ラブラブな僕たちが見守るイケメンアンドロイドの恋

波木真帆

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番外編

俺の大事な宝物※

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また思いつきで書いてしまった学生時代の二人です。
年齢は中3か、高1くらいか……。
幼馴染のこの二人しかできなさそうなお話を書いてみました♡

  *   *   *


<side将臣>


「おはようございます」

「あら、将臣くん。おはよう。今日も早いのね」

「秀吾、起きてますか?」

「昨日遅くまで本読んでたみたいだったから、まだ寝てるんじゃないかしら? 将臣くん、起こしてきてくれる?」

「わかりました」

昨日は秀吾の好きな作家の新作が出てたからな。
週末まで我慢しきれずに読むだろうなって思ってたけど、やっぱりそうか。
早めに迎えにきてよかった。

秀吾の部屋の扉を一応ノックしたけど反応する気配がない。
やっぱりまだ寝ているみたいだ。

扉を開けて中に入ると、枕元に本を置いたまま気持ちよさそうに眠っているのが見える。

「――っ!!!」

昨夜は少し暑かったからか、布団から足を出して寝ていたようで、秀吾の細くて綺麗な脚が見えている。
本当に同じ男とは思えないくらい、色白で毛も生えてない。

最高だな、こんな姿が見られて。
こういう時に幼馴染で本当に良かったと思う。

興奮に身体を震わせていると、

「うーん……っ」

小さな声をあげながら、秀吾が布団を捲り上げる。
首筋にうっすらと汗が流れているから、きっと暑くなったのだろう。

パジャマを着た仰向けの秀吾の身体には、今は何もかかっていない。

「あっ、うぐっ――!!」

思わず大きな声が出そうになったのを手で押さえるも、秀吾のズボンの中心がほんの少し盛り上がっているのを俺は見逃さなかった。
これって、もしかして……朝立ち?

もちろん、これが生理現象なのは知っている。
俺だって小学校高学年の時にはもう朝起きたら硬くなっている時もあった。

それとは別に秀吾を思って興奮して勃つこともほぼ毎日だし、気にすることもないけれど、やっぱり秀吾も同じなのだと思うと不思議な感じがする。

でもそれがさらに愛おしく感じるのだから、俺の秀吾を思う気持ちは本物なんだろう。
女の子みたいで可愛いからとかじゃなくて、秀吾自身を好きだってことだ。

中が見たい。
だけど、流石に無理だよな。
でもこの膨らみを目に焼き付けておくのは問題ないはずだ。

今日はこれがおかずになりそうだ。

じっと目に焼き付けてから、そっと布団をかけ一息ついて秀吾を起こす。

「秀吾……秀吾。朝だぞ」

「うーん……」

「ふふっ。起きたか?」

「あれ? まさおみ? どうして?」

「夜更かしして寝坊するんじゃないかと思って迎えにきたんだ。そしたら、秀吾のお母さんに起こしてきてくれって頼まれたから……」

「ああ、そうだったんだ。ありがとう、おかげで寝坊せずに済んだよ」

「じゃあ、着替えたら下りてこいよ。リビングで待ってるから」

「うん。ありがとう」

これ以上一緒にいたら、またあの膨らみに目がいきそうで急いで部屋を出た。
そしてトイレを借りて、すっかり興奮しているのを扱き、処理しておいた。

秀吾の家のトイレでやるのも罪悪感があるけれど、秀吾に興奮していると気づかれるよりはマシだ。

それからしばらくして身支度を整えた秀吾が下りてきて、朝食を食べるのを見守りながら一緒に学校に向かう。

そんな日々を過ごしていると、日に日に秀吾の元気がなくなっていくのを感じる。
もしかして、俺が秀吾を起こしにくるたびに邪な気持ちで見ていたことに気づかれたのか?

不安になりつつも、気になって学校からの帰り道に秀吾に尋ねてみた。

「秀吾……何か、気になることでもあるのか?」

「えっ……なんで?」

「いや、なんか悩みがあるみたいに見えたから……」

「将臣……」

「何かあるなら俺に聞かせてくれないか? 俺たち幼馴染で今までなんだって話し合ってきただろう?」

「うん……そうだね。じゃあ、僕の部屋に寄ってくれる?」

「ああ、もちろんだよ」

俺の言葉にふっと笑顔を見せる秀吾を可愛いと思いながらも、何を悩んでいるのかが気になって仕方がなかった。

「将臣……こっちにきて……」

二人がけのソファーに腰を下ろした秀吾の向かいのラグに座ろうとした俺に不安げな声をかけてくる。

よほど何か重要なことらしい。

「どうしたんだ?」

「うん……あのね、僕……」

震える声で俯きながら、俺の手を握る。
秀吾は不安に思っているのに、それを可愛いと思ってしまう自分を叱りつけながら言葉の続きを待ち続けていると、秀吾が深呼吸をして口を開いた。

「あのね、僕……病気になっちゃったみたい……」

「えっ? 病気? どこが悪いんだ? すぐに病院に行こう!!」

思いがけない言葉にびっくりして、思わず声をあげてしまうと、

「でも……どこに行けばいいのかわからない……」

と涙に潤んだ声が返ってきた。

どこに行けばいいかわからない、病気?

落ち着け。
ここは俺が冷静にならなくちゃいけない。

「わかった。じゃあ、一緒に考えよう。秀吾が病気だと思った症状を聞かせてくれないか?」

いざとなれば父さんの友人のお医者さんを紹介して貰えばいい。
秀吾が言ったことを間違えて伝えないようにこっそり録音しておこう。

「でも、恥ずかしいよ……」

「大丈夫。俺しか聞いてない。それに病気だったら恥ずかしがることはないよ」

「うん……そう、だね」

「気になるところから言ってくれ」

「あの、ね。その…………が………ちゃって、どうしていいか……」

「ごめん、もう一回教えてくれるか? 聞こえなくて……」

「だから……あ、そこが……かたく、なっちゃって……」

あそこが、硬くなる?
もしかして、それって……。

ここ数日の朝の様子が頭に浮かんでくる。
あの盛り上がったあそこ。

そうか……。
あの時が初めてだったんだ。

くっ――!!
自分が秀吾の初めての朝立ちに立ち会っていたと思うだけでこんなにも嬉しい。

「やっぱり、悪い病気?」

俺が何も言わなかったから不安にさせてしまったみたいだ。

「あっ、違う! 心配しなくていいよ。それは病気じゃない」

「えっ? 将臣は知ってるの?」

「ああ、あれは男なら必ずなる生理現象だから気にしなくていいんだ」

「生理現象? 本当?」

「ああ。俺だって朝はいつもそうなってるよ」

「いつも? そうなんだ……よかった。僕、病気になっちゃったかと思って……」

「それで秀吾はどうやってそれを治してたんだ?」

「トイレに行ったら治ってた。だから最初は気にしなかったんだけど、ここのところ毎日そんなふうになってて……今日はパンツに何か白いのがついてたから、病気だと思って……」

「――っ!!!!」

夢精して、それが何か気づいていない……ってことは、秀吾はまだ自分でやったことがないってことだ!!

「ねぇ、やっぱりそれは病気なの?」

「違う、違う! それも生理現象だから気にしなくていいよ。ほら、保健の授業でやってただろ? 男は大人の身体になると精子が作られるようになるって」

「うん、そう言ってた気がする……でもあんまりわからなかったから……」

なるほど。
まぁ、テストに出るわけじゃないしな。

「いいか? 男は子孫繁栄のためにいつでも元気な精子を残しておかないといけないんだ。だから、古いのは定期的に出して捨てないといけないんだ。でも出すのを忘れていると、寝ている間に古くなった精子が出てくるんだよ」

「えっ、じゃああれは古い精子ってこと?」

「ああ。寝ている間に出なくするためには起きている間に自分で古い精子を出しておくんだ」

「それって、どうやってするの?」

「それは……えっと、自分であそこに刺激を与えて……」

「刺激? それはどうやってしたらいいの?」

「優しく握って上下に擦るんだよ」

「ええ……怖いよ」

「大丈夫。今日お風呂に入った時にでもやってみたらいい」

そう言いながら俺は秀吾が風呂場でそんなことをしているのを想像して興奮してしまっていた。

「うん、わかった! じゃあ、今日やってみる!!」

そう言って、少し元気になった秀吾だったけれど、翌日の土曜日に遊びに行くと暗く沈んでいた。

「ど、どうしたんだ?」

「全然できなかった……。しかも今日も朝、出てたんだ……」

「ああ、そうだったのか……」

「ねぇ、将臣はやり方がわかるんでしょう? 僕にも教えて!!」

「ええーっ、でもそれはちょっと……」

「だめ?」

「くっ――!!」

そんな可愛い顔で見上げられたら断るなんてできるはずがない。

「わ、わかった。じゃあ、秀吾のを一緒にやろう。ズボンと下着を脱いでみて」

「う、うん。わかった」

恥じらいながらも、秀吾は俺のいう通りにズボンと下着を脱いでいく。

小学校低学年までは一緒に風呂にも入っていたからそんな感覚なんだろう。
でも俺は興奮しっぱなしだ。

「ぐっ――!!!」

数年ぶりにみる秀吾のあそこはうっすらとしか生えてなくて可愛い果実のような小さなものがぶら下がっているのもよく見える。
俺のとはえらい違いだな。
可愛すぎて鼻血が出そう。

「ねぇ、みて。またちょっと硬くなってる」

「あ、ああ。そうだな。秀吾、こっちにおいで」

そう言って、俺の足の間に座らせて、背中から抱きしめるように覆い被さった。
もちろん腰は少し引いて俺の秀吾にはバレないようにした。

「いいか? こうして優しく握るんだ」

「ひゃぁっ!!」

握った瞬間、秀吾の可愛い声が聞こえる。
俺は秀吾の手と一緒に握ったけれど、可愛い果実の感触は伝わってくる。

ああ、可愛い。本当に可愛い。

「まさ、おみ……っ、な、んか……へ、んっ」

「いいよ。そのまま感じてて」

「ああっん!!!」

数回扱いただけで秀吾はあっという間に可愛い蜜を放った。
初めてだけあって、濃くてドロッとしてる。
でも嫌だとは全然思わなかった。
むしろ舐めたいと思ったくらい。

それでも秀吾に引かれるのが嫌で我慢した。

「はぁっ、はぁっ」

俺の手の中に蜜を放った秀吾は荒い息を吐きながら、

「これ、でいいの?」

と尋ねてくる。

「ああ。よく頑張ったな」

「そっか。よかった……」

「でも、これからも無理しなくていいぞ。秀吾が上手くできなかったら俺がいつでも手伝ってやるから。俺たちだけの秘密だよ」

「うん、ありがとう。将臣。約束するね」

そう言って秀吾は俺の頬にキスをしてくれた。

けれど、淡白な秀吾はこの一度の快感で満足したのか、そこからはあまり反応することはなかったみたいだ。
それでも半年に一度くらい秀吾に頼まれて俺が出してやってた。

それが高校を卒業するまで続いたけれど、一緒に暮らし始めてからは毎日精子を出しているせいか、秀吾は朝立ちすることはほとんどなくなった。

今は俺の朝立ちを嬉しそうに眺めている。
時々秀吾が朝から出してくれることもあって、最高な目覚めだ。

そうそう、初めての朝立ちと夢精で戸惑っていたあの時の秀吾の声は今でも俺の大事な宝物だ。
秀吾には内緒だけれど。
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