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素晴らしい縁
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「それで、結局掟ってなんなの? 姉さんにちゃんと話しなさい!」
こうなった姉さんはちゃんと真実を話すまでもう止められない。
隠しておくなんてできないってわかってるんだ。
「だから……その、は、初めて……唇にき、キスした相手と……結婚しないといけないんだって」
「はぁ? キス? それだけ?」
俺が小さく頷くと、
「えっ? じゃあ、さっきの話だと……比呂の方からキスしたってこと?」
と驚いたように俺を見つめた。
「いや、それはキスっていうか……ロベールさんが熱があって薬飲ませようと思ってそれで……」
「それで口移しで飲ませたって?」
俺が頷くと、
「はぁーっ、さすが比呂ね。突拍子もないことを思いつくわ。あ、でもちょっと待ってっ!
あの、じゃあ……ロベールさんも比呂がファーストキス……ってこと?」
と恐る恐る聞いていた。
「ええ。もちろんです。私の運命の相手はヒロですから」
ロベールさんの満面の笑みに姉さんは少し顔を赤らめていたが、ちょっと気になるところがある。
「姉さんっ! ロベールさんもって、なんだよ。もって! 俺がファーストキスかどうかなんて姉さん知らないだろっ?」
「じゃあ、比呂。あんた、他にキス、した人いるの?」
姉さんの言葉にロベールさんの目が光ったような気がした。
いや、これはマジで答えないといけないヤツだよな。
「そ、それは……いな、いけど……」
そういうと、ロベールさんはホッとしたように笑顔を見せた。
俺が初めてだって知ってるくせに!
でも、まぁ冗談でも他にキスした相手がいるとは聞きたくないものだよな。
俺もそうだし。
「でしょう? じゃあ、合ってるじゃない。でも、びっくりね。今どきそんな掟がある家なんて!
でも、返って真剣に探そうと思うから変な人には引っかからないかも。だって一生の問題だものね」
「うちの家にもし同じような掟があっても、俺の結婚相手は楓だよ。楓もだろ?」
「ふふっ。そうね」
うわっ、姉さんたち……なんか急にいちゃつき始めた。
弟の目の前でやめてほしい……。
そう思ったけど、自分は婚約者のロベールさんに抱きしめられたままなんだよな。
姉さんや佑さんのこと注意できる立場にないな。ははっ。
「私もヒロもお互いに運命の相手だったというわけだよ。ヒロも誰ともキスしたことがないのが何よりの証拠だ。ヒロ、そうだろう?」
ロベールさんは嬉しそうに俺の耳たぶにチュッチュッとキスしてくる。
ロベールさんにキスされるの嫌じゃないっていうか、むしろ好きだけど……姉さんたちの前ではやめてほしい。
恥ずかしいよ……。
そう思っていたけれど、姉さんも佑さんもなんだか嬉しそうに俺たちをみている。
もしかして照れてるのって俺だけ?
「でも、まさかロベールと義理とはいえ兄弟になるとは10年前には思いもしなかったな。
ロベール、俺のこと義兄さんって呼んでくれていいんだぞ」
ニヤリと笑顔を向ける佑さんにロベールさんは
「ああ、そうだな。だが、タスクと兄弟になったって言ったら、両親の方が手を叩いて喜びそうだよ。
義兄さん」
と笑顔で返していた。
けれど、急に真剣な顔つきになって
「だけど、タスク……冗談抜きできっとうちの親はタスクを引き抜こうとしてくるはずだ。
どうだ? これを機会にうちと資本提携しないか? タスクの会社の家具は海外でもかなり人気があるし。うちのホテルの家具をタスクのところで揃えられたらお互いにとってかなり有益になると思うんだが……」
と提案し始めた。
「うちの家具をロベールのところのホテルに? そんなのうちには願ってもない話だが、ロベール……無理してるんじゃないのか? 俺が比呂くんの義兄だからって……」
「ふっ。タスク、私が仕事に私情を挟むとでも?」
「いや、そんなことは思ってないけど……でも」
「今回、日本支社に赴任したのは、元々タスクと直接その交渉をしたかったというのが大きな理由なんだ。だから、今回来日する話もタスクには連絡しなかったんだよ。仕事の前に友達として会ってしまうと情が入って、タスクが断りにくくなるんじゃないかと思ってね。まぁ、こうやって結局は会ってしまったが……。今すぐに答えをとは言わないから、前向きに考えてもらえないか? うちのホテルにはどうしてもタスクのところの家具が欲しいんだよ」
佑さんのところは家具職人だったひいお爺さんが家具ブランド<YAMABUKI.>を立ち上げ、日本の伝統的な和テイストの家具を全て職人の手作業で作っていた。
お父さんが後を継いでから、日本の高い技術力を使って機械と手作業を駆使し、和テイストが感じられる北欧の家具も作るようになり、一気に海外での人気が高まったと聞いている。
もちろん、今でも日本の伝統的な家具は全て職人の手で作っているものもあるらしい。
その分、高価だけれど需要は多く人気は高い。
ロベールさんはそのどちらも欲しいようだ。
超高級ホテルである<ロードナイトホテル>に<YAMABUKI.>の家具が揃えられたら<YAMABUKI.>のファンはきっと<ロードナイトホテル>に泊まりたいと思うだろう。
佑さんのところにとっても、世界最大級の超高級ホテルグループに自分のところの家具が置かれるのは嬉しいに違いない。
これはきっとどちらにとってもいい結果になるんだろうな。
「ロベール、ありがとう。うちとしても嬉しい提案だ。近いうちにしっかりと契約を交わそう」
「タスクっ! 嬉しいよ」
ロベールさんは佑さんから差し出された手を力強く握っていた。
もちろん、もう片方の手は俺を抱きしめたままだったけど……。
「そういえば、タスクとカエデさんはハネムーンに行くはずじゃなかったか?」
「ああ。でも、こうやって比呂くんとロベールの話を聞く方が俺たちにとっては重要だったから、気にしないでいいんだよ。なぁ、楓」
「そうですよ。私がロベールさんにお会いするのを決めたんですから、どうか気になさらないでください」
「だが、一生に一度のハネムーンをこのまま終わらせるのは忍びない……。そうだ、うちのホテルに招待しよう!」
「えっ? ロベールのって……<ロードナイトホテル>に?」
「ええっ?? <ロードナイトホテル>ってあの???」
姉さんは目を大きく見開いて驚いている。
そういえば、姉さんにはロベールさんが<ロードナイトホテル>の御曹司だと言ってないままだ。
弟の婚約者が世界最大級の超高級ホテルグループの御曹司とか……驚くに決まってるよな。
「ヒロ、お姉さんに教えてなかったのか?」
「いや、あの……もし反対されたときに、ロベールさんの迷惑になっちゃいけないと思って……」
「私のことを考えて? ああ、ヒロはどこまで私を喜ばせるんだ!」
ロベールさんは嬉しそうに俺を抱きしめてから、
「タスクっ! お義姉さん! 世界中にある<ロードナイトホテル>のどこでも好きなところに招待しよう。もちろん飛行機チケットもプレゼントするよ」
と満面の笑みで2人にいうと、2人は顔を見合わせて頷いた後で
「じゃあ、お言葉に甘えようかな。今日新婚旅行キャンセルしたハワイに行かせてもらおうかな」
と佑さんがそう言った。
「すぐにでも手配するよ。いつからにする?」
「じゃあ、明日からでもいいか?」
「もちろん!」
そういうと、ロベールさんはすぐにスマホを取り出し、ささっと電話をかけると数分で電話を終えた。
「ホテルと飛行機手配した詳細をタスクのスマホに送っておいたから確認してくれ」
「えっ? スイート? ロベール、いいのか?」
スマホを見ながら佑さんは驚いていたけれど、
「急だったからそこしか空いてなかったんだ。気にしないで泊まってくれ」
と笑顔で返しているロベールさんはスマートでかっこいいなと思った。
きっと最初からスイートを用意してくれたんだろう。
本当優しくていい人だな。
こうなった姉さんはちゃんと真実を話すまでもう止められない。
隠しておくなんてできないってわかってるんだ。
「だから……その、は、初めて……唇にき、キスした相手と……結婚しないといけないんだって」
「はぁ? キス? それだけ?」
俺が小さく頷くと、
「えっ? じゃあ、さっきの話だと……比呂の方からキスしたってこと?」
と驚いたように俺を見つめた。
「いや、それはキスっていうか……ロベールさんが熱があって薬飲ませようと思ってそれで……」
「それで口移しで飲ませたって?」
俺が頷くと、
「はぁーっ、さすが比呂ね。突拍子もないことを思いつくわ。あ、でもちょっと待ってっ!
あの、じゃあ……ロベールさんも比呂がファーストキス……ってこと?」
と恐る恐る聞いていた。
「ええ。もちろんです。私の運命の相手はヒロですから」
ロベールさんの満面の笑みに姉さんは少し顔を赤らめていたが、ちょっと気になるところがある。
「姉さんっ! ロベールさんもって、なんだよ。もって! 俺がファーストキスかどうかなんて姉さん知らないだろっ?」
「じゃあ、比呂。あんた、他にキス、した人いるの?」
姉さんの言葉にロベールさんの目が光ったような気がした。
いや、これはマジで答えないといけないヤツだよな。
「そ、それは……いな、いけど……」
そういうと、ロベールさんはホッとしたように笑顔を見せた。
俺が初めてだって知ってるくせに!
でも、まぁ冗談でも他にキスした相手がいるとは聞きたくないものだよな。
俺もそうだし。
「でしょう? じゃあ、合ってるじゃない。でも、びっくりね。今どきそんな掟がある家なんて!
でも、返って真剣に探そうと思うから変な人には引っかからないかも。だって一生の問題だものね」
「うちの家にもし同じような掟があっても、俺の結婚相手は楓だよ。楓もだろ?」
「ふふっ。そうね」
うわっ、姉さんたち……なんか急にいちゃつき始めた。
弟の目の前でやめてほしい……。
そう思ったけど、自分は婚約者のロベールさんに抱きしめられたままなんだよな。
姉さんや佑さんのこと注意できる立場にないな。ははっ。
「私もヒロもお互いに運命の相手だったというわけだよ。ヒロも誰ともキスしたことがないのが何よりの証拠だ。ヒロ、そうだろう?」
ロベールさんは嬉しそうに俺の耳たぶにチュッチュッとキスしてくる。
ロベールさんにキスされるの嫌じゃないっていうか、むしろ好きだけど……姉さんたちの前ではやめてほしい。
恥ずかしいよ……。
そう思っていたけれど、姉さんも佑さんもなんだか嬉しそうに俺たちをみている。
もしかして照れてるのって俺だけ?
「でも、まさかロベールと義理とはいえ兄弟になるとは10年前には思いもしなかったな。
ロベール、俺のこと義兄さんって呼んでくれていいんだぞ」
ニヤリと笑顔を向ける佑さんにロベールさんは
「ああ、そうだな。だが、タスクと兄弟になったって言ったら、両親の方が手を叩いて喜びそうだよ。
義兄さん」
と笑顔で返していた。
けれど、急に真剣な顔つきになって
「だけど、タスク……冗談抜きできっとうちの親はタスクを引き抜こうとしてくるはずだ。
どうだ? これを機会にうちと資本提携しないか? タスクの会社の家具は海外でもかなり人気があるし。うちのホテルの家具をタスクのところで揃えられたらお互いにとってかなり有益になると思うんだが……」
と提案し始めた。
「うちの家具をロベールのところのホテルに? そんなのうちには願ってもない話だが、ロベール……無理してるんじゃないのか? 俺が比呂くんの義兄だからって……」
「ふっ。タスク、私が仕事に私情を挟むとでも?」
「いや、そんなことは思ってないけど……でも」
「今回、日本支社に赴任したのは、元々タスクと直接その交渉をしたかったというのが大きな理由なんだ。だから、今回来日する話もタスクには連絡しなかったんだよ。仕事の前に友達として会ってしまうと情が入って、タスクが断りにくくなるんじゃないかと思ってね。まぁ、こうやって結局は会ってしまったが……。今すぐに答えをとは言わないから、前向きに考えてもらえないか? うちのホテルにはどうしてもタスクのところの家具が欲しいんだよ」
佑さんのところは家具職人だったひいお爺さんが家具ブランド<YAMABUKI.>を立ち上げ、日本の伝統的な和テイストの家具を全て職人の手作業で作っていた。
お父さんが後を継いでから、日本の高い技術力を使って機械と手作業を駆使し、和テイストが感じられる北欧の家具も作るようになり、一気に海外での人気が高まったと聞いている。
もちろん、今でも日本の伝統的な家具は全て職人の手で作っているものもあるらしい。
その分、高価だけれど需要は多く人気は高い。
ロベールさんはそのどちらも欲しいようだ。
超高級ホテルである<ロードナイトホテル>に<YAMABUKI.>の家具が揃えられたら<YAMABUKI.>のファンはきっと<ロードナイトホテル>に泊まりたいと思うだろう。
佑さんのところにとっても、世界最大級の超高級ホテルグループに自分のところの家具が置かれるのは嬉しいに違いない。
これはきっとどちらにとってもいい結果になるんだろうな。
「ロベール、ありがとう。うちとしても嬉しい提案だ。近いうちにしっかりと契約を交わそう」
「タスクっ! 嬉しいよ」
ロベールさんは佑さんから差し出された手を力強く握っていた。
もちろん、もう片方の手は俺を抱きしめたままだったけど……。
「そういえば、タスクとカエデさんはハネムーンに行くはずじゃなかったか?」
「ああ。でも、こうやって比呂くんとロベールの話を聞く方が俺たちにとっては重要だったから、気にしないでいいんだよ。なぁ、楓」
「そうですよ。私がロベールさんにお会いするのを決めたんですから、どうか気になさらないでください」
「だが、一生に一度のハネムーンをこのまま終わらせるのは忍びない……。そうだ、うちのホテルに招待しよう!」
「えっ? ロベールのって……<ロードナイトホテル>に?」
「ええっ?? <ロードナイトホテル>ってあの???」
姉さんは目を大きく見開いて驚いている。
そういえば、姉さんにはロベールさんが<ロードナイトホテル>の御曹司だと言ってないままだ。
弟の婚約者が世界最大級の超高級ホテルグループの御曹司とか……驚くに決まってるよな。
「ヒロ、お姉さんに教えてなかったのか?」
「いや、あの……もし反対されたときに、ロベールさんの迷惑になっちゃいけないと思って……」
「私のことを考えて? ああ、ヒロはどこまで私を喜ばせるんだ!」
ロベールさんは嬉しそうに俺を抱きしめてから、
「タスクっ! お義姉さん! 世界中にある<ロードナイトホテル>のどこでも好きなところに招待しよう。もちろん飛行機チケットもプレゼントするよ」
と満面の笑みで2人にいうと、2人は顔を見合わせて頷いた後で
「じゃあ、お言葉に甘えようかな。今日新婚旅行キャンセルしたハワイに行かせてもらおうかな」
と佑さんがそう言った。
「すぐにでも手配するよ。いつからにする?」
「じゃあ、明日からでもいいか?」
「もちろん!」
そういうと、ロベールさんはすぐにスマホを取り出し、ささっと電話をかけると数分で電話を終えた。
「ホテルと飛行機手配した詳細をタスクのスマホに送っておいたから確認してくれ」
「えっ? スイート? ロベール、いいのか?」
スマホを見ながら佑さんは驚いていたけれど、
「急だったからそこしか空いてなかったんだ。気にしないで泊まってくれ」
と笑顔で返しているロベールさんはスマートでかっこいいなと思った。
きっと最初からスイートを用意してくれたんだろう。
本当優しくていい人だな。
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