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無邪気に煽られる※

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とりあえず、グリの件を会長にお伝えしておくか。
あのふれあいパークのオーナーがあのイリゼホテルのオーナーと同一人物だと知れば驚くだろうな。
もしかしたら、一緒に話を聞きに来ると仰られるかもしれないがそれはそれで後で浅香さんに連絡しておくとしよう。

「尚孝さん、私……ちょっと会長にメールを送ってきますね」

「あ、はい。わかりました」

電話をしてもひかるさんと一緒に過ごしているだろうから、取りはしないだろう。
緊急でもないしメールで構わないと判断して、急いでメールを送る。

「これでよし、と。じゃあ、尚孝さん。すき焼きを作りましょうか」

「あの、私もお手伝いしてもいいですか?」

「ええ、もちろんですよ」

私の言葉にぱぁっと花が綻ぶような笑顔を見せてくれる。
ああっ、もう本当にこの人は可愛すぎる!

米を炊き、蒸らしの時間に入ってから手作りの割下に肉を入れていく。
ジュワッといい匂いが漂ってきて、二人で顔を見合わせる。

これを幸せというんだろう。

「尚孝さん、味見してみませんか?」

「いいんですか?」

「ええ、あーんしてください」

肉を一口サイズにカットして、素直に口を開けてくれた尚孝さんの口に菜箸のまま運ぶと

「んんっ!! すっごく美味しいですっ!! 本当にお上手なんですね!!」

と手放しで褒められる。
これほど料理ができた自分を褒めたいと思ったことはない。
ああ、きっと私は尚孝さんに料理を振る舞う時のために今まで料理をしてきたのだろうな。

「ふふっ。よかったです」

いくつか材料が足りないものもあったけれど、概ねすき焼きと呼べるものが出来上がった。

炊き立てのご飯を装う段階になったところで、食器が足りないことに気付いたが、それも全て尚孝さんが今まで誰ともこの家で食事をしていなかった証。
尚孝さんには謝られたが、私にとっては嬉しい限りだ。

「明日、ちょうど出かけますし、その時に食器を揃えましょうか。グリの必要なものも揃えることになりますしね」

そういうと、目を輝かせて喜んでくれた。

ああ、本当に可愛い。

貴船家からいただいたという肉はとんでもない美味しさで成人男性二人の腹を瞬く間に満たしてくれた。
あっという間にすき焼きを食べ終えた私は、尚孝さんと一緒に食器を洗い終えソファーでまったりとした時間を過ごしていた。

すると、スマホにメッセージが届いた。
ああ、会長が返信してくれたのかもしれない。

尚孝さんに断って、スマホを開けばやはり会長からの返信。
だが、そこには磯山先生の事務所に伺うためにイリゼホテルには行けないということが書かれていた。
浅香さんには重々謝罪しておいてくれと書かれていたが、それよりも磯山先生の話の方が気になる。

なんせ、休日には決して仕事を入れない磯山先生だ。
それなのに、会長とお話しされるということは何かしらの緊急な案件が発生したということだが、その件について触れていないということは、まだ私には話せる段階にないということなのだろう。

気になるが、ここは自分のなすべきことをやるしかない。

「明日は尚孝さんと二人で浅香さんとお話しすることになりました」

「わかりました。会長は休日もお忙しくて大変ですね」

「尚孝さん……今日の夜ですが……」

「えっ……あっ、はい」

「本当はたっぷりと愛し合いたいと思っていましたが、明日午前中からお出かけとなると尚孝さんにあまり無理はさせられません。ですから、今日は一緒にお風呂に入るだけにしておきましょうか」

「えっ、でも……」

「尚孝さんに無理をさせたくないんです。多分、尚孝さんの中に挿入ったら、もう朝まで手放せなくなるのはわかってますから……」

「――っ!!! 唯人さん、そんなに……?」

「ええ、尚孝さんが可愛すぎるからいけないんですよ」

「そんなこと……」

「ですから、その分たっぷりと尚孝さんの肌に触れさせてください」

真っ赤になった尚孝さんを抱きかかえてバスルームへ連れていく。

「尚孝さん、私が脱がせても?」

「えっ……」

尚孝さんが驚いている間にさっと脱がせていく。
あっという間に綺麗な肌が露わになってきて、目が離せない。

「あ、あの……唯人さんも、脱いでください」

「ふふっ。わかりました」

いつも鍛えているし、恥ずかしい身体はしていないが、こうも興味津々で見つめられるとドキドキするな。
気に入ってくれればいいのだが。

そう思いながら、服を脱ぎあっという間に下着だけになって見せると、尚孝さんの視線が私の股間の膨らみに向かっているのが感じられる。

「ふふっ。気になりますか?」

「えっ、あっ、ごめんなさい」

「謝ることはないですよ。私の身体は全て尚孝さんのものですから」

そう言って下着を脱ぎ去ると、目を丸くして

「すごっ、おっきぃっ!!」

と声を上げてくれた。

「気に入ってくれたなら何よりですよ」

その言葉に尚孝さんの頬が赤くなる。

「尚孝さんも脱いでください」

「あっ、でも……私のをみたら萎えてしまうかも……」

「そんな心配は無用ですよ。ほら、見せてください」

そういうと、尚孝さんは少し恥じらいながら下着を脱ぎ始めた。

ぷるりとした可愛い果実のようなモノが見えて、思わずゴクリと唾を呑む。
ああ、可愛い尚孝さんはこんなところまで可愛らしいのだな。

「あの、唯人さん……いや、じゃないですか?」

「嫌なわけがないでしょう? ほら」

「わっ――!!」

尚孝さんの裸を見て一気に聳り立った私の昂りを見せると、尚孝さんは驚きながらも恍惚な表情で見つめている。
怖がらないでくれたのはよかったな。

「風邪をひくといけませんから、中に入りましょうか」

まだ驚きを隠せない様子の尚孝さんの手を取って風呂場に入った。

床にはマットが敷いてあって床の冷たさも感じない。

食事を作りながらすでに湯を張っていたから、湯船からは湯気が立ち込めている。
先に身体を洗おうと尚孝さんを椅子に座らせて、髪を濡らす。

私はこの空間に興奮しきりだが、尚孝さんは抵抗も忘れるくらい緊張しているようで静かに私が髪を濡らすのを黙って鏡越しに見つめていた。

「そんなに見られると緊張してきますね」

「えっ、ああ。ごめんなさい」

「ふふっ。いいんですよ、もっと見てください。尚孝さんに見つめられるなら嬉しいですから」

「唯人さん……」

「私が今何を考えているか、わかりますか?」

「えっ……」

「ふふっ。ここで毎日尚孝さんがお風呂に入っているのだと思うだけで興奮してます」

「――っ!!!」

みるみるうちに顔が赤くなっていく尚孝さんが可愛くてたまらない。

「大丈夫です、まだ・・何もしませんよ」

「まだ、って……」

尚孝さんが聞き返してくるのを笑顔で交わしながら、シャンプーを手に取って髪を洗い始める。
そうなってから、

「あっ、自分で……」

と言い出したがもう遅い。

「おとなしく座っていてください」

「は、はい」

ふふっ。素直な尚孝さんが可愛い。
それにしてもシルクのように滑らかな髪だ。
ずっと触っていたくなる。

手触りを堪能しつつ、隅々まで洗い終えて泡を流していく。
そのままボディーソープを手に取り、手のひらで背中を洗い始めた。

「ひゃっ! あの、身体は自分で……」

「ふふっ。遠慮しなくてもいいのに。じゃあ、私も髪を洗いますね」

ここで無理やりするのは得策でないと思い、素直に引いて自分の髪を洗っていると、チラチラと尚孝さんからの視線を感じる。

「どうかしましたか?」

「あ、いえ。私も唯人さんのを洗いたかったなと思って……」

「――っ、なら私は身体を洗ってください」

「えっ……」

驚きの表情を見せる尚孝さんを愛しく思いながら、急いで髪を洗い終え、尚孝さんの前に立った。

こうなればするしかないと思ってくれたのか、席を譲ってくれた尚孝さんは私を椅子に座らせてボディーソープを手に取った。

手のひらにたっぷりと泡を纏わせて膝立ちになって背中を洗ってくれる。
その手の感触だけで昂りが止まらない。

「あ、あの……背中、洗い終えたんですけど……」

「ああ、じゃあそのまま前もお願いします」

「えっ、わっ!!」

そのまま腕を優しく引っ張ると、尚孝さんが私の背中に抱きついてくる。

「これで、前も洗ってください」

「――っ、は、はい」

流石に恥ずかしがってやめるだろうかと思ったが、そのまま震える手で私の胸を洗ってくれる。
興奮してくれているのか、それとも恥ずかしいせいか、時折吐息のようなものが耳に入ってくる。

尚孝さんに意識をしてもらおうと思ってしたが、私の方が我慢できなくなりそうだ。

「尚孝さん、もういいで――えっ!!!!」

そろそろ終わらせようと思った瞬間、尚孝さんの手が私の昂りに触れた。

「――っ、尚孝さん! そこは……」

「あつくて、やっぱりおっきぃですね」

「――っ!! あっ!! だめですっ!!」

尚孝さんの小さな手に握られて上下に擦られるだけでとんでもない快感が押し寄せてくる

「きもち、いいですか?」

「くぅ――! もう、だめですっ!!」

「わっ!!」

私はさっと尚孝さんの手を昂りから外し、くるっと後ろを向いて、膝立ちになっている尚孝さんの前に私も膝立ちになった。

「あ、あの……ゆいと、さん……」

「尚孝さんが煽ったんですからね」

「えっ……」

驚く尚孝さんを抱き寄せて自分の昂りを尚孝さんの可愛いモノに擦り付け、一緒に握って扱き始めた。
ああ、尚孝さんのモノが当たるだけでとてつもなく気持ちがいい。

「ああっ、だめっ!!」

「だめじゃないでしょう? 腰、動いてますよ」

「やぁ――っ、ああっん!! も、う……っ、でちゃ、う……っ!」

「いいですよ、一緒にイきましょう」

ピッタリと抱き合いながら、手の動きを早めると

「ああっ……んんっ!!! イくぅ……っ!!」

「あ゛ぁっ!!」

尚孝さんはあっという間に絶頂を迎え、私の手に蜜を吐き出した。
その可愛いイき顔に私も一気に蜜を弾け飛ばした。

「はぁっ、はぁっ」

一瞬で上り詰めたせいか、息が荒い。
力なく私にもたれかかってくるその重みも愛おしい。

「気持ちよかったですか?」

「え、ええ。とっても……」

「ふふっ。よかったです」

身体についたままの泡と蜜をきれいに洗い流し、まだ力が抜けたままの尚孝さんを抱きかかえて湯船に浸かる。

「ゆい、とさん……」

「はい。尚孝さん……愛してます」

「んんっ……」

まだ息の荒い尚孝さんに無理もできず、軽いキスだけに留めたけれど、恍惚とした表情で胸元に擦り寄ってきてくれるのを見ると、このまま襲いたくなってしまう。
だが、明日のデートを楽しみにしてくれているのをキャンセルにはしたくない。
それにこれ以上は尚孝さんのキャパオーバーになりそうだからな。

「そろそろ出ましょうか」

抱きかかえたまま、脱衣所に向かい大きなバスタオルで包み込んであげて椅子に座らせると、まるで真っ白なウサギのようで可愛らしい。

自分の身体はさっと流して、バスタオルを腰に巻いたままで尚孝さんを寝室に連れて行く。

着替えもないからこのままでいいかと裸のままベッドに潜り込み、腕枕をすると尚孝さんは疲れていたのか、あっという間に眠りについた。

ああ、こんな狼の前で無防備に肌を晒して……。

尚孝さんが深い眠りについたのを確認して、裸の尚孝さんをおかずに何度も欲望の蜜を放った。
たっぷりと蜜が染み込んだバスタオルを持って、そっと寝室を出る。
洗濯と乾燥を済ませ、ようやく私も眠りについた。
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