墜落レッド ~戦隊レッドは魔王さまに愛でられる~

るなかふぇ

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第五章 和平会談

17 愛称 ※

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「んはっ……ぐ、うう……っ」
「苦しいか? もうそろそろやめておこうか」
「だい、じょぶだっ。もうちょっと……もうちょっとだけ」

 と言いながら、リョウマの息はすっかり上がっている。「こちらの姿勢の方が楽なはずだから」と言われて四つん這いになり、尻を魔王に突き出した格好で、後ろに魔王の指を突き入れられた状態だ。
 指を一本から二本に増やされたころから、だいぶ苦しくなってきた。なにしろ魔王の指は太い。体が大きいのだから当たり前なのだが、それがせめて三本にならなければ本番はつらいのだという。
 本来、魔法のない者がするときにはジェルやオイルといった便利な道具をいろいろと使うらしいが、ここには何もない。そのため、魔王の魔法が大変便利だということを実感する羽目になった。

 まず、秘部を清潔にするのは一瞬で済んだ。それに、本来勝手に濡れてきたりしない場所を適度に濡らし、ぬめりを持たせることまで、至れり尽くせり状態だった。
 
「ん、あ……っ、あ?」

 と、今までとは明らかに違う、濡れた柔らかい肉がぐちゅりと秘部に挿入されてきて、リョウマは焦った。
 まさかとは思ったが、そのまさかだった。魔王がその場所から指を抜きさり、穴の周囲にキスを落として舌を差し込んできたのだ。

「あ、ちょっ……やめっ、だめだ、やめええっ」
「いいではないか。私がこうしたいのだ」

 そんな場所でしゃべるな、と思ったが魔王はそのまま行為を続けている。ぐちゅ、ちゅぷっといやらしい音が耳に届き、ますます体の熱が上がった。

「ら、らめっ……き、きたねえ、だろっ」
「汚くなどない。ちゃんと先ほど清潔にしたではないか」
「そっ、そそ、そーゆーことじゃねえええっ」
 羞恥で全身が爆発しそうである。
「や、あんっ……あ、あんっだ、ダメえっ……あひっ!」

 魔王の長い舌の先が、つん、とあの場所をつつくたび、リョウマの腰が否応なく跳ねた。魔王は少し指も突き入れると、指と舌で念入りに穴の周りとその奥を慣れさせていく。

「ひい、ひいんっ……や、ああん、あ、ああんっ……!」

 恐らく唾液に含まれる《魔素》が効いてもいるのだろう。腰全体にずんずん欲望の重みが積み重なり、腹の奥でぐるぐると渦巻き始める。

 もっと、もっと突いてほしい。
 本当はもっと、硬くて重くて熱いモノで──

 本能がとんでもないことを欲求しているのをどこかで感じながらも、もうリョウマは開けっ放しの口から変な声をあげるしかできなかった。
 指が届く範囲の最奥の場所まで、しっかりと魔王の体液に湿らされて、腰が疼いてたまらない。無意識に自分で前のモノを扱こうとしたら、魔王の手に止められた。代わりに、そのまま扱かれる。
 最初はゆっくりと。それが次第に早くなっていく。

「あ、ああ、あはあっ……いいっ……!」

 イイ。めちゃくちゃに悦かった。
 リョウマは無我夢中で腰を振った。

「あ、ああ、まおっ……あんぅ……ううっ、うふうっ!」

 ぷしゅっと音を立てて、リョウマの欲望が放射されていく。腰の中に溜まっていた重いそれが放出されるときの、恍惚にも似た快楽。リョウマはしばらくそれに酔った。
 背後にいる魔王も、熱い吐息が少し早くなっている。

「……悦かったようだな。なによりだ」
「はあ、はあ……」

 でも、と後ろをそっと見たら、魔王は思っていた以上に満足した表情をしていた。

「でも。あんたは──」
「いいのだ。どのみち、ここで最後までは無理だからな」
「そんな……」
「準備だけでいいのだ、リョウマ」

 言いながら、魔王はリョウマの体をひょいと抱き上げて自分の膝に乗せた。そのまま額に、頬に、首筋に口づけを落としてくれる。

「私は可愛いそなたを堪能した。とても素敵な夜だった。今はこれでよい」
「エルケニヒ……」

 リョウマは魔王の首に腕を回し、自分からその唇に吸い付いた。魔王がそれに甘く、深く応えてくれる。

「良ければ今後は『エル』と呼んでくれ」
「エ、エル……?」
「そなただけに許す呼び名だ。……いいだろう?」
「う。……い、いっけど……」

(どうしたんだろ。なんか……変だ)

 いや、気のせいかもしれない。
 今夜の魔王は、なんとなく変な気がする。いつもはもっともっと「俺様」で攻める気満々な気がするのに。今夜はどこか、寂しそうというか、悲しそうというか……どうしてもそんな気がしてしまうのだ。
 なぜかはわからない。
 たぶん、訊いても答えてはくれないだろう。こいつはそういうヤツだから。

「ありがとう、リョウマ。そろそろ休んだほうがいい」
「ええ……。もう、終わるのかよ」
「そのほうがいい。これ以上は、外で聞かされているダンパが気の毒でもあるしな」
「あ。……そ、そっか」

 急に、外でまんじりともせずこの一連の自分たちの行為を聞かされているダンパのことを思い出して恥ずかしくなった。確かに気の毒だ。気の毒がすぎる。
 魔王は手早く周囲をきれいにすると、リョウマに元通りに夜着を着せ、ともに布団の中に入った。「そなたが眠るまではそばにいる」と言って。
 大きな魔王の胸の中に、普通の体格の男であるリョウマの体がすっぽりと入ってしまう。そのままお互いに抱き合いながら眠りについた。

「おやすみ。リョウマ」
「おやすみ、エルケニ……エル」

 ふ、と魔王がリョウマの額のすぐ近くで笑った。
 あたたかい。ひどく安心する。
 こいつとこんな風になるなんて、ちょっと前には考えすらしなかったのに。
 本当はすぐに眠ってしまわずに、もっと魔王と話をしようと思っていた。それなのに、しょうのないリョウマの目はあっという間に重くなって閉じてしまい、すぐに眠気が襲ってきて、急速に意識が遠のいていった。
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