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思いがけない縁※
しおりを挟む「アシェル、お尻を見せてくれないか?」
そういうと、アシェルは恥ずかしそうにしながらも足をあげお尻を見せてくれた。
ピンク色の後孔がテラテラと光っているのが見える。
「濡れてる?」
「クオン、さんに……みつをなめられたから、からだがへんか、しかかってるんです……」
なるほど……すごい身体だな。
これならローションもいらない。
私のために変化するなんて最高すぎるだろう。
アシェルの後孔に指を這わせると、後孔が私の指を吸い込んでいく。
クチュリと音を立てながら中へ中へと挿入って行くのを茫然と見つめながら、私はただ指先から感じるアシェルの肉壁の柔らかさに腰の疼きが止まらなくなっていた。
中を解した方がいいのかと指を挿入たけれど、こんなにも身体が変化しているのなら慣らしもいらないだろう。
私は後孔から指を引き抜き愛液に塗れた指を愚息に擦り付けた。
ヌラヌラと光る愚息をアシェルに見せつけながら
「挿入るよ」
というと、アシェルは期待に満ちた顔で頷いた。
尻の割れ目に愚息を滑らせ、後孔にあてがうとあっという間に先端が挿入りこんでいく。
「ああっ……!!」
なんとも言えない感触が腰が砕けそうになるほど気持ちがいい。
思わず声を漏らしながら、ググッと押し込んでいくとアシェルの中が愚息に纏わりついてキューキューと締め付けてくる。
痛くないほどの締め付けにすぐにでもイッてしまいそうになるのを必死に堪える。
アシェルも痛みを感じていないのか、恍惚とした表情で嬌声をあげながら私を見ている。
愛する相手に痛みを感じさせずに快感だけを与えられるとは……。
ああ、運命の相手とのセックスはこんなにも幸せなものなのだな。
ググッと押し込むと、アシェルの中がさらに奥へと誘ってくれる。
あっという間に私の凶悪な愚息はアシェルの小さな身体に全て埋め込まれた。
「アシェル、全部挿入ったよ」
「クオン、さん……うれしい」
もう少しとどまっていたいがアシェルの中が気持ち良すぎて今にもイッてしまいそうになる。
流石に一度も腰を振ることなくイッてしまうような醜態は見せるわけにはいかない。
「アシェル、動くよ」
アシェルを抱きしめキスをしながら腰を動かすと、腰が溶けてしまいそうなほどの快感が襲ってくる。
うわっ、なんだこれ。
あまりの気持ちよさにあっという間に限界を迎えそうになるのを必死に押しとどめたが、アシェルの中が気持ちよすぎて結局我慢できずにアシェルの最奥に蜜を放った。
ドクドクと途轍もない量の精液が出ているのを感じる。
溜まっていたにしては多過ぎだろう。
自分でも引きそうになるほどの量に驚きながら、ゆっくりと引き抜こうとすると、
「や――っ、まだだめ……もっと、してください……」
「ぐぅ――っ!」
とろんとした目でそんなおねだりをされてやめられるわけもなく、それどころか一気にアシェルの中で勢いを取り戻した愚息はそれから5度も精液を出し続けた。
可愛いアシェルは途中で意識を失ってしまっていたが、5度目が終わってしばらくすると目を覚ました。
「悪い、アシェル。最初から無理させてしまった」
「いいえ、いいんです……ぼく、うれしかったので……」
「これで妊娠したのか?」
「ふふっ。まさか。妊娠できるように身体が変わっただけです。男同士なら半年は蜜を入れ続けないと」
そうか、よかった。
子どもが欲しくないわけではないが、しばらくはアシェルとの蜜月を過ごしたいからな。
しばらくベッドの上でイチャイチャして、部屋の隣にある風呂に入って身を清めた。
アシェルの足の間からとろりと流れ落ちる自分の精液にまた興奮しそうになったが、流石にそれは自制した。
この家の執事であるバートに着替えを用意してもらい、それを着てアシェルの父親に挨拶に行くことになった。
「バート、お父さまは今どちらにいらっしゃるの?」
「旦那さまは国王さまの元に行かれておいでです」
「国王さまのところに?」
「はい。アシェルさまに『神の計らい』が現れたとご報告に参ったのでございます」
「ああ、そっか。じゃあ、お父さまが帰ってくるまで待っていた方がいいかな?」
「いいえ、クオンさまは異世界からこられたお方ですから、国王さまに御目通りしてこの国に住む許可を頂かないと。先ほどお城に早馬を出しておきましたので、今から御目通りしていただけるとお返事もきております」
「そうなんだ。じゃあ、クオンさん。お城に参りましょうか」
あれほど無理をさせたのに、アシェルはなんの支障もなく動いている。
「アシェル、身体は大丈夫なのか?」
「はい。大丈夫です。運命の相手の蜜は体力をすぐに回復してくれますから……」
少し恥ずかしそうに教えてくれた。
そうか、なら気にせずこれからも愛せるわけだな。
よかった。
あっという間に馬車が用意され、私はアシェルと執事のバートと共に城へと向かった。
街並みも城も中世ヨーロッパのそれによく似ている。
私はこれからここで一生を暮らすのか。
そう考えたら少し感慨深い。
日本であくせく働いていたのが嘘のように清々しい。
この世界にこられて幸せだ。
そんなことを思っているうちに馬車は城の玄関に到着した。
騎士の格好をした者に案内され、謁見の間でしばらく待つと、中に入るようにと案内された。
アシェルの父親に会うよりも先に国王さまに挨拶するようだ。
アシェルと共に中に入り、アシェルの真似をして片膝をついて頭を下げ待っていると、奥の扉から国王さまともう一人やってくる気配を感じた。
「アシェル、『神の計らい』が見つかったとか。よかったな」
これが国王さまの声?
思っていた以上に優しそうだ。
「はい。ありがとうございます。国王さまにおかれましては――」
「ああ、良い。せっかくの其方の誕生日だ。それよりも先に其方の運命の相手を紹介してはくれぬか。異世界の者だという話だから私の伴侶も楽しみにしているのだ」
「はい。こちらが私の『神の計らい』 オウラ・クオンさんです」
「えっ?」
アシェルが私を紹介してくれたのになぜか驚きの声が聞こえる。
何かまずいことでもあったのだろうか?
恐る恐る顔を上げ国王さまの隣にいた人と目があった瞬間、時が止まった気がした。
「えっ――! と、父さん?」
「久遠……なぜここに?」
「父さんこそ! なんでここに?」
驚きを隠せない私と父の横で国王さまとアシェルもまだ驚きに満ちた表情で私たちを見ていた。
「サク、どういうことだ? 私にも説明してくれ。あの者を知っているのか?」
「エリオット、私にも何がなんだかわからないのですが……あの子は私の息子です」
「なんとっ!!」
国王さまは私が息子だと聞いてさらに驚きの声を上げたが、と同時に
「其方がサクの話していた息子か……。ああ、そういえばよく似ている。この世界にきた頃のサクにそっくりだ」
と柔らかな表情を見せてくれた。
「其方……クオンと言ったか。よくきてくれた。サクの息子なら、私の息子も同様。それにそこにいるアシェルは私の弟の息子だ。次男であるアシェルは公爵家を継ぐことはないのだから、二人でここに住むと良い。それならサクもクオンと過ごせるだろう?」
「エリオット……よろしいのですか?」
「無論だ。クオンは私の息子として扱うことにしよう」
「エリオット! ああっ、愛しています」
「ふふっ。私もだ。サク……」
突然始まった父親と国王さまのイチャつきにどうしたら良いのかわからなくなっていたが、隣にいたアシェルが
「お父さまとお会いできてよかったですね」
と優しく微笑んでくれた。
ああ、確かにそうだ。
私が小学生の頃、事故で亡くなった父とまさかこうして再会できようとは思いもしなかった。
我が邑楽家はつくづくこの世界の人間と縁が深いらしい。
この世界で美しい伴侶と父に恵まれて、私の新しい生活がはじまろうとしている。
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