わがまま公爵令息が前世の記憶を取り戻したら騎士団長に溺愛されちゃいました

波木真帆

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番外編

あなたの全ては私のもの※ <デーヴィッド&レジー>

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「ここが、デーヴィッドさまのお部屋ですか?」

「はい。家族以外は誰も入れたことはありません。あなたが初めてです。レジー。口づけをすればもう止まれませんが、どうしますか? 先にシャワーを浴びますか?」

「あの……どうするのが、正しいのですか? デーヴィッドさま……不慣れな私に、手ほどきをお願いします……」

「ああ。レジー。そんなことを言ってはもう止められませんよ」

レジーを抱いたまま寝室へと連れ込み、そっとベッドへ座らせた。
上着を脱がせ、薄いシャツ一枚になり緊張しているのか身体を震わせているレジーを抱きしめ、彼の柔らかな唇に自分のそれを重ね合わせた。

ああ、ずっと夢に見ていたレジーの唇。
なんて柔らかく心地良いのだろう。
ずっと味わっていたくなる。

上唇も下唇もどちらも甘く柔らかい。
口内も味わいたいが不慣れなレジーにはまだ早いだろうか。

唇を何度も啄みながら柔らかな唇の感触を味わっていると、苦しくなってきたのかレジーの唇がそっと開いた。

我慢しなければと思う気持ちとは裏腹に、私の舌は我先にとレジーの口内を味わいに行ってしまった。
怖がらせないようにと思っていたのに夢見ていたレジーとの口づけに興奮しすぎて、貪るようにレジーの舌に吸い付いた。
その甘い舌と唾液にもうすっかり我慢など消え去って、何度も何度も角度を変えながら口内を味わった。

「……んぁっ、あん……ふぅ……」

もっと味わっていたかったが、苦しそうなレジーの吐息に名残惜しく思いながら唇を離すと、レジーはぽすっと私の胸に倒れてきた。

「苦しかったですか?」

「いいえ、その……気持ちよかったです……」

「くっ――! レジーっ」

とろんとした瞳でそんなこと言われては興奮しないはずがない。
それでも決して襲い掛かってはいけないと必死に耐えていると、

「デーヴィッドさまも、緊張されているのですか?」

と問いかけられた。

「ええ、もちろんですよ。ようやくあなたを手に入れられたのですから……」

「本当ですね、心臓がドキドキしてます」

ピッタリとくっついていたから気づかれたようだ。
レジーの手がそっと私の胸に触れる。

「レジーも緊張しているのですか?」

「はい。もちろんです。ほら、こんなにドキドキしてます」

そう言って、レジーは私の手を取り自分の胸に触れさせた。

トクトクトクとレジーの鼓動が聞こえると共に服の上から主張している小さな尖りに目が止まった。
これに触れたらどんな反応をしてくれるだろう?
悪戯心がフッと浮かんできて、ぷくりと膨らんだその小さな尖りに指先を滑らせた。

「ひゃぁっ!」

「可愛い声ですね。気持ちよかったですか?」

「あ、そんな、ところが……気持ち良いとは知らなくて……その、びっくりして……」

「いいんですよ。レジーの気持ち良い声が聞きたいんです」

そういうとレジーはほんのり顔を赤らめて、自らシャツのボタンを外し、

「デーヴィッドさま……では、もっと、触れてください……」

と見上げてくる。

「く――っ!」

私はレジーを押し倒し、もう制御できない獣のように目の前に現れた小さな赤い実にむしゃぶりついた。

「……んあっ、ああっ……んんっ」

私が軽く噛んだり舌先で実をコロコロと転がしたりするだけで身悶えながら甘い声をあげる。

ああ、こんなにも可愛いなんて……。
最高だ。

「や――っ、だめっ……きもちいぃ……」

「もっと気持ち良くなって……」

レジーの胸にむしゃぶりつきながら、手早くレジーのズボンと下着を脱がせた。
初めてのことで手間取るかと思ったが、意外とやれるものだ。

レジーの可愛らしいモノは口づけと胸への刺激に完全に固く勃ちあがっていた。

ああ、私の愛撫に感じてくれたのだな。
よかった。

私はスッと唇を胸から離し、フルフルと震えながら聳り立つレジーの可愛らしいモノを咥えた。

「や――っ、でー、ゔぃっど、さまぁ……そ、んなとこ……」

レジーの驚く声を横目に、私の大きな口に根元まで全て咥え込みジュポジュポと大きく顔を動かすと

「……ああ……っん……っ、んんっ……」

レジーの声は快感に満ちていく。

レジーが私の口淫に感じてくれている。
それだけで興奮が高まっていく。

さらに激しく顔を動かし続けると、

「……ああっ、も、う……だ、め…っ、イ、きます……」

という言葉と同時に私の口内に大量の蜜が吐き出された。

ああ、なんて美味しいんだろう。
レジーのだと思えばこんなにも美味しく感じられるのか……。

私は全てを飲み干し、レジーの先端に残っていたものも全て舐めとった。

「はぁっ、はぁっ……」

「レジー、気持ちよかったですか?」

「ええ……それは、もちろん……えっ? あ、あの……さっきのは?」

「全て美味しくいただきましたよ」

「そんな……」

「レジーのものに汚いものはありませんから」

「デーヴィッドさま……」

「レジー、そろそろデーヴと呼んでいただけませんか? こんなことまでしているのに、愛称も呼んでもらえないのは寂しすぎます」

そういうとレジーは火照った顔をさらに赤らめながら、

「あ、あの……デーヴ。その、今度は私も……」

と言ってくれた。

「無理はしないでいいですよ」

「いいえ、無理なんかじゃありません……僕もデーヴに気持ち良くなってもらいたいですから」

「レジー……」

「服……脱がせますね」

レジーはゆっくりと起き上がり、震える手で私の上着とシャツを脱がせていく。
そのもどかしさもまた私の興奮を高めていく。

ベルトを外し、ズボンを脱がされ私はヘッドボードを背に足を伸ばして座らされた。

レジーは私の足の間に座り、既に下着の中で大きく膨らんでしまっている私のモノを見て目を輝かせているように見える。

「レジー、無理はしないでいいですよ」

潔癖の気があると言っていたから心配でもう一度そう言ってみたが、レジーは嬉しそうに

「脱がせますね」

と下着に手をかけた。

我慢も何もかもすっかり忘れてしまった私のモノは、自分でみても引くほどに大きく昂ってしまっている。

レジーは怖がっていないだろうか?
そう思ったが、レジーはなぜか嬉しそうに私のモノに触れ、小さな舌を出し先端をぺろりと舐めてきた。

「――っ、レジー」

「美味しいです」

「くっ――!」

その笑顔と言葉に一気にイッてしまいそうになるのを必死に抑えていると、レジーが私の大きな昂りを小さな口をパクリと咥えた。

先端しか挿入らないが、張り出したところが窄めたレジーの頬に当たって実に気持ちがいい。

両手で根元を扱かれながら、先端を刺激され私はあっという間にレジーの口内に蜜を吐き出してしまった。

「こほっ、こほっ」

苦しげなレジーの声に顔を青褪めさせながら、慌てて起き上がると唇の端から白い蜜を垂れさせながら、

「気持ちよかった、ですか?」

と笑顔で聞いてくる。

「ああっ、レジー! もう最高です」

「ふふっ。私も幸せですよ。本当にデーヴのならいつでも飲めそうです。ちょっと量が多かったですけど……」

可愛らしい笑顔を見せるレジーに口づけをして、自分の蜜の味に一瞬怯んだものの、それでもレジーと愛しあえたことの方が嬉しくて目一杯口内を味わった。

「デーヴ。愛しています」

「私もレジーを愛しています。もう誰にも渡しません」

私はレジーを強く抱きしめながら、すぐにでも婚礼の儀を行うにはどうすれば良いかを必死に頭の中で考えを巡らせていた。
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