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彼を守ろう!
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<side榎木医師>
彼が18だと言った時は信じられなかった。
彼の発育状態から見て、どう贔屓目に見たって15、6……。
身元を表すようなものを何ひとつ持っていないばかりか、今時の子なのに携帯の使い方も知らない。
養父母の元に電話をかけ交通事故に遭って手術までしたと説明したというのに、心配するどころか入院などしなくていいからすぐに帰って働けとさえ言ってくる。
しかもそもそも労働力として置いていただけで養子でもないと言い切られ、彼はどれだけ辛かったことだろう。
せめてもの救いは助けた相手が貴船さんだったということ。
未知子さんのご実家は元華族で、世が世なら国を治める家柄を持つお方だ。
そして、この聖ラグエル病院を創設の折に資金援助してくださった貴船コンツェルンの総帥、故・貴船玄哉さんの奥さまでもある。
玄哉さん亡き後、貴船コンツェルンの跡を継がれたのが息子の征哉さん。
彼は弁護士資格と医師の資格も持つ、我々には考えられないほどの才能を持っているお方だ。
その二人が彼の身元引受人になったのだから、たとえ彼が養父母のいた家を追い出されたとしても何の問題もないだろう。
いや、そもそも戸籍にも入れていないと言っていたから、彼にとっては養父母でもない赤の他人だ。
今のうちに追い出されて正解だったのかもしれない。
なんせ、あんなクズな発言をする奴らのことだ。
どこかで彼がこの病院で高待遇を受けているのを知ったら、さも養父母であるかのような顔をして、ここにやってくるかもしれない。
決して彼には会わせないように病院中に周知させておかないとな。
なんと言っても奴らに会うことは、彼の負担にしかならないのだから。
ここでゆっくりと静養して心と身体の健康を取り戻すとしよう。
「ねぇ、榎木先生。あの子は今まで一体どんな生活をしてきたのかしら? 果物も知らない。ベッドにも寝たことがないなんて……」
「実はさっき、貴船さんが来られる前にあの子の両親という人たちと電話で話をしたんですが――」
「先生、貴船さんがお越しになりました」
と貴船さんにさっきの出来事を話そうとしたタイミングで征哉さんが来られたと看護師から連絡が入った。
ちょうどいい。
一緒に話を聞いてもらおう。
「ああ、中に入ってもらってくれ」
それからすぐに征哉さんが部屋にやってきた。
「彼が目を覚ましたと聞いて部屋を覗いたんだが、眠っていたようだったのでこちらに来させてもらった」
「ええ。そうなんです。先ほど目を覚ましてお母さまとお話になりましたよ。少し疲れていた様子でしたので、今はゆっくり休ませています」
「そうか。それで、彼はどこの誰かわかったのか? 警察の方でもまだ身元が判明していないようだったが」
「ええ。彼に話を聞きました。彼は佐伯ひかるくん。事故現場近くに住む18歳です」
「えっ? 18歳? とてもそんな年には見えなかったわ」
貴船さんが驚くのも当然だ。
私でさえ、彼が18だなんて信じられないのだから。
「ひかるくんはどこかの児童福祉施設で育ったようです。そして、今は商店街にある定食屋……確か満腹食堂と言っていましたね、そこの夫婦に引き取られたようですが、彼らはひかるくんを養子として迎えておきながら、実は養子縁組をしておらず、単なる労働力として店でタダ働きをさせていたようです」
「なんだと?! そんな酷いことを……」
「さっき、ひかるくんが事故にあったから話を聞きにきて欲しいと連絡を入れたら、働けなくなったやつはお荷物だからそっちで勝手にやってくれと、本当に酷い言い草でしたよ」
「あんなに良い子がなんて酷い目に……」
貴船さんはひかるくんを思いやって涙を流している。
「そいつらとの会話は?」
「もちろん、録音済みですよ。ひかるくんへの虐待の疑いもありましたから証拠として録っておいたんです。ひかるくんが日常的に食事を与えられていない証拠もきちんと纏めておきました」
「さすが榎木先生。ではその証拠を全て私に送ってくれ」
「わかりました」
「それから、しばらくの間は彼の部屋には誰も近づけさせないように。いいか?」
「それはもちろんお約束します」
私の返事に頷きつつも、征哉さんの目の奥には怒りが見えた。
よほど奴らの所業に腹を立てているようだ。
正直に言って、ここまで感情移入されるとは思わなかったが何か思うところがあるのかもしれない。
「ねぇ、征哉。私にも何かできることはないかしら?」
「母さんには彼の話し相手になってもらおう。それで、できるだけさりげなくいろんな話を聞き出してほしい」
「ええ。わかったわ。任せてちょうだい」
「あっ、でも母さんも足を怪我しているんだから無理はしないように」
「ふふっ。こんなのひかるくんの傷に比べたら大したことはないわ。しっかり手当もしてもらっているし、心配しないで大丈夫よ」
このお二人がタッグを組めば、ひかるくんも安心だな。
<side征哉>
あれからすぐに警察に話を聞きにいった。
弁護士バッジをかざし、彼から依頼された弁護士で、身元引受人にもなっていることを伝えれば、事故当時の全ての情報を聞き出すことができた。
が、彼の身元については警察でもまだ把握できずにいるようだ。
近隣の学校などにも照会したが、彼に該当する生徒は見つからなかったそうで、今は範囲を広げて調査中との回答だった。
うーん、母さんの話では中学生か、高校生くらいということだったからすぐに身元も割れると思ったが……。
母さんが見誤るなんてことはないはずだが……もしかして、著しく成長が遅れているのか?
とりあえず事故の詳細と、彼を轢き現行犯逮捕されたトラック運転手、そして彼の仕事先の情報を手に入れ、急いで病院に戻った。
そろそろ目を覚ましているかもしれない。
そんな期待を胸に彼のいる病棟に向かった。
「ああ、あの患者さんなら先ほど目を覚まされて、先生とお話をされていましたよ」
彼が目を覚ました。
そう言われて、なぜか胸が高鳴る。
そんな自分の感情に戸惑いつつも、母さんを助けてくれた恩人だからだと言い聞かせる。
そうだ、彼にお礼が言いたいんだ。
珍しく緊張しながら、彼がいる特別室の扉を叩くが返答がない。
不安を覚え、そっと扉を開いて中に入るとベッドの小さな膨らみが見えた。
本当に小さいな。
やはり中学生か?
私が入ってきても微動だにしないところを見ると、寝ているのか?
起こさないようにゆっくり顔の見える位置に足を進めると、
「――っ!!!」
彼を一目見てさらに胸が高鳴る自分がいた。
彼が18だと言った時は信じられなかった。
彼の発育状態から見て、どう贔屓目に見たって15、6……。
身元を表すようなものを何ひとつ持っていないばかりか、今時の子なのに携帯の使い方も知らない。
養父母の元に電話をかけ交通事故に遭って手術までしたと説明したというのに、心配するどころか入院などしなくていいからすぐに帰って働けとさえ言ってくる。
しかもそもそも労働力として置いていただけで養子でもないと言い切られ、彼はどれだけ辛かったことだろう。
せめてもの救いは助けた相手が貴船さんだったということ。
未知子さんのご実家は元華族で、世が世なら国を治める家柄を持つお方だ。
そして、この聖ラグエル病院を創設の折に資金援助してくださった貴船コンツェルンの総帥、故・貴船玄哉さんの奥さまでもある。
玄哉さん亡き後、貴船コンツェルンの跡を継がれたのが息子の征哉さん。
彼は弁護士資格と医師の資格も持つ、我々には考えられないほどの才能を持っているお方だ。
その二人が彼の身元引受人になったのだから、たとえ彼が養父母のいた家を追い出されたとしても何の問題もないだろう。
いや、そもそも戸籍にも入れていないと言っていたから、彼にとっては養父母でもない赤の他人だ。
今のうちに追い出されて正解だったのかもしれない。
なんせ、あんなクズな発言をする奴らのことだ。
どこかで彼がこの病院で高待遇を受けているのを知ったら、さも養父母であるかのような顔をして、ここにやってくるかもしれない。
決して彼には会わせないように病院中に周知させておかないとな。
なんと言っても奴らに会うことは、彼の負担にしかならないのだから。
ここでゆっくりと静養して心と身体の健康を取り戻すとしよう。
「ねぇ、榎木先生。あの子は今まで一体どんな生活をしてきたのかしら? 果物も知らない。ベッドにも寝たことがないなんて……」
「実はさっき、貴船さんが来られる前にあの子の両親という人たちと電話で話をしたんですが――」
「先生、貴船さんがお越しになりました」
と貴船さんにさっきの出来事を話そうとしたタイミングで征哉さんが来られたと看護師から連絡が入った。
ちょうどいい。
一緒に話を聞いてもらおう。
「ああ、中に入ってもらってくれ」
それからすぐに征哉さんが部屋にやってきた。
「彼が目を覚ましたと聞いて部屋を覗いたんだが、眠っていたようだったのでこちらに来させてもらった」
「ええ。そうなんです。先ほど目を覚ましてお母さまとお話になりましたよ。少し疲れていた様子でしたので、今はゆっくり休ませています」
「そうか。それで、彼はどこの誰かわかったのか? 警察の方でもまだ身元が判明していないようだったが」
「ええ。彼に話を聞きました。彼は佐伯ひかるくん。事故現場近くに住む18歳です」
「えっ? 18歳? とてもそんな年には見えなかったわ」
貴船さんが驚くのも当然だ。
私でさえ、彼が18だなんて信じられないのだから。
「ひかるくんはどこかの児童福祉施設で育ったようです。そして、今は商店街にある定食屋……確か満腹食堂と言っていましたね、そこの夫婦に引き取られたようですが、彼らはひかるくんを養子として迎えておきながら、実は養子縁組をしておらず、単なる労働力として店でタダ働きをさせていたようです」
「なんだと?! そんな酷いことを……」
「さっき、ひかるくんが事故にあったから話を聞きにきて欲しいと連絡を入れたら、働けなくなったやつはお荷物だからそっちで勝手にやってくれと、本当に酷い言い草でしたよ」
「あんなに良い子がなんて酷い目に……」
貴船さんはひかるくんを思いやって涙を流している。
「そいつらとの会話は?」
「もちろん、録音済みですよ。ひかるくんへの虐待の疑いもありましたから証拠として録っておいたんです。ひかるくんが日常的に食事を与えられていない証拠もきちんと纏めておきました」
「さすが榎木先生。ではその証拠を全て私に送ってくれ」
「わかりました」
「それから、しばらくの間は彼の部屋には誰も近づけさせないように。いいか?」
「それはもちろんお約束します」
私の返事に頷きつつも、征哉さんの目の奥には怒りが見えた。
よほど奴らの所業に腹を立てているようだ。
正直に言って、ここまで感情移入されるとは思わなかったが何か思うところがあるのかもしれない。
「ねぇ、征哉。私にも何かできることはないかしら?」
「母さんには彼の話し相手になってもらおう。それで、できるだけさりげなくいろんな話を聞き出してほしい」
「ええ。わかったわ。任せてちょうだい」
「あっ、でも母さんも足を怪我しているんだから無理はしないように」
「ふふっ。こんなのひかるくんの傷に比べたら大したことはないわ。しっかり手当もしてもらっているし、心配しないで大丈夫よ」
このお二人がタッグを組めば、ひかるくんも安心だな。
<side征哉>
あれからすぐに警察に話を聞きにいった。
弁護士バッジをかざし、彼から依頼された弁護士で、身元引受人にもなっていることを伝えれば、事故当時の全ての情報を聞き出すことができた。
が、彼の身元については警察でもまだ把握できずにいるようだ。
近隣の学校などにも照会したが、彼に該当する生徒は見つからなかったそうで、今は範囲を広げて調査中との回答だった。
うーん、母さんの話では中学生か、高校生くらいということだったからすぐに身元も割れると思ったが……。
母さんが見誤るなんてことはないはずだが……もしかして、著しく成長が遅れているのか?
とりあえず事故の詳細と、彼を轢き現行犯逮捕されたトラック運転手、そして彼の仕事先の情報を手に入れ、急いで病院に戻った。
そろそろ目を覚ましているかもしれない。
そんな期待を胸に彼のいる病棟に向かった。
「ああ、あの患者さんなら先ほど目を覚まされて、先生とお話をされていましたよ」
彼が目を覚ました。
そう言われて、なぜか胸が高鳴る。
そんな自分の感情に戸惑いつつも、母さんを助けてくれた恩人だからだと言い聞かせる。
そうだ、彼にお礼が言いたいんだ。
珍しく緊張しながら、彼がいる特別室の扉を叩くが返答がない。
不安を覚え、そっと扉を開いて中に入るとベッドの小さな膨らみが見えた。
本当に小さいな。
やはり中学生か?
私が入ってきても微動だにしないところを見ると、寝ているのか?
起こさないようにゆっくり顔の見える位置に足を進めると、
「――っ!!!」
彼を一目見てさらに胸が高鳴る自分がいた。
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