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心配でたまらない
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庭園墓地からの帰り道、車から見えるフランスの街並みに感嘆の声を上げるユヅルを微笑ましく思いながら、私はいつユヅルを観光に連れて行こうかと考えていた。
ロレーヌ家総帥である私がユヅルを案内するならば、警備は万全にしないといけないだろうな。
パリ警視庁のブロンデル警視総監に協力を依頼しておくか。
我が家専属の警備隊に最重要護衛対象としてユヅルを認知させておかなければな。
さて、屋敷に帰ったらユヅルと何をして過ごそうか……。
まだ屋敷の中を案内していない場所があるからそこを回ろうか。
それとも、外に出かけて疲れただろうから部屋でゆっくりと過ごすのがいいか。
いずれにしても、ユヅルと過ごす時間は楽しみでしかない。
膝の上に座るユヅルをギュッと抱きしめ、ユヅルの香りを堪能している間に車は無事に屋敷へと到着した。
車を下りて抱いたまま連れて行こうかと思ったが、下りて歩きたいというユヅルの可愛い要望に応え、手をとって屋敷の中に入った。
すると、階上からユヅルを呼ぶ声が聞こえる。
今日はふたりの時間を過ごすだろうと思っていたから、ニコラの元に行く時も声をかけなかったのだが、どうやらユヅルが帰ってくるのを心待ちにしていたようだな。
ミシェルは相当ユヅルが気に入ったようだ。
今まではこの屋敷の中で一番若く、皆から面倒を見られながら過ごしてきていたから、ミシェルよりも随分と若いユヅルのことが可愛くてたまらないのだろうということは初日で分かった。
おそらく可愛い弟のように思っているのだろうな。
ミシェルがユヅルを気に入ってくれるのは嬉しいが、ミシェルはかなり無鉄砲なところがあるから心配なのだ。
大丈夫だと言い張って、外へ連れて行きかねない。
ユヅルとミシェルが二人だけで外に出るなんてことになれば、すぐに邪な考えを持った愚かな奴らが寄ってくるに決まっている。
恐ろしいことにユヅルもミシェルも己の美しさに気づいていないから、それが問題なのだ。
ユヅルにもう一度しっかりと、私のいない時に決してミシェルと二人で外に出たりしないようにと言い含めるとユヅルは
「はい。僕もまだ慣れないうちは怖いし……エヴァンさんと一緒じゃないと外には出ません」
そうキッパリといってくれて安堵した。
ああ、本当にユヅルはいい子だ。
駆け寄ってきたミシェルは開口一番、ユヅルがヴァイオリンを弾けるかと尋ねてきた。
ヴァイオリンはフランスでは『violon』と発音する。
ミシェルの言葉がそこだけフランス語になっていたため、ユヅルには理解できなかったようだ。
ヴァイオリンのことだと教え、 『Oui』と返事をするといいと耳元でいうと、ユヅルは可愛らしく
『うぃ』
と答えた。
その可愛らしい発音に笑みが溢れる。
私たちの後ろにいるジュールも可愛い孫を見るような目でユヅルを見つめているのがわかる。
私たちはもうすっかりユヅルの可愛いフランス語にメロメロだ。
ミシェルもまたユヅルの『Oui』の発音が気に入ったようだ。
『ねぇ、セルジュ! きいた? ユヅルのフランス語、すっごく可愛いっ!!』
『ああ、本当に可愛らしい。私と出会った頃のミシェルのようだよ』
『えー、僕はもう15歳だったからこんなに幼い発音はしてなかったよ』
『そうか? 同じくらいだったよ。ミシェルは本当に可愛らしかった』
『えーっ、過去形なの?』
『ははっ。今は綺麗だよ、当然だろう? 私の愛を一身に受けているのだから。昨夜のミシェルも美しかったよ、私の下で……』
『もうっ! セルジュはすぐにそんなことを言うんだから!』
まさか目の前にいる二人がこんな甘い会話をしているとは、ユヅルは夢にも思っていないだろうな。
だが、真っ赤な顔をしてミシェルが振り向けば、流石のユヅルも何かあったのかと気づくだろう。
セルジュに少し咎めるような視線を送れば、私を見てニヤリと微笑む。
どうやら日本での仕返しをされているらしい。
確かに寂しい時間を過ごしているセルジュの前でいちゃついていたのは否めない。
だが、私にとっては初めてのことだったのだから少しくらい大目に見ろと言いたくなるが、こんな不毛な言い争いを続けるほど子どもでもない。
諦めて、ユヅルとミシェルとの会話を傍観していると、
「エヴァンさん、どうしたらいいかなぁ?」
とユヅルが不安げな顔で私を見上げてきた。
ミシェルに演奏を聞きたいと言われて戸惑っているようだが、私からすれば戸惑う必要など何もない。
先ほどだってあの庭園墓地にいる者たち全てを魅了していたじゃないか。
無理はしないでいいと前置きした上で、ユヅルの演奏は技術云々では測れないものだといってやると、ユヅルはにこやかな笑顔で
「下手ですけど、聴いてもらえると嬉しいです。その代わり……ミシェルさんの演奏も勉強のために聴かせてもらえますか?」
とミシェルに頼んでいた。
「わぁーっ!! 嬉しいっ!! 僕の演奏なんて喜んで! こっちから聴いてってお願いしたいくらいだよ!」
ミシェルは飛び上がって喜びながら、私のユヅルの手をとってあっという間に演奏部屋に連れて行ってしまった。
あまりにも突然の出来事に私もセルジュも一瞬時が止まったように動けなかったが、慌ててふたりの後を追いかけた。
『おい、セルジュ! ミシェルにユヅルを勝手に連れて行くなと躾けておけ!』
『申し訳ありません、エヴァンさま』
セルジュにとっても予想外の行動だったのだろう。
先ほどまでの態度とは一転、平謝りしてくる。
屋敷内だし、それほど心配することもないのだが、謝罪を続けるセルジュと共にふたりの後を追いかけた。
演奏部屋の前で立っているユヅルを後ろから抱きしめ、腕の中に閉じ込める。
ああ、ほんの数分離れただけでこんなふうになってしまうとは……。
私はどれほどユヅルに依存してしまっているのだろう。
やりすぎだと思いつつも、
「ミシェル! ユヅルを勝手に連れて行ってはダメだといっただろう? セルジュもしっかりしろ!」
と二人に注意すると、セルジュは私にもう一度頭を下げながら、ミシェルにも注意をしていた。
『ミシェル! エヴァンさまは今までのエヴァンさまじゃないんだ。ほんの数分でもユヅルさまと離れるのを心配なさるんだ。だから、突然連れ出したりするのはやめてくれ。私の身がいくつあっても足りない。ユヅルさまを連れ出すなら、ちゃんとエヴァンさまに断りを入れてからにしてくれないか?』
『……ごめんなさい、セルジュ。僕、嬉しくってつい……。今度から気をつけるよ』
『ああ、ミシェル。良い子だ』
そんな会話をしているセルジュとミシェルの隣で、私はもう一度しっかりとユヅルを抱きしめると、
「あの、家の中だしそんなに心配しないで大丈夫ですよ。僕、ここに連れてきてもらえて嬉しかったですし」
と少し呆れた様子でユヅルに諌められる。
己の行動が少し恥ずかしくなりながら、申し訳ないと頭を下げると
「あっ、ごめんなさい……。でも、本当に心配しすぎですよ。外には絶対に行かないですから、お家の中だけはミシェルさんと二人で行動する時があってもいいですか?」
ユヅルからそんな声が上がった。
ここでこれを受け入れないのは男として器が小さいと思われるか?
うーん、だが心配はなくはない。
だが……。
頭の中で葛藤を繰り返しながら、
「う、うーん……そう、だな……。そう、しようか」
と答えると、ユヅルは嬉しそうに微笑みを浮かべた。
ロレーヌ家総帥である私がユヅルを案内するならば、警備は万全にしないといけないだろうな。
パリ警視庁のブロンデル警視総監に協力を依頼しておくか。
我が家専属の警備隊に最重要護衛対象としてユヅルを認知させておかなければな。
さて、屋敷に帰ったらユヅルと何をして過ごそうか……。
まだ屋敷の中を案内していない場所があるからそこを回ろうか。
それとも、外に出かけて疲れただろうから部屋でゆっくりと過ごすのがいいか。
いずれにしても、ユヅルと過ごす時間は楽しみでしかない。
膝の上に座るユヅルをギュッと抱きしめ、ユヅルの香りを堪能している間に車は無事に屋敷へと到着した。
車を下りて抱いたまま連れて行こうかと思ったが、下りて歩きたいというユヅルの可愛い要望に応え、手をとって屋敷の中に入った。
すると、階上からユヅルを呼ぶ声が聞こえる。
今日はふたりの時間を過ごすだろうと思っていたから、ニコラの元に行く時も声をかけなかったのだが、どうやらユヅルが帰ってくるのを心待ちにしていたようだな。
ミシェルは相当ユヅルが気に入ったようだ。
今まではこの屋敷の中で一番若く、皆から面倒を見られながら過ごしてきていたから、ミシェルよりも随分と若いユヅルのことが可愛くてたまらないのだろうということは初日で分かった。
おそらく可愛い弟のように思っているのだろうな。
ミシェルがユヅルを気に入ってくれるのは嬉しいが、ミシェルはかなり無鉄砲なところがあるから心配なのだ。
大丈夫だと言い張って、外へ連れて行きかねない。
ユヅルとミシェルが二人だけで外に出るなんてことになれば、すぐに邪な考えを持った愚かな奴らが寄ってくるに決まっている。
恐ろしいことにユヅルもミシェルも己の美しさに気づいていないから、それが問題なのだ。
ユヅルにもう一度しっかりと、私のいない時に決してミシェルと二人で外に出たりしないようにと言い含めるとユヅルは
「はい。僕もまだ慣れないうちは怖いし……エヴァンさんと一緒じゃないと外には出ません」
そうキッパリといってくれて安堵した。
ああ、本当にユヅルはいい子だ。
駆け寄ってきたミシェルは開口一番、ユヅルがヴァイオリンを弾けるかと尋ねてきた。
ヴァイオリンはフランスでは『violon』と発音する。
ミシェルの言葉がそこだけフランス語になっていたため、ユヅルには理解できなかったようだ。
ヴァイオリンのことだと教え、 『Oui』と返事をするといいと耳元でいうと、ユヅルは可愛らしく
『うぃ』
と答えた。
その可愛らしい発音に笑みが溢れる。
私たちの後ろにいるジュールも可愛い孫を見るような目でユヅルを見つめているのがわかる。
私たちはもうすっかりユヅルの可愛いフランス語にメロメロだ。
ミシェルもまたユヅルの『Oui』の発音が気に入ったようだ。
『ねぇ、セルジュ! きいた? ユヅルのフランス語、すっごく可愛いっ!!』
『ああ、本当に可愛らしい。私と出会った頃のミシェルのようだよ』
『えー、僕はもう15歳だったからこんなに幼い発音はしてなかったよ』
『そうか? 同じくらいだったよ。ミシェルは本当に可愛らしかった』
『えーっ、過去形なの?』
『ははっ。今は綺麗だよ、当然だろう? 私の愛を一身に受けているのだから。昨夜のミシェルも美しかったよ、私の下で……』
『もうっ! セルジュはすぐにそんなことを言うんだから!』
まさか目の前にいる二人がこんな甘い会話をしているとは、ユヅルは夢にも思っていないだろうな。
だが、真っ赤な顔をしてミシェルが振り向けば、流石のユヅルも何かあったのかと気づくだろう。
セルジュに少し咎めるような視線を送れば、私を見てニヤリと微笑む。
どうやら日本での仕返しをされているらしい。
確かに寂しい時間を過ごしているセルジュの前でいちゃついていたのは否めない。
だが、私にとっては初めてのことだったのだから少しくらい大目に見ろと言いたくなるが、こんな不毛な言い争いを続けるほど子どもでもない。
諦めて、ユヅルとミシェルとの会話を傍観していると、
「エヴァンさん、どうしたらいいかなぁ?」
とユヅルが不安げな顔で私を見上げてきた。
ミシェルに演奏を聞きたいと言われて戸惑っているようだが、私からすれば戸惑う必要など何もない。
先ほどだってあの庭園墓地にいる者たち全てを魅了していたじゃないか。
無理はしないでいいと前置きした上で、ユヅルの演奏は技術云々では測れないものだといってやると、ユヅルはにこやかな笑顔で
「下手ですけど、聴いてもらえると嬉しいです。その代わり……ミシェルさんの演奏も勉強のために聴かせてもらえますか?」
とミシェルに頼んでいた。
「わぁーっ!! 嬉しいっ!! 僕の演奏なんて喜んで! こっちから聴いてってお願いしたいくらいだよ!」
ミシェルは飛び上がって喜びながら、私のユヅルの手をとってあっという間に演奏部屋に連れて行ってしまった。
あまりにも突然の出来事に私もセルジュも一瞬時が止まったように動けなかったが、慌ててふたりの後を追いかけた。
『おい、セルジュ! ミシェルにユヅルを勝手に連れて行くなと躾けておけ!』
『申し訳ありません、エヴァンさま』
セルジュにとっても予想外の行動だったのだろう。
先ほどまでの態度とは一転、平謝りしてくる。
屋敷内だし、それほど心配することもないのだが、謝罪を続けるセルジュと共にふたりの後を追いかけた。
演奏部屋の前で立っているユヅルを後ろから抱きしめ、腕の中に閉じ込める。
ああ、ほんの数分離れただけでこんなふうになってしまうとは……。
私はどれほどユヅルに依存してしまっているのだろう。
やりすぎだと思いつつも、
「ミシェル! ユヅルを勝手に連れて行ってはダメだといっただろう? セルジュもしっかりしろ!」
と二人に注意すると、セルジュは私にもう一度頭を下げながら、ミシェルにも注意をしていた。
『ミシェル! エヴァンさまは今までのエヴァンさまじゃないんだ。ほんの数分でもユヅルさまと離れるのを心配なさるんだ。だから、突然連れ出したりするのはやめてくれ。私の身がいくつあっても足りない。ユヅルさまを連れ出すなら、ちゃんとエヴァンさまに断りを入れてからにしてくれないか?』
『……ごめんなさい、セルジュ。僕、嬉しくってつい……。今度から気をつけるよ』
『ああ、ミシェル。良い子だ』
そんな会話をしているセルジュとミシェルの隣で、私はもう一度しっかりとユヅルを抱きしめると、
「あの、家の中だしそんなに心配しないで大丈夫ですよ。僕、ここに連れてきてもらえて嬉しかったですし」
と少し呆れた様子でユヅルに諌められる。
己の行動が少し恥ずかしくなりながら、申し訳ないと頭を下げると
「あっ、ごめんなさい……。でも、本当に心配しすぎですよ。外には絶対に行かないですから、お家の中だけはミシェルさんと二人で行動する時があってもいいですか?」
ユヅルからそんな声が上がった。
ここでこれを受け入れないのは男として器が小さいと思われるか?
うーん、だが心配はなくはない。
だが……。
頭の中で葛藤を繰り返しながら、
「う、うーん……そう、だな……。そう、しようか」
と答えると、ユヅルは嬉しそうに微笑みを浮かべた。
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