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番外編
初詣に行こう! <後編>
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車に乗り、着いた神社は狐さんを祀った神社。
蓮見家では初詣といえばここに行くらしく、俺も何度か連れてきてもらったけれど、お正月はいつも旅行に出掛けていたからこうして三が日に初詣に行くのは初めてかもしれない。
少し離れた駐車場に車を止め、歩いて神社まで向かう。
「今日は少しあったかくてよかったね」
「ああ、そうだな。だが、俺から離れるなよ」
「うん。大丈夫」
神社に向かって歩き始めると夥しい視線を感じるけれど、俺が南條朝陽だとバレているわけではないみたい。
みんなの視線が涼平さんに向かっているから、きっとあまりのかっこよさに視線を集めているに違いない。
「ふふっ」
「どうした?」
「ううん、涼平さんがかっこいいからちょっと優越感だなって」
「何言ってるんだ。みんな朝陽目当ての視線だぞ」
「そんなことないよ。だって涼平さんかっこよすぎだもん」
「じゃあ、そういうことにしておこうか」
そんなこと言って。
全く、涼平さんったら自分がどれだけかっこいいかわかってなさすぎだな。
でも、俺しか見てないってわかってるから嬉しい。
「あっ、いつもの甘酒売ってる!」
「参拝前に一杯買って行こうか。あったまるぞ」
「うん! 行こう、行こう!」
酒粕ではなく、米麹で作られた甘酒が好きな俺。
ここの甘酒は初めて連れてきてもらった時からお気に入りだ。
「店主」
「へい、いらっ――っ! い、いらっしゃいませ」
「一杯もらおうか」
「は、はい」
いつもの店主さんより若い彼はワイルドな涼平さんにびっくりしているみたい。
少し手を震わせながら、甘酒を注いで渡してくれた。
「ど、どうぞ」
「ああ、ありがとう。ほら、朝陽」
「わぁ、あったかい。美味しそうだね」
「火傷するから、冷ましてからだぞ」
「うん、わかってるって」
ふぅっ、ふぅっ。
「美味しい。ねぇ、涼平さんも飲んで」
「ああ、もらおうか」
わざと俺が口つけた場所から飲んで、美味しいと言ってくれる。
そんなところが可愛くてたまらないんだ。
「ねぇ、あの人たち……っ」
「うん、すごいよね」
「そっち系っていうか、あっち系だよね」
「うん、わかるわかる」
「ってことは……もしかして、隣にいるのって、ボスの妻ってこと?」
「きゃーっ、すごすぎっ!!」
甘酒を飲み干し、本堂に向かって歩いていると俺たちの後ろから歩いてくる人たちみんなが何やらずっと話に夢中になってやってくる。
どうしたんだろう?
「涼平さん、なんか騒がしいね」
「ああ、なんか俺……嫌な予感がするよ」
「嫌な予感?」
俺たちの変装がバレたってことはないよね?
俺、女装してるしバレると恥ずかしいんだけど……。
って思ったけど、俺たちに注目している人はいない。
もしかして他に有名人でも?
なんて思っていると、
「なんだ、お前たちも来ていたのか?」
と後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「えっ?」
びっくりして振り返ると、そこにいたのは見るからにマフィアの首領のようなスーツを着た男性と美しい着物を着た大和撫子のような女性の姿。
これって……
驚いている俺の隣で、涼平さんが
「兄貴っ!」
と声をあげる。
「えっ? 周平さん? じゃ、じゃあもしかしてこの人って……」
「俺だよ。朝陽くん」
パチンとウインクしてみせる着物美人は明らかに敬介さんの声。
「え、えーーっ!!」
「そんなに驚くかな?」
「いや、だって……敬介さんが外で女装だなんて……」
前にみんなでウェディングドレスを着たこともあったし、お茶会でドレスを着たなんて話も聞いたけど、さすがに外での女装には抵抗があると思ってた……。
「せっかくお義母さんから着物を贈っていただいたからね。それに……」
「それに?」
「これだと人目を気にせずに周平さんと寄り添って歩けるだろう? いいチャンスかなって」
「ああ、なるほど。そうですね。それにしても周平さんのその格好……ふふっ。よくお似合いですよ」
そういうと、涼平さんと喋っていた周平さんが少し照れながら
「敬介にやってもらったんだが、あの時と同じでいやに目立ってないか?」
と言っていたけれど、
「大丈夫です。かっこいいですよ」
というと、納得してくれたようだった。
「それにしても後姿でよく俺たちだって気づきましたね?」
「ああ、朝陽くんのその着物に見覚えがあったからな。母さんからは朝陽くんにも着物を贈ったと聞いていたし」
さすがデザイナー。
着物を見ただけでわかるなんてすごいな。
「朝陽くんも蓮見も参拝はまだだろう? 一緒に行こうよ」
「いいんですか?」
「ああ、その方が誰も近づいてこなくて助かる」
「兄貴のその格好なら俺たちがいなくても誰も寄ってこないだろ」
そう笑って言いながらも、兄弟の再会を喜んでいるように見える。
「じゃあ、行こうか」
「ねぇ、敬介さん。おみくじも引く?」
「いいね! 蓮見は大凶が出ないように祈っとくよ」
「お前もなっ」
「ふふっ」
いたずらっ子のような笑顔を浮かべる敬介さんは、本当に絶世の美女だ。
以前見つけた大学生の時のウエディングドレスの写真を思い出す。
そういえばあの頃から女装は似合っていたもんね。
それにしても激混みの神社なのに、俺たちの近くには誰も近づいてこない。
かなり遠巻きにされているようだけど、まぁ、いいか。
俺たちの参拝の順番が来てお賽銭を入れて手を合わせる。
――涼平さんとずっとずっと幸せでいられますように……
そんな願いをして、目を開けると涼平さんからの視線を感じた。
「どうしたの?」
「いや、俺とのことを願ってくれた気がしたから」
「なんでわかったの?」
「そりゃあわかるよ。愛してるからな」
「そうだね」
そう言って、ギュッと腕に抱きつくと、涼平さんは嬉しそうに僕を抱きしめた。
「おみくじしよう!」
「うん! 行こう、行こう!」
敬介さんに声をかけられて、二人で向かう。
もちろん涼平さんと周平さんはピッタリと後ろをついてきてくれる。
お金を入れて、おみくじを引く。
「せーのであけよっか」
「いいですよ」
ドキドキしながら開くと、
「わぁー! 大吉っ!! ほら、見て!」
嬉しくて敬介さんにはもちろん涼平さんたちにもみせる。
「さすがだな、朝陽は毎年大吉だろう」
「涼平さんと一緒だからツイてるのかな」
「わっ、こっちも大吉だよ」
「さすが! えーっと、恋愛……一番身近な人が最高の伴侶。ふふっ、その通りですね」
「朝陽くんはなんて書いてた?」
「えーっと、願い事……永遠に叶い続ける、だって! わぁ、よかった!」
「さっき、なんて願い事したの?」
「秘密っ」
「まぁだいたいわかるけどね」
ちらっと涼平さんを見る敬介さんの視線に、バレてるだろうなと思いながらも笑顔で躱しておいた。
「あっ、見て! 旅行。暖かい場所に吉ありって! また沖縄行きたいな」
「いいね! 今度は一緒に行こうか。西表のホテルも完成するし」
「わぁー! それいい!!」
あまりにも嬉しい提案に敬介さんと飛び上がって喜んでいると、
「朝陽、そんなに可愛い顔を無防備に晒すな」
と後ろから抱きしめられる。
「涼平さんっ」
「相変わらず蓮見は心が狭いな」
「何言ってるんだ、兄貴も嫉妬しまくってるぞ」
「えっ?」
敬介さんが驚いて周平さんに振り返った途端、ギュッと後ろから抱きしめられていた。
そして、耳元で何やら囁くと途端に敬介さんの顔が真っ赤になってしまった。
一体何を言われたんだろう?
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「えっ、もう?」
「ああ、もう俺もこれ以上可愛い朝陽に我慢できないからな」
「――っ!!」
耳元でそう囁かれてドキッとしてしまう。
「蓮見、せっかくだからイリゼのいつもの部屋泊まっていけば? ここから家帰るより近いだろ?」
まだ真っ赤な顔をした敬介さんにそう言われて、さすがに……と思ったけど、
「ああ、そうだな。そうさせてもらうよ」
と涼平さんはすぐに受け入れていた。
「ええっ!」
「朝陽くん、せっかくだから泊まって行ってよ。明日、お茶でもしよう」
そう言われたら断ることもできない。
結局俺たちはその格好のままイリゼホテル銀座に向かった。
敬介さんたちも一緒だったからか、変装したままでも何も言われない。
そして、いつものスイートに足を運んだ。
涼平さんに着付けてもらった着物がゆっくりと脱がされる。
ギラギラと獣のような目をした涼平さんにじっくりと見つめられながら、寝室でもお風呂場でも、そしてリビングでも……たっぷりと愛を注がれた。
もちろん俺が翌日、敬介さんとのお茶に行けなかったのはいうまでもない。
* * *
周平&敬介編も書こうかな?
蓮見家では初詣といえばここに行くらしく、俺も何度か連れてきてもらったけれど、お正月はいつも旅行に出掛けていたからこうして三が日に初詣に行くのは初めてかもしれない。
少し離れた駐車場に車を止め、歩いて神社まで向かう。
「今日は少しあったかくてよかったね」
「ああ、そうだな。だが、俺から離れるなよ」
「うん。大丈夫」
神社に向かって歩き始めると夥しい視線を感じるけれど、俺が南條朝陽だとバレているわけではないみたい。
みんなの視線が涼平さんに向かっているから、きっとあまりのかっこよさに視線を集めているに違いない。
「ふふっ」
「どうした?」
「ううん、涼平さんがかっこいいからちょっと優越感だなって」
「何言ってるんだ。みんな朝陽目当ての視線だぞ」
「そんなことないよ。だって涼平さんかっこよすぎだもん」
「じゃあ、そういうことにしておこうか」
そんなこと言って。
全く、涼平さんったら自分がどれだけかっこいいかわかってなさすぎだな。
でも、俺しか見てないってわかってるから嬉しい。
「あっ、いつもの甘酒売ってる!」
「参拝前に一杯買って行こうか。あったまるぞ」
「うん! 行こう、行こう!」
酒粕ではなく、米麹で作られた甘酒が好きな俺。
ここの甘酒は初めて連れてきてもらった時からお気に入りだ。
「店主」
「へい、いらっ――っ! い、いらっしゃいませ」
「一杯もらおうか」
「は、はい」
いつもの店主さんより若い彼はワイルドな涼平さんにびっくりしているみたい。
少し手を震わせながら、甘酒を注いで渡してくれた。
「ど、どうぞ」
「ああ、ありがとう。ほら、朝陽」
「わぁ、あったかい。美味しそうだね」
「火傷するから、冷ましてからだぞ」
「うん、わかってるって」
ふぅっ、ふぅっ。
「美味しい。ねぇ、涼平さんも飲んで」
「ああ、もらおうか」
わざと俺が口つけた場所から飲んで、美味しいと言ってくれる。
そんなところが可愛くてたまらないんだ。
「ねぇ、あの人たち……っ」
「うん、すごいよね」
「そっち系っていうか、あっち系だよね」
「うん、わかるわかる」
「ってことは……もしかして、隣にいるのって、ボスの妻ってこと?」
「きゃーっ、すごすぎっ!!」
甘酒を飲み干し、本堂に向かって歩いていると俺たちの後ろから歩いてくる人たちみんなが何やらずっと話に夢中になってやってくる。
どうしたんだろう?
「涼平さん、なんか騒がしいね」
「ああ、なんか俺……嫌な予感がするよ」
「嫌な予感?」
俺たちの変装がバレたってことはないよね?
俺、女装してるしバレると恥ずかしいんだけど……。
って思ったけど、俺たちに注目している人はいない。
もしかして他に有名人でも?
なんて思っていると、
「なんだ、お前たちも来ていたのか?」
と後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「えっ?」
びっくりして振り返ると、そこにいたのは見るからにマフィアの首領のようなスーツを着た男性と美しい着物を着た大和撫子のような女性の姿。
これって……
驚いている俺の隣で、涼平さんが
「兄貴っ!」
と声をあげる。
「えっ? 周平さん? じゃ、じゃあもしかしてこの人って……」
「俺だよ。朝陽くん」
パチンとウインクしてみせる着物美人は明らかに敬介さんの声。
「え、えーーっ!!」
「そんなに驚くかな?」
「いや、だって……敬介さんが外で女装だなんて……」
前にみんなでウェディングドレスを着たこともあったし、お茶会でドレスを着たなんて話も聞いたけど、さすがに外での女装には抵抗があると思ってた……。
「せっかくお義母さんから着物を贈っていただいたからね。それに……」
「それに?」
「これだと人目を気にせずに周平さんと寄り添って歩けるだろう? いいチャンスかなって」
「ああ、なるほど。そうですね。それにしても周平さんのその格好……ふふっ。よくお似合いですよ」
そういうと、涼平さんと喋っていた周平さんが少し照れながら
「敬介にやってもらったんだが、あの時と同じでいやに目立ってないか?」
と言っていたけれど、
「大丈夫です。かっこいいですよ」
というと、納得してくれたようだった。
「それにしても後姿でよく俺たちだって気づきましたね?」
「ああ、朝陽くんのその着物に見覚えがあったからな。母さんからは朝陽くんにも着物を贈ったと聞いていたし」
さすがデザイナー。
着物を見ただけでわかるなんてすごいな。
「朝陽くんも蓮見も参拝はまだだろう? 一緒に行こうよ」
「いいんですか?」
「ああ、その方が誰も近づいてこなくて助かる」
「兄貴のその格好なら俺たちがいなくても誰も寄ってこないだろ」
そう笑って言いながらも、兄弟の再会を喜んでいるように見える。
「じゃあ、行こうか」
「ねぇ、敬介さん。おみくじも引く?」
「いいね! 蓮見は大凶が出ないように祈っとくよ」
「お前もなっ」
「ふふっ」
いたずらっ子のような笑顔を浮かべる敬介さんは、本当に絶世の美女だ。
以前見つけた大学生の時のウエディングドレスの写真を思い出す。
そういえばあの頃から女装は似合っていたもんね。
それにしても激混みの神社なのに、俺たちの近くには誰も近づいてこない。
かなり遠巻きにされているようだけど、まぁ、いいか。
俺たちの参拝の順番が来てお賽銭を入れて手を合わせる。
――涼平さんとずっとずっと幸せでいられますように……
そんな願いをして、目を開けると涼平さんからの視線を感じた。
「どうしたの?」
「いや、俺とのことを願ってくれた気がしたから」
「なんでわかったの?」
「そりゃあわかるよ。愛してるからな」
「そうだね」
そう言って、ギュッと腕に抱きつくと、涼平さんは嬉しそうに僕を抱きしめた。
「おみくじしよう!」
「うん! 行こう、行こう!」
敬介さんに声をかけられて、二人で向かう。
もちろん涼平さんと周平さんはピッタリと後ろをついてきてくれる。
お金を入れて、おみくじを引く。
「せーのであけよっか」
「いいですよ」
ドキドキしながら開くと、
「わぁー! 大吉っ!! ほら、見て!」
嬉しくて敬介さんにはもちろん涼平さんたちにもみせる。
「さすがだな、朝陽は毎年大吉だろう」
「涼平さんと一緒だからツイてるのかな」
「わっ、こっちも大吉だよ」
「さすが! えーっと、恋愛……一番身近な人が最高の伴侶。ふふっ、その通りですね」
「朝陽くんはなんて書いてた?」
「えーっと、願い事……永遠に叶い続ける、だって! わぁ、よかった!」
「さっき、なんて願い事したの?」
「秘密っ」
「まぁだいたいわかるけどね」
ちらっと涼平さんを見る敬介さんの視線に、バレてるだろうなと思いながらも笑顔で躱しておいた。
「あっ、見て! 旅行。暖かい場所に吉ありって! また沖縄行きたいな」
「いいね! 今度は一緒に行こうか。西表のホテルも完成するし」
「わぁー! それいい!!」
あまりにも嬉しい提案に敬介さんと飛び上がって喜んでいると、
「朝陽、そんなに可愛い顔を無防備に晒すな」
と後ろから抱きしめられる。
「涼平さんっ」
「相変わらず蓮見は心が狭いな」
「何言ってるんだ、兄貴も嫉妬しまくってるぞ」
「えっ?」
敬介さんが驚いて周平さんに振り返った途端、ギュッと後ろから抱きしめられていた。
そして、耳元で何やら囁くと途端に敬介さんの顔が真っ赤になってしまった。
一体何を言われたんだろう?
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「えっ、もう?」
「ああ、もう俺もこれ以上可愛い朝陽に我慢できないからな」
「――っ!!」
耳元でそう囁かれてドキッとしてしまう。
「蓮見、せっかくだからイリゼのいつもの部屋泊まっていけば? ここから家帰るより近いだろ?」
まだ真っ赤な顔をした敬介さんにそう言われて、さすがに……と思ったけど、
「ああ、そうだな。そうさせてもらうよ」
と涼平さんはすぐに受け入れていた。
「ええっ!」
「朝陽くん、せっかくだから泊まって行ってよ。明日、お茶でもしよう」
そう言われたら断ることもできない。
結局俺たちはその格好のままイリゼホテル銀座に向かった。
敬介さんたちも一緒だったからか、変装したままでも何も言われない。
そして、いつものスイートに足を運んだ。
涼平さんに着付けてもらった着物がゆっくりと脱がされる。
ギラギラと獣のような目をした涼平さんにじっくりと見つめられながら、寝室でもお風呂場でも、そしてリビングでも……たっぷりと愛を注がれた。
もちろん俺が翌日、敬介さんとのお茶に行けなかったのはいうまでもない。
* * *
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