き見る。
世界のロレーヌ一族総帥が、伴侶のスカートの中を覗き見るなんて、ジュールに知られたら呆れられるかもしれないが、ユヅルの前では私は総帥でもなんでもない。
ただ、ユヅルだけを愛し、ユヅルだけに興奮するただの男だ。

可愛らしい赤ずきんの衣装の下に纏っているのは、私だけがよく見るユヅルの下着。
女性用の下着に着替えていなくてホッとする。
いくらケイトやリオたちが相手だからといって、そんな下着を皆の前で着替えていたら嫉妬するだけでは足りないからな。
本当によかった。

ユヅルの下着の真ん中が苦しそうに押し上げられているのが見える。
この状況に興奮してくれているようだ。

もうすでに先走りでほんのりと湿っている下着をさっと脱がせ、まだユヅルの温もりがする下着を鼻に近づけた。

ああ、ユヅルの甘い香りがする。
その匂いだけで、暴発してしまいそうなくらいに興奮してしまう。

もっと嗅いでいたかったが、

「やぁっ、だめぇ……っ」

と恥ずかしそうなユヅルに抵抗の声を上げられてしまった。

惜しかったが、ユヅルの嫌がることをしたいわけではない。

謝りながら抱きしめると、

「じゃあ、キスして……」

と可愛いおねだりをされる。
ああ、本当に私の伴侶は可愛すぎる、

身体中にキスを贈ろうと告げながら、ユヅルの柔らかな唇に重ね合わせる。
ユヅルの唇が少し開いた隙に自分の舌を滑り込ませてユヅルの舌と絡め合う。

我慢できずに赤ずきんの衣装の上からユヅルの胸に触れると、可愛い乳首がもうぷっくりと膨らんでしまっているのがわかる。

可愛い乳首を指で堪能しながらユヅルの唇だけでなく首筋や耳たぶにもキスを落とす。

ユヅルが私の与える快感に落ちていき、力が抜けてきたその時、ユヅルの乳首に触れていた私の手をユヅルが握り、そっとどこかに誘い込まれる。

あれ?
指に直にユヅルの乳首の感触がする。

驚いて唇を離し、胸に視線を向けると赤ずきんの衣装の胸の下がぱっくりと開いているのが見えた。

驚く私にユヅルは笑顔を向けながら

「可愛い? これだと服を着たまま胸が触れるんだって」

と教えてくれる。

まさかこんな仕掛けがあったとはな。
さすがケイトの用意してくれる衣装だ。さすがだな。

「なんて最高な仕掛けなんだ。赤ずきんの衣装を堪能しながら、ユヅルの可愛い乳首を堪能できるなんて……」

感動のままにユヅルの乳首を指でピンと弾くと、

「ああっん……っ!」

可愛らしい声を上げながら身体を跳ねさせる。
決して演技などではない、その姿に幸せを感じながら、私は剥き出しになったユヅルの乳首をパクりと咥えた。

もう片方の乳首も剥き出しにして指で弄りながら、口に咥えた方の乳首にも絶えず刺激を与え続けてやると、

「だ、めぇ……っ、も、うイっちゃう、からぁ……っ」

と可愛らしく身悶える。

そんな姿を見るとさらに快感を与えたくて乳首から唇を離し、両方の乳首を指で弄りながら、プルプルと震えているユヅルの可愛い果実をパクりと咥えると

「ああっ! りょ、うほうは、だめぇ……っ!!」

と限界を超えたようなユヅルの声が聞こえたと思ったら、あっという間に私の口内に甘い蜜を放った。

ああ、なんて甘さだ。
まるで極上の甘露だな。

こんなに美味しいものを一滴たりとも無駄にするわけにはいかない。

最後の一滴まで吸い上げてから唇を離し、ユヅルに見せつけるようにゴクリと飲み干した。

甘い蜜を与えてもらったお礼を言うと、ユヅルはまだ力が抜けているにも関わらず、

「エヴァンさん、僕も……」

と可愛いことを言ってくれる。
無理はさせたくないが、やりたいと言われるものを拒否はしたくない。
それに何よりユヅルに愛撫されるのは幸せでしかない。

「エヴァンさん、こっちに座って……」

誘われるままにベッドのヘッドボードを背もたれに座ると、小さな赤ずきんが私の足の間に座り込む。

「ふふっ。本物の狼さんみたい」

足を投げ出して座っている姿がどこぞのぬいぐるみのように見えたのかもしれない。
ユヅルは嬉しそうに私に抱きついて、着ぐるみのもふもふとした毛を堪能する。
その着ぐるみの下では、愚息が荒々しく昂ってユヅルに愛してもらえるのを今か今かと待ち続けていることに気づいていないのだろう。

それに気づかせたくてわざとぎゅっと抱きしめると、その荒々しい愚息の主張にようやく気がついたようだ。

「エヴァンさんの……すっごく、おっきぃ……っ」

その恍惚とした表情に、さらに愚息は昂りを強めていた。
しおりを挟む
感想 76

あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。

重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。 あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。 よくある聖女追放ものです。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

紹介なんてされたくありません!

mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。 けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。 断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?

処理中です...