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第四章 勇者の村
4 幼なじみ
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《ちょっと待て。落ち着け。まずはケント、おめーだよ!》
焦った調子で割って入ったのはリョウマだ。
《それからてめぇ! いーかげんその殺気をどーにかしやがれっ》
次いで手のひらでベシン、と魔王の目元をブッ叩く。「うひっ?」とこちらがわの誰かが変な声をあげた。
当然だ。あの魔王を相手にあんなことをする奴は、古今東西見たことも聞いたこともない。そんなことをしようものなら、そいつの体は一秒後にはこなごなの消し炭にされているはずだからだ。
《…………》
ところが魔王は、ぶっ叩かれたまましばらく微動だにしなかった。それどころか、リョウマのその手をひょいと外して、その手のひらにちゅっと口づけまでする。それも、非常に愛情をこめた感じで。
《うぎゃあ! 気色悪いことすんなやあああっ》
リョウマ本人が一番鳥肌が立ったらしい。まあ当然だ。キスされた手のひらを魔王の衣で遠慮もなくゴシゴシ拭いて、そのまま魔王の頬をぺちぺち叩いている。まったくやりたい放題だ。それでも魔王は怒るどころかむしろ可愛い子ネコでも見るような瞳で彼を見つめているだけだった。
……事件だ。まことに事件である。
どうしてこいつら、いきなりこんなに「仲良く」なってしまっているのだ?
なんとなく胸のあたりがキリキリするのは、自分が生まれてこの方「恋人いない歴=年齢」の人生を過ごしてきたからではない、断じてない。
「……あの。どうでもいいけど、ちょっとジャレるのやめてくんない?」
《ばっきゃろ、だれもじゃれてねーわいい加減にしろお!》
「わかったわかった。仲いいのはもうじゅーぶんわかったから」
《なっ……仲良くなんてなってねー!》
「わかったから! ちっとも話が進まないのよっ。あんたちょっと黙って、リョウマ」
《……う、うぐうっ》
押しの強い姉御肌のサクヤに逆らえるメンバーは《レンジャー》の中にはいない。一応リーダーながらリョウマも当然そのひとりだ。しぶしぶながら口を閉ざした。
「で、なんですって?『将来を誓い合った仲』って言った? ケント」
「そうだ」
「ちゃんと説明しなさいよ。今なら聞いてあげるからさ。どういうこと? リョウマと結婚の約束でもしてたってこと?」
「その通りだ」
いつもの冷静そのものの顔で、しれっとケントが答える。腕組みをして、片手の拳で眉間のあたりを揉んでいる。苛立った感情をなんとか堪えているときの彼の癖だ。
「知っての通り、俺とあいつは幼なじみだ。ごく幼いころからともに育ち、ともに《勇者パワー》の扱いや武術を学んできた」
「そうね。それはあたしたちもそうだけど」
「そういうことじゃないっ」
くわっと両目を見開いて、ケントが叫んだ。今度は両手の拳を握りしめている。ちっとも「らしく」ない。いつも冷静沈着、怜悧でクールそのものの《BLブルー》とは思えない態度だ。つまり、我を忘れている。
「だって、お前ははっきり言ったじゃないか、あのとき!『しょうらいはケントとケッコンする~』って。俺はこの耳でハッキリ聞いたぞ。ちゃんと覚えているのにっ」
《え……えーと。ちょっと待てよ》
画面の向こうで、リョウマは完全に狼狽した様子だ。ちらちらと隣の魔王の様子を窺っているが、当の魔王は完全に憮然とした顔になっている。
《ごめん……ケント。でも俺、さっぱりそんなん、覚えてなくて──》
「なにいっ? あんなにしっかり約束したのに! 花輪で作った指輪だって交換しただろうっ」
《……なんだと?》
周囲の全空気を凍らせるような声が響いた。もちろん魔王だ。
実は《レンジャー》である自分たちにとってはこちらの方がずっと見慣れた顔なのだが、全身から殺意まみれのすさまじい《気》を放ち、額とこめかみにありえないほどの血管が浮き出た恐ろしい相貌に変わっている。歯をくいしばりすぎているのだろう、顎の脇にも「食いしばり皺」がはっきりと浮き出ている。
《指輪を交換? 結婚の約束をしていただと……? まことか、リョウマ》
《いや、ちょっ……まてまてまて! 落ち着けってば! 俺、本気でそんなん覚えてねえってっ。大体、それって何歳ぐらいのことよっ?》
「俺が五歳でお前が三歳のころだ。忘れたとは言わせんぞっ」
《いや忘れるわ! フツーに忘れるわっちゅうか覚えてるわけねーだろがこのスットコドッコイ!》
「そ……そんな!」
ケントはまるで「信じられないことを聞いた」と言わんばかりの顔で驚愕している。
「だって、俺は……あの時の指輪、保存魔法までかけて、ちゃんと保存してるのにっ」
《いや重いわ!》
サクヤにはわかる。身の回りのことに今でもかなりだらしないところのあるリョウマのことだ。三歳のときに貰った花でつくった指輪なんて、十分後にはどこかへぽーいと放り出していたにちがいない! まるで目の前で見ていたかのように、はっきりとそのシーンが思い描けてしまうほどではないか。
《ごめんケント。悪ぃけど俺、本気で覚えてねーのよ。てか、三歳とかじゃほら、まだ男と女の区別とかもちゃんとついてなくね? お前は一番大事な友達で、それは今でもそうだけど……だから、『ず~っといっしょ』とかは思ってたと思うけどさ。そもそも結婚って──いやマジで無理だからっ》
「そ……そんな」
がくり、とイケメンがその場で両膝をつく。
場の一同は、みんな青くなったり白くなったりして完全に毒気を抜かれた状態だ。
《……ふむ。ではその『婚約騒動』についてはそこの青二才の若気の至り、勘違いということでいいのか?》
《そもそも婚約騒動ですらねえわっ。そんな小せえガキがした約束とかっ、真に受けてるほうがどうかしてるっつーの。……あ、いやその、ケントにはほんとにゴメンなんだけど……》
「ふぐううっ」
そのつもりではないのだろうに、リョウマの言葉の刃がドスドスとケントの胸に突き刺さっているのが目に見えるようだ。ちょっとだけだが、さすがのサクヤですらかわいそうになってきた。
「ま……いいわ。とりあえずその話は終わりね。終わるわよ? いいわね《ブルー》?」
「うぐっ……」
地面に倒れ伏したまま、なんだかもう泣きが入っている《ブルー》を無理やり見ないふりすることに決めて、サクヤは画面に向きなおった。
「で? 話を戻すわよ。魔王っ、あんたはなんでリョウマをとっつかまえたままなのよっ。返しなさいよ! そんなんでも一応、あたしたちのリーダーなんだからさあ」
《一応って……ひでえ》
今度はリョウマが心底傷ついた顔になった。
焦った調子で割って入ったのはリョウマだ。
《それからてめぇ! いーかげんその殺気をどーにかしやがれっ》
次いで手のひらでベシン、と魔王の目元をブッ叩く。「うひっ?」とこちらがわの誰かが変な声をあげた。
当然だ。あの魔王を相手にあんなことをする奴は、古今東西見たことも聞いたこともない。そんなことをしようものなら、そいつの体は一秒後にはこなごなの消し炭にされているはずだからだ。
《…………》
ところが魔王は、ぶっ叩かれたまましばらく微動だにしなかった。それどころか、リョウマのその手をひょいと外して、その手のひらにちゅっと口づけまでする。それも、非常に愛情をこめた感じで。
《うぎゃあ! 気色悪いことすんなやあああっ》
リョウマ本人が一番鳥肌が立ったらしい。まあ当然だ。キスされた手のひらを魔王の衣で遠慮もなくゴシゴシ拭いて、そのまま魔王の頬をぺちぺち叩いている。まったくやりたい放題だ。それでも魔王は怒るどころかむしろ可愛い子ネコでも見るような瞳で彼を見つめているだけだった。
……事件だ。まことに事件である。
どうしてこいつら、いきなりこんなに「仲良く」なってしまっているのだ?
なんとなく胸のあたりがキリキリするのは、自分が生まれてこの方「恋人いない歴=年齢」の人生を過ごしてきたからではない、断じてない。
「……あの。どうでもいいけど、ちょっとジャレるのやめてくんない?」
《ばっきゃろ、だれもじゃれてねーわいい加減にしろお!》
「わかったわかった。仲いいのはもうじゅーぶんわかったから」
《なっ……仲良くなんてなってねー!》
「わかったから! ちっとも話が進まないのよっ。あんたちょっと黙って、リョウマ」
《……う、うぐうっ》
押しの強い姉御肌のサクヤに逆らえるメンバーは《レンジャー》の中にはいない。一応リーダーながらリョウマも当然そのひとりだ。しぶしぶながら口を閉ざした。
「で、なんですって?『将来を誓い合った仲』って言った? ケント」
「そうだ」
「ちゃんと説明しなさいよ。今なら聞いてあげるからさ。どういうこと? リョウマと結婚の約束でもしてたってこと?」
「その通りだ」
いつもの冷静そのものの顔で、しれっとケントが答える。腕組みをして、片手の拳で眉間のあたりを揉んでいる。苛立った感情をなんとか堪えているときの彼の癖だ。
「知っての通り、俺とあいつは幼なじみだ。ごく幼いころからともに育ち、ともに《勇者パワー》の扱いや武術を学んできた」
「そうね。それはあたしたちもそうだけど」
「そういうことじゃないっ」
くわっと両目を見開いて、ケントが叫んだ。今度は両手の拳を握りしめている。ちっとも「らしく」ない。いつも冷静沈着、怜悧でクールそのものの《BLブルー》とは思えない態度だ。つまり、我を忘れている。
「だって、お前ははっきり言ったじゃないか、あのとき!『しょうらいはケントとケッコンする~』って。俺はこの耳でハッキリ聞いたぞ。ちゃんと覚えているのにっ」
《え……えーと。ちょっと待てよ》
画面の向こうで、リョウマは完全に狼狽した様子だ。ちらちらと隣の魔王の様子を窺っているが、当の魔王は完全に憮然とした顔になっている。
《ごめん……ケント。でも俺、さっぱりそんなん、覚えてなくて──》
「なにいっ? あんなにしっかり約束したのに! 花輪で作った指輪だって交換しただろうっ」
《……なんだと?》
周囲の全空気を凍らせるような声が響いた。もちろん魔王だ。
実は《レンジャー》である自分たちにとってはこちらの方がずっと見慣れた顔なのだが、全身から殺意まみれのすさまじい《気》を放ち、額とこめかみにありえないほどの血管が浮き出た恐ろしい相貌に変わっている。歯をくいしばりすぎているのだろう、顎の脇にも「食いしばり皺」がはっきりと浮き出ている。
《指輪を交換? 結婚の約束をしていただと……? まことか、リョウマ》
《いや、ちょっ……まてまてまて! 落ち着けってば! 俺、本気でそんなん覚えてねえってっ。大体、それって何歳ぐらいのことよっ?》
「俺が五歳でお前が三歳のころだ。忘れたとは言わせんぞっ」
《いや忘れるわ! フツーに忘れるわっちゅうか覚えてるわけねーだろがこのスットコドッコイ!》
「そ……そんな!」
ケントはまるで「信じられないことを聞いた」と言わんばかりの顔で驚愕している。
「だって、俺は……あの時の指輪、保存魔法までかけて、ちゃんと保存してるのにっ」
《いや重いわ!》
サクヤにはわかる。身の回りのことに今でもかなりだらしないところのあるリョウマのことだ。三歳のときに貰った花でつくった指輪なんて、十分後にはどこかへぽーいと放り出していたにちがいない! まるで目の前で見ていたかのように、はっきりとそのシーンが思い描けてしまうほどではないか。
《ごめんケント。悪ぃけど俺、本気で覚えてねーのよ。てか、三歳とかじゃほら、まだ男と女の区別とかもちゃんとついてなくね? お前は一番大事な友達で、それは今でもそうだけど……だから、『ず~っといっしょ』とかは思ってたと思うけどさ。そもそも結婚って──いやマジで無理だからっ》
「そ……そんな」
がくり、とイケメンがその場で両膝をつく。
場の一同は、みんな青くなったり白くなったりして完全に毒気を抜かれた状態だ。
《……ふむ。ではその『婚約騒動』についてはそこの青二才の若気の至り、勘違いということでいいのか?》
《そもそも婚約騒動ですらねえわっ。そんな小せえガキがした約束とかっ、真に受けてるほうがどうかしてるっつーの。……あ、いやその、ケントにはほんとにゴメンなんだけど……》
「ふぐううっ」
そのつもりではないのだろうに、リョウマの言葉の刃がドスドスとケントの胸に突き刺さっているのが目に見えるようだ。ちょっとだけだが、さすがのサクヤですらかわいそうになってきた。
「ま……いいわ。とりあえずその話は終わりね。終わるわよ? いいわね《ブルー》?」
「うぐっ……」
地面に倒れ伏したまま、なんだかもう泣きが入っている《ブルー》を無理やり見ないふりすることに決めて、サクヤは画面に向きなおった。
「で? 話を戻すわよ。魔王っ、あんたはなんでリョウマをとっつかまえたままなのよっ。返しなさいよ! そんなんでも一応、あたしたちのリーダーなんだからさあ」
《一応って……ひでえ》
今度はリョウマが心底傷ついた顔になった。
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