55 / 61
◆第一部終章 運命の分岐点
55 誰が為の悪魔
しおりを挟む優しかった両親は二人とも死んだ。
父親は家族の為にと食糧を探しにリジャの街へ出たきり、そのまま帰って来なかった。心配になってライサが父親を探しにリジャの街に赴き人目につかぬ様こっそり探索すると、父は飢えた人々の食用にされてしまったのか、無惨にも全身の肉をえぐられた遺体が街路樹の枝にぶら下げられているのを発見した。
残った母親は子供たちの為にと、今まで備蓄していた残り少ない食糧を自分の分まで子供たちに分け与えていた為に、みるみる内にやせ細り、とうとう骨と皮だけになって餓死した。
姉と自分だけになってしまったライサは、母を弔おうにも既に空腹の限界に達しており、墓穴を掘るどころかベッドから母親の亡骸を移動させる事すらままならず、いつものように雑草スープを作って胃に流し込み、飢えをしのいだ体で自室に戻って眠りについた。
ライサ・スタンキナがこの世の終わりに遭遇したのはその日の夜の事だった。
辺りが静まり返り、夜行性の動物さえ寝ているのではと思ってしまう程に深い闇の時間、姉の部屋の扉がギイと鳴って開き、姉のカサカサとした足音が台所とは真逆の両親の寝室へと向かって行く。
自分よりも弱っていた姉が深夜に何事かと、空腹で眠れなかったライサは力を振り絞ってベッドから起き上がり、足音を立てないように裸足のまま、寝室の前にとたどり着いた。
もちろん、寝室にはベッドに横たわったままの母親の死体しかない。
何故こんな時間に姉が両親の寝室に入ったのか、どんな秘密があるのかと好奇心に駆られたライサは、餓死寸前の弱った身体に鞭を打ちながら、細心の注意を払って足音を消し、寝室のドアを少しだけ開ける。
……扉の隙間から室内を覗き込んだライサは、心から後悔した……
出来る事なら時間が戻る事を願った。姉の異変に気付いたとしても、そっとしとけば良かったと後悔したのだ。余計な心配や好奇心に突き動かされず、自分のベッドで目を瞑ったまま、姉の行為に見て見ぬ振りをしておけば良かったと思ったのだ。
何故なら、母親の死体を食う姉の姿を見てしまったから。絶対に見てはいけない光景を目の当たりにしてしまったからである。
「ひ……ひいっ! 」
思わず悲鳴を上げてその場にへたり込んだライサ。寝室の扉がギイイイと軋む音を放ちながら開いた事で、気付いた姉と完全に目が合ってしまう。
窓から差し込む月明かりに照らされているのは間違いなく姉なのだが、まんまると見開いた目と口の周りにべったりとついた赤黒い血が、まるでこの世のものでは無く、まるで悪魔、まるで鬼。……おとぎ話に聞いた食屍鬼(グール)と姉の姿が重なる様な地獄の光景を垣間見たのだ。
恐怖に全身を支配されたライサではあったが、優しくて妹想いの姉に何かしらの情が働いたのか、大声で人肉食を咎める事無く、大好きな姉の異常な行動に狼狽える事無くたった一言「ごっ、ごめんなさい! 」と叫んで自室に逃げ込んでしまった。
本来なら、母の遺体を損壊させた事で謝るべきは姉のはずなのに、何故かライサは姉に謝ったのである。
だが、姉と顔を合わせたのはそれで最後。自室に戻りベッドの中で朝まで震えていたライサは、なかなか起きて来ない姉を不審に思い彼女の部屋へと赴いたのだが、扉を開けた途端に姉に起きた出来事の全てに納得する。姉は自室で首を吊って、既に冷たくなっていたのだ。
空腹に負けて母の肉を喰らった事が、彼女自身の良心の呵責に耐えられなかったのか、それとも最愛の妹に見られた事を恥じたのか……。
いずれにしても、ライサの姉がそれについて心情を吐露する機会は失われた。最愛の家族がどんどんと死んで行き、妹想いの姉の自殺を最後に、ライサはとうとう独りぼっちになってしまったのである。
幼少の頃に他界した祖父や祖母からは神の子と呼ばれた、最高神イエールフルプスに祝福された最高の魔術師になるとも言われた。
だが時代はリンドグレインからクラースモルデンへと転じ、政治の危うさを感じた祖父母と両親は、ライサを仕官させる事無く秘匿して、単なる村の少女としての生活を余儀なくされた。
訳ありの十九歳、村一番の美少女とも褒め称えられて来たが、そんな人生ももう終わる。自分以外の家族はみんな死んで、残った自分ももはや立ち上がって歩く事すら困難なのだ。
母の遺骸はベッドに横たえたまま、姉の遺骸も吊ったまま、それを片付けようとする気力すら失せたライサは、おぼつかない足取りで必死にキッチンへと向かい、昨日作った雑草のスープ残りを口にしようとした時だった。
味付けなんて出来る訳が無い、塩すら入って無い単なる雑草の水煮が入った鍋を手にした瞬間、ライサの膝がガクンと落ちて、鍋を掴んだままビタンと盛大に床に倒れ込んでしまったのだ。空腹と貧血で目がぐるぐると回り、もはや立っていられない状態だったのである。
(……ああ、これはもうダメだ……)
床に倒れたままゆっくりと部屋を見渡すと、父が愛用していた切り株の椅子や母が愛用していたスイングチェア、姉が猫の様に丸くなって暖を取っていた古めかしい暖炉が目に入ったのだが、もちろんそれらを愛用していた人の姿は無い。
空気すら動いていないひどく静かな室内で、もはや物音を立てているのは、弱り切った自分の鼓動でしか無いのである。
薄れ行く意識の中、ライサは幸せだった頃の思い出が蘇って来ない自分に腹を立てる。家族の無残な死に様ばかりが脳裏にこびりつき、人生最期の走馬灯があまりにも悲惨過ぎるのだ。
「……いや……。嫌よ、死にたく……死にたく……ない……」
かすれた声で精一杯呟くも、誰かがその言葉を聞きつけて劇的な変化をもたらす事などありえない、そんな事はライサも百も承知。
その言葉は、定めとか神の思し召しだとか……、おおよそ人の人生の既定路線に対する最後の抵抗そして、運命を押し付けて来る大いなる存在に対しての、呪いの言葉でもあったのだ。
だが、ここで奇跡が起きる。だんだんと瞳が淀み瞳孔が開き始めたライサの鼓膜を、優しさに満ちた落ち着きのある音がノックしたのだ。
「大丈夫か?」
それはライサを心配する人の声。久しぶりに聞いた若い男性の声。
朦朧としていたライサは気付かなかったのだが、最後の抵抗の言葉に引き寄せられたかの様に、一人の少年が家に上がり込み、彼女の目の前に現れたのだ。
「あっ……、ああっ……!」
「だいぶ弱ってるようだね、これを口に含んでゆっくり飲み込むんだ」
少年はキッチンからマグカップを持って来て、自分の荷物の中から取り出した金属製のポットの口を開け、中身の液体をマグカップに注ぐ。
そしてライサの上半身を抱き起こしてマグカップを口元にと運んでやった。
白昼夢でも見てるかの様なライサがマグカップに弱々しく手を当てて、中身の液体を口に含むと何と、……みるみる内にライサの顔に表情が戻り、瞳に精気が戻って来るではないか。
(……野菜や塩の味がする! ……)
(……燻製肉のエキスも感じる!……)
(……これは!? これは野菜スープ! 雑草じゃなくて正真正銘の野菜スープ!……)
少年に上半身を預けたままライサは勢い良くそれを飲み干そうとすると、少年は一転してライサに怒声をぶつけて一喝する。
「だめだ、一気に飲むな!胃が弱ってるから吐いちまうぞ」
少年に怒られたライサは、それが憎しみから来る怒りでは無く身体を気遣った制止である事を悟り、言われた様に一口一口ゆっくり口に含んでは、ゆっくりと胃に流し込んだ。
「そうだ、そう。ゆっくりと噛んで唾液を出しながら飲み込むんだ。……食べ物はまだたくさんあるから、落ち着いたら好きなだけ食べれば良い」
口の中や胃が、食べ物の芳醇な風味と味覚に満たされて行く事で気持ちにゆとりが出来たのか、ライサはマグカップからもっと上に視線を移す。
彼女の背中を支えながら見下ろす少年の顔を確認したのだが、もちろん見た事も会った事も無い完全なる他人。
更に、その少年がエキゾチックな黒髪で、切れ長の目の奥に漆黒の瞳が輝いていれば、彼女が初めて会う東洋人種にある種の感慨が浮かんだとしても、それは不思議でも何でも無かった。
「あなたは……悪魔さん? 」
「いや、悪魔じゃない。普通の人間だが」
「今までどんなにイエールフルプスに祈っても全然助けてくれなかった。……でも、最後に悪魔でも良いから助けてって祈ったら、あなたが現れたの」
「神は真性のサド野郎だからな、人がバッタバッタ死んで行っても試練って言葉で片付けておいて高みの見物さ。あんなの相手にする方がおかしい」
「やっぱりあなたは悪魔さんね。私の名前はライサ……、良いわ、私の身体でも命でも、あなたの好きにして」
「俺の名前は修哉。そう言う大切なものは、本当に必要になる時まで取っておくんだ」
そう。この場に現れたのは藤森修哉。リジャの街に残された人々を救う為に、単身アンカルロッテの森西南端にある難民キャンプからこの地に赴いたのである。
修哉はライサがスープを飲み干すまでの時間、そのまま彼女を支えてやり、落ち着いたのを見計らって彼女を抱き起こしてソファへと運ぶ。
そして彼女がホッと一息ついている間に、荷物袋の中からエマニュエルから渡された特製チキンサンド弁当を取り出し、パンとチキンを別々にしながら小さくちぎり出した。
「俺は情報が欲しい。リジャの街に向かっていたはずなんだが、たどり着いたのがここだ。生存者を探していたが、結局あんたしかいなかった」
どうやら、このシューヤと名乗る少年はリジャの街に用事があったらしいのだが、旅の道中この村をリジャだと間違えたらしい。
飢餓で機能を失った街に、何故今頃用事があるのかは知らないが、シューヤが用意してくれたスープに浸したパンとチキンをゆっくり食べながら、ライサは彼が必要としているであろう情報を、率先して話し出した。
この村は「リジャ746」と言う味気ない名称を持つ、リジャの街の北側に位置する衛星村の一つであり、街に行きたいならここから南に向かい半日ほど歩けばリジャの街に到着する事。
そして昨年の政府指導が失敗して大飢饉が街を覆った結果、街と周囲に点在する衛星村は壊滅状態に陥ってしまった事。早々と逃げ出した者たちは行方知れずのままで、土地を守る為に残った人々は軒並み餓死を待つ他無く、自分の家族も全員死んでしまったのだと説明した。
「……それで政府は何で助けてくれないんだ?」
「あくまでも政府の農業政策は正しいんだって、それを失敗させた住民側に責任があるって言ってたらしくて、その内軍隊が来てみんな収容所送りになるんじゃないかって……家族で話してた」
「なるほどね、あの手の連中は絶対に謝らないし、過ちを認めないからな」
修哉はここで閃く。リジャに行けば今自分の前にいるライサの様に、生死のギリギリのライン上で助けを求めている者が無数にいるはず。
「罰」をもって迫って来る鎮圧部隊と相対するにしても、飢餓に苦しんでいる住民が自力で難民キャンプに逃げ延びる可能性が皆無に等しい中で、そのまま市街戦を繰り広げてしまえば、逆に住民たちが望むと望まないと結果として人間の盾となり修哉の行動が制限されてしまう。
(……それならばだ……)
修哉は荷物袋から自分の分として、弁当一食分だけ取り出して、食べ物がごっそり入った荷物袋を肩に担いだ。
「ライサ、一つお願いしたい事があるんだが……」
「良いわよ、あなたの願いなら何でもする」
「おいおい、まだ俺は何も言ってないぞ」
シューヤは悪魔さんだから、助けて貰った私は言う通りにするのと、苦笑する修哉に対してライサは真面目に答える。信じているかどうかは別として、修哉に深い恩を感じている事に間違いはなかった。
「ここから北に向かうとアンカルロッテの森の手前に難民キャンプがある、みんなリジャから逃げて来た人々だ。そのキャンプに幼い少女がいる、名前はエマニュエル・ハンナエルケ・リンドグレイン。……その子に伝えて欲しいんだ」
「えっ? 伝える?」
「ああ。リジャに取り残された人々を、このリジャ746村に行けと誘導するから、ありったけの食糧をここに届けて欲しいって……伝えてくれないか?」
「えっ!? 伝えるのは良いけど、えっ?ええっ……リンドグレイン!? 」
その名前にある種の懐かしさや清涼感を覚えたのか一瞬戸惑ったライサであったが、リンドグレインの名前を噛み締めている内に、やがてその名前の持つ本当の力に気付いたのか、やつれ切った顔に微かに笑顔を浮かべた。
「この村は昔、イーリチと言う名前があって、王室に農作物を献上するくらいにご縁があったのよ。……どこかで生き延びていて欲しいと皆で案じてたけど、皇女殿下が……良かった」
修哉は彼女の両腕を自分の首に絡ませ、馬は操れるかと聞きながら抱き起す。俗に言うお姫様だっこと言うやつだ。
ライサは農家の娘が馬に乗れない訳なんてないでしょと、抱っこされながらも馬に乗って難民キャンプに向かう気満々でいる。
ーー君のご家族の遺体、俺が埋葬しとくからーー
村の外れに繋げてある馬に向かう途中、修哉がポツリと呟いたこの言葉で、今まで気丈に振る舞っていたライサの中で何かが崩れる。
ピンと張り詰めていた糸が切れたかの様に、その言葉を起点としてライサの瞳は潤み、とめどなく溢れた涙が乾き切った頬を伝って行く。
「シューヤ、やっぱりあなたは悪魔さんだ」
「だから違うって。俺はれっきとした……」
れっきとした何だったのか、修哉の口からその先の言葉が出る事は無かった。何故なら、お姫様抱っこをされたライサは両腕で彼の顔を引き寄せて、頬にキスしたのである。
「悪魔さん、家族の仇を討って。お母さんや姉さんをこんな目に合わせた、この国をぶっ壊して」
「もとよりそのつもりだよ。難民キャンプに着いたらゆっくり休め」
リンドグレインの名前が出た時点で、修哉にまつわる背景が薄々見えたのかも知れない。
確かに、クラースモルデン連邦共和国側からすれば、体制を崩壊させようとする修哉はまさしく悪魔。だからライサは独裁者が進める暗黒政治を討てと頼み、あらためて修哉を悪魔と呼んだのかも知れない。
■ライサ・スタンキナ
新生リンドグレインの旗に忠誠を誓い、卓越した魔法能力で時代を切り開いた才女である。
やがて後の歴史書に【大転換】と呼ばれる動乱の時代が訪れるのだが、その人類存亡の危機においても「アシッドドラゴン迎撃作戦」や「死霊軍団殲滅戦」「ハンナエルケ要塞防衛戦」など数々の戦役で常に陣頭に立ち、どんなに不利な戦況でも諦める事無く、粘り強く陣頭指揮を執り続けた事が認められ、宮廷魔導士ロイヤルウィザードの称号を授かり、女王エマニュエルの側近としてその生涯を捧げた不退転の人でもあった。
私事においては双子の男児をもうけ、その内の一人が終生独身を貫いた女王エマニュエルの養子となり、第二代目のリンドグレインとなるのだが、父親についての情報は一切表に出る事が無く、後の歴史学者たちがいつまでたっても結論の出せない永遠の謎となって語り継がれる事となる。
ただ、あくまでも余談であるが、ライサ・スタンキナが子供たちを連れて女王エマニュエルに謁見した際、女王は涙を流しながら喜び、すすんで子供たちを抱擁したと言う逸話もあり、子供の父親はライサだけでなく女王エマニュエルにとっても重要な人物であったと推察されたのだが、当たり前の話父親が一体誰であるのか結論を語れる者などはいなかった。
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる