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番外編
愛しいサク※ <中編>
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<sideサク>
「ああっ……えり、おっとぉ……っ、きもち、いぃ……っ」
「やぁ……っ、やめないでぇ……っ!!
「もっとぉ……っ、おくぅ、ついてぇ……っ!!」
自分が放った言葉とは思えないほど、恥ずかしい言葉の数々。
今でも思い出すだけでも顔が赤くなる。
けれど、エリオットとの交わりは、私の想像以上に幸せで夢のような時間だった。
政略結婚であったが、妻の友里恵は優しく控えめでそれでいて強く頼もしい存在で、私には勿体無いほどの女性だった。元々淡白であったから夜の営みの回数こそ少なかったが、友里恵は結婚してすぐに息子・久遠を妊娠、出産した。私にそっくりな息子の誕生に私は全ての幸せを手に入れたような気になっていた。
会社では社長として社員を守り、家庭では妻と息子を守る。
その日常こそが幸せなのだと思っていた。
けれど事故に遭い、命を終えたと思った私の前に逞しく美しい男性が現れた。
私が今までいた世界とは異なる場所で、運命の相手として私を待ってくれていたのだと理解した時、私は今までに感じたことのないほど血湧き肉躍る感情を覚えた。
その若く逞しい彼がこの国の国王となる人間なのだと知った時は尻込みしてしまったが、
――国王という身分など捨ててもいい。だから、頼む。私とともにこれからの人生を歩んでほしい
その言葉で私の気持ちはほぼ決まっていたように思う。
年齢も性別も何もかも不安なことばかり。ましてや私には妻子がいた。
そんな私を心から愛してくれると言ってくれた彼の思いを受け入れたい。ただその一心だった。
――優しくしてください
そう言ったものの、すぐに寝室に連れ込まれるとは思っていなかったけれど、私の裸に驚くほど欲情してくれるエリオットを可愛いと思ってしまった。
十六歳のエリオットを満足させたい、そんな願望が湧き上がってきた。
自分からキスやハグをねだり、胸や性器を見せつけ、触れて、舐めてと言葉にすると、目をギラギラとさせて獣のようになったエリオットが私の身体に襲いかかる。エリオットの大きな口に自分の昂りを咥えられて途轍もない快感に身体を震わせて喜ぶと、エリオットは私が弾けさせた蜜を美味しそうに舐めとった。
「サク……私の運命の相手がこんなにも淫らで美しいなんて最高だよ」
「えり、おっと……っ、わたしも、みつ、ほしぃ……っ、きもち、いぃ……っ」
「ああ。たっぷりと注いであげるよ。サクに私の子を宿らせよう」
「こども……?」
「ああ、愛し合う二人にはできるものだ。サク、私の子を産んでくれるか?」
私は男だ。子どもなんて無理だとわかってる。それでも私を孕ませたいと望むほど、私を思ってくれているのだと思うと嬉しかった。
「えりおっととの、こどもなら、ほしいです……」
無理だとわかっていても、それは私の願望でもあった。
愛する人との子どもを産みたい。それが自然の摂理だ。
「――っ!! サクっ! 嬉しいよ! ありがとう!」
無理だとわかっていながらも喜んでくれる、その思いの強さに幸せを感じながら、私はエリオットの腕にしっかりと抱かれた。
今まで使ったことのない固い後孔を解されても、私のモノとは比べ物にならないほどに凶器的なエリオットの昂りが入るとは到底思えなかったけれど、エリオットの昂りを見ているだけで身体の奥がキュンキュンと疼いてたまらなかった。
痛くても、血が出てもいい。
その覚悟で
「きてぇ……っ、おくに、ほしぃ……っ」
切望するとエリオットはごくりと息を呑み、ほぐされたばかりの後孔に大きな昂りを押し込んだ。
「ああっ……やぁっ、すごぃ、おっきぃ……っ!」
絶対に入るわけないと思ったけれど、エリオットが腰を動かすとググッと中に入り込む。
先端の大きな部分が入ったと思ったら、一気に根元まで押し込まれた。
「ひゃあぁっん!!」
あまりの快感に大きな声をあげてしまったけれど、全身が震えてそれどころじゃない。
その上、今の衝撃でまた蜜を漏らしてしまった。
「ああ、サク! なんて最高なんだ! もっと気持ちよくしてやるからな」
嬉しそうに腰を激しく揺らし、最奥をゴリゴリと擦られてもう嬌声しかでない。
「ああ、すごぃ……っ、えり、おっと……っ、いい、もっとぉ、おくぅ……っ!!」
あまりの気持ちよさに無意識にエリオットの腰に足を回してしがみついた。
「ぐっ……! あ゛あっ! 出すぞ!!」
エリオットの限界を迎えたような声が耳元で聞こえたと思ったら、温かいものが身体中に広がっていくのを感じる。エリオットがイったんだ。しかも私の中で、気持ちよさそうにイってくれた。それがとてつもなく嬉しかった。
「しあわせ……」
私の抑えきれない気持ちが溢れた瞬間、中にいるエリオットのモノがまた大きくなるのを感じた。
「えっ? なに?」
「あんな可愛いことを言われて我慢できるわけないだろう!」
「ああっ、まっ――!!」
そのまま二度目の律動が始まり、それから何度も大量の蜜が私の中に注ぎ込まれた。
まるで本当に妊娠したかのように、エリオットの大量の蜜でぽっかりと膨らんだお腹を見ながら、私は意識を失っていた。
「ああっ……えり、おっとぉ……っ、きもち、いぃ……っ」
「やぁ……っ、やめないでぇ……っ!!
「もっとぉ……っ、おくぅ、ついてぇ……っ!!」
自分が放った言葉とは思えないほど、恥ずかしい言葉の数々。
今でも思い出すだけでも顔が赤くなる。
けれど、エリオットとの交わりは、私の想像以上に幸せで夢のような時間だった。
政略結婚であったが、妻の友里恵は優しく控えめでそれでいて強く頼もしい存在で、私には勿体無いほどの女性だった。元々淡白であったから夜の営みの回数こそ少なかったが、友里恵は結婚してすぐに息子・久遠を妊娠、出産した。私にそっくりな息子の誕生に私は全ての幸せを手に入れたような気になっていた。
会社では社長として社員を守り、家庭では妻と息子を守る。
その日常こそが幸せなのだと思っていた。
けれど事故に遭い、命を終えたと思った私の前に逞しく美しい男性が現れた。
私が今までいた世界とは異なる場所で、運命の相手として私を待ってくれていたのだと理解した時、私は今までに感じたことのないほど血湧き肉躍る感情を覚えた。
その若く逞しい彼がこの国の国王となる人間なのだと知った時は尻込みしてしまったが、
――国王という身分など捨ててもいい。だから、頼む。私とともにこれからの人生を歩んでほしい
その言葉で私の気持ちはほぼ決まっていたように思う。
年齢も性別も何もかも不安なことばかり。ましてや私には妻子がいた。
そんな私を心から愛してくれると言ってくれた彼の思いを受け入れたい。ただその一心だった。
――優しくしてください
そう言ったものの、すぐに寝室に連れ込まれるとは思っていなかったけれど、私の裸に驚くほど欲情してくれるエリオットを可愛いと思ってしまった。
十六歳のエリオットを満足させたい、そんな願望が湧き上がってきた。
自分からキスやハグをねだり、胸や性器を見せつけ、触れて、舐めてと言葉にすると、目をギラギラとさせて獣のようになったエリオットが私の身体に襲いかかる。エリオットの大きな口に自分の昂りを咥えられて途轍もない快感に身体を震わせて喜ぶと、エリオットは私が弾けさせた蜜を美味しそうに舐めとった。
「サク……私の運命の相手がこんなにも淫らで美しいなんて最高だよ」
「えり、おっと……っ、わたしも、みつ、ほしぃ……っ、きもち、いぃ……っ」
「ああ。たっぷりと注いであげるよ。サクに私の子を宿らせよう」
「こども……?」
「ああ、愛し合う二人にはできるものだ。サク、私の子を産んでくれるか?」
私は男だ。子どもなんて無理だとわかってる。それでも私を孕ませたいと望むほど、私を思ってくれているのだと思うと嬉しかった。
「えりおっととの、こどもなら、ほしいです……」
無理だとわかっていても、それは私の願望でもあった。
愛する人との子どもを産みたい。それが自然の摂理だ。
「――っ!! サクっ! 嬉しいよ! ありがとう!」
無理だとわかっていながらも喜んでくれる、その思いの強さに幸せを感じながら、私はエリオットの腕にしっかりと抱かれた。
今まで使ったことのない固い後孔を解されても、私のモノとは比べ物にならないほどに凶器的なエリオットの昂りが入るとは到底思えなかったけれど、エリオットの昂りを見ているだけで身体の奥がキュンキュンと疼いてたまらなかった。
痛くても、血が出てもいい。
その覚悟で
「きてぇ……っ、おくに、ほしぃ……っ」
切望するとエリオットはごくりと息を呑み、ほぐされたばかりの後孔に大きな昂りを押し込んだ。
「ああっ……やぁっ、すごぃ、おっきぃ……っ!」
絶対に入るわけないと思ったけれど、エリオットが腰を動かすとググッと中に入り込む。
先端の大きな部分が入ったと思ったら、一気に根元まで押し込まれた。
「ひゃあぁっん!!」
あまりの快感に大きな声をあげてしまったけれど、全身が震えてそれどころじゃない。
その上、今の衝撃でまた蜜を漏らしてしまった。
「ああ、サク! なんて最高なんだ! もっと気持ちよくしてやるからな」
嬉しそうに腰を激しく揺らし、最奥をゴリゴリと擦られてもう嬌声しかでない。
「ああ、すごぃ……っ、えり、おっと……っ、いい、もっとぉ、おくぅ……っ!!」
あまりの気持ちよさに無意識にエリオットの腰に足を回してしがみついた。
「ぐっ……! あ゛あっ! 出すぞ!!」
エリオットの限界を迎えたような声が耳元で聞こえたと思ったら、温かいものが身体中に広がっていくのを感じる。エリオットがイったんだ。しかも私の中で、気持ちよさそうにイってくれた。それがとてつもなく嬉しかった。
「しあわせ……」
私の抑えきれない気持ちが溢れた瞬間、中にいるエリオットのモノがまた大きくなるのを感じた。
「えっ? なに?」
「あんな可愛いことを言われて我慢できるわけないだろう!」
「ああっ、まっ――!!」
そのまま二度目の律動が始まり、それから何度も大量の蜜が私の中に注ぎ込まれた。
まるで本当に妊娠したかのように、エリオットの大量の蜜でぽっかりと膨らんだお腹を見ながら、私は意識を失っていた。
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