歩けなくなったお荷物な僕がセレブなイケメン社長に甘々なお世話されています

波木真帆

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一緒にしたい※

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<side一花>

あの深いキスをしてから、征哉さんの唇に見入ってしまう癖がついた。
今までのキスもあったかい気持ちになれてすごく嬉しかったのに、深いキスの気持ちよさを知ってしまったら、我慢できなくなった。
でも、あのとき苦しくて胸を叩いてしまってから、征哉さんは深いキスをしてくれなくなったんだ。

朝起きた時、お仕事に行く時、帰って来た時、そして寝る時もチュッと優しく重ねてくれるけど、あの気持ちいいキスはしてくれない。

やっぱり僕が上手くできなかったからだ。

だから、なんとかして上手くなりたくて、尚孝さんに質問した。

深いキスはもちろんしてるって教えてくれたから、やり方を教えてもらおうとしたけれど、気になることは征哉さんに直接聞いたほうがいいって言われてしまった。

もしかしたら、人それぞれやり方が違うんだろうか?

でも僕は征哉さん以外とキスをする気はないし、やり方を覚えるなら、征哉さんのやり方じゃないと意味がない。

だから、征哉さんが帰って来ていつものように重ねるだけのキスをしてくれた時に、深いキスをしてみたいって言ってみた。

ドキドキしたけど、征哉さんは嬉しそうに笑ってくれてほっとした。

キスをして気持ちがいいと思えるのは心から好きになった相手だけなんだって。

そうか、だから征哉さんとのキスは気持ちが良かったんだ。

そのまま教えてもらいたかったけれど、ご飯とお風呂を済ませた後だって言われた。
ご飯は毎日の征哉さんとのお風呂も楽しいけれど、そのキスのことで頭がいっぱいで集中できなかった。

ああ、なんかドキドキしちゃうな。

「じゃあ、一花。寝室に行こうか」

「は、はい」

きたっ!

緊張している僕とは対照的に征哉さんはいつもと全然変わらない。
やっぱりこれが大人ってことなんだろうか。

お風呂上がりに抱きかかえられていつものベッドに行くのかと思ったら、

「今日は私のベッドに行こう」

と征哉さんの部屋に連れて行かれる。

「いいんですか?」

「ああ、一花は私の恋人なんだ。当然だろう?」

そう言いながら、僕を抱きかかえたまま軽々と扉を開け、寝室に入っていった。

「わぁ、広いですね」

「そうかな? ベッドの大きさは一花の使っているものとあまり変わらないよ。だから、こっちでものんびり寝られるはずだ」

そのままベッドの中央に寝かされる。

「足は痛くないか?」

「大丈夫です」

「本当に治って来ていて良かったな」

「はい。バーに掴まって立つこともできるようになったので、もうすぐ歩けるようになります!」

「ふふっ。それは良かった。だが、無理をしないようにな」

「はい……あの、征哉さん……」

目の前で動く唇が気になって仕方がない。

「キス、したいか?」

「はい。でも、どうしたら……?」

「いい? 苦しくなったら鼻で息をするんだ」

「鼻で? でもできるかな……」

「大丈夫。また苦しくなったら胸を叩いてくれたらいい」

「でも……」

「どうした?」

「征哉さんが嫌になってキスしてくれなくなるかもって……」

「――っ、一花っ。そんな心配をしていたのか? 大丈夫、私が一花にキスしなくなることなんてないよ。言っただろう? 私は一花を愛しているんだから」

「征哉さん……」

「一花……大好きだよ」

「んんっ……んっ」

征哉さんの唇が重なって、口をスッと開けると舌が滑り込んできた。

ああ……やっぱり気持ちがいい。
このまま溶けて無くなっちゃいそうなくらい、気持ちがいい。

すると

「んんっ!!」

いつの間にかパジャマの前がはだけていて、深いキスをしたまま征哉さんの手が僕の身体を滑っていく。
その心地良い感触に震えながら、深いキスを続けていると、今度は征哉さんの指が僕の乳首に触れる。

あの温泉の時と同じようにもうぷっくりと膨らんでいるのがわかる。

やっぱり僕、征哉さんが好きなんだ。
だからこんなに反応しちゃってるんだな。

そのまま乳首を弄られながら、クチュクチュと舌が絡められて唾液が流れ込んでくる。
それをコクっと飲み干すと、ゆっくりと唇が離れていくと同時に指も離れていった。

「せ、いや、さん……」

「どう? 苦しかった?」

「あっ、感じなかった、かも……」

「多分、胸も触ったから、意識が分散して自然にキスも息継ぎもできたんだよ」

「そうなんだ……あっ!」

「どうした?」

「ここ……」

そっと征哉さんの手を取って、あの時のように硬くなったソレに触れてもらう。

「あの、蜜……出したいです……」

「――っ、そうだな」

「あの……征哉さんも、一緒に……」

そういうと征哉さんは驚いていたけれど、

「一緒にできるようにしてみよう」

と言って、パジャマを脱ぎ捨てた。

目の前にあの時と同じ……ううん、あの時よりもおっきなのが現れた。
やっぱり征哉さんのはかっこいい。

「怖くないか?」

「征哉さんのだから、怖くないです」

「そうか。嬉しいよ」

征哉さんはさっと僕のパジャマも脱がせると、僕を跨ぐように膝をついて座った。

「どうするんですか?」

「こうするんだよ」

「ひゃあっん!!」

征哉さんはそのおっきな手で、僕のと征哉さんのおっきなモノを重ねて手を動かしていく。

征哉さんの硬くて太くておっきなモノに擦られてものすごく気持ちがいい。

「ああっ、やぁ――っ、もぅ、だめぇ……っ、でちゃ、ぅ……」

必死に我慢しようとしたけれど、あまりにも気持ちが良くて我慢できなかった僕のソレからビュルビュルと蜜が弾け飛んだ。

「はぁっ、はぁっ、ああっつ、だめぇ……い、ま……で、たばっかり……ひゃあぁん!!」

蜜が出て気持ちよくなったのにさらに擦られて、おかしくなりそう。
あまりの気持ちよさにぴゅるぴゅるとまた出てしまった瞬間、

「くっ!」

征哉さんの苦しげな声が聞こえたと思ったら、熱いものが僕のソレや身体に飛んできた。

ああ、征哉さんの蜜だ……とわかったと同時に、僕は意識を失ってしまっていた。
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