歩けなくなったお荷物な僕がセレブなイケメン社長に甘々なお世話されています

波木真帆

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番外編

初夜のお宝※微

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ちょっと番外編を書いてみました。
時系列的には結婚式のあった週明けの月曜日。編み物会の前の出来事です。
ほとんど征哉しか出てきませんが、楽しんでいただけると嬉しいです♡


  *   *   *

<side征哉>

無事に結婚式も終わり、志摩くんは谷垣くんと無事に旅行に出かけた。
あの日、我が家までタクシーで帰り、そのまま自分の車をとって空港に向かったところまでは連絡が来ていたが、そこからはスマホの電源は消しますので連絡は一切取れませんと宣言されていた。さすが完璧主義者だけあって全てにおいてそつがない。まぁ、志摩くんが仕事の手配も完璧にこなしておいてくれているから、一週間程度ならつつがなく仕事も回るはずだ。

私たちの結婚式であんなにも堂々とプロポーズしていたし、今回の婚前旅行中にもしかしたら二人っきりの結婚式を挙げてくるのではないかと秘かに思っている。

私の可愛いつまになったばかりの一花を残して仕事に出るのは後ろ髪を引かれる思いだが、楽しい週末を過ごしたのだから、週明け早々に仕事を放り出すわけにはいかないからな。

それに三日後には絢斗さんと直純くん、そして史紀さんが我が家にやってくる予定になっている。その日には家で仕事ができるようにしておかないとな。

そして何より、私には今日中にやっておかなくてはいけないことがある。それはあの保養所で泊まった夜の映像の確認と保存だ。そのために今日の分の仕事は午前中のうちに済ませておき、午後は人払いをしている。

会長室の中にある私しか入れない秘密部屋の中でその映像を確認し、重要ファイルとして保存しておかなくてはいけない。あれは私と一花の一生に一度しか撮ることのできない初夜の大事なお宝。

本当はすぐにでも確認しておきたかったが、一花との時間を最優先しなくてはいけなかったから、とりあえずあの映像を私のパソコンに全て移動だけさせておいた。そうしないとチェックアウトと同時にあの部屋の映像は全て消去されるシステムになっているからな。

保養所の他の部屋に泊まった、磯山先生と昇くん、そして、安城くんにももちろん伝えておいたから、あの日の夜の映像はしっかりと保存していることだろう。それぞれにきっと素敵なお宝映像になっているはずだ。

あの映像は部屋だけでなく、露天風呂の映像もしっかりと保存されているから、これからまだ我慢の日々を過ごす昇くんにはいいおかずになったことだろうな。高校生ならきっと一緒に温泉に入った映像だけで欲望を発散できることだろう。

その話を伝えたときは目を輝かせていたからな。
磯山先生には可愛い息子の露わな姿を昇くんが持っていると言うのは心中穏やかでないかもしれないが、成人まで我慢して手を出さずに過ごすんだ。映像で我慢できるのだからそれくらいは認めてやってもいいだろう。

そんなことを考えながら秘密部屋で移動させておいたあの部屋の映像を確認すると、画面に可愛い一花が現れた。まず確認するのは、露天風呂。脱衣所でドレスを脱ぎドレス用の下着だけの姿になったあの場面。

「くっ――!! 最高だな!!」

あの時、もっとじっくりと時間をかけて目に焼き付けておきたかったが、一花が風邪をひいては困ると思って我慢したんだ。あれもしっかりと映像に残っている。

髪と身体を洗い、一緒に温泉に浸かったときにほんのり頬を染めて今日も蜜を出したいとねだったところも、しっかりと取れている。そして、一花との初めて身体をつなげたところも……。

「くぅ――!! 本当にお宝だ」

自分が見れなかったアングルからもしっかりと映像に収まっている。

そして、意識のない一花を風呂場に連れて行き、引き抜いた一花の可愛い後孔から私の欲望の蜜が滴り落ちる場面も……。

「ぐぅ――!!! ああ、もうこれだけで何度でも興奮する!!」

映像を見ているだけで鼻血が出そうなほど興奮してしまっているが、なんとか確認を終えて、しっかりと保存をかけておく。これで永久にこの映像がなくなることはない。

ああ。それにしても本当にあの日の一花は最高だったな……。

可愛い一花の、あの日肉眼で見られなかった映像を見て、すっかり服の下で愚息がとてつもなく昂ってしまっている。

このままで帰るわけにもいかず、私は秘密部屋の中にあるシャワールームで欲望の蜜を数回吐き出し、ようやく治まりを見せたところで着替えを済ませ、一花の元に戻った。

「あっ、征哉さん! お帰りなさい!」

可愛らしい笑顔で出迎えてくれる一花の顔を見ただけで、あの映像の淫らな一花の姿が甦る。

あれだけ欲望の蜜を出したにも関わらず、また昂ってしまっている愚息を鎮めることもできず、

「一花……少しだけ夫夫の甘い時間を過ごしたい」

と告げると、一花はほんのりと頬を染めて

「いいですよ」

と言ってくれた。

「いいのか?」

「はい。だって、征哉さん……すごく甘い匂いがします」

どうやら一花は私の欲望の蜜の味も匂いもすっかり覚えてくれているようだ。

「征哉さんの蜜……たくさんください……」

そんな可愛いおねだりに抗えるはずもなく、私は帰宅早々にたっぷりと一花と愛し合った。

夕食が遅くなって母には叱られたが、まだ新婚なのだから多めに見てくれと言うと呆れながらもなんとか許してもらえた。

絢斗さんたちが来る日を木曜日にしたことは、やはり正解だったな。
もし明日ならキャンセルすることになっていたかもしれない。
そうならないために水曜日はどれだけ一花が可愛くても我慢しないといけないな。

ああ……。一花と繋がれば、私の欲も満足して少しはおさまるかと思ったが、一花の身体を知ってしまった今はさらに欲望が衰えることを知らない。

私は一生欲望と戦い続けるのだろう。でもそれもきっと幸せなのだ。
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