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まさかの出来事
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「旦那さま、おかえりなさいませ」
「ああ、セス! やはり兄上に相談してよかった。これで我が公爵家も安泰だ」
「何か良いお知恵を頂いたのでございますか?」
「ああ、兄上の口利きのおかげであの最強の騎士団団長ウィリアムがルカと婚約してくれる運びとなったのだ!」
「えっ?? あ、あのオルグレン侯爵家のご次男のウィリアムさまが、でございますか?」
「そうだ。すごいだろう? これで、ルカも少しは大人しくなることだろう。
まさかあのウィリアムを婿にできるとはな。今日は久々にいい酒が呑めそうだ」
「……」
なんだ? おかしいぞ。
てっきりセスも大喜びすると思っていたのに。
なんせあのウィリアムがルカの婿になってくれるのだぞ?
それなのにセスのこの反応は一体どういうことだ?
「んっ? セス、どうした? あまりの喜びに声も出らんのか?」
「旦那さま!! 大変でございます!!!」
セスがこの家にきて数十年、初めてみるセスの焦りの表情に私は只事でないものを感じた。
もしやルカが何事かしでかしたとでもいうのだろうか?
まさかこの素晴らしい縁談が破談になるのではないだろうな?
私は急いでセスを自室へと連れて行き、話を聞くことにした。
「どうしたのだ? セス、私が居らぬ間に何があった?」
「実は……ルカさまが今までのご記憶を全て無くされたようでございまして……」
「はっ? 何? 記憶を? それはまことか? お前、ルカと共謀して私を揶揄っているのではないか?」
「いえ、そのようなことは決して……。それに、明らかに今までのルカさまとは違うのでございます。
その上、ルカさまとしてお生まれになる前の、カイトさまだった頃を思い出されたようでございまして……」
「はっ。ますます信じられんな。生まれる前の記憶だと? そのようなことがあってたまるものか」
「旦那さまがそう思われるのは当然でございますが、どうかルカさまにお会いになってくださいませ。
そうすれば、私の話を信じていただけるかと存じます」
セスの話にいささか疑問を感じつつも、嘘を言って私を揶揄うものでないことはわかっている。
ただ急に息子が記憶喪失になり、生まれる前の記憶を持っていると言われてすんなり信じられるはずがない。
私は兎にも角にもセスの言う通り、ルカと会うことにした。
「では、旦那さま。ルカさまをお呼び致しますので、しばらくこちらでお待ちくださいませ」
「ああ、わかった」
息子に会うと言うだけなのに、やけに緊張する。
それもこれもセスの話のせいだ。
しばらくして扉が叩かれ、
「入れ」
と声をかけると、セスがルカと共に入ってきた。
「旦那さま。ルカさまをお連れいたしました」
「ああ。ルカ、そこに座れ」
そう言ってすぐに座った試しなどないが……と思っていると、ルカは
「はい」
と素直に返事をしてソファーに静かに腰を下ろした。
まさかこのようなことが……?
信じられない気持ちで私はルカの前に腰を下ろすと、ルカは少し緊張しているように見える。
手を震わせ、私の方を見ようともしない。
セスの言う通り確かにいつものルカとは明らかに違うようだ。
だがこれも私を揶揄うための演技では?
今までのルカの行動を思えばそれもまたないとは言えない。
猜疑心を抱きながらルカに問いかけた。
「ルカ、セスからお前が私に何か話があると聞いたのだがどういうことだ?」
私の言葉にルカはビクリと身体を震わせながら、小さく頷いた。
そして、私の顔を見つめながら、
「お父さま……僕は、お父さまのことを覚えていないのです。ごめんなさい……」
と涙を潤ませた。
顔かたちは確かにルカであるというのに、表情がまるっきり違う。
本当に別人のようだ。
「ルカ……それはどういうことなのだ?」
「ルカとしての記憶は何もないのです……。でも、僕は……お父さまに嫌われたくない……ゔっ、うっ」
「ルカ……」
私に嫌われたくないと涙をこぼすこの子が本当にルカなのか?
今朝までのルカとはあまりにも違うその姿にどれだけ信じられなくとも、信じるしかない。
いや、この子がルカだと信じたいのだ。
「お前が知っていることを話してくれぬか?」
そういうと、ルカは涙ながらにルカとして生まれる前のカイトという子についての記憶を話し始めた。
そのあまりの不憫さに私も思わず涙を滲ませてしまった。
「僕は辛い人生を終え、この新たな世界でお父さま方と幸せな生活をしていたのでしょう?
でも、僕はそのどれも覚えていないのです。ごめんなさい、本当にごめんなさい……」
私はルカの元に駆け寄り、涙に震える身体を抱きしめた。
「何を言っているのだ、其方の記憶がなくともルカは私の大切な子どもだ。
記憶がなければこれから一緒に新しい記憶を作っていけば良い。そうだろう?」
「お父さま……僕、嬉しいです……」
「ルカ」
久しぶりに抱きしめたルカの身体は私が知るよりも随分と大きかったが、私の腕の中にすっぽりと入るほど小さな身体だ。
こういうところはへレナに似たのだな。
私は久々の親子の時間に幸せを感じながら、
「あっ……!!」
とんでもないことを思い出したのだった。
「あの……お父さま、どうかなさったのですか?」
「い、いや……まさかこのようなことになるとは思っても見なかったものだから……」
そう、ついさっきルカに婚約者を決めてきたのだ。
しかも、二日後にはここでウィリアムとルカの新婚生活が始まる。
それをこの子は了承するだろうか?
しかし、ルカの記憶がなくなり、心配の種であった我儘と凶暴さがなくなったからといって、ついさっき陛下直々に取り持ってくださったウィリアムとの縁談を今更なしにはできない。
しかもこちらからお願いした立場だ。
たとえこちらの身分が上であっても婚約破棄を申し出ることなどできるはずがない。
それこそ、この公爵家の威信に関わる。
もうすでにことは動き出しているのだ。
こうなれば、ウィリアムとの縁談をこのルカに了承してもらうより他ない。
「ルカ……お前が記憶を失くして不安に思っているところ申し訳ないのだが、実は其方に縁談がある」
「縁談……縁談って……結婚ってことですか?」
「ああ、そうだ。相手は我がユロニア王国騎士団団長のウィリアム・オルグレン殿だ。
きっとルカのことを幸せにしてくれるはずだ」
「えっ? えっ……ちょっと、待って、ください……あの、騎士団長さまって、女性ですか?」
「いや、男性だ」
「えっ? あの、お父さま……僕も……男ですよ。この世界では男同士で結婚って……できるのですか?」
「ああ、問題ない」
私の言葉にルカは少し顔を青ざめさせたが、
「……わかりました。お父さまが仰ることなら、僕はかまいません」
と言ってくれた。
「ああ、セス! やはり兄上に相談してよかった。これで我が公爵家も安泰だ」
「何か良いお知恵を頂いたのでございますか?」
「ああ、兄上の口利きのおかげであの最強の騎士団団長ウィリアムがルカと婚約してくれる運びとなったのだ!」
「えっ?? あ、あのオルグレン侯爵家のご次男のウィリアムさまが、でございますか?」
「そうだ。すごいだろう? これで、ルカも少しは大人しくなることだろう。
まさかあのウィリアムを婿にできるとはな。今日は久々にいい酒が呑めそうだ」
「……」
なんだ? おかしいぞ。
てっきりセスも大喜びすると思っていたのに。
なんせあのウィリアムがルカの婿になってくれるのだぞ?
それなのにセスのこの反応は一体どういうことだ?
「んっ? セス、どうした? あまりの喜びに声も出らんのか?」
「旦那さま!! 大変でございます!!!」
セスがこの家にきて数十年、初めてみるセスの焦りの表情に私は只事でないものを感じた。
もしやルカが何事かしでかしたとでもいうのだろうか?
まさかこの素晴らしい縁談が破談になるのではないだろうな?
私は急いでセスを自室へと連れて行き、話を聞くことにした。
「どうしたのだ? セス、私が居らぬ間に何があった?」
「実は……ルカさまが今までのご記憶を全て無くされたようでございまして……」
「はっ? 何? 記憶を? それはまことか? お前、ルカと共謀して私を揶揄っているのではないか?」
「いえ、そのようなことは決して……。それに、明らかに今までのルカさまとは違うのでございます。
その上、ルカさまとしてお生まれになる前の、カイトさまだった頃を思い出されたようでございまして……」
「はっ。ますます信じられんな。生まれる前の記憶だと? そのようなことがあってたまるものか」
「旦那さまがそう思われるのは当然でございますが、どうかルカさまにお会いになってくださいませ。
そうすれば、私の話を信じていただけるかと存じます」
セスの話にいささか疑問を感じつつも、嘘を言って私を揶揄うものでないことはわかっている。
ただ急に息子が記憶喪失になり、生まれる前の記憶を持っていると言われてすんなり信じられるはずがない。
私は兎にも角にもセスの言う通り、ルカと会うことにした。
「では、旦那さま。ルカさまをお呼び致しますので、しばらくこちらでお待ちくださいませ」
「ああ、わかった」
息子に会うと言うだけなのに、やけに緊張する。
それもこれもセスの話のせいだ。
しばらくして扉が叩かれ、
「入れ」
と声をかけると、セスがルカと共に入ってきた。
「旦那さま。ルカさまをお連れいたしました」
「ああ。ルカ、そこに座れ」
そう言ってすぐに座った試しなどないが……と思っていると、ルカは
「はい」
と素直に返事をしてソファーに静かに腰を下ろした。
まさかこのようなことが……?
信じられない気持ちで私はルカの前に腰を下ろすと、ルカは少し緊張しているように見える。
手を震わせ、私の方を見ようともしない。
セスの言う通り確かにいつものルカとは明らかに違うようだ。
だがこれも私を揶揄うための演技では?
今までのルカの行動を思えばそれもまたないとは言えない。
猜疑心を抱きながらルカに問いかけた。
「ルカ、セスからお前が私に何か話があると聞いたのだがどういうことだ?」
私の言葉にルカはビクリと身体を震わせながら、小さく頷いた。
そして、私の顔を見つめながら、
「お父さま……僕は、お父さまのことを覚えていないのです。ごめんなさい……」
と涙を潤ませた。
顔かたちは確かにルカであるというのに、表情がまるっきり違う。
本当に別人のようだ。
「ルカ……それはどういうことなのだ?」
「ルカとしての記憶は何もないのです……。でも、僕は……お父さまに嫌われたくない……ゔっ、うっ」
「ルカ……」
私に嫌われたくないと涙をこぼすこの子が本当にルカなのか?
今朝までのルカとはあまりにも違うその姿にどれだけ信じられなくとも、信じるしかない。
いや、この子がルカだと信じたいのだ。
「お前が知っていることを話してくれぬか?」
そういうと、ルカは涙ながらにルカとして生まれる前のカイトという子についての記憶を話し始めた。
そのあまりの不憫さに私も思わず涙を滲ませてしまった。
「僕は辛い人生を終え、この新たな世界でお父さま方と幸せな生活をしていたのでしょう?
でも、僕はそのどれも覚えていないのです。ごめんなさい、本当にごめんなさい……」
私はルカの元に駆け寄り、涙に震える身体を抱きしめた。
「何を言っているのだ、其方の記憶がなくともルカは私の大切な子どもだ。
記憶がなければこれから一緒に新しい記憶を作っていけば良い。そうだろう?」
「お父さま……僕、嬉しいです……」
「ルカ」
久しぶりに抱きしめたルカの身体は私が知るよりも随分と大きかったが、私の腕の中にすっぽりと入るほど小さな身体だ。
こういうところはへレナに似たのだな。
私は久々の親子の時間に幸せを感じながら、
「あっ……!!」
とんでもないことを思い出したのだった。
「あの……お父さま、どうかなさったのですか?」
「い、いや……まさかこのようなことになるとは思っても見なかったものだから……」
そう、ついさっきルカに婚約者を決めてきたのだ。
しかも、二日後にはここでウィリアムとルカの新婚生活が始まる。
それをこの子は了承するだろうか?
しかし、ルカの記憶がなくなり、心配の種であった我儘と凶暴さがなくなったからといって、ついさっき陛下直々に取り持ってくださったウィリアムとの縁談を今更なしにはできない。
しかもこちらからお願いした立場だ。
たとえこちらの身分が上であっても婚約破棄を申し出ることなどできるはずがない。
それこそ、この公爵家の威信に関わる。
もうすでにことは動き出しているのだ。
こうなれば、ウィリアムとの縁談をこのルカに了承してもらうより他ない。
「ルカ……お前が記憶を失くして不安に思っているところ申し訳ないのだが、実は其方に縁談がある」
「縁談……縁談って……結婚ってことですか?」
「ああ、そうだ。相手は我がユロニア王国騎士団団長のウィリアム・オルグレン殿だ。
きっとルカのことを幸せにしてくれるはずだ」
「えっ? えっ……ちょっと、待って、ください……あの、騎士団長さまって、女性ですか?」
「いや、男性だ」
「えっ? あの、お父さま……僕も……男ですよ。この世界では男同士で結婚って……できるのですか?」
「ああ、問題ない」
私の言葉にルカは少し顔を青ざめさせたが、
「……わかりました。お父さまが仰ることなら、僕はかまいません」
と言ってくれた。
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