天涯孤独になった僕をイケメン外国人が甘やかしてくれます

波木真帆

文字の大きさ
上 下
166 / 204

狼さんとの夜※

しおりを挟む
「ユヅル、今日は電気をつけていてもいいか?」

「えっ、でも……恥ずかしいよ……」

もう散々明るい場所でもエヴァンさんと愛し合っているけれど、直接的に電気をつけていたいなんて言われるとちょっと恥ずかしく思える。

「可愛いユヅルの赤ずきん姿を堪能したかったんだが……じゃあ、これならいいか?」

そう言って、ベッド脇にあるいくつかの間接照明だけをつけると、煌々と明かりがついた状態と真っ暗な状態のちょうど中間のような優しい光に包まれる。

「うん……これならいいかも」

「そうか、ならよかった」

嬉しそうに笑いながら、僕をベッドに下ろすと頭から足までじっくりと見つめられる。
まるで本当の狼に狙われたようなそんな視線を浴びているだけで僕の身体の奥がキュンキュン疼いてしまうんだ。

「ユヅル、その衣装本当によく似合っているな。このスカートの中はどうなっているんだ?」

「えっ、やぁっん……」

ピラッと捲られて、スカートの中を見られる。
中はもちろんいつもの下着。
可愛いスカートの中が男物の下着なんて知られたら、興奮してくれなくなるかも……なんて思ったけれど、そんなそぶりは全くない。

それどころか、

「ふふっ。もう興奮しているようだな」

と嬉しそうだ。

「ひゃっ!」

ささやかな膨らみにエヴァンさんの手が触れる。
その温もりにさらに昂ってしまう。

「おっ、もう、少し湿っているな。これ以上下着が汚れるといけないから脱いでおこうか」

「えっ? わっ!」

ベッドに座っているはずの身体がもふもふの腕にふわっと持ち上げられたと思ったら、スルスルと下着を脱がされる。

「ふふっ。甘い匂いがするな」

「やぁっ、だめぇ……っ」

脱がされたばかりの下着を嗅がれるなんて恥ずかしすぎる!
抵抗の声をあげると、

「ごめん、ごめん。可愛くてつい意地悪をしてしまった」

と抱きしめてくれる。

「じゃあ、キスして……」

「ああ。身体中に甘いキスを贈ろう」

そういうと、チュッと唇に柔らかな感触が重なる。

「んんっ……」

すぐに口の中に滑り込んできたエヴァンさんの肉厚な舌に自分の舌を絡め取られて、心地良い刺激に蕩けそうになっていると、エヴァンさんの手が服の上から僕の胸に触れる。

「んっ……んんっ!」

直に赤ずきんの衣装を着ているから、服の下で僕の乳首がぷっくりと膨らんでいるのがすっかりバレてしまっている。
エヴァンさんは服の上から乳首を摘んだり擦ったり甘い刺激を与えながら、唇を離し首筋や耳たぶにもキスを落とす。
もうこれだけでおかしくなってしまいそう。
でも刺激を与えられ続けると、もっと深い刺激を欲しいと思ってしまう。
ああ、僕ってこんなにいやらしかったんだ。

でも今までずっとエヴァンさんに快楽を教えられてきた僕の身体には服の上からの刺激がだんだん物足りなくなってくる。
直に触れてほしい……。

そう思った時、佳都さんの言葉を思い出した。

――ここにね、仕掛けがあるんだよ。

いたずらっ子のような笑顔を浮かべて、自分の着ている服で教えてくれたんだった。

僕はそれを思い出し、胸の下のファスナーをスッと一直線に開け、服の上から僕の胸に触れているエヴァンさんの手を握って、その中に誘い込んだ。

「んっ?」

エヴァンさんの驚きの声が聞こえて、唇が離れると同時に誘い込んだ指も離れていった。
乳首への刺激がなくなってちょっと寂しい。

「ユ、ユヅル……これは……」

「可愛い? これだと服を着たまま胸が触れるんだって」

ドキドキしながら説明すると、エヴァンさんは僕の顔を見つめながら、スッとその隙間から指を再度侵入させる。

「ああ……っ、なんて最高な仕掛けなんだ。赤ずきんの衣装を堪能しながら、ユヅルの可愛い乳首を堪能できるなんて……」

「ああっん……っ!」

指でピンと弾かれるだけで、身体が跳ねてしまう。

「ああっ、もう本当に可愛いっ!!」

そういうと、エヴァンさんは僕の乳首をパクリと咥えた。

「ひゃぁぁっん」

さっきからずっと弄られていたから、舌先でころがされたり吸いつかれたりするだけでおかしくなりそうなほど気持ちがいい。
気づけばもう片方のファスナーも開けられて、両方にとてつもない刺激が与えられる。

「ああっん! だ、めぇ……っ、も、うイっちゃう、からぁ……っ」

必死に声をあげると

エヴァンさんは嬉しそうに顔を上げて、そのまま僕の足元に顔を埋める。
もちろん乳首への刺激は続いたままで……。

「ああっ! りょ、うほうは、だめぇ……っ!!」

すでに昂っていた僕のささやかなモノを咥えられ、両方の乳首も弄られて我慢なんてできるはずがない。

あっという間に絶頂を迎えた僕は、エヴァンさんの口内に蜜を放ってしまった。
しおりを挟む
感想 166

あなたにおすすめの小説

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども

神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」 と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。 大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。 文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

卒業パーティーで魅了されている連中がいたから、助けてやった。えっ、どうやって?帝国真拳奥義を使ってな

しげむろ ゆうき
恋愛
 卒業パーティーに呼ばれた俺はピンク頭に魅了された連中に気づく  しかも、魅了された連中は令嬢に向かって婚約破棄をするだの色々と暴言を吐いたのだ  おそらく本意ではないのだろうと思った俺はそいつらを助けることにしたのだ

家出したとある辺境夫人の話

あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』 これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。 ※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。 ※他サイトでも掲載します。

正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ?

久遠りも
恋愛
正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ? ※一話完結です。 ゆるゆる設定です。

私の庇護欲を掻き立てるのです

まめ
BL
ぼんやりとした受けが、よく分からないうちに攻めに囲われていく話。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

処理中です...