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神の声、再び
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「それで、君はどうしてこんな森の中にいたのだ?」
しばらく抱きしめているうちにようやく落ち着きを見せた彼にそう問いかけると、
「実は……両親から言われていたのです。私たちが命を落とすことがあったなら、この森に生っている林檎を供えて欲しいと。だから僕……」
「そうか、偉いな。両親との約束を果たそうとしたのだな。ならば、私も一緒に探そう」
「えっ? でも……」
「良いのだ。其方には怪我をさせてしまったことだし、その足で探すことは難しかろう。私が其方の足となるから、気にせずに連れていってくれないか?」
そういうと、彼は少し悩んだものの最後には了承してくれた。
「あの、僕……其方ではなく、『マオ』です」
「ああ、そうか。名前を聞くのを忘れてしまうとは申し訳ない。改めて……マオ、私はサミュエル……サムと呼んでくれ」
「サム?」
「ああ、マオには愛称で呼ばれたい」
「ふふっ。じゃあサムにしますね」
マオの穏やかな微笑みにドキドキする。
今までこんなふうに優しく愛情に満ちた声で私の名を呼んでくれる人はいなかったな。
「マオ、その林檎はどこにあるのだ?」
「僕もよく知らないんです。でも、必ずこの森のどこかにあると言ってました」
「そうか。マオの両親がそう言っていたのなら間違い無いだろう。どれだけ時間がかかってもいい。必ず探し出して両親の前に供えてやろう」
「サム……ありがとうございます」
マオの嬉しそうな表情に幸せになりながら、マオを抱き上げたまま立ち上がった。
右足に痛みが走るが私の痛みなど微々たるものだ。
マオはこんなにも幼いのに両親を亡くし、しかも怪我までしてしまったのだ。
少しでも早くマオの探し求めている林檎を見つけ出し、マオの喜ぶ顔が見たい。
「あっちにいってみよう」
羽のように軽いマオを抱きしめながら、ひたすら森の中を歩き回る。
そういえば、あれほどひどい雷が鳴っていたというのにいつの間にかそれが収まっていたことに今更ながら気づいた。
あの時はテリーを止めることができず、マオを助けるためには飛び降りるしか手立てがなかった。
あのあとテリーはどうしただろう?
私の匂いを辿って探しにきてくれたら嬉しいのだがな。
それからどれくらい森の中を探し歩いたことだろう。
右足の痛みは酷くなっている様だったが、そんなことは大したことではない。
それよりもマオの表情に疲れの色が見える。
きっとここに来るまでにずっと両親の看病でもしていたのだろう。
早く休ませてあげたい。
そう願いながら、ひたすらに林檎を探して歩いていると、
「あ――っ!」
とマオが声を上げた。
「どうした?」
「サム、気づきませんか? ほら、少し甘い匂いがします」
マオの言葉に鼻をすんすんと鳴らしてみると、確かに甘酸っぱい匂いが漂ってくる。
「確かにするな。あっちからだ」
その匂いのする方向に向かうと、
「わぁっ! 林檎がいっぱいっ!」
マオが嬉しそうな声をあげる。
それもそのはず、そこにはたくさんの木に赤く大きな林檎がたわわに実っていた。
「マオ、どの林檎がいい?」
「僕、あれがいいです」
マオが指差したのは左端にあるとりわけ大きな木。
その上の方に美味しそうに実った真っ赤な林檎だった。
「よし、じゃあ私が取ってくる。マオはここで待っていてくれ」
マオを安全な場所に座らせ、私はその木に手と足をかけ登り始めた。
決して他の実を無闇に落としたりしないように、マオの欲しいものだけを捕らえるのだ。
「サムっ! 無理しないで、あの僕……こっちの林檎でもいいですよ」
あまりの高さまで登っていく私を心配してくれている様だが、
「大丈夫、木登りは得意なんだ。マオの欲しいものを絶対に手に入れてみせるよ」
そう言って、私はさらに上を目指した。
ようやく林檎まであとわずかとなった時、
「わぁっ!」
足が滑りそのまま地面へと落ちてしまった。
かなりの高さから落ちたせいか全身に痛みが走るが私の手の中にはマオが欲しがっていた林檎がある。
それだけで私は満ち足りた気持ちになっていた。
「サムっ! 大丈夫?」
「だ、いじょうぶだ……ほら、マオの林檎だよ」
そう言って手渡すと、マオは涙を流しながらそれを受け取ってぎゅっとその小さな身体で林檎を抱いてくれた。
「サムっ! サムまで死んじゃったかと思った。あんな高いところから落ちて心配したんだから!」
「大丈夫、私はマオを残して死んだりしないよ。約束する。私は一生マオのそばにいるから」
身体を起こし、林檎を抱きしめているマオを見つめた瞬間、胸の鎖に通していた指輪が眩い光を放ち始めた。
「うわっ! 何だっ! どうしたんだ?」
「サムっ! 怖いっ!」
「大丈夫、私が絶対に守るから!」
私は全身の痛みを堪えながらマオを抱きしめた。
すると、あの時と同じ声が聞こえたのだ。
――サミュエル、よくやった。お前のマオを思う気持ちは本物の様だな。マオはお前の探し求めていた相手だ。
今の気持ちを絶対に忘れるな!
――そして、マオ。お前にようやく幸せを与えることができたようだ。これからサミュエルと幸せになりなさい。
「い、ま……」
「マオも聞こえたのか?」
「はい。サムと幸せになりなさいって……」
ということは幻聴ではないのだな。
マオが私の相手であったらいいと願っていた私の妄想が見せた夢では無いかと思ったのだが……。
マオが私の探し求めていた相手……。
ああ、この喜びをどう表したらいいのか。
とにかくこの指輪をマオの指に。
私は急いで首にかけていた鎖を外し、手のひらにコトリと乗せた。
「マオ、一生大切にする。だから、私のそばで笑顔を見せてくれないか? どうかこの指輪を受け取って欲しい」
「サム……僕で、いいのですか?」
「違う! マオがいいのだ! 私の相手は生涯を通してマオひとり。決して辛い思いも悲しい思いもさせない。必ず大切にするから……だから……私の伴侶になってほしい」
マオの目を見つめながら、必死に思いを伝えるとマオは満面の笑みを見せ、
「はい。私を伴侶にしてください……」
と左手を差し出してくれた。
「ああっ!! なんとっ!! なんと嬉しい日なのだ!!!」
私は震える手で指輪を持ち、マオの指にそっと嵌めていく。
指輪はスルスルと入っていき、マオの指にピッタリと嵌まった。
「マオ……私の命より大切な伴侶……。心からマオを愛している」
「サム……」
「口づけをしても?」
「そんな……聞かないで、ください……」
「そうだな、無粋だった。マオ以外に口付けをしたいと思ったことがなかったものだから……」
「それって……んんっ!」
マオの柔らかく小さな唇に重ね合わせると、マオは可愛い声をあげる。
その声にすっかり興奮して唇が開いたその隙にマオの口内に舌を滑り込ませた。
ああ、マオの唾液のなんと甘いことだろう。
その甘さに酔いしれながらマオの口内を、舌を味わって私はゆっくりと唇を離した。
「マオ……愛してる」
「サム……僕も、愛してます……」
マオの嬉しい告白にもう一度唇を重ねようとしたその時、ヒヒーンと馬の嗎きが聞こえた。
ザッザッと駆け寄ってくるその音はテリーだという自信があった。
「テリーっ!」
私のその声に応えるように
「ヒヒーン!」
とさらに大きな嗎きが聞こえる。
「サムのお馬さんですか?」
「ああ、そうなんだ。さっき逸れてどうしようかと思ったが、私たちを探しにきてくれたようだな」
だが、身体中が痛くてマオを乗せて走ることなど……そう思ったが、やけに身体が軽い。
なんだ?
意味もわからず身体を動かすと、どこにも痛みはなかった。
「サム? どうしたんです?」
「いや、どこも痛く無いんだ」
「えっ? でも、あんなに高い場所から落ちたのに……」
「おそらく、マオの力だろう。あの甘い唾液が私の傷を癒してくれたのだろうな」
「そんな……」
唾液で治ったというと、真っ赤になっていたがそんな初心なところも可愛らしい。
私はマオを抱きかかえてテリーに乗り、マオの家へと向かった。
マオの家は林檎のあった場所からそれほど離れていない場所にある可愛らしい家だった。
「入ってください」
案内されて中に入ると、大きなベッドにマオの両親が眠っていた。
「父さん、母さん。約束の林檎探してきたよ」
彼が父さんと母さんのために見つけてくれたんだよ。
本当に優しい人なんだ。
だから、僕……彼の伴侶になることにしたよ
涙を潤ませながら両親にそう語りかけ、マオは大きな林檎をそっと両親の眠る真ん中に置いた。
すると、先ほどの指輪が見せてくれたような眩い光がマオの両親を包み込み、スッと宙に浮かび上がった。
「と、父さんっ! 母さんっ!」
――マオ、幸せにね。父さんたちはマオのことをずっと見守っているからね。
その声が聞こえた瞬間、さっきまで目の前にいたはずの両親の姿は林檎ともども消えてなくなっていた。
私の想像に過ぎないが、きっと彼らは神が、私がマオを見つけるまでマオを預けていたのではないか。
そして、私がこの地にやってきたのと同時に天に召されたのだ。
神よ、そしてマオの両親よ。
マオを守っていてくださってありがとうございます。
私はお二人の分までマオを一生幸せにすると誓います。
だから安心してください。
涙を流すマオをそっと抱きしめ、
「私と共に帰ろう」
そういうと、マオは頷いてくれた。
しばらく抱きしめているうちにようやく落ち着きを見せた彼にそう問いかけると、
「実は……両親から言われていたのです。私たちが命を落とすことがあったなら、この森に生っている林檎を供えて欲しいと。だから僕……」
「そうか、偉いな。両親との約束を果たそうとしたのだな。ならば、私も一緒に探そう」
「えっ? でも……」
「良いのだ。其方には怪我をさせてしまったことだし、その足で探すことは難しかろう。私が其方の足となるから、気にせずに連れていってくれないか?」
そういうと、彼は少し悩んだものの最後には了承してくれた。
「あの、僕……其方ではなく、『マオ』です」
「ああ、そうか。名前を聞くのを忘れてしまうとは申し訳ない。改めて……マオ、私はサミュエル……サムと呼んでくれ」
「サム?」
「ああ、マオには愛称で呼ばれたい」
「ふふっ。じゃあサムにしますね」
マオの穏やかな微笑みにドキドキする。
今までこんなふうに優しく愛情に満ちた声で私の名を呼んでくれる人はいなかったな。
「マオ、その林檎はどこにあるのだ?」
「僕もよく知らないんです。でも、必ずこの森のどこかにあると言ってました」
「そうか。マオの両親がそう言っていたのなら間違い無いだろう。どれだけ時間がかかってもいい。必ず探し出して両親の前に供えてやろう」
「サム……ありがとうございます」
マオの嬉しそうな表情に幸せになりながら、マオを抱き上げたまま立ち上がった。
右足に痛みが走るが私の痛みなど微々たるものだ。
マオはこんなにも幼いのに両親を亡くし、しかも怪我までしてしまったのだ。
少しでも早くマオの探し求めている林檎を見つけ出し、マオの喜ぶ顔が見たい。
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羽のように軽いマオを抱きしめながら、ひたすら森の中を歩き回る。
そういえば、あれほどひどい雷が鳴っていたというのにいつの間にかそれが収まっていたことに今更ながら気づいた。
あの時はテリーを止めることができず、マオを助けるためには飛び降りるしか手立てがなかった。
あのあとテリーはどうしただろう?
私の匂いを辿って探しにきてくれたら嬉しいのだがな。
それからどれくらい森の中を探し歩いたことだろう。
右足の痛みは酷くなっている様だったが、そんなことは大したことではない。
それよりもマオの表情に疲れの色が見える。
きっとここに来るまでにずっと両親の看病でもしていたのだろう。
早く休ませてあげたい。
そう願いながら、ひたすらに林檎を探して歩いていると、
「あ――っ!」
とマオが声を上げた。
「どうした?」
「サム、気づきませんか? ほら、少し甘い匂いがします」
マオの言葉に鼻をすんすんと鳴らしてみると、確かに甘酸っぱい匂いが漂ってくる。
「確かにするな。あっちからだ」
その匂いのする方向に向かうと、
「わぁっ! 林檎がいっぱいっ!」
マオが嬉しそうな声をあげる。
それもそのはず、そこにはたくさんの木に赤く大きな林檎がたわわに実っていた。
「マオ、どの林檎がいい?」
「僕、あれがいいです」
マオが指差したのは左端にあるとりわけ大きな木。
その上の方に美味しそうに実った真っ赤な林檎だった。
「よし、じゃあ私が取ってくる。マオはここで待っていてくれ」
マオを安全な場所に座らせ、私はその木に手と足をかけ登り始めた。
決して他の実を無闇に落としたりしないように、マオの欲しいものだけを捕らえるのだ。
「サムっ! 無理しないで、あの僕……こっちの林檎でもいいですよ」
あまりの高さまで登っていく私を心配してくれている様だが、
「大丈夫、木登りは得意なんだ。マオの欲しいものを絶対に手に入れてみせるよ」
そう言って、私はさらに上を目指した。
ようやく林檎まであとわずかとなった時、
「わぁっ!」
足が滑りそのまま地面へと落ちてしまった。
かなりの高さから落ちたせいか全身に痛みが走るが私の手の中にはマオが欲しがっていた林檎がある。
それだけで私は満ち足りた気持ちになっていた。
「サムっ! 大丈夫?」
「だ、いじょうぶだ……ほら、マオの林檎だよ」
そう言って手渡すと、マオは涙を流しながらそれを受け取ってぎゅっとその小さな身体で林檎を抱いてくれた。
「サムっ! サムまで死んじゃったかと思った。あんな高いところから落ちて心配したんだから!」
「大丈夫、私はマオを残して死んだりしないよ。約束する。私は一生マオのそばにいるから」
身体を起こし、林檎を抱きしめているマオを見つめた瞬間、胸の鎖に通していた指輪が眩い光を放ち始めた。
「うわっ! 何だっ! どうしたんだ?」
「サムっ! 怖いっ!」
「大丈夫、私が絶対に守るから!」
私は全身の痛みを堪えながらマオを抱きしめた。
すると、あの時と同じ声が聞こえたのだ。
――サミュエル、よくやった。お前のマオを思う気持ちは本物の様だな。マオはお前の探し求めていた相手だ。
今の気持ちを絶対に忘れるな!
――そして、マオ。お前にようやく幸せを与えることができたようだ。これからサミュエルと幸せになりなさい。
「い、ま……」
「マオも聞こえたのか?」
「はい。サムと幸せになりなさいって……」
ということは幻聴ではないのだな。
マオが私の相手であったらいいと願っていた私の妄想が見せた夢では無いかと思ったのだが……。
マオが私の探し求めていた相手……。
ああ、この喜びをどう表したらいいのか。
とにかくこの指輪をマオの指に。
私は急いで首にかけていた鎖を外し、手のひらにコトリと乗せた。
「マオ、一生大切にする。だから、私のそばで笑顔を見せてくれないか? どうかこの指輪を受け取って欲しい」
「サム……僕で、いいのですか?」
「違う! マオがいいのだ! 私の相手は生涯を通してマオひとり。決して辛い思いも悲しい思いもさせない。必ず大切にするから……だから……私の伴侶になってほしい」
マオの目を見つめながら、必死に思いを伝えるとマオは満面の笑みを見せ、
「はい。私を伴侶にしてください……」
と左手を差し出してくれた。
「ああっ!! なんとっ!! なんと嬉しい日なのだ!!!」
私は震える手で指輪を持ち、マオの指にそっと嵌めていく。
指輪はスルスルと入っていき、マオの指にピッタリと嵌まった。
「マオ……私の命より大切な伴侶……。心からマオを愛している」
「サム……」
「口づけをしても?」
「そんな……聞かないで、ください……」
「そうだな、無粋だった。マオ以外に口付けをしたいと思ったことがなかったものだから……」
「それって……んんっ!」
マオの柔らかく小さな唇に重ね合わせると、マオは可愛い声をあげる。
その声にすっかり興奮して唇が開いたその隙にマオの口内に舌を滑り込ませた。
ああ、マオの唾液のなんと甘いことだろう。
その甘さに酔いしれながらマオの口内を、舌を味わって私はゆっくりと唇を離した。
「マオ……愛してる」
「サム……僕も、愛してます……」
マオの嬉しい告白にもう一度唇を重ねようとしたその時、ヒヒーンと馬の嗎きが聞こえた。
ザッザッと駆け寄ってくるその音はテリーだという自信があった。
「テリーっ!」
私のその声に応えるように
「ヒヒーン!」
とさらに大きな嗎きが聞こえる。
「サムのお馬さんですか?」
「ああ、そうなんだ。さっき逸れてどうしようかと思ったが、私たちを探しにきてくれたようだな」
だが、身体中が痛くてマオを乗せて走ることなど……そう思ったが、やけに身体が軽い。
なんだ?
意味もわからず身体を動かすと、どこにも痛みはなかった。
「サム? どうしたんです?」
「いや、どこも痛く無いんだ」
「えっ? でも、あんなに高い場所から落ちたのに……」
「おそらく、マオの力だろう。あの甘い唾液が私の傷を癒してくれたのだろうな」
「そんな……」
唾液で治ったというと、真っ赤になっていたがそんな初心なところも可愛らしい。
私はマオを抱きかかえてテリーに乗り、マオの家へと向かった。
マオの家は林檎のあった場所からそれほど離れていない場所にある可愛らしい家だった。
「入ってください」
案内されて中に入ると、大きなベッドにマオの両親が眠っていた。
「父さん、母さん。約束の林檎探してきたよ」
彼が父さんと母さんのために見つけてくれたんだよ。
本当に優しい人なんだ。
だから、僕……彼の伴侶になることにしたよ
涙を潤ませながら両親にそう語りかけ、マオは大きな林檎をそっと両親の眠る真ん中に置いた。
すると、先ほどの指輪が見せてくれたような眩い光がマオの両親を包み込み、スッと宙に浮かび上がった。
「と、父さんっ! 母さんっ!」
――マオ、幸せにね。父さんたちはマオのことをずっと見守っているからね。
その声が聞こえた瞬間、さっきまで目の前にいたはずの両親の姿は林檎ともども消えてなくなっていた。
私の想像に過ぎないが、きっと彼らは神が、私がマオを見つけるまでマオを預けていたのではないか。
そして、私がこの地にやってきたのと同時に天に召されたのだ。
神よ、そしてマオの両親よ。
マオを守っていてくださってありがとうございます。
私はお二人の分までマオを一生幸せにすると誓います。
だから安心してください。
涙を流すマオをそっと抱きしめ、
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