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みんなでお散歩
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「うわぁー! 綺麗っ!!」
理央くんのはしゃいだ声に唇を離し、エヴァンさんと顔を見合わせて笑い合う。
こんなことさえも幸せに感じる。
「理央くん! こっちにおいで、すっごく綺麗に見えるよ!」
僕の声に観月さんが理央くんを抱きかかえたまますぐに駆け寄ってきてくれる。
やっぱり観月さんもあの階段を抱きかかえて上がったんだ。
すごいなぁ。
「わぁー、本当に綺麗!! もう綺麗しか出てこないね」
「ふふっ。本当だよね」
「あ、空良くん! 秀吾さん! こっちだよ」
階段から上がってきたばかりの二組を見つけて声をかけると彼らもこっちに駆け寄ってきてくれる。
「すごく綺麗な景色だね!」
目を輝かせている空良くんの声に僕と理央くんは笑みが溢れた。
「えっ、なに?」
「ううん。僕も弓弦くんもここからの景色見て綺麗しか出てこなかったんだ。だから空良くんも一緒だなって思って」
「ああ、そういうことか。だって綺麗だもんね。秀吾さん」
「ええ、本当に綺麗です。前来た時は夜だったんですけど、夜は夜で夜景が素晴らしくて感動しました。でも昼間の景色も最高ですね。パリが一望できますし何よりもこの真っ直ぐに作られた道路が本当に綺麗です。ねぇ、将臣」
「昼間も最高だな。何より秀吾の顔がよく見える」
「――っ、もう将臣ったら」
秀吾さんは少し頬を赤らめて、それを嬉しそうに見つめる将臣さんがとっても素敵。
僕とエヴァンさんもこんな二人のようにずっとラブラブでいられたらいいなぁ。
凱旋門の屋上を一周しながら変わっていく景色を楽しみ、佳都さんたちと写真を撮ったり、僕とエヴァンさんの二人の写真を撮ってもらって、いい思い出ができた。
「この写真とっても上手に撮れたよ。送るからスマホの待ち受けにしたらいいよ」
「わぁー、ありがとう。でも待ち受けってどうするの?」
「ふふっ。大丈夫、私がしてあげるよ」
「わぁ、エヴァンさん。ありがとう!」
「凌也さん。僕も凌也さんとの写真、その待受けっていうのにしたいです」
「ああ、してあげるよ。ほら、スマホを出してごらん」
理央くんがスマホを差し出すと、ピコピコと何度か押しただけであっという間に画面が観月さんと理央くんの幸せんそうな写真に切り替わった。
「わぁー、すごい!」
理央くんはそれを嬉しそうに何度も何度も見つめては幸せそうな表情を浮かべている。
いつでも好きな人と一緒にいる写真が見られるって嬉しいもんね。
「次はエッフェル塔に行こうか」
凱旋門から下りてきて、エヴァンさんがそう言ってくれる。
エッフェル塔はここからも見えているし、すごく近そう。
車に乗り込もうとするエヴァンさんに
「あの、僕……みんなで歩いて行ってみたいです」
と言ってみた。
「えっ? 歩きたいのか?」
「遠いですか?」
「いや、歩いて30分くらいだと思うが……」
「それくらいなら歩いて行きたいです。せっかくならパリの街並みをみんなで歩いてみたくて……理央くんはどう思う?」
みんなが疲れているなら、車でも全然いいんだけど……と思いながら、理央くんに聞いてみた。
「僕も歩いてみたいです!! 車に乗れるのも嬉しいけど、勿体無い気がして……」
「あ、僕もみんなで歩きたいです!!」
空良くんまで一緒になって言ってくれて
「じゃあ、歩いていくか。その代わり、絶対に私から離れてはいけないぞ。リオとソラもミヅキとユウキから離れないように」
とエヴァンさんが許可してくれた。
ジョルジュさんと周防さんが前後についてくれながら、歩いて進んでいく。
建物もお店も日本とはまるで違って楽しい。
「んっ?」
「どうした、ユヅル?」
「なんだか、すれ違う人が僕たちをみて何か言っているような気がして……」
「ああ、そのことか。みんなユヅルたちを見て可愛いって言っているんだよ」
「可愛い?」
「ああ、お揃いのコートを着て可愛いって」
「ああ、そうなんだ。ふふっ。嬉しい」
お揃いのコート着てきて良かったな。
「あ、見て! あそこ!」
佳都さんの声に反応してそっちをみると、どうやら公園みたい。
バスケットボールかな?
やっている人たちが見える。
「わぁー! すごい!」
ちょうどみた瞬間にゴールが決まって、思わず声が出た。
「あれって、エヴァンさんもできますか?」
「んっ? ああ、もちろんだよ。バスケはフランスでも人気があるスポーツだし、私も学生時代はやっていたよ。もちろんサッカーも得意だけどね」
「わぁー、そうなんですね。一度みてみたいなぁ」
僕がそういうと、
「それならやってみせようか」
と言い出した。
「えっ? いいんですか?」
驚く僕をよそにエヴァンさんはジョルジュさんと何やら話を始めた。
どうなるんだろう?
理央くんのはしゃいだ声に唇を離し、エヴァンさんと顔を見合わせて笑い合う。
こんなことさえも幸せに感じる。
「理央くん! こっちにおいで、すっごく綺麗に見えるよ!」
僕の声に観月さんが理央くんを抱きかかえたまますぐに駆け寄ってきてくれる。
やっぱり観月さんもあの階段を抱きかかえて上がったんだ。
すごいなぁ。
「わぁー、本当に綺麗!! もう綺麗しか出てこないね」
「ふふっ。本当だよね」
「あ、空良くん! 秀吾さん! こっちだよ」
階段から上がってきたばかりの二組を見つけて声をかけると彼らもこっちに駆け寄ってきてくれる。
「すごく綺麗な景色だね!」
目を輝かせている空良くんの声に僕と理央くんは笑みが溢れた。
「えっ、なに?」
「ううん。僕も弓弦くんもここからの景色見て綺麗しか出てこなかったんだ。だから空良くんも一緒だなって思って」
「ああ、そういうことか。だって綺麗だもんね。秀吾さん」
「ええ、本当に綺麗です。前来た時は夜だったんですけど、夜は夜で夜景が素晴らしくて感動しました。でも昼間の景色も最高ですね。パリが一望できますし何よりもこの真っ直ぐに作られた道路が本当に綺麗です。ねぇ、将臣」
「昼間も最高だな。何より秀吾の顔がよく見える」
「――っ、もう将臣ったら」
秀吾さんは少し頬を赤らめて、それを嬉しそうに見つめる将臣さんがとっても素敵。
僕とエヴァンさんもこんな二人のようにずっとラブラブでいられたらいいなぁ。
凱旋門の屋上を一周しながら変わっていく景色を楽しみ、佳都さんたちと写真を撮ったり、僕とエヴァンさんの二人の写真を撮ってもらって、いい思い出ができた。
「この写真とっても上手に撮れたよ。送るからスマホの待ち受けにしたらいいよ」
「わぁー、ありがとう。でも待ち受けってどうするの?」
「ふふっ。大丈夫、私がしてあげるよ」
「わぁ、エヴァンさん。ありがとう!」
「凌也さん。僕も凌也さんとの写真、その待受けっていうのにしたいです」
「ああ、してあげるよ。ほら、スマホを出してごらん」
理央くんがスマホを差し出すと、ピコピコと何度か押しただけであっという間に画面が観月さんと理央くんの幸せんそうな写真に切り替わった。
「わぁー、すごい!」
理央くんはそれを嬉しそうに何度も何度も見つめては幸せそうな表情を浮かべている。
いつでも好きな人と一緒にいる写真が見られるって嬉しいもんね。
「次はエッフェル塔に行こうか」
凱旋門から下りてきて、エヴァンさんがそう言ってくれる。
エッフェル塔はここからも見えているし、すごく近そう。
車に乗り込もうとするエヴァンさんに
「あの、僕……みんなで歩いて行ってみたいです」
と言ってみた。
「えっ? 歩きたいのか?」
「遠いですか?」
「いや、歩いて30分くらいだと思うが……」
「それくらいなら歩いて行きたいです。せっかくならパリの街並みをみんなで歩いてみたくて……理央くんはどう思う?」
みんなが疲れているなら、車でも全然いいんだけど……と思いながら、理央くんに聞いてみた。
「僕も歩いてみたいです!! 車に乗れるのも嬉しいけど、勿体無い気がして……」
「あ、僕もみんなで歩きたいです!!」
空良くんまで一緒になって言ってくれて
「じゃあ、歩いていくか。その代わり、絶対に私から離れてはいけないぞ。リオとソラもミヅキとユウキから離れないように」
とエヴァンさんが許可してくれた。
ジョルジュさんと周防さんが前後についてくれながら、歩いて進んでいく。
建物もお店も日本とはまるで違って楽しい。
「んっ?」
「どうした、ユヅル?」
「なんだか、すれ違う人が僕たちをみて何か言っているような気がして……」
「ああ、そのことか。みんなユヅルたちを見て可愛いって言っているんだよ」
「可愛い?」
「ああ、お揃いのコートを着て可愛いって」
「ああ、そうなんだ。ふふっ。嬉しい」
お揃いのコート着てきて良かったな。
「あ、見て! あそこ!」
佳都さんの声に反応してそっちをみると、どうやら公園みたい。
バスケットボールかな?
やっている人たちが見える。
「わぁー! すごい!」
ちょうどみた瞬間にゴールが決まって、思わず声が出た。
「あれって、エヴァンさんもできますか?」
「んっ? ああ、もちろんだよ。バスケはフランスでも人気があるスポーツだし、私も学生時代はやっていたよ。もちろんサッカーも得意だけどね」
「わぁー、そうなんですね。一度みてみたいなぁ」
僕がそういうと、
「それならやってみせようか」
と言い出した。
「えっ? いいんですか?」
驚く僕をよそにエヴァンさんはジョルジュさんと何やら話を始めた。
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