ラブラブな僕たちが見守るイケメンアンドロイドの恋

波木真帆

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番外編

初夜、ふたたび  <前編>

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夜中にふと目を覚ました僕は、将臣にぎゅっと抱きしめられてベッドに横たわっていた。

ああ、あのまま寝ちゃったのかな。

将臣に激しく愛されて意識を失っちゃったんだろう。
最後まで付き合えると思っていたのにな。
ちょっと残念。
でもそれくらい将臣が興奮してくれたのなら良かったのかな。

裸のままで抱きしめられているけれど、身体は綺麗になっているところを見ると将臣がお風呂に入れてくれたんだろう。
お風呂に入ったことも気づかないくらい愛されたんだと思うと嬉しくなる。

「将臣……愛してる……」

心の声が漏れてしまっているけれど、それは仕方がない。
だって好きで好きでたまらないんだから。

「ふふっ。俺も秀吾を愛してるよ」

甘い言葉と共にチュッと髪に将臣の唇が触れる感覚がして驚く。

「起こしちゃった?」

「いや、俺たちは一心同体だから秀吾が目覚めたら俺も目が覚めるようになってるんだよ」

「ふふっ。そっか」

「身体は辛くないか?」

「うん。平気だよ。だって、将臣とのエッチだもん。意識失うくらい激しくされたって将臣とのエッチは僕にとって幸せなものだって身体もわかってるから、すぐに元気になるんだよ」

「秀吾……ああ、もうどうして秀吾はこんなに可愛いことを言ってくれるんだろうな」

「ふふっ。可愛い?」

「ああ。可愛すぎて誰にも見せたくないな」

将臣が見せてくれるこの独占欲が僕はたまらなく嬉しいんだ。

「二度目の初夜。最高だったよ。あの時の秀吾もすごく可愛かったけど、今日はまた可愛かったな」

「ふふっ。将臣、さっきから可愛いしか言ってないよ」

「そりゃああんなに可愛い秀吾ばっかり見させられたら、語彙力もなくなるよ。なぁ、これから年に一度はどこかで結婚式あげようか?」

「えっ? どうして?」

「そうしたら毎年秀吾と初夜ができるだろう?」

「ふふっ、もう! 将臣のえっち」

いちゃいちゃとベッドの中で裸で戯れる時間が楽しい。
そういえば、じっくりと堪能する暇もなかったけれどお城に宿泊なんて本当にすごいよねぇ。
まさか将臣と一緒にお城で初夜を迎えられる日が来るなんて夢にも思ってなかったな。

これも弓弦くんたちのおかげだな。
今頃はみんなも幸せな初夜を過ごしているんだろうな。

って……あっ!
忘れてたっ!!

佳都くんからもらったあのクリスマスプレゼント!!

初夜でみんなで着て感想言い合おうって話になってたんだった!!

流石に使わずに使ったなんて嘘も言えないし……。
でも、今は動けそうにないしな。

ここで無理したら明日は本当に動けなくなりそう。

うーん、どうしようか。

「秀吾? どうした? やっぱりどこか辛いか?」

「あ、ううん。違うの。ちょっと忘れちゃってたことがあったなって」

「忘れてたこと? 今からでも間に合うなら俺が手伝うけど? 何を忘れたんだ?」

「うーん、言っちゃったらダメなやつかも」

「俺に隠し事か?」

「そういうわけじゃないんだけど……」

反応を見たいなって話だったし、メインは弓弦くんたち三人だしな。
綾城さんは見ただけで興奮していたって言ったけど、そもそも将臣はアレ・・に興奮するタイプかわかんないし……。

とりあえず、やってみようかな。
僕だけ守ってなかったら申し訳ないし。
こんな機会でもないと一生着ないかもしれないしな。

「あの、じゃあ将臣にお願いしようかな」

「ああ。秀吾のためならなんでもするよ」

「あのね、その辺にコアラのシールがついた箱ないかな? 他のに比べたら薄い箱なんだけど」

「ちょっと待って。見てみるよ」

そう言って、将臣はベッドを抜け出ると、筋肉が程よくついたかっこいい後ろ姿が見えた。
いつも思うけど将臣に身体ってほんとかっこいいんだよね。
警察官だし鍛えてるんだから当然なんだけど、僕がどうやったってあんなかっこいい身体にはなれないんだもん。
羨ましいな。

「ああ、あったぞ」

箱を手に取って戻ってくる将臣の正面で将臣の大きなモノが揺れているのが見える。
身体もかっこいい上にアソコもあんなにおっきくてかっこいいんだからずるいよね。

僕なんて身長も低い上に、アレだってちっちゃいし、しかも体毛も薄いからほとんど丸見えだし……。
なんで同じ男なのにこうも違うんだろうな……。

「んっ? どうした?」

「いや……将臣の身体、かっこいいなって。自分のと比べると違いすぎるなぁって思ってた」

「ふふっ。褒めてくれるのは嬉しいけど、俺は秀吾の身体が好きだぞ。秀吾の身体しか反応しないから当然だけど」

「でも……将臣のと比べるとちっちゃいよ。それでも好き?」

「当たり前だろ。秀吾のだってちっちゃくはないだろ。身長に見合ってるんだから」

「そうかなぁ」

「ほら、それより何かするんだろ?」

そう言って箱を手渡してくれる。
ああ、そうだ。これするんだった。

「じゃあ、ちょっとだけ後向いて待っててくれる?」

「何が始まるんだ?」

そう言いつつも将臣は黙って後ろを向いてくれる。
本当に優しいんだ。

これ着て引かれないか心配だけど、きっと優しいから大丈夫だよね。

そう願いつつ、僕は箱を開けた。
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