ロイヤルウェディング 〜忘れられない恋をもう一度

波木真帆

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あの夜の思い出※

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<sideアーチー>

『誤解を解きたい。そして、もう一度トモヤと愛し合いたい。本当に心からトモヤを愛しているんだ!』

私の心からの叫びをトモヤは受け入れてくれた。
もう離したくないと言わんばかりに、トモヤの精一杯の力で私を抱きしめてくれた。

トモヤの気持ちが伝わってきたら、もう我慢なんてできなかった。

そのままトモヤを抱きかかえて、寝室に連れ込んだ。

『ア、アーチー。部屋を暗くして……』

『どうして? トモヤの全てが見たいのに』

『だって……私はこんなに老けてしまったのに……綺麗なままの思い出で残して欲しい』

トモヤの言葉が可愛すぎて笑みが溢れる。

『昔のトモヤはもちろん綺麗だったが、年齢を重ねてさらに綺麗になってるよ。だから全てが見たい。それにこれからだってずっと愛し合っていくのに、ずっと隠していくのか? 私はそんなのは嫌だ』

『アーチー……』

『私の全てもトモヤに見せるよ。だから、いいだろう? トモヤを見せて……』

『嫌いに、ならないで……』

『大丈夫。心配しないで。私はトモヤと愛し合えると思っただけで、もうこんなになっているんだから……』

トモヤの小さくて綺麗な手を取って、服越しに自分の昂りに触れさせる。

「――っ!!」

トモヤが驚きの表情を浮かべて私を見つめるのが可愛いが、トモヤがそうなってしまうほど私は興奮しまくっている。

『これからさらに興奮して昂ることはあっても、萎えることなんて絶対にないよ。見ていてくれてもいい』

『アーチー……』

トモヤは実際に触れて安心したのか、ゆっくりと自分の服に手をかけた。

『トモヤが脱いでくれるのは嬉しいが、私にさせてくれ。私の手でトモヤを裸にしたい』

もうすれ違ったりしたくない。
だから自分の気持ちは隠さずに全て伝えよう。
その気持ちをトモヤも理解してくれたようだ。

『じゃあ、私もアーチーを脱がせるよ』

『ああ、頼むよ』

お互いの服に手をかける。
またトモヤとこうして愛し合える日が来るなんて……まだ夢かもしれないなんて思ってしまう。

夢なら覚める前にトモヤにたくさん触れていたい。

ドキドキしながらトモヤの服を脱がせる。
ボタンを外すと肩からするりとシャツが滑り落ちていく。
と同時にあの時と同じ真っ白でシミひとつない綺麗な肌が私の眼前に晒された。

『ああ、トモヤ。綺麗だよ……』

トモヤは私の言葉に照れながら、拙い動きで私のシャツのボタンを外してくれる。
もどかしいが、トモヤが脱がせてくれていると思うだけで興奮が増す。

ようやくボタンを外して、トモヤと同じ半裸を晒すとトモヤはうっとりとした目で私の胸を見つめた。

『トモヤ、気に入ったか?』

『あの時と同じ……ううん、それ以上にかっこいいよ』

『嬉しいよ。トモヤ、下も脱がせてくれるか?』

『えっ、あっ、うん』

さっき昂りにも触れさせたし、トモヤの半裸を見たことでさっきよりも激しくズボンを押し上げているのがトモヤにも気づかれている。

恍惚とした表情で私に手を伸ばすトモヤの前にさっとベルトを引き抜いて膝立ちになって見せた。

トモヤはゴクリと喉を鳴らし、スボンのボタンに手をかけた。
ファスナーをゆっくりとおろし前を寛げると、苦しそうに下着を押し上げる昂りが現れた。

『おっきぃっ』

嬉しそうに言葉を漏らすと、トモヤの手が私の下着にかかる。

引っかからないようにゆっくりとおろすと自分でも引くほどに興奮している昂りが飛び出してきた。
勢いよく飛び出した昂りは臍にもつきそうなほど聳り立っている。
こんなことはあのトモヤと愛し合った日以来だ。
やはり私はトモヤにしか興奮できないのだとわかる。

『本当に、興奮してくれてる……』

『だから言っただろう? 私はトモヤにしかこうならないよ』

はっきりと言い切ったからか、トモヤは嬉しそうだ。

『トモヤのも見たい』

『うん、脱がせて……』

同じようにトモヤも膝立ちになる。
このまま押し倒したくなるのを必死に堪えながらトモヤのズボンに手をかけた。
さっとおろすと下着越しに可愛い膨らみが見える。どうやらトモヤも興奮してくれているようだ。

『可愛いな、トモヤのは』

『可愛いなんて……っ』

『ほら、実物を私にも見せてくれ』

ドキドキしながらトモヤの下着をおろすと、意味をなさないほど薄い下生えの下に可愛らしい果実のようなモノが現れた。

『ああ……っ、トモヤのだ。ずっと、ずっと思い出してた、可愛い果実』

『思い出してた?』

『ああ、離れていた間、私の欲望を抑えるのはいつもトモヤとのあの夜の思い出だけだったよ』

『――っ!!!』

右手のお供にはトモヤとのあの思い出しか成り立たなかった。興奮するのも欲望の蜜を放つのも全てあの思い出だけ。ずっと頭の中で思い出していた可愛い果実がようやく現れたんだ。

『アーチー……いっぱい、可愛いがって……』

『――っ、トモヤっ!!』

私は可愛いトモヤを抱きしめ、そのままベッドに押し倒した。
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