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番外編
マオさまの不安
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結婚式が近づくにつれ、マオさまがため息を吐かれるのを度々見かけるようになった。
もしや一般的によく聞くマリッジブルーというものだろうか……。
いやいや、それはない。
マオさまがサミュエルさまとの結婚式を楽しみにしていらっしゃるのは傍目に見ていてもよくわかる。
サミュエルさまも、それはそれはマオさまを大事になさっておいでであるし、結婚したからといってマオさまへの態度が変わるとは到底思えない。
「ジョエルさま。マオさまはどこか体調が優れないのでしょうか?」
心配になって尋ねてみれば、
「マオさまのご体調に問題はありませんよ。ですが、そんなに気になるようでしたら、マオさまと直接お話になられてはいかがですか?」
と言われてしまった。
「私などにお話になるでしょうか?」
「ふふっ。サイラス殿だからこそ、マオさまがお話になるということもあると思いますよ。悪いようには決してなりません。私を信じてください」
神のお言葉をお聞きになるジョエルさまのお言葉だ。
信じないわけがない。
私は意を決して、マオさまの元に向かった。
今はちょうどサミュエルさまは執務室で仕事をなさっておいでだ。
あと1時間は部屋に戻ってこられないだろう。
その間にお茶に誘ってみよう。
そう考えた。
部屋の扉を叩き
「サイラスでございます」
と声をかけると、マオさまが部屋の扉を開けてくださった。
「あの、今サムは執務室に……」
「はい。承知しております。お庭の花がちょうど満開になりましたので、お茶でもいかがかとお誘いにあがりました」
「えっ? 僕が、サイラスさんと?」
「はい。外でのお茶にはぴったりのいい天気でございますよ。この爺のお相手をしていただけるとありがたいのですが」
「はいっ! ぜひ!」
マオさまは嬉しそうに微笑まれると、私の案内について来てくださった。
中庭の東屋の周りには花が咲き乱れ、爽やかな風が通っている。
マオさまはお庭に出ると、深呼吸をなさって
「ああ、いい香りがしますね」
と笑みを浮かべていた。
この様子には全く憂いは見られない。
一体何がマオさまを不安にさせているのだろう……。
お茶とお菓子を持ってこさせて、目の前に並べるとマオさまは目を輝かせてお喜びになった。
お菓子を一口頬張る姿は本当に可愛らしくて、こちらも思わず笑顔になってしまう。
その瞬間、サミュエルさまのお顔を思い出し、ピシッと引き締める。
マオさまがお菓子を堪能されて、少し落ち着いたところで本題に入ることにした。
「マオさま。何か不安なことでもおありですか?」
「えっ? どうして、ですか?」
「最近、ため息を多く吐かれていると感じましたもので……何かお悩みでもございましたら、頼りないとはお思いでしょうがこの爺にお聞かせくださいませんか?」
「……でも……」
「私は今は休憩時間でございます。執事でもなければサミュエルさまの世話役でもない、ただの爺でございますよ。すぐに忘れてしまいますから、どうぞお気になさらず」
「ふふっ。サイラスさん、優しいんですね」
「お美しい方には優しくするのは当然でございますよ」
「ふふっ。サイラスさんがお世辞も上手だなんて知らなかったです。でも、ありがとうございます。サイラスさんのおかげで少し元気が出ました。僕……ずっと不安なんです。本当に国民の皆さんから祝福してもらえるのかなって……。サムは皆が喜んでくれているとは言ってくれるけど、サムは優しいからもしかしたら本当のことを言えないだけなのかもって。僕みたいなのが、本当にサムのそばにいて安心だと思ってもらえるのかなって……つい、ネガティブに考えてしまって……」
無理もないことなのかもしれない。
マオさまはこれまでのことを何もお知りにならないのだから。
サミュエルさまは同じ王族としてイライジャさまがなさったことをお話になれないのだろう。
イライジャさまのせいでマオさまがどんな目に遭われたのか……。
私でさえ、サミュエルさまとジョエルさまにお話を伺った時は腸の煮えくりかえるような怒りを覚えたものだ。
マオさまがそのことをお知りになったら、サミュエルさまのことまで嫌悪感を抱かれるかもしれない。
けれど、マオさまの不安を解消できるならば、私がここで話した方が……。
私は全ての責任を取るつもりで話をすることにした。
「マオさま。ここからはただの爺の独り言だと思ってお聞きください」
「えっ? あ、はい」
「私が幼い頃はこの国は平穏で幸せに満ち溢れておりました。それはこのリスティア王国が神に守られていたからです。この国では時折、指輪を持って誕生するお方がおり、そのお方が次代の王となられると決まっていたのですそして、そのお方が持って生まれた指輪がピッタリはまるお方を王妃とし、生涯そのお方だけを愛し続けるとされておりました」
「指輪、ってこれ……」
「はい。ですが、指輪がぴったりと嵌まるお相手だから仕方なく愛し続けるというわけではございません。お互いに惹かれ合った結果、その相手の指に指輪がピッタリだったという方が正しいでしょう」
「そうなんだ……よかった」
「ですが、この国の歴史でただ一人だけ過ちを犯した国王がいたのです。その王は運命のお相手の身体を無理やり奪い、どこにも行かないように塔に閉じ込め、側室との間に子を作ったのです」
「ひどい……っ」
「運命のお方は嘆き悲しみ、塔の中で一人、自らの命を断ちました。そのことはこの国の負の遺産としてひた隠しにされて来ましたがその時からでございます。我が国が神から見放されたのは……。穀物は育たず国民たちは飢えに苦しみ、王族は次々と不慮の事故で命を奪われていきました。あの平穏で幸せに満ち溢れていたリスティア王国は見る影もなくなり、国民は皆我が国をすて、隣国へと移り住むようになったのです。サミュエルさまは本来ならば、国王となられる順位にはございませんでしたが、次々と王族がお亡くなりになっていく中でもうサミュエルさましか後を継ぐお方がいなくなってしまったのです。ほんの少しの間でも繋ぎ止めてもらえれば……そのように言う者もおりました」
「そんな……っ、サムが可哀想」
「ですが、サミュエルさまは何もせずに国王になっても何もできずに命を落とすだけだと、神が何にお怒りになっておられるのかを知るべきだと仰って、イライジャさまがなさったことをお知りになったのです」
「それでどうしたんですか?」
「サミュエルさまは塔の中で一人で亡くなられたそのお方に謝罪するのだと仰って、一人で中にお入りになり何日も食事を摂らずに謝罪を続けたのでございます。そして、神の赦しを得て、サミュエルさまがいただいたのがマオさまの指輪なのです」
「これ……」
「サミュエルさまはその指輪がピッタリ嵌まるお相手を見つけるために国中を探し回り、ようやくマオさまを見つけられたのです。サミュエルさまはマオさまと出会われるまでどなたかに心奪われるようなことは一度もございませんでしたから、喜びもひとしおだったことでしょう。そして、サミュエルさまとマオさまが愛を交わし合った頃から、この国にまた平穏が訪れたのです。国を捨てた者たちも少しずつ戻って来ていると伺っております。皆、サミュエルさまとマオさまのご結婚を心から喜んでいるのですよ。マオさまがサミュエルさまのおそばにいらっしゃることが、皆の幸せにつながるのですですから、ご心配なさらずとも宜しいのですよ」
「サイラスさん……」
「マオさまのおかげで、サミュエルさまのお仕事もずいぶん捗っていらっしゃるようですよ。国王就任に伴い仕事量が三倍に増えたのに、仕事を終える時間は全く変わらないのがその証拠でございます。マオさまがお力をお与えになっているのです」
私の言葉にマオさまの目がどんどん輝きを増しているのがわかる。
ああ、もう大丈夫だ。
「サイラスさん……素敵なお話をありがとうございます。僕、これからも精一杯頑張りますね」
「はい。私も嬉しゅうございます」
「マオ! ここにいたのか!」
「あっ、サム!! 僕、早くサムの夫になりたいな」
「どうした? 嬉しいことを言ってくれるな」
「ふふっ。だって、本当のことだから。サム……大好き」
「――っ!!」
サミュエルさまは嬉しそうにマオさまを抱き上げ、すぐに自室へと戻られた。
きっと今日も甘い夜を過ごされるのだろう。
お二人が幸せでいる限り、この国も幸せが続く。
我が国は安泰だ。
ただ、サミュエルさま……くれぐれも自制くださいませ。
もしや一般的によく聞くマリッジブルーというものだろうか……。
いやいや、それはない。
マオさまがサミュエルさまとの結婚式を楽しみにしていらっしゃるのは傍目に見ていてもよくわかる。
サミュエルさまも、それはそれはマオさまを大事になさっておいでであるし、結婚したからといってマオさまへの態度が変わるとは到底思えない。
「ジョエルさま。マオさまはどこか体調が優れないのでしょうか?」
心配になって尋ねてみれば、
「マオさまのご体調に問題はありませんよ。ですが、そんなに気になるようでしたら、マオさまと直接お話になられてはいかがですか?」
と言われてしまった。
「私などにお話になるでしょうか?」
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私は意を決して、マオさまの元に向かった。
今はちょうどサミュエルさまは執務室で仕事をなさっておいでだ。
あと1時間は部屋に戻ってこられないだろう。
その間にお茶に誘ってみよう。
そう考えた。
部屋の扉を叩き
「サイラスでございます」
と声をかけると、マオさまが部屋の扉を開けてくださった。
「あの、今サムは執務室に……」
「はい。承知しております。お庭の花がちょうど満開になりましたので、お茶でもいかがかとお誘いにあがりました」
「えっ? 僕が、サイラスさんと?」
「はい。外でのお茶にはぴったりのいい天気でございますよ。この爺のお相手をしていただけるとありがたいのですが」
「はいっ! ぜひ!」
マオさまは嬉しそうに微笑まれると、私の案内について来てくださった。
中庭の東屋の周りには花が咲き乱れ、爽やかな風が通っている。
マオさまはお庭に出ると、深呼吸をなさって
「ああ、いい香りがしますね」
と笑みを浮かべていた。
この様子には全く憂いは見られない。
一体何がマオさまを不安にさせているのだろう……。
お茶とお菓子を持ってこさせて、目の前に並べるとマオさまは目を輝かせてお喜びになった。
お菓子を一口頬張る姿は本当に可愛らしくて、こちらも思わず笑顔になってしまう。
その瞬間、サミュエルさまのお顔を思い出し、ピシッと引き締める。
マオさまがお菓子を堪能されて、少し落ち着いたところで本題に入ることにした。
「マオさま。何か不安なことでもおありですか?」
「えっ? どうして、ですか?」
「最近、ため息を多く吐かれていると感じましたもので……何かお悩みでもございましたら、頼りないとはお思いでしょうがこの爺にお聞かせくださいませんか?」
「……でも……」
「私は今は休憩時間でございます。執事でもなければサミュエルさまの世話役でもない、ただの爺でございますよ。すぐに忘れてしまいますから、どうぞお気になさらず」
「ふふっ。サイラスさん、優しいんですね」
「お美しい方には優しくするのは当然でございますよ」
「ふふっ。サイラスさんがお世辞も上手だなんて知らなかったです。でも、ありがとうございます。サイラスさんのおかげで少し元気が出ました。僕……ずっと不安なんです。本当に国民の皆さんから祝福してもらえるのかなって……。サムは皆が喜んでくれているとは言ってくれるけど、サムは優しいからもしかしたら本当のことを言えないだけなのかもって。僕みたいなのが、本当にサムのそばにいて安心だと思ってもらえるのかなって……つい、ネガティブに考えてしまって……」
無理もないことなのかもしれない。
マオさまはこれまでのことを何もお知りにならないのだから。
サミュエルさまは同じ王族としてイライジャさまがなさったことをお話になれないのだろう。
イライジャさまのせいでマオさまがどんな目に遭われたのか……。
私でさえ、サミュエルさまとジョエルさまにお話を伺った時は腸の煮えくりかえるような怒りを覚えたものだ。
マオさまがそのことをお知りになったら、サミュエルさまのことまで嫌悪感を抱かれるかもしれない。
けれど、マオさまの不安を解消できるならば、私がここで話した方が……。
私は全ての責任を取るつもりで話をすることにした。
「マオさま。ここからはただの爺の独り言だと思ってお聞きください」
「えっ? あ、はい」
「私が幼い頃はこの国は平穏で幸せに満ち溢れておりました。それはこのリスティア王国が神に守られていたからです。この国では時折、指輪を持って誕生するお方がおり、そのお方が次代の王となられると決まっていたのですそして、そのお方が持って生まれた指輪がピッタリはまるお方を王妃とし、生涯そのお方だけを愛し続けるとされておりました」
「指輪、ってこれ……」
「はい。ですが、指輪がぴったりと嵌まるお相手だから仕方なく愛し続けるというわけではございません。お互いに惹かれ合った結果、その相手の指に指輪がピッタリだったという方が正しいでしょう」
「そうなんだ……よかった」
「ですが、この国の歴史でただ一人だけ過ちを犯した国王がいたのです。その王は運命のお相手の身体を無理やり奪い、どこにも行かないように塔に閉じ込め、側室との間に子を作ったのです」
「ひどい……っ」
「運命のお方は嘆き悲しみ、塔の中で一人、自らの命を断ちました。そのことはこの国の負の遺産としてひた隠しにされて来ましたがその時からでございます。我が国が神から見放されたのは……。穀物は育たず国民たちは飢えに苦しみ、王族は次々と不慮の事故で命を奪われていきました。あの平穏で幸せに満ち溢れていたリスティア王国は見る影もなくなり、国民は皆我が国をすて、隣国へと移り住むようになったのです。サミュエルさまは本来ならば、国王となられる順位にはございませんでしたが、次々と王族がお亡くなりになっていく中でもうサミュエルさましか後を継ぐお方がいなくなってしまったのです。ほんの少しの間でも繋ぎ止めてもらえれば……そのように言う者もおりました」
「そんな……っ、サムが可哀想」
「ですが、サミュエルさまは何もせずに国王になっても何もできずに命を落とすだけだと、神が何にお怒りになっておられるのかを知るべきだと仰って、イライジャさまがなさったことをお知りになったのです」
「それでどうしたんですか?」
「サミュエルさまは塔の中で一人で亡くなられたそのお方に謝罪するのだと仰って、一人で中にお入りになり何日も食事を摂らずに謝罪を続けたのでございます。そして、神の赦しを得て、サミュエルさまがいただいたのがマオさまの指輪なのです」
「これ……」
「サミュエルさまはその指輪がピッタリ嵌まるお相手を見つけるために国中を探し回り、ようやくマオさまを見つけられたのです。サミュエルさまはマオさまと出会われるまでどなたかに心奪われるようなことは一度もございませんでしたから、喜びもひとしおだったことでしょう。そして、サミュエルさまとマオさまが愛を交わし合った頃から、この国にまた平穏が訪れたのです。国を捨てた者たちも少しずつ戻って来ていると伺っております。皆、サミュエルさまとマオさまのご結婚を心から喜んでいるのですよ。マオさまがサミュエルさまのおそばにいらっしゃることが、皆の幸せにつながるのですですから、ご心配なさらずとも宜しいのですよ」
「サイラスさん……」
「マオさまのおかげで、サミュエルさまのお仕事もずいぶん捗っていらっしゃるようですよ。国王就任に伴い仕事量が三倍に増えたのに、仕事を終える時間は全く変わらないのがその証拠でございます。マオさまがお力をお与えになっているのです」
私の言葉にマオさまの目がどんどん輝きを増しているのがわかる。
ああ、もう大丈夫だ。
「サイラスさん……素敵なお話をありがとうございます。僕、これからも精一杯頑張りますね」
「はい。私も嬉しゅうございます」
「マオ! ここにいたのか!」
「あっ、サム!! 僕、早くサムの夫になりたいな」
「どうした? 嬉しいことを言ってくれるな」
「ふふっ。だって、本当のことだから。サム……大好き」
「――っ!!」
サミュエルさまは嬉しそうにマオさまを抱き上げ、すぐに自室へと戻られた。
きっと今日も甘い夜を過ごされるのだろう。
お二人が幸せでいる限り、この国も幸せが続く。
我が国は安泰だ。
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