41 / 164
甘く優しい音
しおりを挟む
ユヅルは演奏部屋に目を向けながら、お父さんの演奏部屋かと尋ねてきた。
もうすっかりお父さんが板に付いている。
こんな可愛い息子からお父さんだなんて呼ばれたらきっとニコラは喜んだだろうな……。
この演奏部屋はニコラがプロの演奏家として活躍するようになってから作られた。
ニコラがなんの妥協もなく拘りを詰め込んだだけあって、ここで弾くヴァイオリンの音の響きは圧巻だ。
ニコラが亡くなってからはずっと閉じられたままになっていたこの部屋を、ミシェルに使わせたいとセルジュが頼んできたのはミシェルがプロの演奏家としての一歩を踏み出した頃だったか。
この部屋で練習を重ねるうちに、ミシェルの腕はぐんぐんと上がった。
そして、今日……この部屋にニコラの息子が入る。
あの舞台でニコラの指導を受けているアマネの姿が甦ってくる。
あの時のニコラもアマネもとても幸せそうだったな……。
この部屋でアマネがニコラの指導を受けていたと話すと、ユヅルは感慨深そうに部屋を眺めた。
何一つニコラとの思い出を持たないユヅルは、ここで何を感じるだろうか。
『エヴァンさん、僕がユヅルを案内してもいいですか?』
『ミシェル、偉いな。確認してくれるのか?』
『だって、エヴァンさんがユヅルをすごく心配しているのがわかったから。あの……さっきはごめんなさい……』
『ああ、わかってくれればいい。ユヅルはこのフランスに知り合いも友達もいないから、ミシェルがユヅルの良き兄さんのような存在になってくれたら嬉しいと思っているんだ。ミシェル、やってくれるか?』
『僕が……ユヅルの、兄さん……。弟みたいで可愛いと思ってたけど、そうか……。僕が、兄さん……。兄さんなら弟を危ない目に遭わすわけにはいかないですよね』
『そうだ。ユヅルのことを最優先に考えてくれ。もちろん、私に心配をかけないように。ミシェル、できるか?』
『わかりました! 僕、ユヅルをしっかりと守ります!』
『そう言ってくれると安心だ。じゃあ、中を案内してやってくれ』
『わぁーっ! エヴァンさん、ありがとうございます!』
ミシェルは嬉しそうに笑顔を見せると、ユヅルの手を取って演奏部屋へと入っていった。
『ちょ――っ』
別に手は繋がずとも良いのだが……。
『はぁー、ミシェルには敵わないな』
『エヴァンさま、申し訳ありません』
代わりに頭を下げるセルジュを見ながら、
『お前、ミシェルの子守りは大変だろう?』
と尋ねてみた。
『えっ? まぁ、確かに大変なところもありますが、あれでいてなかなかに気を遣える子なのですよ。ユヅルさまがここでのびのびとお過ごしになれるように振る舞っているようですし』
『それはそうだな。ミシェルのおかげでユヅルも楽に過ごせている様子はある。だが、やりすぎないように十分注意はしてくれ。さっき、ミシェルにも言ったからわかってくれたとは思うが……』
『はい。私にお任せください。では、私たちも参りましょう』
セルジュに促され演奏部屋に入ると、ユヅルとミシェルは舞台の中央に立っていた。
ニコラと姿が重なる。
ああ、本当にここに連れてこられて本当によかった。
『旦那さま。どうぞこちらを』
さっとジュールがあのストラディヴァリウスを手渡してくる。
本当に非の打ちどころのない執事だな。
私はジュールに手渡されたストラディヴァリウスを手にユヅルのいる舞台へと向かった。
ユヅルにそれを手渡した瞬間、
『うわぁっ!! ストラディヴァリユスだ!!!』
とミシェルの興奮した声が演奏部屋に響き渡った。
ヴァイオリニストなら一度は弾いてみたいと熱望する代物だ。
ひと目見て気づくのは当然だろう。
目を輝かせてユヅルの手にあるそれを見つめながら、ミシェルは私からの贈り物かと尋ねてきた。
「これはニコラのだ。ニコラがユヅルの母であるアマネに贈ったものだよ」
そう教えてやると、納得したように頷きながらもうっとりとストラディヴァリウスに魅入っている。
「弾いてみますか?」
ユヅルの言葉に私は驚いた。
このストラディヴァリウスは言わば、ニコラとアマネの形見であり宝物と言ってもいい。
それを惜しげもなくミシェルに渡す、そのユヅルの気持ちに驚いたのだ。
ユヅルにとって、ミシェルは宝物を貸してあげてもいい……そんな存在になっているのだな。
ミシェルは少し考えたように見えたが、すぐに断った。
「僕はそんな域に達してないし、それに……このviolonがあるからいいんだ。このviolonはセルジュが僕に贈ってくれた相棒だからね」
演奏部屋に大切に保管してあるヴァイオリンを愛おしそうに撫でる姿に、私ですら感動したのだから、セルジュの想いは相当だったことだろう。
すぐにミシェルを抱きしめに行き、甘くミシェルの名を囁くセルジュはこの上ないほど幸せそうに見えた。
甘くしっとりとした時間が流れた後で、ミシェルがユヅルの演奏を聞きたいと本題に入った。
「ユヅルの好きな曲がいいな」
そう言われて、ユヅルはいつものように大きな深呼吸をして、ストラディヴァリウスを構えた。
ユヅルの好きな曲……一体何を弾いてくれるのだろう……。
少し緊張しながら、ユヅルを見つめていると甘く優しい音がスーッと耳に馴染むように入ってきた。
もうすっかりお父さんが板に付いている。
こんな可愛い息子からお父さんだなんて呼ばれたらきっとニコラは喜んだだろうな……。
この演奏部屋はニコラがプロの演奏家として活躍するようになってから作られた。
ニコラがなんの妥協もなく拘りを詰め込んだだけあって、ここで弾くヴァイオリンの音の響きは圧巻だ。
ニコラが亡くなってからはずっと閉じられたままになっていたこの部屋を、ミシェルに使わせたいとセルジュが頼んできたのはミシェルがプロの演奏家としての一歩を踏み出した頃だったか。
この部屋で練習を重ねるうちに、ミシェルの腕はぐんぐんと上がった。
そして、今日……この部屋にニコラの息子が入る。
あの舞台でニコラの指導を受けているアマネの姿が甦ってくる。
あの時のニコラもアマネもとても幸せそうだったな……。
この部屋でアマネがニコラの指導を受けていたと話すと、ユヅルは感慨深そうに部屋を眺めた。
何一つニコラとの思い出を持たないユヅルは、ここで何を感じるだろうか。
『エヴァンさん、僕がユヅルを案内してもいいですか?』
『ミシェル、偉いな。確認してくれるのか?』
『だって、エヴァンさんがユヅルをすごく心配しているのがわかったから。あの……さっきはごめんなさい……』
『ああ、わかってくれればいい。ユヅルはこのフランスに知り合いも友達もいないから、ミシェルがユヅルの良き兄さんのような存在になってくれたら嬉しいと思っているんだ。ミシェル、やってくれるか?』
『僕が……ユヅルの、兄さん……。弟みたいで可愛いと思ってたけど、そうか……。僕が、兄さん……。兄さんなら弟を危ない目に遭わすわけにはいかないですよね』
『そうだ。ユヅルのことを最優先に考えてくれ。もちろん、私に心配をかけないように。ミシェル、できるか?』
『わかりました! 僕、ユヅルをしっかりと守ります!』
『そう言ってくれると安心だ。じゃあ、中を案内してやってくれ』
『わぁーっ! エヴァンさん、ありがとうございます!』
ミシェルは嬉しそうに笑顔を見せると、ユヅルの手を取って演奏部屋へと入っていった。
『ちょ――っ』
別に手は繋がずとも良いのだが……。
『はぁー、ミシェルには敵わないな』
『エヴァンさま、申し訳ありません』
代わりに頭を下げるセルジュを見ながら、
『お前、ミシェルの子守りは大変だろう?』
と尋ねてみた。
『えっ? まぁ、確かに大変なところもありますが、あれでいてなかなかに気を遣える子なのですよ。ユヅルさまがここでのびのびとお過ごしになれるように振る舞っているようですし』
『それはそうだな。ミシェルのおかげでユヅルも楽に過ごせている様子はある。だが、やりすぎないように十分注意はしてくれ。さっき、ミシェルにも言ったからわかってくれたとは思うが……』
『はい。私にお任せください。では、私たちも参りましょう』
セルジュに促され演奏部屋に入ると、ユヅルとミシェルは舞台の中央に立っていた。
ニコラと姿が重なる。
ああ、本当にここに連れてこられて本当によかった。
『旦那さま。どうぞこちらを』
さっとジュールがあのストラディヴァリウスを手渡してくる。
本当に非の打ちどころのない執事だな。
私はジュールに手渡されたストラディヴァリウスを手にユヅルのいる舞台へと向かった。
ユヅルにそれを手渡した瞬間、
『うわぁっ!! ストラディヴァリユスだ!!!』
とミシェルの興奮した声が演奏部屋に響き渡った。
ヴァイオリニストなら一度は弾いてみたいと熱望する代物だ。
ひと目見て気づくのは当然だろう。
目を輝かせてユヅルの手にあるそれを見つめながら、ミシェルは私からの贈り物かと尋ねてきた。
「これはニコラのだ。ニコラがユヅルの母であるアマネに贈ったものだよ」
そう教えてやると、納得したように頷きながらもうっとりとストラディヴァリウスに魅入っている。
「弾いてみますか?」
ユヅルの言葉に私は驚いた。
このストラディヴァリウスは言わば、ニコラとアマネの形見であり宝物と言ってもいい。
それを惜しげもなくミシェルに渡す、そのユヅルの気持ちに驚いたのだ。
ユヅルにとって、ミシェルは宝物を貸してあげてもいい……そんな存在になっているのだな。
ミシェルは少し考えたように見えたが、すぐに断った。
「僕はそんな域に達してないし、それに……このviolonがあるからいいんだ。このviolonはセルジュが僕に贈ってくれた相棒だからね」
演奏部屋に大切に保管してあるヴァイオリンを愛おしそうに撫でる姿に、私ですら感動したのだから、セルジュの想いは相当だったことだろう。
すぐにミシェルを抱きしめに行き、甘くミシェルの名を囁くセルジュはこの上ないほど幸せそうに見えた。
甘くしっとりとした時間が流れた後で、ミシェルがユヅルの演奏を聞きたいと本題に入った。
「ユヅルの好きな曲がいいな」
そう言われて、ユヅルはいつものように大きな深呼吸をして、ストラディヴァリウスを構えた。
ユヅルの好きな曲……一体何を弾いてくれるのだろう……。
少し緊張しながら、ユヅルを見つめていると甘く優しい音がスーッと耳に馴染むように入ってきた。
132
お気に入りに追加
1,696
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる