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番外編
サプライズの行方 <後編>
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「いただきまーす!」
お母さんが最近ハマって飲んでいるストレートの林檎ジュースと一緒に、焼きたてのクッキーを美味しそうに食べる理央くんと空良くん。
「んーっ! 美味しいっ!! ねぇ、空良くん」
「うん、すっごくサクサクしてる! これなら寛人さんも喜んでくれるかな」
「喜んでくれるよ、絶対!」
「ふふっ。楽しみ!!」
嬉しそうにそんな会話をする二人を見ていると、
「寛人くんも凌也くんも幸せね。あんな可愛い子にあんなにまで愛されて……」
とお母さんが呟く。
「うん、本当に幸せそうだよ。悠木さんはあまり会う機会はないけれど、観月先生は本当に変わったから。毎日愛情が増している気がするよ」
「ふふっ。あなたと正臣くんみたいに?」
「えっ? 揶揄わないでよ」
「ふふっ。いいじゃない」
僕と将臣は生まれた時から一緒で、ほとんど離れて過ごした記憶がない。
もちろん家は別々だったけれど、幼稚園から大学までずっと同じ学校だし、行き帰りもずっと一緒だったし、長期休暇だってほとんど一緒に過ごしていたし、家族以上に一緒にいた気がする。
だから、観月先生や悠木さん、綾城さんみたいに、ずっと誰も愛せずに生きてきたなんて経験をしていないから、彼らがようやく出会った愛しい人を心から大切にしたいという気持ちを全て理解するのは難しいかもしれない。
でも、もし将臣と知り合えていなかったら?
大学まで別々で働き出して、先生たちのように運命的に出会ったとしたら……?
きっと将臣は今の先生たち以上に僕を離さなかったかもしれないな。
それくらい愛してもらえる自信はある。
でも、同じくらい、僕も将臣と離れたくなくて仕方がないんだろうな。
だから、僕たちは幼い時からずっと一緒にいられてよかったんだ。
「今日のお昼ご飯は、元春さんが美味しいお寿司を買ってきてくれることになっているから、その前にクッキーの箱詰めをしちゃいましょうか」
「わぁー!」
「あれ? お母さんが何か作るんじゃなかったの?」
「ふふっ。元春さんも理央くんと空良くん、それから秀吾と一緒に食事がしたいのよ。こういう機会でもないと、彼らとだけで一緒に食事ができる機会なんてないでしょう?」
どうやら、お父さんは先生たちのいない間に理央くんと空良くんとの時間を楽しみたいらしい。
そんなことで時間の都合をわざわざつけて家に戻ってくるなんて……。
まぁ、いつもは先生と悠木さんが目を光らせてるからな。
お父さんでも無闇に近づけないオーラ放ってるし。
あのお正月の時に遊びたそうにしてたもんな。
ふふっ。お父さんがなんか可愛く感じる。
「さぁ、この缶の中から好きなものを選んでちょうだい」
そう言ってお母さんが持ってきたのは、いろいろな形と色の缶。
ピンクや黄色、水色に白、それに金色の長方形、正方形、丸形の缶に、天使や花、動物に、月や星などの絵が描かれていて、選ぶのも悩んでしまう。
理央くんと空良くんもなかなか選べない様子だったけれど、
「僕、これにするー!」
と理央くんが選んだのは、可愛いブルースターの絵が描かれた長方形の白い缶。
「あっ、可愛い! じゃあ、僕はこれにするー!!」
空良くんが選んだのは、狼の絵が描かれた正方形の水色の缶。
「あっ、狼さんだ!」
「そう! あの時の寛人さんが着てた狼さんに似てるから」
「あー確かに似てるかも!!」
嬉しそうに選んだ缶に、手作りのクッキーを詰めていく。
「結構入るね」
「うん、一緒に食べられるね」
きっと二人で食べさせ合いながら、美味しいクッキーを食べるんだろう。
ああ、きっと先生も悠木さんも大喜びするだろうな。
「さぁ、箱詰めしたらリボンをつけましょうか」
「はぁーい」
まるで小学校の先生のようなお母さんは、嬉しそうに二人にリボンを選ばせる。
理央くんはピンク色のリボン。
うん、だと思った。ピンクのマカロンが好きだもんね。
そして空良くんは赤いリボンを選んだ。
きっと、赤ずきんちゃんを表しているのかな?
二人とも上手にプレゼントができたみたいだ。
そこにピンポーンと玄関ベルがなり、お父さんが帰ってきた。
「あっ、おかえりなさーい!!」
プレゼントが出来上がったばかりでご機嫌な理央くんと空良くんは、嬉しそうにお父さんを挨拶で出迎えた。
その瞬間、
「くっ――! か、可愛いすぎるっ!!」
あまりの喜びで膝から崩れ落ちそうになっていた。
それでも必死に堪えたのは、二人のためのお寿司を持っていたからだろう。
二人の好きなものを聞いていたおかげで、お父さんが買ってきたお寿司は全部二人の好物ばかり。
もちろんわさび抜き。
「理央くん、空良くん、一緒に食べようか」
「はーい」
「ああ、可愛いなぁ」
せっかくのバレンタインデーだしということで、お父さんを挟んで理央くんと空良くんを座らせる。
それを僕とお母さんが向いに座ってみるという席順だ。
「理央くんは海老が好きだったね?」
「はい、好きです。いただきまーす。んんっ!! 秀吾さんのお父さん。これすっごく美味しいです!!」
「そうか、そうか」
お父さんってば、すっかりにやけてる。
それを見てもお母さんは嫉妬するどころか嬉しそうだ。
さすがだな。
「空良くんはマグロだったかな?」
「はい、大好きです。いただきまーす! んんっ!! おいひぃ!!」
「そうか、そうか」
ああ、もうお父さんってば、そうかしか言えてないし。
僕とお母さんはそんな三人の様子を眺めながら、昼食を終えた。
いつもと違うお父さんを見るのはなんだかとても楽しかった。
「理央くんも空良くんも、観月くんと悠木くんのプレゼントはできたのかな?」
「はーい、できました!」
「そうか、君たちからの贈り物ならさぞ喜ぶだろうな」
「そうだったら嬉しいです」
「大丈夫だよ。愛しい相手が一生懸命作ってくれたものを喜ばないものはいないよ」
「「はい! 秀吾さんのお父さん、ありがとうございます!」」
二人は嬉しそうに言葉を返すと、お父さんは笑顔でため息をついた。
「あーあ、仕事に戻りたくなくなってきたな」
「ほら、そんなことを言わないで行ってきてください。これ、僕からのバレンタインの贈り物ですよ」
前日から用意しておいたお父さんへの贈り物を渡すと、
「――っ!! おおっ、ありがとう!!」
嬉しそうに受け取って、仕事場へ帰っていった。
それからしばらくして、玄関ベルがなったと思ったら、インターフォンから先生と悠木さんの声が聞こえた。
想像よりめちゃくちゃ早いんだけど……。
「ふふっ、きっと待ちきれなかったのね。ものすごく頑張ってきたんじゃないかしら」
なるほど。
大急ぎで仕事を片付けてきたのか。
さすがだな。
急いで玄関を開けると、二人が飛び込んできた。
「先生、悠木さん。理央くんも空良くんも会えるのを楽しみにしていましたよ」
そういうと同時に、
「凌也さん! お帰りなさい! これ、僕が作ったの。ばれんたいんでーのプレゼント!!」
「寛人さん! お帰りなさい! これ、僕からのバレンタインデーのプレゼント!!」
と缶を差し出しながら、二人が玄関にやってきた。
「えっ? 理央から? 俺に?」
「うん、僕がつくったの! 秀吾さんとお母さんが教えてくれたの!!」
「――っ!!! 理央っ!!」
嬉しそうに理央くんを抱きしめる先生。
「空良が俺に?」
「寛人さんのために一生懸命作ったんです。食べてくれますか?」
「ぐぅ――!! 空良、嬉しいよ!!!」
このまま押し倒しそうな勢いで空良くんを抱きしめる悠木さん。
そのまま、二人は理央くんと空良くんを抱きかかえて、挨拶もそこそこに急いで帰って行った。
その日の夜。
<榊くん、素晴らしい贈り物をありがとう。榊さんにもお礼を言っておいてくれ。このお礼はたっぷりとさせてもらうから、何か欲しいものでも考えておいてくれ>
と先生からメッセージが届いた。
お父さんにもお礼って……ああ、もしかして、あの映像かな?
そんな映像だったか、僕はまだ見てないけど先生が喜んでくれたならよかった。
そして、
<榊くん、空良が楽しかったと言っていた。本当にありがとう。榊くんと榊さんにお礼がしたいからなんでも言ってくれ>
と悠木さんからも喜びのメッセージが届いた。
悠木さんも喜んでもらえたならよかった。
でもお礼か……何にしようかな。
将臣と一緒に考えようかな。
でもサプライズ大成功でよかった!!
* * *
プレゼントをもらった後のお話は、それぞれのお話の番外編で書こうと思いますので、どうぞお楽しみに♡
お母さんが最近ハマって飲んでいるストレートの林檎ジュースと一緒に、焼きたてのクッキーを美味しそうに食べる理央くんと空良くん。
「んーっ! 美味しいっ!! ねぇ、空良くん」
「うん、すっごくサクサクしてる! これなら寛人さんも喜んでくれるかな」
「喜んでくれるよ、絶対!」
「ふふっ。楽しみ!!」
嬉しそうにそんな会話をする二人を見ていると、
「寛人くんも凌也くんも幸せね。あんな可愛い子にあんなにまで愛されて……」
とお母さんが呟く。
「うん、本当に幸せそうだよ。悠木さんはあまり会う機会はないけれど、観月先生は本当に変わったから。毎日愛情が増している気がするよ」
「ふふっ。あなたと正臣くんみたいに?」
「えっ? 揶揄わないでよ」
「ふふっ。いいじゃない」
僕と将臣は生まれた時から一緒で、ほとんど離れて過ごした記憶がない。
もちろん家は別々だったけれど、幼稚園から大学までずっと同じ学校だし、行き帰りもずっと一緒だったし、長期休暇だってほとんど一緒に過ごしていたし、家族以上に一緒にいた気がする。
だから、観月先生や悠木さん、綾城さんみたいに、ずっと誰も愛せずに生きてきたなんて経験をしていないから、彼らがようやく出会った愛しい人を心から大切にしたいという気持ちを全て理解するのは難しいかもしれない。
でも、もし将臣と知り合えていなかったら?
大学まで別々で働き出して、先生たちのように運命的に出会ったとしたら……?
きっと将臣は今の先生たち以上に僕を離さなかったかもしれないな。
それくらい愛してもらえる自信はある。
でも、同じくらい、僕も将臣と離れたくなくて仕方がないんだろうな。
だから、僕たちは幼い時からずっと一緒にいられてよかったんだ。
「今日のお昼ご飯は、元春さんが美味しいお寿司を買ってきてくれることになっているから、その前にクッキーの箱詰めをしちゃいましょうか」
「わぁー!」
「あれ? お母さんが何か作るんじゃなかったの?」
「ふふっ。元春さんも理央くんと空良くん、それから秀吾と一緒に食事がしたいのよ。こういう機会でもないと、彼らとだけで一緒に食事ができる機会なんてないでしょう?」
どうやら、お父さんは先生たちのいない間に理央くんと空良くんとの時間を楽しみたいらしい。
そんなことで時間の都合をわざわざつけて家に戻ってくるなんて……。
まぁ、いつもは先生と悠木さんが目を光らせてるからな。
お父さんでも無闇に近づけないオーラ放ってるし。
あのお正月の時に遊びたそうにしてたもんな。
ふふっ。お父さんがなんか可愛く感じる。
「さぁ、この缶の中から好きなものを選んでちょうだい」
そう言ってお母さんが持ってきたのは、いろいろな形と色の缶。
ピンクや黄色、水色に白、それに金色の長方形、正方形、丸形の缶に、天使や花、動物に、月や星などの絵が描かれていて、選ぶのも悩んでしまう。
理央くんと空良くんもなかなか選べない様子だったけれど、
「僕、これにするー!」
と理央くんが選んだのは、可愛いブルースターの絵が描かれた長方形の白い缶。
「あっ、可愛い! じゃあ、僕はこれにするー!!」
空良くんが選んだのは、狼の絵が描かれた正方形の水色の缶。
「あっ、狼さんだ!」
「そう! あの時の寛人さんが着てた狼さんに似てるから」
「あー確かに似てるかも!!」
嬉しそうに選んだ缶に、手作りのクッキーを詰めていく。
「結構入るね」
「うん、一緒に食べられるね」
きっと二人で食べさせ合いながら、美味しいクッキーを食べるんだろう。
ああ、きっと先生も悠木さんも大喜びするだろうな。
「さぁ、箱詰めしたらリボンをつけましょうか」
「はぁーい」
まるで小学校の先生のようなお母さんは、嬉しそうに二人にリボンを選ばせる。
理央くんはピンク色のリボン。
うん、だと思った。ピンクのマカロンが好きだもんね。
そして空良くんは赤いリボンを選んだ。
きっと、赤ずきんちゃんを表しているのかな?
二人とも上手にプレゼントができたみたいだ。
そこにピンポーンと玄関ベルがなり、お父さんが帰ってきた。
「あっ、おかえりなさーい!!」
プレゼントが出来上がったばかりでご機嫌な理央くんと空良くんは、嬉しそうにお父さんを挨拶で出迎えた。
その瞬間、
「くっ――! か、可愛いすぎるっ!!」
あまりの喜びで膝から崩れ落ちそうになっていた。
それでも必死に堪えたのは、二人のためのお寿司を持っていたからだろう。
二人の好きなものを聞いていたおかげで、お父さんが買ってきたお寿司は全部二人の好物ばかり。
もちろんわさび抜き。
「理央くん、空良くん、一緒に食べようか」
「はーい」
「ああ、可愛いなぁ」
せっかくのバレンタインデーだしということで、お父さんを挟んで理央くんと空良くんを座らせる。
それを僕とお母さんが向いに座ってみるという席順だ。
「理央くんは海老が好きだったね?」
「はい、好きです。いただきまーす。んんっ!! 秀吾さんのお父さん。これすっごく美味しいです!!」
「そうか、そうか」
お父さんってば、すっかりにやけてる。
それを見てもお母さんは嫉妬するどころか嬉しそうだ。
さすがだな。
「空良くんはマグロだったかな?」
「はい、大好きです。いただきまーす! んんっ!! おいひぃ!!」
「そうか、そうか」
ああ、もうお父さんってば、そうかしか言えてないし。
僕とお母さんはそんな三人の様子を眺めながら、昼食を終えた。
いつもと違うお父さんを見るのはなんだかとても楽しかった。
「理央くんも空良くんも、観月くんと悠木くんのプレゼントはできたのかな?」
「はーい、できました!」
「そうか、君たちからの贈り物ならさぞ喜ぶだろうな」
「そうだったら嬉しいです」
「大丈夫だよ。愛しい相手が一生懸命作ってくれたものを喜ばないものはいないよ」
「「はい! 秀吾さんのお父さん、ありがとうございます!」」
二人は嬉しそうに言葉を返すと、お父さんは笑顔でため息をついた。
「あーあ、仕事に戻りたくなくなってきたな」
「ほら、そんなことを言わないで行ってきてください。これ、僕からのバレンタインの贈り物ですよ」
前日から用意しておいたお父さんへの贈り物を渡すと、
「――っ!! おおっ、ありがとう!!」
嬉しそうに受け取って、仕事場へ帰っていった。
それからしばらくして、玄関ベルがなったと思ったら、インターフォンから先生と悠木さんの声が聞こえた。
想像よりめちゃくちゃ早いんだけど……。
「ふふっ、きっと待ちきれなかったのね。ものすごく頑張ってきたんじゃないかしら」
なるほど。
大急ぎで仕事を片付けてきたのか。
さすがだな。
急いで玄関を開けると、二人が飛び込んできた。
「先生、悠木さん。理央くんも空良くんも会えるのを楽しみにしていましたよ」
そういうと同時に、
「凌也さん! お帰りなさい! これ、僕が作ったの。ばれんたいんでーのプレゼント!!」
「寛人さん! お帰りなさい! これ、僕からのバレンタインデーのプレゼント!!」
と缶を差し出しながら、二人が玄関にやってきた。
「えっ? 理央から? 俺に?」
「うん、僕がつくったの! 秀吾さんとお母さんが教えてくれたの!!」
「――っ!!! 理央っ!!」
嬉しそうに理央くんを抱きしめる先生。
「空良が俺に?」
「寛人さんのために一生懸命作ったんです。食べてくれますか?」
「ぐぅ――!! 空良、嬉しいよ!!!」
このまま押し倒しそうな勢いで空良くんを抱きしめる悠木さん。
そのまま、二人は理央くんと空良くんを抱きかかえて、挨拶もそこそこに急いで帰って行った。
その日の夜。
<榊くん、素晴らしい贈り物をありがとう。榊さんにもお礼を言っておいてくれ。このお礼はたっぷりとさせてもらうから、何か欲しいものでも考えておいてくれ>
と先生からメッセージが届いた。
お父さんにもお礼って……ああ、もしかして、あの映像かな?
そんな映像だったか、僕はまだ見てないけど先生が喜んでくれたならよかった。
そして、
<榊くん、空良が楽しかったと言っていた。本当にありがとう。榊くんと榊さんにお礼がしたいからなんでも言ってくれ>
と悠木さんからも喜びのメッセージが届いた。
悠木さんも喜んでもらえたならよかった。
でもお礼か……何にしようかな。
将臣と一緒に考えようかな。
でもサプライズ大成功でよかった!!
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