イケメン国王の初恋 〜運命の相手は異世界人

波木真帆

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愛の交わり※

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固く窄まった蕾はレオが初めてだという証。
ああ、なんと幸せなのだろう。

蜜を纏った指で何度か擦りクッと力を入れると、レオの蕾にプツリと中指の先だけが挿入った。

「ひゃっ! んっ」

指先とはいえ、私の身体の一部がレオの中にいる。
それだけで私は途轍もない幸福を感じていた。

クチュクチュと中をかき混ぜると、レオの口から甘い声が上がる。
感じてくれているのだと思うと嬉しくなる。

少しずつほぐれていく蕾の中に指を増やしかき混ぜていると、

「ああっん!!」

一際大きな可愛らしい声が上がった。

「ふふっ。レオの感じるところがここか」

そこを重点的に攻めてやると、さっき蜜を出したばかりの果実が蜜を垂らしながら勃ち上がっているのが見える。

「ゔぃっくぅ……も、う……いれ、てぇ……」

「くっ……!!」

涙を潤ませながら、そんなふうにねだられたら理性など吹き飛んでしまうではないか!

「おね、がい……ほ、しぃ……」

「ああ、もうそれ以上煽るなっ」

可愛らしいレオのねだる声に私はさっと夜着を脱ぎ去った。

「すごっ……おっきぃ……」

目に涙を潤ませ恍惚とした表情で私の裸体に釘付けになっているレオに

「痛くしないから、レオはただ感じていればいい」

というと、レオは小さく頷いた。

初めてならば後ろからの方が痛みは少ないと聞いたことがある。
だが、レオの顔を見ずに挿入いれるなどしたくない。
レオの感じる顔を見ながら私の中にレオを感じたい……。

私のわがままだ、許せ。

レオの腰に枕を当て、蜜に塗れた後孔にこの上ないほどに大きく猛った愚息を擦り付けると、グチュグチュといやらしい音を立て始めた。

蕾にググッと愚息を押し込むと

「ああっ……あっ……んんっ」

レオの可愛い嬌声と共に愚息がレオの中へ挿入っていった。

レオの肉襞が愚息に絡みつきながら奥へといざなってくれる。
まるでレオの中に挿入はいることを認められたように、スルスルと奥まで挿入っていく。

「ああっ……お、くぅ……きもち、いぃ……っ」

これが運命の相手との交わりなのか……。

レオを苦しめずに気持ちよくだけさせられることに嬉しく思いながら、グッと腰を押し付けると、レオの小さな蕾に愚息が根元まで挿入った。

「レオ、全部挿入ったぞ」

「ゔぃっくぅ……うれしぃ……っ」

「ああ、私もだ。レオ、愛してるよ」

身体を倒し、レオに抱きつくと中にいる愚息がゴリッと奥を擦った瞬間

「ああ――っんっ!!!!」

快感に満ち溢れた声を上げる。

私はレオをギュッと抱きしめながら、腰を大きく動かした。
ゴリゴリと擦るたびにレオの口から甘い嬌声が漏れ出てくる。

その声をもっともっと聞きたくて激しく動かしていると、

「ああっ、やぁ――っ、も、うだめ……っ、イくぅ……っ」

という声と同時にレオとピッタリとくっついた腹に温かいものが広がっていく。

ああ、なんと愛おしいんだろう……。
蜜を吐き出し、ぐったりと力が抜けたレオをさらに強く抱きしめながら、私もレオの最奥に蜜を放った。

ビュルビュルと大量の蜜が出ているのがわかる。

中で出す蜜の量は相性の良さと相手がどれだけ満足したかで変わるのだ。
こんなにも長く出続ける大量の蜜はレオが私との交わりに満足してくれている証。

ようやく蜜を出し切った愚息をレオの中から引き抜くと、私の大きさに開いた蕾からトロトロと蜜が溢れる。
到底一度では治まりそうもない愚息に目を向けると、すっかり臨戦体制になっている。
レオの身体を清めながら風呂場でもう一度交わるとするか……。

「フレディ、寝室を整えておけ!」

執事にそう指示をして、私はレオを連れ風呂場に向かった。


風呂場で二度ほど愛を深め合ってから、寝室へ戻るとベッドはすっかり綺麗な状態に戻っていた。

レオをベッドに寝かせてふと見ると、ベッド脇のテーブルには水とメモが置いてあった。


<ヴィクトルさま。運命のお相手がこちらに来られて興奮されるお気持ちは十分理解いたしますが、お相手さまは魂が極限までお疲れになった状態でこちらにお越しでございます。そろそろゆっくりと休ませて差し上げてくださいませ。お相手さまがお目覚めになりましたら、すぐにお食事をご用意いたしますので、お声かけくださいませ。フレディ>


フレディ……。
ああ、やっぱりあいつは良い執事だ。
私を良い方向へ導いてくれる。

レオ……疲れ切った身体に私の欲を激しく浴びせてしまったな。
申し訳ない。
明日は公務も休みだ。
ゆっくりと二人で休むとしよう。

私はテーブルに置かれた水を口に含み、抱き起こしたレオに飲ませた。
よほど喉が渇いていたのだろう。

三度ほど飲ませてやるとようやく落ち着いた。

これからは私がレオを幸せにしよう。
レオは私のそばで笑っていてくれたらいい。

私はレオの隣に身体を滑らせ、レオをギュッと強く抱きしめた。
今までとは違うこれからのレオとの楽しい日々を想像して私も幸せの眠りについた。




   ✳︎           ✳︎           ✳︎


読んでいただきありがとうございます。
ここで一旦完結となりますが、時間ができたら後日談を後で書いてみたいなと思っています。
楽しみにしていただけると嬉しいです♡
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