パパ活相手は婚約者? 〜セレブなイケメン社長に抗えません

波木真帆

文字の大きさ
上 下
5 / 14

もう離れられない※

しおりを挟む
僕以上にパンパンに膨れ上がった下着にゴクリと喉が鳴る。

僕は布ごしにその膨らみに手をやると熱くてピクピクと蠢いているのがわかる。
興奮してくれているんだと思ったら嬉しくて、そこに鼻を近づけ思いっきり吸い込むと濃い雄の匂いが漂ってきた。

「ああ……っ、いい匂い」

「――っ、史希……」

「脱がせていい?」

僕は征輝さんの返事も聞かないうちに下着に手をかけ引っかからないように下ろした。
勢いよく出てきた征輝さんのモノは赤黒く先端が光り、パンパンに膨らんだ長い竿には血管が浮き出ていた。
太さは僕の細っこい腕くらいあってびっくりしてしまう。

「すごっ……おっきぃ……」

先端にはすでに汁が溜まっていて、僕はそれを舌で舐めとった。

「あ――っ、史希……」

決して美味しいとは思えない。
独特な匂いと味……でも、不思議と嫌悪感はなかった。

僕は次から次へと溢れ出てくるそれを舌でペロペロと舐めとると、その度に征輝さんが気持ちよさそうな声をあげる。
それが嬉しくて、僕は大きく口を開き、征輝さんの大きなモノを咥えた。

「んん――っ、ああ……っ」

気持ちよさそうな声にもっと奥まで咥えてあげたいのだけど、大きすぎて先端しか挿入らない。

おっひすいておっきすぎてはひんあいはいんない

「くっ――、そこで喋るなっ!」

はんれなんで?」

「くそっ――!」

「んん――っ!!」

征輝さんは急に僕の顔を持って激しく腰を振り始め、征輝さんの大きなモノが僕の喉奥を激しく擦ってくる。

「くっ――! イクっ!!」

その瞬間、口の中にいた征輝さんのモノがスッと引き抜かれ、温かいものが僕の胸を伝っていく。
見ると、大量の精液が流れているのが見えた。

「はぁっ、はぁっ……」

「悪い、苦しかったか?」

必死に顔を横に振りながら、

「口に出してくれてよかったのに……」

というと、

「あんなの史希に飲ませられない」

とキッパリと言い切っていた。

「だって、征輝さんは……」

「史希のは特別美味しいんだからいいんだよ」

「うそばっかり……」

「本当だよ。ねぇ、史希……このまま続きをしてもいい?」

「続きって?」

「大丈夫、私に任せてくれたらいいから」

そう言って、僕を寝かせると征輝さんは僕の胸を流れる自分の出したモノを指で掬い、僕の後孔に擦り付けた。

「やぁ――っ、そんなとこ……」

「男同士はここで愛し合うんだよ。絶対に痛くしないから……信じて」

征輝さんにそんなふうに言われたら信じるしかない。
だって今日しかないんだ。
彼と愛し合えるのは……。

「力を抜いていて……」

言われた通りふぅと息を吐いた途端、プツリと何かが挿入ってきて、それが征輝さんの指だとわかった。

初めてそんな場所に異物が挿入ってきて、確かに変な圧迫感がする。
でも気持ち悪いとは思わなかった。

中をグチュグチュとかき混ぜられながら、いつの間にか数本挿入っているのか中で別々の動きをしているのがわかる。
その中の一本がある一点を掠めた時、

「ああ――っ!! なに、これ……っ、な、んか……へ、ん……っ」

ビリビリとつま先から頭まで電流が駆け抜けていったような快感が襲ってきた。

「史希のいいところ見つけた」

征輝さんにそこを重点的に擦られ、もうそのままイッてしまいそうなくらい気持ちがいい。

「だ、めっ……も、うイっちゃう……からぁ……」

僕の言葉に征輝さんは嬉しそうに指を引き抜くと、ヌルヌルになった指で自分のモノを数回扱き僕の後孔に擦り付けた。

ググッと押し込まれて、さっきの指とは比べ物にならないほどの圧迫感が襲ってくるけれど、奥がキュンキュンと疼いて抗うこともできない。

ふぅ……と必死に力を抜いた瞬間、征輝さんの大きなモノがさらに奥へと埋め込まれた。

「ああっ……んんっ」

じわじわと時間をかけて埋め込まれ征輝さんの腰骨をお尻に感じたとき、

「史希、全部挿入ったよ」

と嬉しそうな征輝さんの声が耳に入ってきた。

「ああ、史希の中……あったかくて気持ちよくて溶けてしまいそうだ」

「ま、さきさん……おね、がい……うご、いてぇ……」

征輝さんが中にいるだけでキュンキュンと疼く奥の刺激に我慢できずにそうおねだりすると、征輝さんは嬉しそうに腰を動かし始めた。

彼の大きく張り出したモノが動くたびに僕の気持ちいい場所を擦っていく。
少しずつ激しさを増すごとに途轍もない刺激になって返ってくる。

「ああ……っ、も、うだめ……っ、イくぅ……っ!」

中を激しく刺激されて僕はそのままイってしまい、放出した瞬間、今までに感じたことのない気持ちよさが襲ってきた。
と同時にさらに激しく中を擦られ、最奥に温かな感触が広がっていった。

ああ、征輝さんもイッたんだ……。
僕の身体で征輝さんもイッてくれたことが嬉しくて

「ま、さきさん……す、きぃ……」

と呟くと、

「私も愛している。もう絶対に離さないから」

と抱きしめられ、キスをされた。

ああ、僕ももう離れられないだろうなと感じながら、僕は眠りに落ちていった。



  ✳︎         ✳︎          ✳︎


次回から征輝sideのお話になります。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

【完結】何一つ僕のお願いを聞いてくれない彼に、別れてほしいとお願いした結果。

N2O
BL
好きすぎて一部倫理観に反することをしたα × 好きすぎて馬鹿なことしちゃったΩ ※オメガバース設定をお借りしています。 ※素人作品です。温かな目でご覧ください。

成長を見守っていた王子様が結婚するので大人になったなとしみじみしていたら結婚相手が自分だった

みたこ
BL
年の離れた友人として接していた王子様となぜか結婚することになったおじさんの話です。

成り行き番の溺愛生活

アオ
BL
タイトルそのままです 成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です 始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください オメガバースで独自の設定があるかもです 27歳×16歳のカップルです この小説の世界では法律上大丈夫です  オメガバの世界だからね それでもよければ読んでくださるとうれしいです

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

【完結】出会いは悪夢、甘い蜜

琉海
BL
憧れを追って入学した学園にいたのは運命の番だった。 アルファがオメガをガブガブしてます。

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

処理中です...