9 / 9
番外編
幸せカップル
しおりを挟む
<side坂下>
大学からの親友・岬響也は、誰もが認める完璧な男だ。
俺が今まで出会ったきた人間の中でダントツイケメンだし、高校時代は三年間首席だったらしく、大学時代には最優秀学生として表彰も受けたことがある頭の良さ。もちろん身長も高いし、手足も長くモデルと言っていいほどスタイルも良く、親が会社経営者で超金持ち。だがそのことを岬自身はひけらかすこともなく性格もいい。
社会勉強と人脈作りのために就職はしたものの、ゆくゆくは起業することを目標にしていてそのための努力を惜しむことはなかった。
そんな岬には絶えず女性からのアプローチがあり、大学時代はほとんど毎日のように声をかけられ告白されていた記憶がある。だが、岬はそれに一度も乗ることはなく、本人は誰も好きになることはないといつも言っていた。
そんな岬が、自分が教育係をしていた新入社員の男を好きになったと聞いて、俺は飛び上がるほど驚いた。
俺を揶揄ってるんじゃないかと思うくらい、絶対にあり得ないことだと思ったけれど、どうやら本気らしい。
――いつかは俺のものにする
そう言っていた岬の気持ちが報われるか心配だった。
岬がどれだけイケメンであっても、同性というだけでその気持ちが受け入れられる確率は格段に減るだろう。
けれど、話を聞くとどうやら新入社員のその子も岬に好意を持っているようで、すぐにまとまるかと思ったが、そこから五年も岬は待ち続けていた。
彼をしっかりと守り切れる基盤が整うまで、彼に寄って来ようとする虫を追い払いながらその時機を待っていたようだが、彼が動いたのをきっかけにようやく二人は恋人という立場に変わったようだ。
岬は手に入れた彼をすぐに囲い込みに動き、自分の自宅で同棲を始め、二人して仕事を辞め、新しい会社を起こした。
そうして、公私共に完全なるパートナーになったのだ。
この五年、岬の酒に付き合うたびに彼の惚気を聞かされ続けていたのだから、ようやく恋人同士になった今、絶対に俺に彼を紹介してくれるはずだと思っていたのに、同棲を始めてから一ヶ月経っても、二ヶ月経っても彼と会うチャンスは一向に訪れなかった。
この間、何度も彼に紹介してくれと言っていたのだが、新しい仕事を始めたばかりで余裕がないだの、仕事が立て込んでいて時間が取れないだの、なんだかんだと理由をつけられて会えずにいた。
彼と付き合い始める前は月に二度は会って惚気を聞いていたのに……。
もういい加減紹介してくれていいだろう。
<岬、お前……いい加減に紹介してくれよ>
三ヶ月経って痺れを切らした俺は、そんなメッセージを送り、メッセージの最後に
<そうじゃないと、お前の恥ずかしい動画を彼に送りつけるぞ>
と脅し文句を入れてやった。
すると瞬く間に岬から
<恥ずかしい動画ってなんだ?>
とメッセージが来た。
どうやらそこが気になったらしい。だからわざと勿体ぶって返した。
<わかってるだろ? あれだよ>
<瑛に余計なことするなよ>
<じゃあ、紹介してくれるんだな?>
<わかったよ。じゃあ、いつもの和食屋の個室、頼んどくから。明日でいいか?>
俺の会社が木曜日はノー残業デーになっていることをよく覚えていたな。そういうところは流石に抜け目がない。
<ああ、明日。19時な。楽しみにしてるよ>
そうして、約束の日。
定時と同時に会社を出て、いつもの和食屋に向かった。
「坂下くん、いらっしゃい。岬くん、もう来てるわよ」
女将さんに声をかけられて、お礼を言いながらいつもの個室に向かう。
襖だけど一応ノックして開けて驚いた。
「よぉ、久しぶりだな」
いつものように声をかけてきた岬の膝に可愛い子が座っていたからだ。
この子が、岬の運命の相手か。岬のあの表情を見ただけで、彼が特別な相手だってよくわかる。
だって、大学からの15年近い付き合いの俺でさえ、あんな岬の表情見たことないんだから。
「坂下? 早く入れよ」
「あ、ああ。お邪魔します」
「もう料理と飲み物は頼んだから」
「ああ。ありがとう」
俺が岬たちの向かいに座ったと同時に、料理と飲み物が運び込まれて一気にテーブルの上が賑やかになった。
「とりあえず乾杯してから話にしようか」
「そうだな」
俺の意見に岬が賛同し、俺たちはビールを手に取った。ジョッキグラスの俺たちとは違って、彼だけは小さなグラスだったが、嬉しそうに乾杯をする彼は可愛かった。
一口ビールを飲めば、二人で見つめ合い笑みを浮かべる。
ああ、本当に恋人になれたんだな。それだけで嬉しくなるのは、この5年間の岬の様子を見てきたからだろう。
「瑛。こいつは大学の同期で、今、H物産に勤めている坂下」
「えっ、H物産の方なんですか?」
「ああ。そうだよ。よろしく」
「は、はい。松坂瑛です。よろしくお願いします」
俺が手を差し出すと、小さな手を差し出してくれたが俺の手に届く前に岬が先に彼の手を握ってしまった。
「おい!」
「可愛い瑛の手を握らせるわけないだろ」
「ちょ――っ、響也さんっ!」
「はいはい。わかってたよ」
彼が岬の名前を普通に呼んでいる姿を見るだけで本当に特別なんだとわかる。あいつはずっと一生を共にする特別な相手にだけ名前で呼ばせると言っていたからな。
「ねぇ、瑛くんだっけ。こいつで大丈夫?」
「えっ? それってどういう意味ですか?」
「こいつ、今まで誰一人好きになったこともない分、瑛くんにはとんでもない独占欲を発揮するし、かなり激しく執着してくるけど、それについていける?」
「おい、坂下!」
「本当のことだろう? ねぇ、瑛くん。大丈夫?」
「あの……僕、響也さんが執着してくれるのすっごく嬉しいので、大丈夫です。というか、今がものすごく心地いいので、僕も響也さんを独占したいし、激しく執着し続けると思います。だからきっと、僕たち似たもの同士なんで大丈夫ですよ」
笑顔でサラっと言われて、俺は驚いてしまった。同じくらい岬も驚いていたと思う。
「それならよかった。これからも二人が仲良しなところをいっぱい見せてよ」
「はい。よろこんで! ねぇ、響也さん!」
「――っ、瑛! ああ、そうだな。坂下、楽しみにしててくれ」
「ああ、楽しみにしとくよ」
そこからは美味しい料理と酒を楽しみながら、三人で仕事のこともプライベートのことも語り合う。
瑛くんは岬が好きになった相手だけあって頭の回転もよく話しやすい。本当にいい相手に出会ったな。
あっという間に三時間近くが経って、そろそろ腰を上げようとして、俺はポケットに手をやった。
「これ、瑛くんにプレゼント」
「――っ、坂下! それ……ずるいぞ!」
「ははっ。でも瑛くんなら喜ぶよ」
「あの、坂下さん。これなんですか? 響也さんも知ってるんですか?」
瑛くんの言葉に岬も観念したように頷いてみせた。
「これはね、俺に瑛くんのことを話した時の岬の映像だよ。珍しく酔っ払って、瑛くんがどれほど可愛いかをひたすら語ってたから動画を撮っておいたんだ。岬はどれだけ酔っても記憶は残ってるからさ。惚気まくるのはいつものことだけど、この時はかなり凄かったから流石に恥ずかしかったみたいだよ。でも、心から瑛くんを好きだってわかるから、これは瑛くんが持っているべきだと思ったんだ」
「坂下さん、ありがとうございます。響也さん……後でこれ見てもいいですか?」
「ああ、じゃあ一緒にみようか」
きっとこの後は幸せな夜になることだろう。
「じゃあ、俺は先に帰るよ。また今度飲もうな」
「ああ。坂下。またな」
「その時は俺の可愛い彼も連れてくるよ」
「えっ? はっ、彼?」
驚く岬をその場に残して、俺は彼の待つ自宅に戻った。
大学からの親友・岬響也は、誰もが認める完璧な男だ。
俺が今まで出会ったきた人間の中でダントツイケメンだし、高校時代は三年間首席だったらしく、大学時代には最優秀学生として表彰も受けたことがある頭の良さ。もちろん身長も高いし、手足も長くモデルと言っていいほどスタイルも良く、親が会社経営者で超金持ち。だがそのことを岬自身はひけらかすこともなく性格もいい。
社会勉強と人脈作りのために就職はしたものの、ゆくゆくは起業することを目標にしていてそのための努力を惜しむことはなかった。
そんな岬には絶えず女性からのアプローチがあり、大学時代はほとんど毎日のように声をかけられ告白されていた記憶がある。だが、岬はそれに一度も乗ることはなく、本人は誰も好きになることはないといつも言っていた。
そんな岬が、自分が教育係をしていた新入社員の男を好きになったと聞いて、俺は飛び上がるほど驚いた。
俺を揶揄ってるんじゃないかと思うくらい、絶対にあり得ないことだと思ったけれど、どうやら本気らしい。
――いつかは俺のものにする
そう言っていた岬の気持ちが報われるか心配だった。
岬がどれだけイケメンであっても、同性というだけでその気持ちが受け入れられる確率は格段に減るだろう。
けれど、話を聞くとどうやら新入社員のその子も岬に好意を持っているようで、すぐにまとまるかと思ったが、そこから五年も岬は待ち続けていた。
彼をしっかりと守り切れる基盤が整うまで、彼に寄って来ようとする虫を追い払いながらその時機を待っていたようだが、彼が動いたのをきっかけにようやく二人は恋人という立場に変わったようだ。
岬は手に入れた彼をすぐに囲い込みに動き、自分の自宅で同棲を始め、二人して仕事を辞め、新しい会社を起こした。
そうして、公私共に完全なるパートナーになったのだ。
この五年、岬の酒に付き合うたびに彼の惚気を聞かされ続けていたのだから、ようやく恋人同士になった今、絶対に俺に彼を紹介してくれるはずだと思っていたのに、同棲を始めてから一ヶ月経っても、二ヶ月経っても彼と会うチャンスは一向に訪れなかった。
この間、何度も彼に紹介してくれと言っていたのだが、新しい仕事を始めたばかりで余裕がないだの、仕事が立て込んでいて時間が取れないだの、なんだかんだと理由をつけられて会えずにいた。
彼と付き合い始める前は月に二度は会って惚気を聞いていたのに……。
もういい加減紹介してくれていいだろう。
<岬、お前……いい加減に紹介してくれよ>
三ヶ月経って痺れを切らした俺は、そんなメッセージを送り、メッセージの最後に
<そうじゃないと、お前の恥ずかしい動画を彼に送りつけるぞ>
と脅し文句を入れてやった。
すると瞬く間に岬から
<恥ずかしい動画ってなんだ?>
とメッセージが来た。
どうやらそこが気になったらしい。だからわざと勿体ぶって返した。
<わかってるだろ? あれだよ>
<瑛に余計なことするなよ>
<じゃあ、紹介してくれるんだな?>
<わかったよ。じゃあ、いつもの和食屋の個室、頼んどくから。明日でいいか?>
俺の会社が木曜日はノー残業デーになっていることをよく覚えていたな。そういうところは流石に抜け目がない。
<ああ、明日。19時な。楽しみにしてるよ>
そうして、約束の日。
定時と同時に会社を出て、いつもの和食屋に向かった。
「坂下くん、いらっしゃい。岬くん、もう来てるわよ」
女将さんに声をかけられて、お礼を言いながらいつもの個室に向かう。
襖だけど一応ノックして開けて驚いた。
「よぉ、久しぶりだな」
いつものように声をかけてきた岬の膝に可愛い子が座っていたからだ。
この子が、岬の運命の相手か。岬のあの表情を見ただけで、彼が特別な相手だってよくわかる。
だって、大学からの15年近い付き合いの俺でさえ、あんな岬の表情見たことないんだから。
「坂下? 早く入れよ」
「あ、ああ。お邪魔します」
「もう料理と飲み物は頼んだから」
「ああ。ありがとう」
俺が岬たちの向かいに座ったと同時に、料理と飲み物が運び込まれて一気にテーブルの上が賑やかになった。
「とりあえず乾杯してから話にしようか」
「そうだな」
俺の意見に岬が賛同し、俺たちはビールを手に取った。ジョッキグラスの俺たちとは違って、彼だけは小さなグラスだったが、嬉しそうに乾杯をする彼は可愛かった。
一口ビールを飲めば、二人で見つめ合い笑みを浮かべる。
ああ、本当に恋人になれたんだな。それだけで嬉しくなるのは、この5年間の岬の様子を見てきたからだろう。
「瑛。こいつは大学の同期で、今、H物産に勤めている坂下」
「えっ、H物産の方なんですか?」
「ああ。そうだよ。よろしく」
「は、はい。松坂瑛です。よろしくお願いします」
俺が手を差し出すと、小さな手を差し出してくれたが俺の手に届く前に岬が先に彼の手を握ってしまった。
「おい!」
「可愛い瑛の手を握らせるわけないだろ」
「ちょ――っ、響也さんっ!」
「はいはい。わかってたよ」
彼が岬の名前を普通に呼んでいる姿を見るだけで本当に特別なんだとわかる。あいつはずっと一生を共にする特別な相手にだけ名前で呼ばせると言っていたからな。
「ねぇ、瑛くんだっけ。こいつで大丈夫?」
「えっ? それってどういう意味ですか?」
「こいつ、今まで誰一人好きになったこともない分、瑛くんにはとんでもない独占欲を発揮するし、かなり激しく執着してくるけど、それについていける?」
「おい、坂下!」
「本当のことだろう? ねぇ、瑛くん。大丈夫?」
「あの……僕、響也さんが執着してくれるのすっごく嬉しいので、大丈夫です。というか、今がものすごく心地いいので、僕も響也さんを独占したいし、激しく執着し続けると思います。だからきっと、僕たち似たもの同士なんで大丈夫ですよ」
笑顔でサラっと言われて、俺は驚いてしまった。同じくらい岬も驚いていたと思う。
「それならよかった。これからも二人が仲良しなところをいっぱい見せてよ」
「はい。よろこんで! ねぇ、響也さん!」
「――っ、瑛! ああ、そうだな。坂下、楽しみにしててくれ」
「ああ、楽しみにしとくよ」
そこからは美味しい料理と酒を楽しみながら、三人で仕事のこともプライベートのことも語り合う。
瑛くんは岬が好きになった相手だけあって頭の回転もよく話しやすい。本当にいい相手に出会ったな。
あっという間に三時間近くが経って、そろそろ腰を上げようとして、俺はポケットに手をやった。
「これ、瑛くんにプレゼント」
「――っ、坂下! それ……ずるいぞ!」
「ははっ。でも瑛くんなら喜ぶよ」
「あの、坂下さん。これなんですか? 響也さんも知ってるんですか?」
瑛くんの言葉に岬も観念したように頷いてみせた。
「これはね、俺に瑛くんのことを話した時の岬の映像だよ。珍しく酔っ払って、瑛くんがどれほど可愛いかをひたすら語ってたから動画を撮っておいたんだ。岬はどれだけ酔っても記憶は残ってるからさ。惚気まくるのはいつものことだけど、この時はかなり凄かったから流石に恥ずかしかったみたいだよ。でも、心から瑛くんを好きだってわかるから、これは瑛くんが持っているべきだと思ったんだ」
「坂下さん、ありがとうございます。響也さん……後でこれ見てもいいですか?」
「ああ、じゃあ一緒にみようか」
きっとこの後は幸せな夜になることだろう。
「じゃあ、俺は先に帰るよ。また今度飲もうな」
「ああ。坂下。またな」
「その時は俺の可愛い彼も連れてくるよ」
「えっ? はっ、彼?」
驚く岬をその場に残して、俺は彼の待つ自宅に戻った。
519
お気に入りに追加
911
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(17件)
あなたにおすすめの小説

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。



甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
幸せの温度
本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。
まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。
俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。
陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。
俺にあんまり触らないで。
俺の気持ちに気付かないで。
……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。
俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。
家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。
そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?
桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。
前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。
ほんの少しの間お付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
四葩さま。コメントありがとうございます!
おお、さすがH物産覚えていてくださって嬉しいです💕
そうなんです、だから瑛もちょっと驚きましたね。
坂下さんの可愛い彼。誰でしょうね。もしかしたらこのあと出てくるかも……。どうぞお楽しみに💖
moさま。コメントありがとうございます!
ふふ🤭もしかしたらこのあと出てくるかもですね✨
いぬぞ〜さま。コメントありがとうございます!
ああ、確かに彼がいましたね!!
あれだけ優秀な二人の親友の彼が優秀じゃないわけないですからね。
彼もまた大手の会社の顧問弁護士を引き受けていることは間違い無いでしょう。
弁護士の名前を聞いて絶望を感じる人がまた増えましたね(笑)