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第六章 帰還
3 謝罪
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近づいてきたユーリの瞼がおりる。
それを確かめてから、玻璃は己が愛する人の涙に濡れた唇を、自分のそれでそうっと塞いだ。
触れるだけだった口づけは、すぐに深いものに変わる。
ユーリも待ちわびていてくれたのだろう。あっさりと口内を明け渡し、積極的に舌を絡めてくれた。
「ん、……んふ、玻璃……玻璃」
そのまま、しばらく夢中で互いの唇を貪り合った。
はるか遠く、何機もの飛行艇の音がふたりの耳に届く。
と、側に停泊していた自分たちの宇宙艇が、突然水を離れて上昇しはじめた。驚いて見上げる玻璃に、ユーリが安心させるように笑ってくれる。
「大丈夫です。これもアジュールとの約束なので」
目だけで説明を求めると、ユーリは困ったように眉尻を下げた。
「あの男は、あちらの優秀な《すてるす・しすてむ》とやらいう技術を我々にむざむざと渡すつもりはないそうです。あなたを無事に帰す代わりに『おんぼろ宇宙艇の一機ぐらい、破壊しても構わんだろう?』と、さも得意げに……」
「……なるほど」
「あなたの命を盾にされては、私には断る術もなく……。申し訳ありません」
「いや。構わぬ」
玻璃はゆったりと微笑んで、頭を下げるユーリを片手で制した。
近づいてくる滄海の飛行艇の機影は、白々と明け始めた東の海側に見える。それとは真逆の方向、まだやや暗い西に向かって宇宙艇は上昇し、かなりの高度をとってから、あっさりと自爆した。
爆発が見えてから轟音が届くのに、少しの間があった。機体はばらばらに砕けて海面へ落ちていく。あとから捜索させたところで、肝心の《ステルス・システム》は粉々になっているはずだった。
(まったくあの男……。どこまで外連の権化なのやら)
数機の飛行艇がいよいよ近づいてくる。
それらが下降に入るまでの数分間、玻璃はもう一度ユーリを抱きよせ、ゆっくりと彼の唇を楽しんだ。
◆
「兄上っ!」
「殿下ああっ……!」
「ユーリ! この野郎!」
飛行艇から真っ先にまろび出て来たのは、やっぱり瑠璃だった。その次が、すでにほとんど顔じゅうで号泣しているロマンだ。それから次兄イラリオンや黒鳶、藍鉄や宇宙空軍の士官や医務官らがぞろぞろと後に続いた。
瑠璃は身も世もなく泣きながら兄の太い首にすがりついてちっとも離れられなかったし、ロマンもユーリに対しては似たようなものだった。実は、随行してきていた医務官から、検査前の直接接触は禁じられていたらしい。が、感極まってしまった二人にはもう、医務官の制する声は届かなかった。
玻璃とユーリは自分の胸で身も世も泣いている人をそれぞれに抱きしめて、背中を叩き、彼らの苦労をねぎらった。
ロマンの少し後ろから、にこにこと嬉しそうなイラリオン兄がユーリに意味深なウインクを送ってくる。その瞳は晴れやかで優しかった。ユーリは兄に何度も頷き返し、微笑みかけた。
「さあ瑠璃。もう泣くな。こうして二人ともが無事に戻ったのだ。もう涙は不要にしようぞ」
「は、はい……」
「それよりそなた、なにやら精悍な顔になったな? 男ぶりが随分と上がっているぞ。俺が不在の間、何があった」
「あ、兄上……」
瑠璃は真っ赤な顔でうつむくと、すっと居住まいを正して彼の体から離れ、深く頭を垂れた。周囲の者らもそれに倣って頭を下げる。ロマンも慌ててユーリから離れると、同様に礼をした。
「無様な姿をお見せしてしまいました。お許しください。お帰りを、みな一日千秋の思いでお待ち申し上げておりました」
玻璃はやや面食らったようだったが、その顔から笑みは去らなかった。
「今度はえらく堅苦しいな。急にどうした?」
「はい。ご説明いたしますが、まずは飛行艇へお渡りください。すぐに健康チェックをなさらねば」
「うむ、そうだな。参ろうか、ユーリ」
「あ、はい……」
飛行艇に移動して、玻璃とユーリは言われた通り、別室で医師らとAIによる健康チェックを受けた。
その間に、瑠璃は説明してくれた。玻璃とユーリがいなくなって以降の滄海の様子をだ。
瑠璃はロマンや藍鉄らに説得されて、しばらくの間玻璃の代理として皇太子の位置を占め、様々な仕事を肩代わりしてくれていたこと。今では右大臣派とはきっぱりと袂を分かち、左大臣・藍鼠や正三位兵部卿・青鈍によく師事して、着々と政治的な能力を身につけつつあるということを。
「そうだったか。それはなかなか素晴らしい。だから申したであろう? そなたはやればできる男子であると」
「兄上……」
見つめ合う兄弟の隣のベッドで、ユーリも目を真っ赤にしたロマンに声を掛けている。
「本当に心配を掛けたね。なんだかずいぶん痩せてしまったのではないか? ロマン。私のせいだね。すまなかった」
「いえ……いいえ! ユーリ様がお戻りになられただけで、僕……いえ、私はもう十分ですから」
言葉とは裏腹に、少年はやっぱり咽び泣いた。
その背格好がなんとなくあのフラン少年を思い起こさせて、ユーリの胸はきりっと痛んだ。
別れはやはりつらかった。
しかし、希望はちゃんとある。
彼にもきっと、宇宙の向こうで見つける幸せがあるはずなのだ。
「……そ、それはそうと」
と、目元の赤い瑠璃が顔を上げ、ふと恥ずかしそうにこちらを向いた。
「そ、そなたに言わねばならぬことがある。良いだろうか」
「はい?」
かしこまった様子でそう言われて、横たわったままのユーリは目を丸くした。
「ほ、本来、宮でもっと大勢の前ですべきことだが。それはまた改めてということで」
「はい……。なんでしょうか」
ユーリは妙な気分になって、何度も目を瞬いた。
「あ、そうだ。あの時は、鰓に入れるカプセルを有難うございました。結局、中身を使うことはありませんでしたが、どんなに助けになったか知れません。こんな格好で申し訳ありませんが、本当にありがとうございました」
「そっ、そんなのはいいのだ! ……こほん」
耳まで赤くなってきて、瑠璃は軽くしわぶきをした。肩に物凄い力が入っているのが分かる。
周囲の皆も、怪訝な顔になってこの第二皇子を見つめた。
「え、ええっと。……申し訳なかった」
言って、深々とユーリに向かって頭を垂れる。ユーリは度肝を抜かれて、しばらく沈黙してしまった。
「皆の前でそなたを大いに誹り、馬鹿にするようなことを申して。今では大変恥じ入っている。愚かな私を、どうか許して頂きたい。この通りです」
「ええ……? あのう」
しどろもどろになっていたら、瑠璃はきまり悪そうな顔をわずかに上げた。
「お忘れですか? 約束したではありませんか。兄上を取り返してくださった暁には、皆の前で謝罪を申し上げると」
「え……ええっと」
「まこと経験も足りず、むだな傲慢を振りかざし……愚かななことにございました。どうか、未熟者のしたことと思ってお嗤いください。そしてできますことなら、どうかお許しくださいませ。義兄上さま」
「えええっ!?」
ユーリはもう、びっくりして飛び起きた。
隣でロマンもぽかんとした顔で瑠璃皇子を見つめている。玻璃も目を丸くしておのが弟を見つめていた。イラリオンだけは、ごく機嫌よさそうににこにこしている。彼と兄との間には、すでにここまでに様々な顛末があったのだろう。
(そ、それにしても)
──義兄上。
それは考える以上に重い響きを持つ言葉に思われた。
滄海に来てからというもの、ユーリが彼から初めてそう呼ばれた瞬間だった。
それを確かめてから、玻璃は己が愛する人の涙に濡れた唇を、自分のそれでそうっと塞いだ。
触れるだけだった口づけは、すぐに深いものに変わる。
ユーリも待ちわびていてくれたのだろう。あっさりと口内を明け渡し、積極的に舌を絡めてくれた。
「ん、……んふ、玻璃……玻璃」
そのまま、しばらく夢中で互いの唇を貪り合った。
はるか遠く、何機もの飛行艇の音がふたりの耳に届く。
と、側に停泊していた自分たちの宇宙艇が、突然水を離れて上昇しはじめた。驚いて見上げる玻璃に、ユーリが安心させるように笑ってくれる。
「大丈夫です。これもアジュールとの約束なので」
目だけで説明を求めると、ユーリは困ったように眉尻を下げた。
「あの男は、あちらの優秀な《すてるす・しすてむ》とやらいう技術を我々にむざむざと渡すつもりはないそうです。あなたを無事に帰す代わりに『おんぼろ宇宙艇の一機ぐらい、破壊しても構わんだろう?』と、さも得意げに……」
「……なるほど」
「あなたの命を盾にされては、私には断る術もなく……。申し訳ありません」
「いや。構わぬ」
玻璃はゆったりと微笑んで、頭を下げるユーリを片手で制した。
近づいてくる滄海の飛行艇の機影は、白々と明け始めた東の海側に見える。それとは真逆の方向、まだやや暗い西に向かって宇宙艇は上昇し、かなりの高度をとってから、あっさりと自爆した。
爆発が見えてから轟音が届くのに、少しの間があった。機体はばらばらに砕けて海面へ落ちていく。あとから捜索させたところで、肝心の《ステルス・システム》は粉々になっているはずだった。
(まったくあの男……。どこまで外連の権化なのやら)
数機の飛行艇がいよいよ近づいてくる。
それらが下降に入るまでの数分間、玻璃はもう一度ユーリを抱きよせ、ゆっくりと彼の唇を楽しんだ。
◆
「兄上っ!」
「殿下ああっ……!」
「ユーリ! この野郎!」
飛行艇から真っ先にまろび出て来たのは、やっぱり瑠璃だった。その次が、すでにほとんど顔じゅうで号泣しているロマンだ。それから次兄イラリオンや黒鳶、藍鉄や宇宙空軍の士官や医務官らがぞろぞろと後に続いた。
瑠璃は身も世もなく泣きながら兄の太い首にすがりついてちっとも離れられなかったし、ロマンもユーリに対しては似たようなものだった。実は、随行してきていた医務官から、検査前の直接接触は禁じられていたらしい。が、感極まってしまった二人にはもう、医務官の制する声は届かなかった。
玻璃とユーリは自分の胸で身も世も泣いている人をそれぞれに抱きしめて、背中を叩き、彼らの苦労をねぎらった。
ロマンの少し後ろから、にこにこと嬉しそうなイラリオン兄がユーリに意味深なウインクを送ってくる。その瞳は晴れやかで優しかった。ユーリは兄に何度も頷き返し、微笑みかけた。
「さあ瑠璃。もう泣くな。こうして二人ともが無事に戻ったのだ。もう涙は不要にしようぞ」
「は、はい……」
「それよりそなた、なにやら精悍な顔になったな? 男ぶりが随分と上がっているぞ。俺が不在の間、何があった」
「あ、兄上……」
瑠璃は真っ赤な顔でうつむくと、すっと居住まいを正して彼の体から離れ、深く頭を垂れた。周囲の者らもそれに倣って頭を下げる。ロマンも慌ててユーリから離れると、同様に礼をした。
「無様な姿をお見せしてしまいました。お許しください。お帰りを、みな一日千秋の思いでお待ち申し上げておりました」
玻璃はやや面食らったようだったが、その顔から笑みは去らなかった。
「今度はえらく堅苦しいな。急にどうした?」
「はい。ご説明いたしますが、まずは飛行艇へお渡りください。すぐに健康チェックをなさらねば」
「うむ、そうだな。参ろうか、ユーリ」
「あ、はい……」
飛行艇に移動して、玻璃とユーリは言われた通り、別室で医師らとAIによる健康チェックを受けた。
その間に、瑠璃は説明してくれた。玻璃とユーリがいなくなって以降の滄海の様子をだ。
瑠璃はロマンや藍鉄らに説得されて、しばらくの間玻璃の代理として皇太子の位置を占め、様々な仕事を肩代わりしてくれていたこと。今では右大臣派とはきっぱりと袂を分かち、左大臣・藍鼠や正三位兵部卿・青鈍によく師事して、着々と政治的な能力を身につけつつあるということを。
「そうだったか。それはなかなか素晴らしい。だから申したであろう? そなたはやればできる男子であると」
「兄上……」
見つめ合う兄弟の隣のベッドで、ユーリも目を真っ赤にしたロマンに声を掛けている。
「本当に心配を掛けたね。なんだかずいぶん痩せてしまったのではないか? ロマン。私のせいだね。すまなかった」
「いえ……いいえ! ユーリ様がお戻りになられただけで、僕……いえ、私はもう十分ですから」
言葉とは裏腹に、少年はやっぱり咽び泣いた。
その背格好がなんとなくあのフラン少年を思い起こさせて、ユーリの胸はきりっと痛んだ。
別れはやはりつらかった。
しかし、希望はちゃんとある。
彼にもきっと、宇宙の向こうで見つける幸せがあるはずなのだ。
「……そ、それはそうと」
と、目元の赤い瑠璃が顔を上げ、ふと恥ずかしそうにこちらを向いた。
「そ、そなたに言わねばならぬことがある。良いだろうか」
「はい?」
かしこまった様子でそう言われて、横たわったままのユーリは目を丸くした。
「ほ、本来、宮でもっと大勢の前ですべきことだが。それはまた改めてということで」
「はい……。なんでしょうか」
ユーリは妙な気分になって、何度も目を瞬いた。
「あ、そうだ。あの時は、鰓に入れるカプセルを有難うございました。結局、中身を使うことはありませんでしたが、どんなに助けになったか知れません。こんな格好で申し訳ありませんが、本当にありがとうございました」
「そっ、そんなのはいいのだ! ……こほん」
耳まで赤くなってきて、瑠璃は軽くしわぶきをした。肩に物凄い力が入っているのが分かる。
周囲の皆も、怪訝な顔になってこの第二皇子を見つめた。
「え、ええっと。……申し訳なかった」
言って、深々とユーリに向かって頭を垂れる。ユーリは度肝を抜かれて、しばらく沈黙してしまった。
「皆の前でそなたを大いに誹り、馬鹿にするようなことを申して。今では大変恥じ入っている。愚かな私を、どうか許して頂きたい。この通りです」
「ええ……? あのう」
しどろもどろになっていたら、瑠璃はきまり悪そうな顔をわずかに上げた。
「お忘れですか? 約束したではありませんか。兄上を取り返してくださった暁には、皆の前で謝罪を申し上げると」
「え……ええっと」
「まこと経験も足りず、むだな傲慢を振りかざし……愚かななことにございました。どうか、未熟者のしたことと思ってお嗤いください。そしてできますことなら、どうかお許しくださいませ。義兄上さま」
「えええっ!?」
ユーリはもう、びっくりして飛び起きた。
隣でロマンもぽかんとした顔で瑠璃皇子を見つめている。玻璃も目を丸くしておのが弟を見つめていた。イラリオンだけは、ごく機嫌よさそうににこにこしている。彼と兄との間には、すでにここまでに様々な顛末があったのだろう。
(そ、それにしても)
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