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温泉に入ろう
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<side征哉>
「一花、お待たせ。浴衣を用意してもらったぞ。同じもののサイズ違いがあったからそれにしてもらった」
「わぁー、じゃあ、征哉さんとお揃いですね。嬉しいです」
「では、尚孝さん。私たちも部屋に戻りましょうか」
「はい。一花くん、温泉楽しんでね」
志摩くんは少しでも早く二人っきりになりたそうだったな。
本当に今までの彼と比べると別人だな。
まぁ、人のことは言えないが。
「志摩くん、明日の朝食は部屋でそれぞれとるが、昼食はみんなでとろう」
「承知しました。昼食の場所はもうお決まりですか?」
「ああ、すでに予約済みだ。楽しみにしていてくれ」
「会長がお選びになったところなら間違い無いですね。では、明日」
そういうが早いか、志摩くんはさっと谷垣くんの腰に手を回し、ピッタリと寄り添って部屋に戻って行った。
あの二人にはもう心も身体も一つになった、そんな雰囲気が漂っている。
私も早く一花とそういう関係になれればいいが……。
一花の身体の状態と、そして無知さを考えればもう少し時間をかけなくてはな。
「一花、温泉に入ろうか」
「はい」
一花を抱きかかえて風呂に入る。
「そういえば、うちに来て風呂は初めてだな」
怪我のこともあって、最初の頃は身体を拭うくらいだった。
髪は母さんの行きつけの美容師に来てもらって、ベッドに横たわったまま洗ってもらっていた。
元々一花は風呂には満足に入らせてもらえず、数日に一回、ほぼ水のようなシャワーで髪や身体を洗っていた生活だったから、風呂にはいれずとも文句を言うような子ではなかった。
谷垣くんと榎木先生からも風呂に入るのは許可が出ていたから、そろそろ入らせようと思っていたところにこの旅行話が持ち上がったから、いいタイミングだった。
きっと温泉を気に入ってくれるだろう。
脱衣所で一花の服を脱がせて、バスタオルで覆っておく。
そして、私も服を脱ぎ出したところで、突然一花が声をあげた。
「あっ、征哉さんも一緒ですか?」
「ああ、もちろん一花は一人では入れないだろう? どうかしたか?」
「あの、僕……誰かと一緒にお風呂に入るのは初めてで……びっくりしちゃって……」
「そうか、でも心配はいらないよ。志摩くんと谷垣くんも一緒に入っているし、当然のことだよ。一花の髪と身体を洗ってあげよう」
「征哉さんが、僕の髪と身体を……?」
「いやか?」
「いえ! 嬉しいですっ!!」
断られるかと思ってドキドキしたが、こんなにも喜んでもらえるとはな。
ここで私が恥ずかしがっては意味がないから、さっと服を脱いでおこう。
後々のためにも私の裸に慣れてもらっていた方がいい。
ただ、一花に見られて反応しないようにだけ気をつけないといけないな。
流石に昂った姿は見せられない。
理性を総動員するしかないな。
一花の視線を感じつつも、必死に冷静を装いながら一花の目の前に裸を晒した。
さて、どう思ってくれるだろうか。
緊張していたが、
「征哉さんの身体って……彫刻の人、みたいです」
とうっとりとした声が聞こえてきた。
「彫刻の人?」
「はい。すっごく男らしくてかっこいいですね」
「ふふっ。一花に褒められるのは嬉しいよ。ありがとう。さぁ、行こうか」
バスタオルを巻いたままの一花を抱き上げて、外に出る。
気候的に寒くもない時期だからよかった。
まずは洗い場で髪と身体を洗うとしよう。
前もって、旅館にはどのようなパーソナルケア用品を使っているかと尋ねていたのだが、全ての露天風呂に敏感肌や繊細な肌に特化したものを取り揃えているということで一花にも安心して使えそうだ。
「一花、足は大丈夫か?」
「はい。この椅子、とっても座り心地がいいです」
「そうか、じゃあ髪を洗おう」
とろりとしたシャンプーを手に取り、よく泡立ててから一花の髪に滑らせる。
我が家に来た頃は軋んでいた髪も今ではすっかり天使の輪が輝いている。
「一花、どうだ?」
「征哉さんの指、とっても気持ちいいです。いつもの美容師さんも上手ですけど、征哉さんはもっと上手ですね」
「これからは毎日私が洗おう」
「えっ? それって……」
「谷垣くんと榎木先生から、自宅入浴の許可が出たんだ。だから、これからは毎日一緒にお風呂に入って、私が髪も身体も洗うからな」
「僕……今日だけ、特別なんだって思ってました。お家でも入れるなんて嬉しいです!!」
「ああ、私も一花と一緒に入れるのは嬉しいよ」
本当に心からそう思っているよ。
髪を洗っている間、私に背中を預けてくる一花を愛しいと思いながら、髪を洗い終える。
顔にかからないようにシャワーで洗い流し、今度はボディーソープを手に取った。
一花の繊細な肌を傷つけないようにするために手のひらで洗うつもりだが、興奮しないようにしなければな、
まずは首から、そして細くて長い腕を洗っていく。
まだまだこの年頃の子と比べればまだまだだが、骨と皮だけだったことを思えば随分健康的な身体になってきた。
「ふふっ。くすぐったいです。でも、征哉さんの手、すごく気持ちがいいですね」
「一花の身体と相性がいいということだ」
「そうなんですね、嬉しいです」
相性がいいと言う意味もよく分かってないのだろうが、それも可愛い。
今の私にはこれだけで十分幸せなのだ。
「一花、お待たせ。浴衣を用意してもらったぞ。同じもののサイズ違いがあったからそれにしてもらった」
「わぁー、じゃあ、征哉さんとお揃いですね。嬉しいです」
「では、尚孝さん。私たちも部屋に戻りましょうか」
「はい。一花くん、温泉楽しんでね」
志摩くんは少しでも早く二人っきりになりたそうだったな。
本当に今までの彼と比べると別人だな。
まぁ、人のことは言えないが。
「志摩くん、明日の朝食は部屋でそれぞれとるが、昼食はみんなでとろう」
「承知しました。昼食の場所はもうお決まりですか?」
「ああ、すでに予約済みだ。楽しみにしていてくれ」
「会長がお選びになったところなら間違い無いですね。では、明日」
そういうが早いか、志摩くんはさっと谷垣くんの腰に手を回し、ピッタリと寄り添って部屋に戻って行った。
あの二人にはもう心も身体も一つになった、そんな雰囲気が漂っている。
私も早く一花とそういう関係になれればいいが……。
一花の身体の状態と、そして無知さを考えればもう少し時間をかけなくてはな。
「一花、温泉に入ろうか」
「はい」
一花を抱きかかえて風呂に入る。
「そういえば、うちに来て風呂は初めてだな」
怪我のこともあって、最初の頃は身体を拭うくらいだった。
髪は母さんの行きつけの美容師に来てもらって、ベッドに横たわったまま洗ってもらっていた。
元々一花は風呂には満足に入らせてもらえず、数日に一回、ほぼ水のようなシャワーで髪や身体を洗っていた生活だったから、風呂にはいれずとも文句を言うような子ではなかった。
谷垣くんと榎木先生からも風呂に入るのは許可が出ていたから、そろそろ入らせようと思っていたところにこの旅行話が持ち上がったから、いいタイミングだった。
きっと温泉を気に入ってくれるだろう。
脱衣所で一花の服を脱がせて、バスタオルで覆っておく。
そして、私も服を脱ぎ出したところで、突然一花が声をあげた。
「あっ、征哉さんも一緒ですか?」
「ああ、もちろん一花は一人では入れないだろう? どうかしたか?」
「あの、僕……誰かと一緒にお風呂に入るのは初めてで……びっくりしちゃって……」
「そうか、でも心配はいらないよ。志摩くんと谷垣くんも一緒に入っているし、当然のことだよ。一花の髪と身体を洗ってあげよう」
「征哉さんが、僕の髪と身体を……?」
「いやか?」
「いえ! 嬉しいですっ!!」
断られるかと思ってドキドキしたが、こんなにも喜んでもらえるとはな。
ここで私が恥ずかしがっては意味がないから、さっと服を脱いでおこう。
後々のためにも私の裸に慣れてもらっていた方がいい。
ただ、一花に見られて反応しないようにだけ気をつけないといけないな。
流石に昂った姿は見せられない。
理性を総動員するしかないな。
一花の視線を感じつつも、必死に冷静を装いながら一花の目の前に裸を晒した。
さて、どう思ってくれるだろうか。
緊張していたが、
「征哉さんの身体って……彫刻の人、みたいです」
とうっとりとした声が聞こえてきた。
「彫刻の人?」
「はい。すっごく男らしくてかっこいいですね」
「ふふっ。一花に褒められるのは嬉しいよ。ありがとう。さぁ、行こうか」
バスタオルを巻いたままの一花を抱き上げて、外に出る。
気候的に寒くもない時期だからよかった。
まずは洗い場で髪と身体を洗うとしよう。
前もって、旅館にはどのようなパーソナルケア用品を使っているかと尋ねていたのだが、全ての露天風呂に敏感肌や繊細な肌に特化したものを取り揃えているということで一花にも安心して使えそうだ。
「一花、足は大丈夫か?」
「はい。この椅子、とっても座り心地がいいです」
「そうか、じゃあ髪を洗おう」
とろりとしたシャンプーを手に取り、よく泡立ててから一花の髪に滑らせる。
我が家に来た頃は軋んでいた髪も今ではすっかり天使の輪が輝いている。
「一花、どうだ?」
「征哉さんの指、とっても気持ちいいです。いつもの美容師さんも上手ですけど、征哉さんはもっと上手ですね」
「これからは毎日私が洗おう」
「えっ? それって……」
「谷垣くんと榎木先生から、自宅入浴の許可が出たんだ。だから、これからは毎日一緒にお風呂に入って、私が髪も身体も洗うからな」
「僕……今日だけ、特別なんだって思ってました。お家でも入れるなんて嬉しいです!!」
「ああ、私も一花と一緒に入れるのは嬉しいよ」
本当に心からそう思っているよ。
髪を洗っている間、私に背中を預けてくる一花を愛しいと思いながら、髪を洗い終える。
顔にかからないようにシャワーで洗い流し、今度はボディーソープを手に取った。
一花の繊細な肌を傷つけないようにするために手のひらで洗うつもりだが、興奮しないようにしなければな、
まずは首から、そして細くて長い腕を洗っていく。
まだまだこの年頃の子と比べればまだまだだが、骨と皮だけだったことを思えば随分健康的な身体になってきた。
「ふふっ。くすぐったいです。でも、征哉さんの手、すごく気持ちがいいですね」
「一花の身体と相性がいいということだ」
「そうなんですね、嬉しいです」
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今の私にはこれだけで十分幸せなのだ。
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