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番外編
マオさまの願い その後※ <sideサミュエル>
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ジョエルの病院から連れ帰った後のお話。
独占欲たっぷりなサミュエルの様子を楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<sideサミュエル>
「ああっ、さむ……っ、そ、こっ……きもち、いぃ……っ、ああっ、もっとぉ……っ」
「マオっ、ああ、なんて可愛いんだ!!」
小さな身体で私の重い愛を受けてくれるだけでなく、可愛らしいおねだりまでしてくれるマオに私はもうすっかり溺れてしまっていた。
もう今の私はマオがいない生活など考えられない。
マオと出会う以前の自分がどんな生活をしていたのかすら思い出せないほどだ。
今日もたっぷりとマオの最奥に欲望の蜜を叩きつけ、マオの唇を奪う。
甘い唾液をたっぷりと味わいながら、ゆっくりとマオの身体から引き抜くと、
「んんっ……」
重なった唇から吐息が漏れる。
「ふふっ。マオ……気持ちよかったか?」
「んっ……さむ、はなれちゃ、いや……っ」
「――っ、ああ、もう本当にマオには勝てないな」
私が中から出ていくのが寂しかったらしいとわかり、たった今引き抜いたばかりのモノをマオの中に戻してやる。
ジョエルには一日三度までと言われているが、中に挿入ておくだけなら回数制限には当たらないだろう。
なんせマオからのおねだりだ。
願いを叶えないわけにはいかない。
何度欲望の蜜を出しても、マオの可愛さの前にはすぐに臨戦体制に戻るのだから、いつだって願いは叶えてあげられる。
とろとろにほぐれたままのマオの中はすぐに私のモノを包み込んでくれて、挿入っているだけでとてつもなく気持ちがいい。
「さむ……だい、すき……」
「ああ、私もマオが大好きだよ」
「ふふっ。うれしぃ……っ」
ピッタリと寄り添ったままでいると、マオからスウスウと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
ああ、もういい頃だろう。
マオと愛し合うようになってわかったことがある。
マオは満足して眠りにつくと、そこから数時間は何をしても一切目を覚ますことはない。
私はその間に、マオの身体を清めるのだ。
繋がったままのマオを優しく抱き起こして向かい合わせに抱き締める。
ベルを鳴らし、サイラスに寝室を整えさせている間に、私はマオを連れて風呂に入る。
歩くたびに中で振動が伝わっているのか、私の耳元にマオの可愛らしい声が聞こえる。
その声に興奮しながら、マオをギュッと抱きしめて腰を激しく動かせば、マオの中にまた欲望の蜜が弾け飛ぶ。
ゆっくりとマオの中から引き抜くと欲望の蜜がポタポタと滴り落ちてきた。
この時のなんともいえない快感をなんと表現したらいいのだろう。
マオの全てが私のものになったような、そして私の全てがマオのものになったような、そんな感情が溢れる。
この上ない幸せを感じながら、マオの身体にシャワーを当てた。
マオの色白の肌には消えかかった花弁と、新しい花弁とが混在しているが、マオの肌に花びらが消えて無くなることは一生ないだろう。
私の独占欲は死ぬまで、いや、死して尚消えることはない。
それほどに私のマオへの愛は不滅だ。
身体を清め、タオルで拭って寝室に戻るとベッドは美しく整えられていた。
そして、いつものようにベッド横のテーブルには薬とグラスに入った水。
サイラスの抜け目ない支度に感心しながら、マオに薬を飲ませる。
そして、お互い裸のままベッドに身体を横たわらせた。
無意識なのだろうが、すりすりと私の胸元に顔をくっつけて幸せそうな表情を浮かべるマオが愛おしくてたまらない。
ああ、私の欲はとどまることを知らないな。
愛しいマオを腕の中に抱きながら、私は今日のことを思い出していた。
サイラスと何かを企てていると思っていたが、二人でジョエルの病院に入って行ったと報告を受けた時、私はおおよその理由を思い浮かべていた。
その理由がマオの病気の類でないことは私が一番わかっていた。
それならばサイラスが私に内緒にしているわけはないし、何よりマオの身体は今や私の方がよくわかっているのだから。
長くても数時間の辛抱か。
そう思って我慢していたが、やはりマオが私のそばから離れていると一分一秒がとてつもなく長く感じられる。
痺れを切らし、もういいだろうと乗り込んだ先にいたのは、幼子に求婚されるマオの姿だった。
大人げないと言われても構わない。
どんな幼子であったとしても私のマオに求婚するなんてことは許すことはできない。
私は幼子からマオを取り返し、このようなことをしでかした理由を問い詰めた。
だが、今回の企ての理由が私への贈り物がしたいということと、私の役に立ちたいということだと聞けば許さないわけにはいかないだろう。
マオは私のことを思ってやってくれたことだ。
ずっとマオを独り占めしたくて部屋に閉じ込めていたが、マオが働きたいと望むならこれからは私と共に働いて貰えばいい。
そうだ、マオには王妃としての仕事がある。
私のそばで一日中過ごして貰えばいい。
それが私への何よりの贈り物だ。
ああ、マオ。
狭量な私のそばでずっと支えてくれ。
もう、私はマオなしではいられないのだから……。
独占欲たっぷりなサミュエルの様子を楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<sideサミュエル>
「ああっ、さむ……っ、そ、こっ……きもち、いぃ……っ、ああっ、もっとぉ……っ」
「マオっ、ああ、なんて可愛いんだ!!」
小さな身体で私の重い愛を受けてくれるだけでなく、可愛らしいおねだりまでしてくれるマオに私はもうすっかり溺れてしまっていた。
もう今の私はマオがいない生活など考えられない。
マオと出会う以前の自分がどんな生活をしていたのかすら思い出せないほどだ。
今日もたっぷりとマオの最奥に欲望の蜜を叩きつけ、マオの唇を奪う。
甘い唾液をたっぷりと味わいながら、ゆっくりとマオの身体から引き抜くと、
「んんっ……」
重なった唇から吐息が漏れる。
「ふふっ。マオ……気持ちよかったか?」
「んっ……さむ、はなれちゃ、いや……っ」
「――っ、ああ、もう本当にマオには勝てないな」
私が中から出ていくのが寂しかったらしいとわかり、たった今引き抜いたばかりのモノをマオの中に戻してやる。
ジョエルには一日三度までと言われているが、中に挿入ておくだけなら回数制限には当たらないだろう。
なんせマオからのおねだりだ。
願いを叶えないわけにはいかない。
何度欲望の蜜を出しても、マオの可愛さの前にはすぐに臨戦体制に戻るのだから、いつだって願いは叶えてあげられる。
とろとろにほぐれたままのマオの中はすぐに私のモノを包み込んでくれて、挿入っているだけでとてつもなく気持ちがいい。
「さむ……だい、すき……」
「ああ、私もマオが大好きだよ」
「ふふっ。うれしぃ……っ」
ピッタリと寄り添ったままでいると、マオからスウスウと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
ああ、もういい頃だろう。
マオと愛し合うようになってわかったことがある。
マオは満足して眠りにつくと、そこから数時間は何をしても一切目を覚ますことはない。
私はその間に、マオの身体を清めるのだ。
繋がったままのマオを優しく抱き起こして向かい合わせに抱き締める。
ベルを鳴らし、サイラスに寝室を整えさせている間に、私はマオを連れて風呂に入る。
歩くたびに中で振動が伝わっているのか、私の耳元にマオの可愛らしい声が聞こえる。
その声に興奮しながら、マオをギュッと抱きしめて腰を激しく動かせば、マオの中にまた欲望の蜜が弾け飛ぶ。
ゆっくりとマオの中から引き抜くと欲望の蜜がポタポタと滴り落ちてきた。
この時のなんともいえない快感をなんと表現したらいいのだろう。
マオの全てが私のものになったような、そして私の全てがマオのものになったような、そんな感情が溢れる。
この上ない幸せを感じながら、マオの身体にシャワーを当てた。
マオの色白の肌には消えかかった花弁と、新しい花弁とが混在しているが、マオの肌に花びらが消えて無くなることは一生ないだろう。
私の独占欲は死ぬまで、いや、死して尚消えることはない。
それほどに私のマオへの愛は不滅だ。
身体を清め、タオルで拭って寝室に戻るとベッドは美しく整えられていた。
そして、いつものようにベッド横のテーブルには薬とグラスに入った水。
サイラスの抜け目ない支度に感心しながら、マオに薬を飲ませる。
そして、お互い裸のままベッドに身体を横たわらせた。
無意識なのだろうが、すりすりと私の胸元に顔をくっつけて幸せそうな表情を浮かべるマオが愛おしくてたまらない。
ああ、私の欲はとどまることを知らないな。
愛しいマオを腕の中に抱きながら、私は今日のことを思い出していた。
サイラスと何かを企てていると思っていたが、二人でジョエルの病院に入って行ったと報告を受けた時、私はおおよその理由を思い浮かべていた。
その理由がマオの病気の類でないことは私が一番わかっていた。
それならばサイラスが私に内緒にしているわけはないし、何よりマオの身体は今や私の方がよくわかっているのだから。
長くても数時間の辛抱か。
そう思って我慢していたが、やはりマオが私のそばから離れていると一分一秒がとてつもなく長く感じられる。
痺れを切らし、もういいだろうと乗り込んだ先にいたのは、幼子に求婚されるマオの姿だった。
大人げないと言われても構わない。
どんな幼子であったとしても私のマオに求婚するなんてことは許すことはできない。
私は幼子からマオを取り返し、このようなことをしでかした理由を問い詰めた。
だが、今回の企ての理由が私への贈り物がしたいということと、私の役に立ちたいということだと聞けば許さないわけにはいかないだろう。
マオは私のことを思ってやってくれたことだ。
ずっとマオを独り占めしたくて部屋に閉じ込めていたが、マオが働きたいと望むならこれからは私と共に働いて貰えばいい。
そうだ、マオには王妃としての仕事がある。
私のそばで一日中過ごして貰えばいい。
それが私への何よりの贈り物だ。
ああ、マオ。
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