120 / 198
閑話 大好きな人※ <後編>
しおりを挟む
『くぅ――! 今の言葉、忘れるなよ!』
『んん……っ!! んぅ……』
抱きかかえられたままベッドの端に腰を落とし、噛み付くようなキスをされたと思ったらすぐに滑り込んできた舌に口内を貪られる。
ジョルジュの肉厚な舌がまるで生き物のように動き回って気持ちがいい。
歯列をなぞり舌に絡みつきチュッと吸いつかれる。
甘い唾液が混ざり合い、もうどちらのものかもわからない。
それをコクっと嚥下するとジョルジュは嬉しそうに笑った。
『リュカ……本当に可愛いな』
『ねぇ、ジョルジュ……』
抱きしめられた腕からそっと抜け出てジョルジュの前に立ち、背中を向けて
『一人じゃ脱げないから、ファスナー、下ろして……』
と頼むと、ジョルジュは目を丸くしてゴクリと息を呑んだ。
『いいのか?』
『いいよ、して……』
私の言葉にゆっくりと指が近づいてくる。
スッとファスナーが下ろされ、肩をずらすと軽やかな水色のドレスは重力に負けてストンと床に落ちた。
『――っ!!! リュカ、それ……っ』
『どう、かな?』
初めて着たベビードール。
正直こんな下着があることすら知らなかった。
色は黒だからそこまで中は見えないかと思ったけれど、着てみてわかった。
薄い生地が肌の色を透けさせてなんとも言えない妖艶さを醸し出している。
これをジョルジュが気に入ってくれるかどうか心配だったけれど、今まで見たこともないくらいにジョルジュの視線が突き刺さる。
よかった。
この下着はジョルジュも気に入ってくれたみたいだ。
いや、気に入ったなんてものじゃない。
だってこんなにもケモノのような欲望に塗れたギラギラとした目で見つめてくれているのだから。
夫夫になって長いのにまだこんなにも興奮してくれていることに喜びが込み上げる。
まるで視姦されているようなその視線に私も昂ってくる。
『リュカ……あんな清楚なドレスの下にこんなに淫らなものを隠していたのか』
『ジョルジュだけに見せたくて……』
『なら、もっと間近で見せてもらおうか』
『えっ、わっ!!』
驚くほどの早技で抱き上げられ、ベッドに寝かされる。
『くそっ、本当にエロいな』
『そんなにみられたら恥ずかしぃ……っ』
あまりにもみられすぎておかしくなりそう。
『だって、俺のために着てくれたんだろう? たっぷりと堪能させてもらうよ』
『ひゃぁんっ』
ベビードルの上からキュッと乳首を摘まれる。
薄い生地に挟まれて摘まれると、どうしてだかわからないけれど裸で摘まれるよりも感じる気がする。
そのままパクリと咥えられて軽く噛まれるだけであまりの快感に身体が跳ねてしまう。
ぷっくりと膨らんだ乳首がベビードールの薄い生地に擦れるだけでもう気持ちが良くてたまらない。
『いつも以上に感じているみたいだな』
『だってぇ……っ』
『じゃあそれは着たままにしておこう。下だけ脱がすぞ』
そういうが早いかあっという間に下着を脱がされて、すっかり昂ってしまっている私のモノがジョルジュの眼前に晒される。
『ふふっ。リュカの可愛いのが裾を押し上げてるぞ』
『ああっん!』
硬く昂ったモノをピンと指で弾かれただけで途轍もない刺激が身体を貫いていく。
『ああ、もう……本当に可愛いな』
『ああっん……っ、やぁ――っ、だめぇ……っ』
生地越しに指で乳首を弄られながら、昂ったものを咥えられて、両方からの刺激にすぐにイってしまいそうになる。
『このままイったらもったいないな』
そういうと、ジョルジュはベッドの脇の棚からローションボトルを取り出し手のひらに伸ばしていく。
そのぬるぬるの手で私の昂ったものを扱き、そのまま後孔に指を伸ばした。
毎日のようにジョルジュに愛されている身体はジョルジュの指に反応してすぐに解れていく。
でも今日はもうこれだけでイってしまいそうなほど限界だ。
『じょ、るじゅ……っ、は、やくぅ……っ』
『――っ!! ああ、すぐに挿入てやるよ!』
いつの間に脱いでいたんだろう。
あまりの快感にジョルジュが裸になったのもわかってなかった。
それほどに今日の私はジョルジュの与えてくれる刺激に溺れていたみたいだ。
ジョルジュは途轍もない大きさに昂ったモノを見せつけるようにぬるぬるの手で数回扱いてみせると、私の解れ切った後孔にそれをググッと押し込んだ。
『はぁ……ぁん、ああっ……っ』
すっかりジョルジュの形を覚えてしまっている後孔の中を押し広げながら、あっという間に奥まではまり込んでくる。
トンと最奥に到達したような感覚を覚えて
『じょる、じゅ……あい、してる……っ』
愛の言葉を囁いた瞬間、
『くぅ……っ!! ああっ!! リュカっ!! リュカっ!!』
ジョルジュが激しく腰を動かした。
腰をがっちりと掴まれて、気持ちいい場所をゴリゴリと擦られてあまりの気持ちよさにおかしくなりそうだ。
『ああっ! じょる、じゅ……っ!! そこぉ……っ、も、っとぉ……おく、までぇ……つい、てぇ……!』
『――っ!! リュカっ!! ああっ! もう気持ちよすぎるっ!!』
『ああっ、もぅ……いくぅ……っ!』
ジョルジュが与えてくれる激しい刺激にあっという間に限界を迎えた私は、爪先までピクピクと震わせながらそのまま蜜を放った。
『ああ、リュカ……っ、俺も!』
その言葉と同時に身体の奥に温かなものが広がって行く。
その幸せな温もりを感じながら、
『キス、してぇ……』
とねだる。
『リュカ、愛しているよ』
甘い甘い囁きと共に柔らかな唇が重ねられた。
ジョルジュの昂りをしばらくの間、身体の中に感じながら甘いキスを続けていると、中の昂りが主張してくる。
『ジョルジュ……これ、』
『仕方ないだろ。リュカが可愛すぎるんだから。もう一度、な……』
そんな可愛らしく言われたら嫌だとも言えない。
そもそも嫌だなんて思っていないのだし。
私たちはそれから何度も愛し合い、幸せな初夜を過ごした。
こんなにも興奮した夜を過ごしたのはきっとこのベビードールのおかげだろう。
ジョルジュが興奮してくれるのがわかったから、これからもきてみよう。
そんな気持ちにさせられた甘い夜だった。
『んん……っ!! んぅ……』
抱きかかえられたままベッドの端に腰を落とし、噛み付くようなキスをされたと思ったらすぐに滑り込んできた舌に口内を貪られる。
ジョルジュの肉厚な舌がまるで生き物のように動き回って気持ちがいい。
歯列をなぞり舌に絡みつきチュッと吸いつかれる。
甘い唾液が混ざり合い、もうどちらのものかもわからない。
それをコクっと嚥下するとジョルジュは嬉しそうに笑った。
『リュカ……本当に可愛いな』
『ねぇ、ジョルジュ……』
抱きしめられた腕からそっと抜け出てジョルジュの前に立ち、背中を向けて
『一人じゃ脱げないから、ファスナー、下ろして……』
と頼むと、ジョルジュは目を丸くしてゴクリと息を呑んだ。
『いいのか?』
『いいよ、して……』
私の言葉にゆっくりと指が近づいてくる。
スッとファスナーが下ろされ、肩をずらすと軽やかな水色のドレスは重力に負けてストンと床に落ちた。
『――っ!!! リュカ、それ……っ』
『どう、かな?』
初めて着たベビードール。
正直こんな下着があることすら知らなかった。
色は黒だからそこまで中は見えないかと思ったけれど、着てみてわかった。
薄い生地が肌の色を透けさせてなんとも言えない妖艶さを醸し出している。
これをジョルジュが気に入ってくれるかどうか心配だったけれど、今まで見たこともないくらいにジョルジュの視線が突き刺さる。
よかった。
この下着はジョルジュも気に入ってくれたみたいだ。
いや、気に入ったなんてものじゃない。
だってこんなにもケモノのような欲望に塗れたギラギラとした目で見つめてくれているのだから。
夫夫になって長いのにまだこんなにも興奮してくれていることに喜びが込み上げる。
まるで視姦されているようなその視線に私も昂ってくる。
『リュカ……あんな清楚なドレスの下にこんなに淫らなものを隠していたのか』
『ジョルジュだけに見せたくて……』
『なら、もっと間近で見せてもらおうか』
『えっ、わっ!!』
驚くほどの早技で抱き上げられ、ベッドに寝かされる。
『くそっ、本当にエロいな』
『そんなにみられたら恥ずかしぃ……っ』
あまりにもみられすぎておかしくなりそう。
『だって、俺のために着てくれたんだろう? たっぷりと堪能させてもらうよ』
『ひゃぁんっ』
ベビードルの上からキュッと乳首を摘まれる。
薄い生地に挟まれて摘まれると、どうしてだかわからないけれど裸で摘まれるよりも感じる気がする。
そのままパクリと咥えられて軽く噛まれるだけであまりの快感に身体が跳ねてしまう。
ぷっくりと膨らんだ乳首がベビードールの薄い生地に擦れるだけでもう気持ちが良くてたまらない。
『いつも以上に感じているみたいだな』
『だってぇ……っ』
『じゃあそれは着たままにしておこう。下だけ脱がすぞ』
そういうが早いかあっという間に下着を脱がされて、すっかり昂ってしまっている私のモノがジョルジュの眼前に晒される。
『ふふっ。リュカの可愛いのが裾を押し上げてるぞ』
『ああっん!』
硬く昂ったモノをピンと指で弾かれただけで途轍もない刺激が身体を貫いていく。
『ああ、もう……本当に可愛いな』
『ああっん……っ、やぁ――っ、だめぇ……っ』
生地越しに指で乳首を弄られながら、昂ったものを咥えられて、両方からの刺激にすぐにイってしまいそうになる。
『このままイったらもったいないな』
そういうと、ジョルジュはベッドの脇の棚からローションボトルを取り出し手のひらに伸ばしていく。
そのぬるぬるの手で私の昂ったものを扱き、そのまま後孔に指を伸ばした。
毎日のようにジョルジュに愛されている身体はジョルジュの指に反応してすぐに解れていく。
でも今日はもうこれだけでイってしまいそうなほど限界だ。
『じょ、るじゅ……っ、は、やくぅ……っ』
『――っ!! ああ、すぐに挿入てやるよ!』
いつの間に脱いでいたんだろう。
あまりの快感にジョルジュが裸になったのもわかってなかった。
それほどに今日の私はジョルジュの与えてくれる刺激に溺れていたみたいだ。
ジョルジュは途轍もない大きさに昂ったモノを見せつけるようにぬるぬるの手で数回扱いてみせると、私の解れ切った後孔にそれをググッと押し込んだ。
『はぁ……ぁん、ああっ……っ』
すっかりジョルジュの形を覚えてしまっている後孔の中を押し広げながら、あっという間に奥まではまり込んでくる。
トンと最奥に到達したような感覚を覚えて
『じょる、じゅ……あい、してる……っ』
愛の言葉を囁いた瞬間、
『くぅ……っ!! ああっ!! リュカっ!! リュカっ!!』
ジョルジュが激しく腰を動かした。
腰をがっちりと掴まれて、気持ちいい場所をゴリゴリと擦られてあまりの気持ちよさにおかしくなりそうだ。
『ああっ! じょる、じゅ……っ!! そこぉ……っ、も、っとぉ……おく、までぇ……つい、てぇ……!』
『――っ!! リュカっ!! ああっ! もう気持ちよすぎるっ!!』
『ああっ、もぅ……いくぅ……っ!』
ジョルジュが与えてくれる激しい刺激にあっという間に限界を迎えた私は、爪先までピクピクと震わせながらそのまま蜜を放った。
『ああ、リュカ……っ、俺も!』
その言葉と同時に身体の奥に温かなものが広がって行く。
その幸せな温もりを感じながら、
『キス、してぇ……』
とねだる。
『リュカ、愛しているよ』
甘い甘い囁きと共に柔らかな唇が重ねられた。
ジョルジュの昂りをしばらくの間、身体の中に感じながら甘いキスを続けていると、中の昂りが主張してくる。
『ジョルジュ……これ、』
『仕方ないだろ。リュカが可愛すぎるんだから。もう一度、な……』
そんな可愛らしく言われたら嫌だとも言えない。
そもそも嫌だなんて思っていないのだし。
私たちはそれから何度も愛し合い、幸せな初夜を過ごした。
こんなにも興奮した夜を過ごしたのはきっとこのベビードールのおかげだろう。
ジョルジュが興奮してくれるのがわかったから、これからもきてみよう。
そんな気持ちにさせられた甘い夜だった。
93
お気に入りに追加
2,875
あなたにおすすめの小説
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
おいしいじかん
ストロングベリー
BL
愛重めの外国人バーテンダーと、IT系サラリーマンが織りなす甘くて優しい恋物語です。美味しい料理もいくつか登場します。しっとりしたBLが読みたい方に刺されば幸いです。
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる