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番外編
新しい命
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「ルカ、眠いならベッドに行こうか?」
「うん、でもウィルの膝がいい……」
「ふふっ。そうか。なら、毛布をもらおうか」
騎士団の仕事の合間を縫って公爵家の当主となるための勉強をしているのだが、ルカは最近やけに眠そうだ。
ついついルカが可愛くて、最後まではしないまでも夜遅くまでイチャイチャと戯れてしまっているからかもしれない。
いい加減、ルカに睡眠を取らせないといけないな。
そう思って寝室に連れて行こうと思ったのだが、昼寝とはいえ、あの広いベッドで一人で寝るのはどうにも寂しいらしい。
そんなふうに甘えてくれるのも嬉しい。
セスに持ってきてもらった毛布をかけ、私の膝を枕にしてすやすやと眠るルカの頭を優しく撫でながら、本を読んでいるとふとおでこがいつもより熱い気がした。
もしかして風邪でも引いているのかもしれない。
身体を折り曲げ寝ているルカを抱きしめると、やはりいつもより熱い気がする。
私はもう一度セスを呼び、医師を呼ぶようにと指示を出すとすぐに父上と共に公爵家専属医師のジョージが部屋へとやってきた。
ジョージ医師は私の膝を枕に眠るルカの前に跪き、腕を取り脈を診始めた瞬間、
「おおっ! これは……」
と一気に頬を紅潮させ、驚きの表情を見せた。
「どうした? 何があったのだ?」
心配そうな父上の声に、
「ウィリアムさま。ここでお伝えしてもよろしいでしょうか? それとも、先にウィリアムさまにだけお伝えいたしますか?」
とジョージ医師が伺いを立ててくる。
なんだ?
そんなにも大変な病気なのだろうか?
ルカの身に何かが起こっているならば、父上にも聞いていただくべきであるがジョージ医師が私に先にとわざわざ伺いを立ててくるのは何か理由でもあるのかもしれない。
しばし、悩んだ上で、
「父上、先に私が話を聞かせていただきます」
と一声かけて、ジョージ医師の話を聞くことにした。
ジョージ医師は失礼いたしますと声をかけ、私の耳元でそっと囁いた。
「な――っ!! そ、それはまことか?」
「はい。間違いないと存じます。詳しい検査はルカさまが落ち着かれてからにいたしましょう」
「おおっ! ルカっ!!」
私はあまりの喜びに身体を折り曲げルカを抱きしめた。
「ああっ、ウィルアムさま。まだ大切な時期でございますので、お優しくお願いいたします」
ジョージ医師にそう注意されて慌てて身体の力をぬき、ルカの髪にそっと口付けた。
「ウィリアム、ルカは一体どうしたというのだ?」
セスはどうやら私とジョージ医師の会話でほぼわかっているようだが、父上はまだ気づいていないようだ。
私は逸る気持ちを抑えながら必死に冷静を装って、父上に告げた。
「父上、ルカに子が出来たようです」
「――っ!! ル、ルカに子が……? 本当に?」
「はい。父上もお祖父さまになるのですね。おめでとうございます」
「ああ、そうか。またルカに出会えるのだな……」
父上が最後に呟いた声に私もセスも涙が潤んだ。
父上はずっと悔いていたのだろう。
ルカの苦悩に何も気づかずに一人で逝かせてしまったことを……。
きっとルカの腹に宿ったこの子はたくさんの愛を受けて幸せになることだろうな。
「秘薬で宿ったお子は身体に大変な負担がかかります。ルカさまの旦那さまであるウィルアムさまはもちろん、皆さまでルカさまがご無理をなさらないようにお世話して差し上げてくださいませ。食事は大切ですが、ルカさまがお望みになるものを食べたいだけ召し上がるように。今のルカさまには栄養よりも何よりも食事ができることの方が大事なのです。そしてしっかりとした睡眠をお取りになるように。できるだけルカさまのご要望はお聞きくださいますように。ストレスは身体にかなりの負担をかけますので、我慢はさせないように。どうぞそれらをお守りくださいませ。そして、ほんの少しでも気になることがございましたら、すぐに私をお呼びください」
いくつかの注意事項を告げ、ジョージ医師は帰って行った。
「ウィリアム、ルカをベッドに寝かせた方が良いでのはないか?」
「いえ、父上。ジョージ医師も仰っていたでしょう。ルカが私の膝で寝ることを望んでいるのです。それに今は気持ちよく眠っていますし、動かさない方が良いかと存じます」
「うむ、そうだな。ウィリアム、ルカの体調が整うまでは騎士団の仕事は休むように兄上に話をしておこう。今はルカのそばにいることが其方の仕事だ」
「はい。ありがとうございます」
「ルカさまがお目覚めになりましたら、お食事の支度をいたしますのでご希望がございましたらお知らせ下さい」
「ありがとう。ルカが食べたいものを作ってもらうとしよう。コックに伝えておいてくれ。其方の食事がルカとルカの子を成長させるのだと」
「承知いたしました」
父上とセス殿が部屋を出ていって、部屋には私とルカだけとなった。
私は眠っているルカの腹にそっと手を置いた。
ここに私たちの子がいるのか……。
なんともいえない幸福感が押し寄せてきて、涙が潤んでくる。
当分、子はいらないなどと言っていたが、自分の子ができるというのはこんなにも嬉しいことだったのだな。
ルカの腹の中で元気に大きくなるのだぞ。
そして、元気な姿を私たちに見せてくれ。
しばらくの間、私はルカとルカの腹の子と家族水いらずの時間を過ごしながら愛しい伴侶の可愛らしい寝顔を堪能した。
「うーん」
「ルカ、寝覚めたのか?」
「なんか夢見てた……」
「どんな夢を見たのだ? 私にも教えてくれ」
「ウィルとお花畑歩いてたらね、綺麗な蝶々が飛んできて僕のお腹に止まったの。本当にすごく綺麗な蝶々だったんだよ。ウィルにも見せたかったなぁ」
「そうか……蝶々が。大丈夫、私もその綺麗な蝶々を見られるよ」
「本当?」
「ああ。今、ルカの腹にいるんだ」
そういうと、ルカは驚いて自分の腹にそっと触れた。
「えっ? どういう意味?」
「ルカの腹に我々の子が出来たのだよ」
「――っ! ほ、ほんと?」
「ああ。これから家族三人で幸せになろうな」
「ウィル……。僕、嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう」
「ああ、私もだよ。ルカ……愛してるよ」
「ウィル……僕も、ウィルを愛してる……」
柔らかなルカの唇は、甘い甘い味がした。
「うん、でもウィルの膝がいい……」
「ふふっ。そうか。なら、毛布をもらおうか」
騎士団の仕事の合間を縫って公爵家の当主となるための勉強をしているのだが、ルカは最近やけに眠そうだ。
ついついルカが可愛くて、最後まではしないまでも夜遅くまでイチャイチャと戯れてしまっているからかもしれない。
いい加減、ルカに睡眠を取らせないといけないな。
そう思って寝室に連れて行こうと思ったのだが、昼寝とはいえ、あの広いベッドで一人で寝るのはどうにも寂しいらしい。
そんなふうに甘えてくれるのも嬉しい。
セスに持ってきてもらった毛布をかけ、私の膝を枕にしてすやすやと眠るルカの頭を優しく撫でながら、本を読んでいるとふとおでこがいつもより熱い気がした。
もしかして風邪でも引いているのかもしれない。
身体を折り曲げ寝ているルカを抱きしめると、やはりいつもより熱い気がする。
私はもう一度セスを呼び、医師を呼ぶようにと指示を出すとすぐに父上と共に公爵家専属医師のジョージが部屋へとやってきた。
ジョージ医師は私の膝を枕に眠るルカの前に跪き、腕を取り脈を診始めた瞬間、
「おおっ! これは……」
と一気に頬を紅潮させ、驚きの表情を見せた。
「どうした? 何があったのだ?」
心配そうな父上の声に、
「ウィリアムさま。ここでお伝えしてもよろしいでしょうか? それとも、先にウィリアムさまにだけお伝えいたしますか?」
とジョージ医師が伺いを立ててくる。
なんだ?
そんなにも大変な病気なのだろうか?
ルカの身に何かが起こっているならば、父上にも聞いていただくべきであるがジョージ医師が私に先にとわざわざ伺いを立ててくるのは何か理由でもあるのかもしれない。
しばし、悩んだ上で、
「父上、先に私が話を聞かせていただきます」
と一声かけて、ジョージ医師の話を聞くことにした。
ジョージ医師は失礼いたしますと声をかけ、私の耳元でそっと囁いた。
「な――っ!! そ、それはまことか?」
「はい。間違いないと存じます。詳しい検査はルカさまが落ち着かれてからにいたしましょう」
「おおっ! ルカっ!!」
私はあまりの喜びに身体を折り曲げルカを抱きしめた。
「ああっ、ウィルアムさま。まだ大切な時期でございますので、お優しくお願いいたします」
ジョージ医師にそう注意されて慌てて身体の力をぬき、ルカの髪にそっと口付けた。
「ウィリアム、ルカは一体どうしたというのだ?」
セスはどうやら私とジョージ医師の会話でほぼわかっているようだが、父上はまだ気づいていないようだ。
私は逸る気持ちを抑えながら必死に冷静を装って、父上に告げた。
「父上、ルカに子が出来たようです」
「――っ!! ル、ルカに子が……? 本当に?」
「はい。父上もお祖父さまになるのですね。おめでとうございます」
「ああ、そうか。またルカに出会えるのだな……」
父上が最後に呟いた声に私もセスも涙が潤んだ。
父上はずっと悔いていたのだろう。
ルカの苦悩に何も気づかずに一人で逝かせてしまったことを……。
きっとルカの腹に宿ったこの子はたくさんの愛を受けて幸せになることだろうな。
「秘薬で宿ったお子は身体に大変な負担がかかります。ルカさまの旦那さまであるウィルアムさまはもちろん、皆さまでルカさまがご無理をなさらないようにお世話して差し上げてくださいませ。食事は大切ですが、ルカさまがお望みになるものを食べたいだけ召し上がるように。今のルカさまには栄養よりも何よりも食事ができることの方が大事なのです。そしてしっかりとした睡眠をお取りになるように。できるだけルカさまのご要望はお聞きくださいますように。ストレスは身体にかなりの負担をかけますので、我慢はさせないように。どうぞそれらをお守りくださいませ。そして、ほんの少しでも気になることがございましたら、すぐに私をお呼びください」
いくつかの注意事項を告げ、ジョージ医師は帰って行った。
「ウィリアム、ルカをベッドに寝かせた方が良いでのはないか?」
「いえ、父上。ジョージ医師も仰っていたでしょう。ルカが私の膝で寝ることを望んでいるのです。それに今は気持ちよく眠っていますし、動かさない方が良いかと存じます」
「うむ、そうだな。ウィリアム、ルカの体調が整うまでは騎士団の仕事は休むように兄上に話をしておこう。今はルカのそばにいることが其方の仕事だ」
「はい。ありがとうございます」
「ルカさまがお目覚めになりましたら、お食事の支度をいたしますのでご希望がございましたらお知らせ下さい」
「ありがとう。ルカが食べたいものを作ってもらうとしよう。コックに伝えておいてくれ。其方の食事がルカとルカの子を成長させるのだと」
「承知いたしました」
父上とセス殿が部屋を出ていって、部屋には私とルカだけとなった。
私は眠っているルカの腹にそっと手を置いた。
ここに私たちの子がいるのか……。
なんともいえない幸福感が押し寄せてきて、涙が潤んでくる。
当分、子はいらないなどと言っていたが、自分の子ができるというのはこんなにも嬉しいことだったのだな。
ルカの腹の中で元気に大きくなるのだぞ。
そして、元気な姿を私たちに見せてくれ。
しばらくの間、私はルカとルカの腹の子と家族水いらずの時間を過ごしながら愛しい伴侶の可愛らしい寝顔を堪能した。
「うーん」
「ルカ、寝覚めたのか?」
「なんか夢見てた……」
「どんな夢を見たのだ? 私にも教えてくれ」
「ウィルとお花畑歩いてたらね、綺麗な蝶々が飛んできて僕のお腹に止まったの。本当にすごく綺麗な蝶々だったんだよ。ウィルにも見せたかったなぁ」
「そうか……蝶々が。大丈夫、私もその綺麗な蝶々を見られるよ」
「本当?」
「ああ。今、ルカの腹にいるんだ」
そういうと、ルカは驚いて自分の腹にそっと触れた。
「えっ? どういう意味?」
「ルカの腹に我々の子が出来たのだよ」
「――っ! ほ、ほんと?」
「ああ。これから家族三人で幸せになろうな」
「ウィル……。僕、嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう」
「ああ、私もだよ。ルカ……愛してるよ」
「ウィル……僕も、ウィルを愛してる……」
柔らかなルカの唇は、甘い甘い味がした。
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